山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • 可愛い世の中

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    いやーーーーつらい。
    いろいろつらい。
    たしかに豆子はめんどくささの塊なのだけど、
    世の中が持つ結婚や新郎、新婦に対する
    強固なイメージがしんどかった。

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    2018年08月06日
  • 反人生

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    久しぶりのナオコーラは、子どもを産んで男女の友情を気にしてた。
    最後の「社会に出ない」は、エッセイなのかなってくらいリアルでおもしろかった。
    社会になっちゃったらつまらない部分もすごくある。

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    2018年06月26日
  • 人のセックスを笑うな

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    タイトルの意味、なるほど〜!と思った。時折主人公の恋愛観というか人生観というか、そういうのが垣間見えて、単なる恋愛小説で済まさせないような印象。なので、ちょっと軽い感じもしたのだけど、ふわふわとはせずいいバランスになっているのかなあと思った。

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    2018年06月16日
  • 長い終わりが始まる

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    苦い。切ない。
    小笠原ー。素直すぎていいとこも悪いとこも
    あるんだなー。
    終わり方もとても好き。

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    2019年02月23日
  • 反人生

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    鋭すぎる、と思っていた彼女の部分が少し丸くなり、読みやすくなった気がする
    しかし独特の感性は残ってて。これからも楽しみ

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    2018年04月12日
  • 泥酔懺悔

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    ニヤニヤしながら読んでしまった
    私の好きな作家さんと私の飲み方が似ていて嬉しかった
    下戸の人の感覚も知れて楽しい本

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    2018年02月12日
  • お父さん大好き

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    単行本『手』の改題、文庫化。
    含まれている中短編(4編)は単行本と同じのようです。

    不思議な雰囲気を持った作品集です。
    おじさん生態コレクターの若い女性を描いた『手』、民話風の『笑うお姫さま』、著者の心象風景を描いたような掌編『わけもなく走りたくなる』、そして妻の出奔と仕事の行き詰まりから自殺しそうなサラリーマンを主人公にした『お父さん大好き』。
    特に一つのテーマでまとめられた様子はなく、主人公の年齢性別もバラバラです。山崎さんの心の中にある幾つもの心象風景を描き出した感じ。
    とても読みやすく、何か訴えるものもあるのですがそれをどう表現したら良いのやら。困ってしまいます。

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    2017年11月30日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    たくさんの出会いや行き違いのうち、うまく重なり合ったものを拾い上げでいるのであり、若い頃ですらそうそううまく出会えないし、ましてや40代にそれはなかなかないぜよ。
    おはなしだからええけど。

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    2017年08月14日
  • 泥酔懺悔

    購入済み

    素直に読めます

    女性のみなさんの「酒」に関するエッセイ集。
    大酒飲みあり、そうでない方あり。
    みなそれぞれいろいろな思い出があることに気づかされます

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    2017年07月31日
  • 長い終わりが始まる

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    大学時代の終わりは、急にやって来ない。でもみんないつか終わる。大学3回生の私は、今月サークルを引退し、来月最後の講義を受ける。あと1年、沢山の最後を経験して、私の大学時代は終わる予定である。主人公小笠原と同じく協調性の無い私は、サークルの活動方針や目的意識の違いに悩まされてきた。けれど彼女がわかっているように、私もわかっている。何かに一生懸命打ち込むのは素晴らしいし、それはそれで認められなくもないけれど、結局はみんなと仲良くやっている人の方が平和なのだ。私たちは周りからしたら疎ましいことが往々にしてあるのだ。大学生活が終わるということを、一事実としてではなく、自分の感情の上で認識し始めた人に読

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    2016年01月13日
  • カツラ美容室別室

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     男女の友情とも恋愛ともつかない曖昧な関係を描いた小説。本筋に関わらない風景や他人同士のやりとりまでもがさりげなく書かれているのでその光景が立体で立ち上がってくるようであり、解説にあったように「ちゃんと彼らと長い期間つきあった気」がする。私は男女の友情は成立しないと思っている方だけど、そんな人は「友情をきれいなものだと思い過ぎている」とあってグサリ。確かに淳之介とエリの関係はいつも順調なわけではなく面倒そうに感じられることも多々あったけど、これも悪くないなと思わせる心地の良さがあった。

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    2017年12月18日
  • ニキの屈辱

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     写真家同士の格差恋愛小説。作中に出てくる「フラットな間柄に対する憧れが強いからこそ、関係が上下に揺れるところに、どきどきを強く感じてしまうのだ。」という一文が格差恋愛の妙味を表しているように感じたけど、じゃあフラットになったら、もしくは上下が逆転したらどうなるか。社会的に女扱いされるのは嫌だけど、たった一人には可愛い女の子として大切にされたいニキの不器用さが愛しくて痛くて、彼女の幸せが永遠に続いてほしいと思うと同時に、加賀美は良くも悪くも"男"なんだと強く感じた。だからこそのラストに切なくも納得。

