山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • ご本、出しときますね?

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    村田沙耶香さんのインタビューを読み漁っていたところこの番組を知り、当方リトルトゥースでもあるので是非観てみたいと思い、映像を探していたら書籍化されてるとの事で読みました。
    若林さんと仲の良い西加奈子さんや朝井リョウさんのインタビューも載っていてとても面白かったです。

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    2025年11月09日
  • 母ではなくて、親になる

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    他の方のレビューを見てから読み始めたけども、私も御主人に対して(たとえ事実であったとしても)公に「可愛らしい」「経済力(生活力)がない」というのは違和感がある。
    自分のことをブスでモテないと言っているところが、男性の目を意識していて女性っぽい。
    母親という立場が重くてイヤならペットを子供同然に扱うか、養子でも取れば良いのにと思った。

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    2025年10月20日
  • 美しい距離

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    人との距離は、亡くなってからも淡くなったり、
    濃くなったり、近くなったり、離れていったり、
    動いている。
    そうやって、ずっと関係性は続いていく。
    未来じゃないところにも希望はあるのだと思う。
    美しい距離の意味が、心に染みます。

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    2025年08月18日
  • ブスの自信の持ち方

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    一つひとつの回が自分にとっては強烈で、包み隠さずストレートに伝える山崎ナオコーラさんの言葉が強く頭に残った。

    容姿が優れていれば、どこまでも遠くまで影響を与えることができる。でも、身近な人になると優劣など気にしない。ここに勝機がある。

    読むにはとても体力がいるため、また余裕があれば読み直します。

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    2025年08月17日
  • 母ではなくて、親になる

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    山崎ナオコーラさんの作品は
    読んだことがないけれど、
    出産を機に子育てエッセイを読むことに
    ハマっているので読んでみることに。

    はじめはそんなところにまで
    考えが至るのか…!と
    共感よりは学びや気付きが多かったけれど
    今の娘の月齢と同じ章は
    分かる〜!という部分も
    多々あって少し安心。

    ナオコーラさんの作品、読んでみようかな。

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    2025年06月24日
  • 浮世でランチ

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    ネタバレ

    「新田も旅行中なの?」私はそう尋ねながら違うんだろううなと予想した。ミャンマーに溶け込みすぎている。の表現好き。

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    2025年05月23日
  • ミルクとコロナ

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    作家同期の二人による交換エッセイ。
    ちょうど第二子が生まれるタイミング。
    コロナ前から始まり、コロナ禍になっても続けられていく話。
    白岩さんの本は読んだことがないが、二人の視点の違う話が順番に進むことで
    お互いの話に刺激されて展開したり、気になることを質問してみたりと
    行ったり来たりするのが面白かった。
    山崎さんの話だけなら重くなったり硬くなったりしすぎてしまいそうだけど
    別の切り口が入ることでいい塩梅になる。
    山崎さんのコロナ禍での「家での遊び」「おでかけ」が素敵だったな。
    ぬいぐるみのかくれんぼ、目をつむって触った木を当てる。
    工夫次第で、想像力を刺激する遊びはいくらでもある。

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    2025年05月13日
  • ベランダ園芸で考えたこと

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    山﨑ナオコーラの名前は知っていても、本を読んだことはなかった。そんな未読者にも知られているくらいの知名度があるにもかかわらず、やはりいまどきの純文学作家はなかなか儲けるのがむずかしそうである。(ただ、はっきりとは書いていないが、本書内で舞台となる賃貸物件はけっこうな家賃っぽい。)

    「残酷な人間のほうが園芸には向いている」そうだ。そういうスタンスで書かれていて、清く正しいものではないので、読みやすい。どうもむかしから、園芸をする人間たちはなにかどろどろとした陰鬱なものがあるような気がしていた。完膚なきまでの偏見だが。

    あと単純に、ぜんぜん園芸のことにくわしくないので勉強になった。

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    2025年05月10日
  • 肉体のジェンダーを笑うな

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    眼差す性と眼差される性の境目について、肉体的特徴により社会的な分断が行われてきたことを前提に、もはやそんな時代でもないのでは?と問いかけてくる短編集
    SFチックな寓話であるが、物語としてはやや突拍子もない印象があり、イマイチ入り込めなかったのが残念。

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    2025年05月05日
  • 可愛い世の中

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    登場人物の考え方が強く全面に出てきて、1人の人間というより、考え方が述べられていると感じるところもあったかなという印象。
    タイトルがひらがなの「かわいい」でなく普段あまり見ない漢字表記の「可愛い」であることに、皮肉や違和感が込められてる。

