山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • 「『ジューシー』ってなんですか?」

    Posted by ブクログ

    「しかし、痛みというものは消えることがないが、薄らぐという性質を持っている」
    ここがすごく好きだった。

    0
    2026年02月06日
  • 美しい距離

    Posted by ブクログ

    余命という言葉で、与えられた生を生きている状態から死に向かっている状態へとストーリーが反転する。
    登場人物が妻に対していろんなことを決めつけ、あからさまに無神経だと読者が感じるように描写することで、主人公にとっての正解を示唆するような場面が多々あって、それが最初嫌だったけど、主人公の目の前ではそれが真実であり正解。完全に共感はできないが、現実味があっていい。
    当たり前のように感情がゆれうごいて周りにいらいらするけど、あとから、理屈ではこうするべきだった、こういう情動は理に適っていなかったと反省会をする。そしてまた当たり前のように心が頭に先行して反省会を繰り返すのも人間らしい。

    延命治療などと

    0
    2026年02月04日
  • 指先からソーダ

    Posted by ブクログ

    20代の頃に書かれたエッセイということで、
    言葉の端々に若さというか
    周囲にいる大人やベテランに対して
    違いを見せつけるようなそんな雰囲気を感じた。

    エッセイを書くというのは
    もう少し歳をとったときの自分に対する贈り物になるような気がした。
    もう同じ感性では書けないというか…。

    26歳の誕生日に一人で2万円の寿司を食べてみたり、翌年はファーストフード?だったり。
    あえていろんな行動をとってみる、
    というのがエッセイを書く上では
    必要になるのかもしれない。

    0
    2026年02月02日
  • 指先からソーダ

    Posted by ブクログ

    ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』1話で、杉咲花が読んでいた本。

    ところどころ私は作者に似ているかもしれない、と感じる部分があった。

    ナオコーラさんに限らず、作者の恋人との何気ない会話やエピソードを読むのがとても好き。

    私は恋人と、夏になったらとか、春になったらとか、ちょっと先の未来の話をしたことがあっただろうか。私からはとても怖くて言えない、本当は話したいのに。と、スケートリンク、というタイトルのエッセイを読みながら思った。


    *可愛いね、その桃色のピアス

    *私はプレパラートを作るように文章を書きたい。

    *私のコンタクトレンズは特別製で、恋の終わりが見える。

    *じゃあ、本当は

    0
    2026年01月25日
  • 陽ちゃんからのそよ風

    Posted by ブクログ

    生きづらさにモヤモヤしながら、どんな関係であっても等価な友情関係を育むことを望むノンバイナリーの主人公のアマネの幼少期から死ぬまでの話。
    死のうが生きようが関係は続く_と、カエルの死骸を見たアマネが九相図の不浄観を思い出したシーンが何かとても印象的だった。
    必死に生き切って勝ち取った気づきは、あらゆるものとの友情を育めるというとてもやさしい感触の肯定で、すべてのキッカケは陽ちゃんからのそよ風だった。

    0
    2026年01月04日
  • あきらめる

    Posted by ブクログ

    登場人物の視点が変わって書かれている。
    父親が本当に自分勝手で、読んでいて嫌いだなぁと何度も思った。そういう気持ちをあきらめられたら楽だよね。でも無理かも。

    0
    2025年12月20日
  • あきらめる

    Posted by ブクログ

    あきらめることにより、新たな気づきを手に入れることが出来ると思えたお話しでした。
    山崎ナオコーラさんの、こうなったらもっと生きやすいのではというメッセージを感じました。
    近未来、望めば火星に移住も可能だなんて、夢があって行く人、或いは現実から逃げる手段としても、そういうのもいいかもと想像してしまった。
    例え世の中が変わっても、家族のあり方、子育て、人間関係、自分についての悩むところは同じというところに何故か安心感。心は同じであってほしい。
    自分は思っていたより大きかったのだと、あきらめる気持ちと共に持てば得られるものは大きい。
    あきらめるとは、自分自身を理解して折り合いをつけること。
    周囲に助

    0
    2025年12月15日
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    スキマ時間にサクサクと読める本でした。

    これまで、ナオコーラさんの小説は2作読んだことがあります。

    本作のエッセイを読んで、
    「こういう考えがあるから、小説のここの部分に反映させているのか~」
    という読み方ができて面白かったです。

    0
    2025年12月14日
  • 陽ちゃんからのそよ風

    Posted by ブクログ

    ノンバイナリーという言葉を初めて知りました
    展開早いトコとかついていけない所も多かった
    『誰にも書けない文章』に納得 その新しい考えは面白かった

    0
    2025年12月07日
  • 長い終わりが始まる

    Posted by ブクログ

    何の根拠もない共同体に思考を囚われた男女が、事故像と(サークル内で共有される)キャラクターとの乖離に悩み、衝突していくという現象の不気味さ。←なるほど〜 田中みたいなやつ、いるよな、小笠原みたいなやつもいるよな 切ないな