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    2015年12月19日
  • 反人生

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    2034年、反人生を唱える萩子と死んだ夫と早蕨ー反人生

    死んだ母と血の流れーT感覚

    異性との友情、憧れ、終わりー越境と逸脱

    集まりに来なくなった山崎ー社会に出ない

    P116 ニ対一は楽、対話とわいわいは違う、絆を結びたいときは一対一
    P130 『友人関係があった』ということを、最後に一緒に確認できて良かった
    P170 友だちのはずなのに、いつの間にか、社会になっちゃっていたんだね

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    2015年12月08日
  • ニキの屈辱

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    タイトル名が面白かったので読んでみました。『ニキの屈辱』なんて、なかなか秀逸なタイトルですね。
    性別を離れて一人の「写真家」として生きたいニキが「女性」となった時、下剋上となってしっぺ返しを喰らった・・・という感じなんでしょうかね。
    そのニキの人物設計は、上に媚びて下に厳しいという、いかにもフリーランスの仕事人間という感じが出ていてなかなか良かったです。それに反して、一人称目線の加賀美は今風の若者っぽさを演出しているようで、ちょっと共感しづらかったかな。(笑)大体、将来を目指してがんばっているなんて、ありきたり過ぎる。(笑)そして、すんなりいくところなんかも。(笑)この加賀美の存在が物語全体と

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    2015年11月25日
  • 反人生

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    ネタバレ

    中短編集。性別。結婚観。母娘。友達。「社会にでない」がツンと胸にきた。会いたいのに会いづらくなってしまう寂しさ。諭したりハッパかけたり、そんなことしないから、会いたいよ、という。

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    2015年11月09日
  • 人のセックスを笑うな

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    だいたい結末はみえていたのに、読み終えた時に感動がまとめてきた。詩的な作風でやさしい言葉遣いで温かみのある文章。短編のようなページ数なのに著者が伝えたい思いみたいなのは十分伝わってきた気がした。
    彼女は別れるしかない状況となり、恐らくは未練を残したまま一方的に別れたのだろう。そう考えるとすごく悲しい。恋愛は不可効力みたいなものだし、自分ではどうすることもできないものだ。それでも好きな人に対して非情にならなくてはならない結婚という人間社会の掟は誰のための掟なのだろうか?

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    2015年05月03日
  • 浮世でランチ

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    ネタバレ

    柔らかで読みやすい話。
    いろんなキャラクターが出てきて、そのどれもが個性を持っていて愛おしい。中学生ゆえの苦さや甘酸っぱさ、どうしようもなさがあるし、それは大人になっても同じ。14歳の時がそうだったように25歳になっても悩みは尽きなくて、人間関係で悩む。ただ大人になった分、やり過ごし方を知っているだけ。それはいいことなのか悪いことなのか。
    この本を読んで思ったことは、「やはり全部自分次第なんだな」ってこと。
    ラスト、今まで人とランチをすることを拒んでいた主人公は新しい職場の上司とたまたまランチをすることになる。最初は身構えていたけど、会話をしてみるとおもしろくって普通に笑えた。
    そこはジーンと

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    2015年02月15日
  • ニキの屈辱

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    こわい恋愛小説でした。
    わたしも恋をするとそうなりがちで、ああ鬱陶しがられる、捨てられるんだろうなぁというのがわかって、読んでいて辛かったです。
    山崎ナオコーラの恋愛小説はどれもそんな感じで、自分の未来もきっとこうなるっていうのが想像しやすくて嫌ですね。

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    2014年11月24日
  • ニキの屈辱

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    ネタバレ

    ニキは痛々しい。
    全編を通して痛々しい。

    使っている言葉が汚いし
    人間関係を上下で考えているところが(映画のポスター写真を撮るチームで、身分が最下位だったというシーン)がばかばかしい
    似合わないお化粧してもう写真撮らない宣言をしてしまうところに到ってはみじめだ。

    だから、タイトルは「ニキの屈辱」
    でもニキは強いから大丈夫だ。

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    2014年10月04日
  • ニキの屈辱

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    芸術とは自由なことだ。自由なことは捕らわれないことだ。捕らわれないことは慮らないことだ。
    そんな芸術家二人の恋愛模様。感性に生きる芸術家たる主人公が付き合うことを言葉で確かめあい、写真で思われていたことを理解するってのはなかなか。
    主人公のとる写真は見てみたい

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    2014年08月02日