山崎ナオコーラのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
題名通りの内容の本。文庫化に際して「『太陽がもったいない』を改題」と記載があるが、この文庫の題名が良い(原題のままの文庫化だったら、書店の棚にあっても、私は気づかなかったかもしれない)。
家で仕事をする小説家が、ベランダに植えている花やハーブや野菜などについてのあれこれから、ときに園芸とは関係ないあれこれを想像したりするエッセイ。「コンパニオンプランツ」(一緒に植えると相性のいい植物の組み合わせ)から“自分で決めること”について考えてみたり、江戸時代の変化朝顔に見られる「奇形を愛でる文化」から、「世間」と作家の文章力の話に飛躍したり。正直なところ、これらの個々の“考えたこと”に対する私の感想 -
Posted by ブクログ
余命という言葉で、与えられた生を生きている状態から死に向かっている状態へとストーリーが反転する。
登場人物が妻に対していろんなことを決めつけ、あからさまに無神経だと読者が感じるように描写することで、主人公にとっての正解を示唆するような場面が多々あって、それが最初嫌だったけど、主人公の目の前ではそれが真実であり正解。完全に共感はできないが、現実味がある。
当たり前のように感情がゆれうごいて周りにいらいらするけど、あとから、理屈ではこうするべきだった、こういう情動は理に適っていなかったと反省会をする。そしてまた当たり前のように心が頭に先行して反省会を繰り返すのも人間らしい。
延命治療などという言 -
Posted by ブクログ
ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』1話で、杉咲花が読んでいた本。
ところどころ私は作者に似ているかもしれない、と感じる部分があった。
ナオコーラさんに限らず、作者の恋人との何気ない会話やエピソードを読むのがとても好き。
私は恋人と、夏になったらとか、春になったらとか、ちょっと先の未来の話をしたことがあっただろうか。私からはとても怖くて言えない、本当は話したいのに。と、スケートリンク、というタイトルのエッセイを読みながら思った。
*可愛いね、その桃色のピアス
*私はプレパラートを作るように文章を書きたい。
*私のコンタクトレンズは特別製で、恋の終わりが見える。
*じゃあ、本当は -
Posted by ブクログ
あきらめることにより、新たな気づきを手に入れることが出来ると思えたお話しでした。
山崎ナオコーラさんの、こうなったらもっと生きやすいのではというメッセージを感じました。
近未来、望めば火星に移住も可能だなんて、夢があって行く人、或いは現実から逃げる手段としても、そういうのもいいかもと想像してしまった。
例え世の中が変わっても、家族のあり方、子育て、人間関係、自分についての悩むところは同じというところに何故か安心感。心は同じであってほしい。
自分は思っていたより大きかったのだと、あきらめる気持ちと共に持てば得られるものは大きい。
あきらめるとは、自分自身を理解して折り合いをつけること。
周囲に助 -