山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • 浮世でランチ

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    ちょっと不思議な物語。共感できることがすごく沢山あったが、時には「ん?…」と思うこともあって、圧倒的に“結末的な”ものが足りなかった…

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    2012年12月17日
  • 私の中の男の子

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    女性である前に作家でありたい、という主人公。
    現実にいたら、とる行動が突飛すぎて目立ちたいだけのように見える、ただの「イタい女」だろう。
    ただ、絶対的に男性的価値観の膜に包まれている社会のなかでは、男性である僕にはわからない、雪村の、作者の葛藤があるのかもしれない。
    ざわざわする小説だった。

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    2012年12月02日
  • 長い終わりが始まる

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    うまく言葉にできない、もどかしさを感じる。ちょっと淋しかったり。でも気にしないふりしたり。
    確立してるつもりでいたあの頃。そして今現在。後から振り返ればいつまでも「まだまだ」なんだろうなぁ。

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    2012年11月15日
  • 指先からソーダ

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    ネタバレ

    山崎ナオコーラ、初のエッセイ集。

    「読んでもらえる興奮で、どんどん書いて書いて腕が唸りまくっていた」というエッセイには、二十代の彼女の思いがまっすぐに垣間みれる。

    彼女は、高校生のときに感じた「私は世界と繋がっていない」という感覚を、これからも大切に持っていきたいという。
    「カップルたちに囲まれて、ひとりでたたずむことは意外と楽しい。部屋にいるときよりも、ひとりを実感できるからだ」という文章には、感覚に対する鋭い嗅覚がある。

    世界と繋がらない、他人と共有しない、個人的なリアル。
    そういった感覚を「文章を解き放つ」ように綴ったら、とても芸術的で魅力的になるに違いない。
    今後の作品を心密かに

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    2012年10月17日
  • 長い終わりが始まる

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    なんてことはない小説だけど、これだけ抵抗なく体に染みるのは、やっぱり彼女のお話が好きなんだなと思ったりする。

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    2012年10月06日
  • 私の中の男の子

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    19歳で作家としてデビューしたとたんに「女性作家」として世間に認識されて、女性、とつくことに対して葛藤を覚えた作家雪村の自分の性別をみとめるまでの軌跡。
    ナオコーラさん自身とかぶる設定に思える。ネットの暴言とかも。

    ナオコーラさんの文章、全く気取りがなくて好きだ。かっこいい。今更、って思えるようなことを素直にずばずば書いていることろがいい。いい文章を書くということよりも自分が書くべきことに真剣になっている度合いのほうが大切なんじゃないかって思えてきたこのごろ。

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    2012年09月15日
  • カツラ美容室別室

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    ネタバレ

    「段ボールの断面に出来ている穴の、ひとつひとつに寂しさが詰まっているのが見える。夜中に、細長い虫のような寂しさが、その穴からニョロリと出てきそうだ。」

    「オレは他人によってなんとか自分の形を保てている。他人と会わないでいたら、オレはゲル状になるだろう。」

    「男女の間にも友情は湧く。湧かないと思っている人は友情をきれいなものだと思い過ぎている。友情というのは、親密感とやきもちとエロと依存心をミキサーにかけて作るものだ。ドロリとしていて当然だ。恋愛っぽさや、面倒さを乗り越えて、友情は続く。走り出した友情は止まらない。」

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    2012年08月20日
  • カツラ美容室別室

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    好みがあると思います。
    だけど、
    私は好きです。

    短いので、
    数十分で読みきれてしまうかも。



    カツラをかぶった桂さんが営む、美容室。

    そこに通う、友人の梅田さん。
    そこで働く、桃井さんとエリ。

    5人を描いた作品です。


    ナオコーラさんて
    こんな文章なのかあと。

    ちぐはぐな会話と
    ちぐはぐな感情と
    雰囲気を楽しめます。

    男同士の友情と
    男と女の友情と
    ナオコーラさんの考えや感じ方が
    ポロポロっと落っこちています。

    静かな日常に起こる
    波風を描いています。

    言いまわしとか
    表現とか、
    すごく小さいことだけど、
    結局こーゆーことなん

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    2012年08月16日
  • 浮世でランチ

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    「それは、
     手すりにつかまってるんじゃなくて、
     愛でてるの?」

    自由って何?
    通じるって何?

    14歳の私は、
    25歳の私に思いをはせるどころか、
    想像すらできなかった。

    だけど、
    人生はきっと私たちが思うより二億倍は自由なはずだ。

    14歳の私。
    25歳の私。

    この二つの時間が、行ったり来たりします。
    想像も出来なかった世界が、不思議と繋がっている。
    経験も年齢も積み重なって、

    「私は大人になって、もう、世界が怖くなくなった。
     神様の気配を感じることが、まったく、なくなった。」

    神様との手紙のやり取り。
    粗雑にあつかっていた時間や、
    嫌悪

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    2012年08月16日
  • 長い終わりが始まる

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    ネタバレ

    ネットで購入して、
    カバーもつけてもらったまま読んでいたので
    読み終わった後にカバーを外して
    初めて表紙を見ました。

    「あぁ」とぎゅーっとされた気分。
    切ない、
    苦しい、
    ただただ好きなだけ。

    なのに
    猛烈にひとりぼっち。

    求めてやまないのに。
    それだけのに。
    強烈にさみしい。

    大学のマンドリンサークルで
    音楽に奉げようとする小笠原。

    小笠原が恋するのは
    ぼさぼさで決してカッコ良くない指揮者の田中。

    遊びとか自由とか就職とか
    すべてが曖昧な集まりになるサークル。
    ともだち、恋、音楽、
    どこまで本気で
    それをどこまで伝えていいのか。

