山崎ナオコーラのレビュー一覧
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作家として、社会を変える使命を持って文章を紡いでいると感じるエッセイでした。
序盤は、「うーん、主張が強いなぁ」とちょっと疲れる印象を感じながら読んだ。読み進めていくうちに、後半には、うんうんと頷きながら読めた。
だんだんと、主張が染み込んできて、なるほどなぁと納得できる読書となりました。
著者のナオコーラさんは、自分のことをブスと認識している。そして、ブスによって誹謗、中傷を受けた経験を持つ。が、ブスによって自信を失っているわけではなく、克服したいとも思っていない。
ブスと言われる人が、ブスを克服し、自信を持って前向きに生きようと主張したいわけではない。そういうエッセイでは、全くなかっ -
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源氏物語の、ご都合主義な部分や現代の価値観にはそぐわない部分も認めつつ、それだっていいじゃない、または、それはおかしい、という点を、テーマごとにポイント解説している本。と書くと参考書みたいだけど、実際こういうのが高校の古文の授業であれば面白かったのにと思った。
平安時代、天皇を頂く貴族の男性中心社会で、(貴族の)女性はその道具でしかないというのは、今の価値観で考えるとひどいけど、世界史を振り返ればどこの王国やら帝国やらでも婚姻関係で繋がりまくりだった、そういえば。
一部の権力者や政治家等は、今も引き続きその伝統を守っていそう。
平安時代に限らず、結構最近まであったと思われる「夜這い」につい -
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著者の強めの文体や夫を「経済力も判断力もない」などと表現をすることにやや馴染めなさがあり、途中で読むのをやめそうになった。ただ、後半に著者のフェミニズムや夫に対する考えなどがまとまって書かれている箇所があり、それを読んで著者の視点がようやく少し理解できた気がした。「女性が弱者のように言われるが実は逆なのでは」といった趣旨の指摘は面白い。確かにと思いつつも、政策決定の場面においてはまだまだだとも思う。
来月に出産を控え、このフレーズは折に触れて思い出したい。
「新生児にとって私は親ではなくて、世界だ。世界を信用してもらえるように、できるだけ優しくしようと思った。」 -
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「ドゥマゴ文学賞」受賞の記事を見て、ずっと読みたかった古典エッセー本。
ナオコーラさんの文章はとてもわかりやすく、
平安時代が丸ごと現代にやってきたようなワクワク感があった。
「源氏物語」の読みにくさを越えるには
①現代語訳で物語を楽しむ
②平安時代の社会規範を知る
平安時代の身分制度はしっかりあるのに、婚姻制度はなく「正妻」のような人がいて「妾」のような恋愛相手が何人もいて…と、次第に「雅な世界」を裏側から覗き見ているような心境にさせられた。ルッキズム(容姿差別)、ロリコン、マウンティングなどの視点で登場人物をみていくと、これはさすがに酷いのではと思う場面も少なくなかった。
「若菜下」で -
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年を重ねて味覚とか感性とか変わるけれど、
好きなものが変わらないってなんか嬉しい。
2011年の積読本です。苦笑
当時は495円(税別)でした。
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若き文豪が放つ、
入魂の小説集
「こんな作品は、もう書けない」
恋と別れ。文学と音楽。光と風。ブエノスアイレスと秋葉原。
人は繋がり、世界はどこまでも広がっていく。
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14編がつまっていますが、
読み終わったあとに抱いた感想は、
「一貫してむちゃくちゃ。
でもナオコーラさんの言葉選び、
感覚がやはり好きだ。」でした。
表題作に登場する、
神 -
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ネタバレタイトルに惹かれて手に取った本。
作者の名前も面白い。
通り一遍のことを述べたものではなく、独自の視点で家事についての意見を描いているので面白い。
特に夫との家事のやり方の違いや料理の献立の選び方など「たしかに…」と思うことが満載で読みがいがあった。子どものお手伝いひとつとってもエピソードがほほえましく、母の苦労と子どもの笑顔が浮かんでくるいい話だった。
「家事を年収に例える」「家事をしてくれる人に感謝する」「時短」「ものを捨ててシンプルな暮らしを」…などなど様々な昨今の風潮に対してメスを入れていく様もしびれる。割と流れに乗りがちな自分にとって新しい意見だった。
個人的に「レシピを読む」という -
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はっとさせられる文章がたくさんあった。
まずタイトルからはっとさせられた。
母親はこうであるべき、、、を自分が1番強くもっていて、縛り付けていたことに気づく。
母親ではなく、親になりたい。
他にも心に留めておきたい文章がたくさんあった。
親と自分が似ているかどうかなど微塵も考えずに、私が想像できないような新しい生きた方をしてくれたら嬉しい。
全く新しい存在が、たまたま自分のそばにいるだけ。
勝手に頑張って、そのあとに勝手に文句を言う。ということを避けるためにも、やりたいことはやった方がいい。
時間の使い方に関しては、ずっと自分もなやんでいるが、全部自分の時間なのだ、という自覚だけは持ち -