山崎ナオコーラのレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
著者の本はおそらく初読。ある読書会の課題本になっていたのを見て気になって手に取った。
すごいタイトルの本だけど、性やその他カテゴライズされたものへの差別や権利などについて綴ったエッセイ。自分の普段の何気ない思考を省みるきっかけになった。それが純粋に自分自身の思考なのか、社会によってそうさせられた思考なのか…考え出すと、いかに色々な要素で自分が成り立っているのか分かり、複雑な社会で生きているなぁ〜そりゃ大変なわけだと思う。
一番印象に残ったのは「規則正しさ」が周囲の雑音に惑わされない心や全ての自信につながる、という以下の部分。
「自分の好きなことを見つけ、毎日行うことができる適切な量の目標を設 -
Posted by ブクログ
タイトルのパンチ力につい手に取ってしまった。「ブス」と言われて傷ついた人が読者に多い本だと思うけど、そこまで傷付かなかった人や加害者の人に呼んで欲しい。
著者は作家デビューしたころから容姿で中傷をあびるようになった。その影響で顔について差別をする人に対して考えるようになったようだ。映画化もした「人のセックスを笑うな」の著者でもある。
「差別のない世界に変えよう」が著者が一番伝えたいことだと思う。怒りをぶちまけているようにも見える。その怒りや理不尽さは私も何度も感じたことがある内容ばかりだったので、著者の怒りや苦痛を少しでもわかった気になっている。
「何でパッとしない顔の人がこんなに -
Posted by ブクログ
妹子(いもこ)(小野…だから)こと、小野常雄(おのつねお)くんは、書店員の妻・みどりさん、幼稚園に入ったばかりのタロウくんとの三人暮らし。
妹子が専業主夫として、家事と育児のほとんどを担当している。
住まいは武蔵野の自然が残る、野川の近く。
毎日川沿いを歩いては、タロウくんを幼稚園に送り迎え。
花や虫に旺盛な興味を示すタロウくんと一緒に自然を見ることを妹子も楽しんではいるが…
これって、時給いくら?
みどりさんの方が収入が多いという理由もあったけれど、むしろ妹子自身が育児をしたくて主夫になることを申し出たのだ。
でも、悩んでいる。
「リボンの男」ってなんだろうな?と思って手に取った。
読 -
Posted by ブクログ
総勢11名の情勢が、酒にまつわる、まあ総じてどうしようもない、どうかしている経験とその反省と言うか自らを省みて飲酒の鋼材と何故に人は記憶を失うまで泥酔しなければならないのかをシリアスに語るエッセイ集。非常に秀逸。
なかでも山崎オナコーラさんの「ひとりでお酒を飲む理由」には身につまされてなるほどなるほどと、自分にとってのお酒の立ち位置、のみならず人との関わり方、一人でいることの楽しみ、みたいなものを的確に表現されていて膝を打つ思い。
しかしまあ、みんな記憶をなくすんだね。ちょっと心配していたけれど、まあ、酒飲みなら普通だわな、うんうん。
三浦しをんさん、角田光代さん、平松洋子さんといった大