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    2025年05月03日
  • 可愛い世の中

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    【再読】
    たとえ好かれたいとか良い女に見られたいとかの感情が無いにしても、豆子は可愛いが得意ではない。
    私は豆子とは違い経済力もないので良い女に見られたい。

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    2025年04月13日
  • 鞠子はすてきな役立たず

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    徹底して趣味だけに生きる鞠子。
    卑屈でもなく、威張ることなく、全く堂々としている。
    そりゃお金さえあれば私だってそうするよ、という私の永遠の葛藤を鞠子は実現しているわけだが、鼻じらむことなく読めるのは、鞠子が実に淡々としてるからか。

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    2025年04月13日
  • あきらめる

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    現実的な近未来小説?家族それぞれの目線で描かれるといかにすれ違い多くて理解し合えてないかわかる。
    博士が他人からの評価っていう呪縛から解き放たれてよかったけど雄大さんには最後まで共感できなかったかな。母親と長女目線のほうも読みたかった。

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    2025年02月28日
  • あきらめる

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    火星という言葉が出てきた瞬間、本書はSFの要素が出てきたように思う。
    あきらめるということは悪いことではない、という一点を書くためにある本だとしたら、随分遠くまで来てしまったんだなぁという印象。
    と言っても火星に来てもそんなに火星の描写がないため、読んでいてもあまりピンとこないのだが。

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    2025年02月24日
  • カツラ美容室別室

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    ネタバレ

    悪くないな〜くらいのあわあわとした雰囲気のまま始まって終わりました。
    ヒリヒリするところもあるけれど、「分からない」という距離感がある感じがいい。主人公とエリだけじゃなく、登場人物全員こう。
    分かり合えなくても付き合っていけるし、付き合っていって良いんだなぁと思いました。

    独特な喋り方だな…と思っていたら、解説で長嶋有さんが「直訳でしゃべる」とお書きになっていて、それだ!!と膝を打ちました。

    150頁強というページ数だけれど、彼らを長期間眺めてきた感覚はたしかに残っています。
    どこにでもありそうで、でも実際にこんな関係が作れるかというとかなり難しいと思う、皆さん良い関係でした。
    「こう答え

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    2025年02月15日
  • 浮世でランチ

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    淡々とした日常を、淡々と綴った本。
    明言はない。

    14歳の丸山と25歳の丸山は
    並行して展開する必要があったのか?
    新田との再会くらいしか交わりは見つけられず。

    こう言うのあるなーとは思ったものの
    心の芯をぐっと捉えられた度でいうと
    「美しい距離」や「人のセックスを笑うな」の方が上回る。

    ミカミさんとの文通に対して
    「思った通りに書いたつもりなのに、通じさせたいことは違うんだ。」という丸山の立ち止まり方はグッときた。

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    2025年01月09日
  • 文豪お墓まいり記

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    そういえば昔、太宰治のお墓に行ったことを思い出した。
    好きな作家さんならお墓参りもしたくなるものだ。
    「細雪」読んでみようと思った。

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    2024年12月09日
  • ニキの屈辱

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    読み進めて結末まで至るとなんて安直な展開に脆弱な構成の物語だったのだろうかと唖然として、ありきたりな凡作を読んだ印象しか残らなかった。もちろん気持ち良く読ませてくれたし、加賀美とニキの会話や態度はいじらしくてかわいかったのに、そのままの良い読後感はなかった。タイトルやカバーデザインは絶品なのに中身は伴わない残念作。

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    2024年12月03日
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

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    わが家で日頃家事をしているのは、ほぼ私。家事を時短で終わらせたいということは、いつも思うことです。でも、頭を働かせながら家事をすることは、嫌いではないのです。ただ家族の誰もが家事をひと通りできることが当たり前のことになってほしい、と思っています。生きていくためには必要なことだから、誰かがじゃなくてみんなでがいいと思っています。

    山崎ナオコーラさんが、家事について思うことがかかれたエッセイは、そういう考え方もあるなあと参考になりました。私も社会に繋がる家事を目指して、明日も頑張ろうかな。

    読書も読者が楽しんで考えてくれればそれでいいということで、なんだか嬉しくなりました。

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    2024年11月11日
  • ミライの源氏物語

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    源氏物語って古典の授業でやった車争いのイメージが強かったけど、そんな話もあったんだ〜となった。原作を通して現代社会の問題について考えさせられる一冊でした。

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    2024年11月11日