山崎ナオコーラのレビュー一覧
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単行本『手』の改題、文庫化。
含まれている中短編(4編)は単行本と同じのようです。
不思議な雰囲気を持った作品集です。
おじさん生態コレクターの若い女性を描いた『手』、民話風の『笑うお姫さま』、著者の心象風景を描いたような掌編『わけもなく走りたくなる』、そして妻の出奔と仕事の行き詰まりから自殺しそうなサラリーマンを主人公にした『お父さん大好き』。
特に一つのテーマでまとめられた様子はなく、主人公の年齢性別もバラバラです。山崎さんの心の中にある幾つもの心象風景を描き出した感じ。
とても読みやすく、何か訴えるものもあるのですがそれをどう表現したら良いのやら。困ってしまいます。 -
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Posted by ブクログ
大学時代の終わりは、急にやって来ない。でもみんないつか終わる。大学3回生の私は、今月サークルを引退し、来月最後の講義を受ける。あと1年、沢山の最後を経験して、私の大学時代は終わる予定である。主人公小笠原と同じく協調性の無い私は、サークルの活動方針や目的意識の違いに悩まされてきた。けれど彼女がわかっているように、私もわかっている。何かに一生懸命打ち込むのは素晴らしいし、それはそれで認められなくもないけれど、結局はみんなと仲良くやっている人の方が平和なのだ。私たちは周りからしたら疎ましいことが往々にしてあるのだ。大学生活が終わるということを、一事実としてではなく、自分の感情の上で認識し始めた人に読
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タイトル名が面白かったので読んでみました。『ニキの屈辱』なんて、なかなか秀逸なタイトルですね。
性別を離れて一人の「写真家」として生きたいニキが「女性」となった時、下剋上となってしっぺ返しを喰らった・・・という感じなんでしょうかね。
そのニキの人物設計は、上に媚びて下に厳しいという、いかにもフリーランスの仕事人間という感じが出ていてなかなか良かったです。それに反して、一人称目線の加賀美は今風の若者っぽさを演出しているようで、ちょっと共感しづらかったかな。(笑)大体、将来を目指してがんばっているなんて、ありきたり過ぎる。(笑)そして、すんなりいくところなんかも。(笑)この加賀美の存在が物語全体と -
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ネタバレ柔らかで読みやすい話。
いろんなキャラクターが出てきて、そのどれもが個性を持っていて愛おしい。中学生ゆえの苦さや甘酸っぱさ、どうしようもなさがあるし、それは大人になっても同じ。14歳の時がそうだったように25歳になっても悩みは尽きなくて、人間関係で悩む。ただ大人になった分、やり過ごし方を知っているだけ。それはいいことなのか悪いことなのか。
この本を読んで思ったことは、「やはり全部自分次第なんだな」ってこと。
ラスト、今まで人とランチをすることを拒んでいた主人公は新しい職場の上司とたまたまランチをすることになる。最初は身構えていたけど、会話をしてみるとおもしろくって普通に笑えた。
そこはジーンと -
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若くして成功した女性写真家のニキ。
単に写真家として見られることに執着し、若く可愛い女性として扱われることに強い拒否感を示す。増長と見られることを恐れ仕事では低姿勢。一方、アシスタントの加賀谷に対しては非常に高圧的。
しかし、そんな彼女が加賀谷を恋人関係になると、2人の時は猫の如くカワイイ女性に変身する。
いわば極端なツンデレキャラで、なんか微笑ましくも有りますが、ちょっと「過ぎる」かな。
やがて加賀屋の写真家としての成長とともにその関係は変化して行きます。
なんだかありがちなストーリーかもしれませんが、ニキの造形の面白さと山崎さんのちょっと不思議な雰囲気をもつ文章とあいまって、なかなか読ませ -
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文才があり、作家としては成功したものの、
その容姿については
ひどいバッシングを受け、
大ダメージを受ける主人公『雪村』(女性)。
精神にダメージを受けると、
オモシロイ小説なんか書いちゃいられない。
書きたいのに。
容姿のことなんかにとらわれずに、どんどん書いていきたいのに。
そこで、
出した彼女の結論、というのが、
思い切って、<女性>を捨てる事だった…。
たかが見た目。
されど、雪村をここまで追い込むとは、
侮ってはいられない肉体。
肉体VS精神!(て、違うか?)
終盤まで
痛い雪村の行動にはハラハラさせられるが、
孤独なファイターである精神もやられっぱなしではなかった。
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引っ越し当日、主人公は友人の梅田さんに誘われて商店街にある「カツラ美容室別室」で髪を切ることになった。
そこでカツラを被った店長に、同い年のエリ、年下の桃井さんと出会う。
エリと友達以上、恋人未満になりながら、主人公は気儘で孤独な生活を続けていく。
言葉にできないもやもやとして感覚的なことを、上手に文章にするなーと思った。
特に
「しかし、会社を辞めて、上司や同僚と飯食うのを止め、友人とべたべた会うのを止めたら、どうなるか。オレは他人によってなんとか自分の形を保てている。他人と会わないでいたら、オレはゲル状になるだろう。」っていう部分が好き。
主人公は自分のことが好きなくせ