    0
    2025年11月13日
  • 肉体のジェンダーを笑うな

    Posted by ブクログ

    ナオコーラおもしれー!自分は性差を楽しむタイプの人間なので、フラットに、またノンフラットに生きていく登場人物はとても魅力的に感じたね

    0
    2025年11月13日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    村田沙耶香さんのインタビューを読み漁っていたところこの番組を知り、当方リトルトゥースでもあるので是非観てみたいと思い、映像を探していたら書籍化されてるとの事で読みました。
    若林さんと仲の良い西加奈子さんや朝井リョウさんのインタビューも載っていてとても面白かったです。

    0
    2025年11月09日
  • 母ではなくて、親になる

    Posted by ブクログ

    他の方のレビューを見てから読み始めたけども、私も御主人に対して(たとえ事実であったとしても)公に「可愛らしい」「経済力(生活力)がない」というのは違和感がある。
    自分のことをブスでモテないと言っているところが、男性の目を意識していて女性っぽい。
    母親という立場が重くてイヤならペットを子供同然に扱うか、養子でも取れば良いのにと思った。

    0
    2025年10月20日
  • 美しい距離

    Posted by ブクログ

    人との距離は、亡くなってからも淡くなったり、
    濃くなったり、近くなったり、離れていったり、
    動いている。
    そうやって、ずっと関係性は続いていく。
    未来じゃないところにも希望はあるのだと思う。
    美しい距離の意味が、心に染みます。

    0
    2025年08月18日
  • ブスの自信の持ち方

    Posted by ブクログ

    一つひとつの回が自分にとっては強烈で、包み隠さずストレートに伝える山崎ナオコーラさんの言葉が強く頭に残った。

    容姿が優れていれば、どこまでも遠くまで影響を与えることができる。でも、身近な人になると優劣など気にしない。ここに勝機がある。

    読むにはとても体力がいるため、また余裕があれば読み直します。

    0
    2025年08月17日
  • 母ではなくて、親になる

    Posted by ブクログ

    山崎ナオコーラさんの作品は
    読んだことがないけれど、
    出産を機に子育てエッセイを読むことに
    ハマっているので読んでみることに。

    はじめはそんなところにまで
    考えが至るのか…!と
    共感よりは学びや気付きが多かったけれど
    今の娘の月齢と同じ章は
    分かる〜!という部分も
    多々あって少し安心。

    ナオコーラさんの作品、読んでみようかな。

    0
    2025年06月24日
  • 浮世でランチ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「新田も旅行中なの?」私はそう尋ねながら違うんだろううなと予想した。ミャンマーに溶け込みすぎている。の表現好き。

    0
    2025年05月23日
  • ミルクとコロナ

    Posted by ブクログ

    作家同期の二人による交換エッセイ。
    ちょうど第二子が生まれるタイミング。
    コロナ前から始まり、コロナ禍になっても続けられていく話。
    白岩さんの本は読んだことがないが、二人の視点の違う話が順番に進むことで
    お互いの話に刺激されて展開したり、気になることを質問してみたりと
    行ったり来たりするのが面白かった。
    山崎さんの話だけなら重くなったり硬くなったりしすぎてしまいそうだけど
    別の切り口が入ることでいい塩梅になる。
    山崎さんのコロナ禍での「家での遊び」「おでかけ」が素敵だったな。
    ぬいぐるみのかくれんぼ、目をつむって触った木を当てる。
    工夫次第で、想像力を刺激する遊びはいくらでもある。

    0
    2025年05月13日
  • ベランダ園芸で考えたこと

    Posted by ブクログ

    山﨑ナオコーラの名前は知っていても、本を読んだことはなかった。そんな未読者にも知られているくらいの知名度があるにもかかわらず、やはりいまどきの純文学作家はなかなか儲けるのがむずかしそうである。(ただ、はっきりとは書いていないが、本書内で舞台となる賃貸物件はけっこうな家賃っぽい。)

    「残酷な人間のほうが園芸には向いている」そうだ。そういうスタンスで書かれていて、清く正しいものではないので、読みやすい。どうもむかしから、園芸をする人間たちはなにかどろどろとした陰鬱なものがあるような気がしていた。完膚なきまでの偏見だが。

    あと単純に、ぜんぜん園芸のことにくわしくないので勉強になった。

    0
    2025年05月10日
  • 肉体のジェンダーを笑うな

    Posted by ブクログ

    眼差す性と眼差される性の境目について、肉体的特徴により社会的な分断が行われてきたことを前提に、もはやそんな時代でもないのでは?と問いかけてくる短編集
    SFチックな寓話であるが、物語としてはやや突拍子もない印象があり、イマイチ入り込めなかったのが残念。

    0
    2025年05月05日