    小笠原は
    自分の音楽を疑わないし、
    誠実にいよう

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    2012年08月09日
  • 浮世でランチ

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    なんかじわじわくる。この感じはなんだろう。そうか、これが山崎ナオコーラか。だから西加奈子も題材にするんだなあーと。よくよく考えれば大半は浮世というより憂き世なのだが、それも踏まえてなかなか読み進んでしまう小説だった。

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    2012年07月19日
  • 私の中の男の子

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    あ、読まなきゃ、ナオコーラ、と思う瞬間があって
    それは、新刊がでたときでも、ずっと読みたかった作品をようやく見つけたときでもなくて、ふと、今だ、というとき

    そして、今のわたしが、いつも出てくるので
    ぞぞぞ、とする

    不思議なくらいに、わたし

    今の、わたし


    わかっているのだけど、気付かれないように、言葉を積み上げようとしてこなかった気持ちを、暴かれてしまう

    こんな人がいるのだなぁ
    こんなにも、おなじことを抱えている人がいるのだなぁ



    でもって
    いつも物語としては、うーん、と思ってしまうよ
    なんだろう
    科白ひとつひとつ、これ、言いたいっていうのが際立っているというか、物語が途切れてい

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    2012年07月07日
  • 指先からソーダ

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    山崎ナオコーラさんはすごく不思議な作家だ。「論理と感性~」でものすごく嫌いになって、でも「スカートの裾を踏んで歩く女」は何回も読み返すくらい好きで。このエッセイを読んで大好きになった。熱い人なんだなあ。

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    2012年05月30日
  • 論理と感性は相反しない

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    かわいい本だった。
    表題作が特にラブリー。
    仲直りのためにホットケーキを焼くのがとてもかわいかった。
    この話があるからこそ、『アパートにさわれない』がとてもとてもかなしい。ラストシーン、神田川の視点の話なのに、わたしは完全に真野に感情移入していました。
    いつか自分も昔の彼氏(あるいは今付き合ってる人と別れたあと)に同じようにそっと失望されるときが来るような気がして。
    すっと生まれる温度差とか、小さな違和感とか書くのがうまい人だな。

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    2013年08月12日
  • 長い終わりが始まる

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    マンドリンサークルに打ち込む大学4年生の女の子の話。
    高校の部活みたいにキラキラしてないし、サークルって少し奇妙な集合体だと、大学を卒業した今、この本を読んで思う。

    寝すぎたときに頭に鈍痛がまとわりつくように、ぼんやりと「終わり」の入口に経っているのを感じる、大学4年生のあのとき。
    卒業式のようなイニシエーションとは別に、何気ない時にすうっと実感するその痛み。
    最近のことなので、どうしても自分と重ね合わせて読んでしまった。

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    2012年04月08日
  • 「『ジューシー』ってなんですか?」

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    はたらくひとの小説。
    職場の風景と、そこでの会話、ひとりひとりの心情が微妙なバランスでかかれていて楽しい。
    急に格言めいた言葉や、詩的な表現があらわれたりする。

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    2012年03月31日
  • 私の中の男の子

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    ネタバレ

    作家、「山崎ナオコーラ」が考えていることなのか、主人公「雪村」が
    考えていることなのか、どっちも正しいのだと思う。

    そのせいで、雪村が自分と同世代という設定を幾度も忘れそうになった。

    性にとらわれず、一人の人間として見られたい、というのはきっと誰しもが持っている。

    時田が、友達になりたい、と言う卒業式のシーンがすごく良かった。

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    2012年12月31日
  • 「『ジューシー』ってなんですか?」

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    何か大きな事件が起きるわけではない。
    テレビ欄を作る仕事をしている人たちの日常を書いている。
    会話の雰囲気や考えていることがなかなかリアルで好きです。
    同時収録の「ああ、懐かしの肌色クレヨン」のストレートな好意を伝える表現や、それを聞いての淡々として脈のない相槌も悲しくなるほど現実的です。

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    2011年11月22日
  • 指先からソーダ

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    言葉を大切にする、そのやり方に共感を覚えます。
    飴のような小説を書きたい、と、文藝賞の受賞コメントで残したそうです。
    飴の甘さ、凹凸のある舌触り、味覚や触覚で良い小説を例えるのは、分かりやすい。
    美味しい本を読みたい。

    ただ、テーマにばらつきがあるので(書いた時期がまばらなのでそれは当たり前ですが)一気に読み通して同じ気持ちになりたいときには向かない本だと思います。

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    2011年11月01日
  • 指先からソーダ

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    あたしにとって本を読むときに大切なのは、
    その書き手が何を表現したかったかよりも、
    自分の気持ちがどう動いたか、です。


    この本は、きっかけを投げられて、あとはお好きに、と言われているようで安心する。


    書き手の意図とたとえ一致しなくても、
    その文章によって読み手が感じたことこそ、
    一つの結果だと。

    なので、あたしが感じた、彼女の情熱も野心も、それを素敵だと思う自分も、大切なのです。

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    2011年06月15日