山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • カツラ美容室別室

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    好みがあると思います。
    だけど、
    私は好きです。

    短いので、
    数十分で読みきれてしまうかも。



    カツラをかぶった桂さんが営む、美容室。

    そこに通う、友人の梅田さん。
    そこで働く、桃井さんとエリ。

    5人を描いた作品です。


    ナオコーラさんて
    こんな文章なのかあと。

    ちぐはぐな会話と
    ちぐはぐな感情と
    雰囲気を楽しめます。

    男同士の友情と
    男と女の友情と
    ナオコーラさんの考えや感じ方が
    ポロポロっと落っこちています。

    静かな日常に起こる
    波風を描いています。

    言いまわしとか
    表現とか、
    すごく小さいことだけど、
    結局こーゆーことなん

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    2012年08月16日
  • 浮世でランチ

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    「それは、
     手すりにつかまってるんじゃなくて、
     愛でてるの?」

    自由って何?
    通じるって何?

    14歳の私は、
    25歳の私に思いをはせるどころか、
    想像すらできなかった。

    だけど、
    人生はきっと私たちが思うより二億倍は自由なはずだ。

    14歳の私。
    25歳の私。

    この二つの時間が、行ったり来たりします。
    想像も出来なかった世界が、不思議と繋がっている。
    経験も年齢も積み重なって、

    「私は大人になって、もう、世界が怖くなくなった。
     神様の気配を感じることが、まったく、なくなった。」

    神様との手紙のやり取り。
    粗雑にあつかっていた時間や、
    嫌悪

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    2012年08月16日
  • 長い終わりが始まる

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    ネタバレ

    ネットで購入して、
    カバーもつけてもらったまま読んでいたので
    読み終わった後にカバーを外して
    初めて表紙を見ました。

    「あぁ」とぎゅーっとされた気分。
    切ない、
    苦しい、
    ただただ好きなだけ。

    なのに
    猛烈にひとりぼっち。

    求めてやまないのに。
    それだけのに。
    強烈にさみしい。

    大学のマンドリンサークルで
    音楽に奉げようとする小笠原。

    小笠原が恋するのは
    ぼさぼさで決してカッコ良くない指揮者の田中。

    遊びとか自由とか就職とか
    すべてが曖昧な集まりになるサークル。
    ともだち、恋、音楽、
    どこまで本気で
    それをどこまで伝えていいのか。

    小笠原は
    自分の音楽を疑わないし、
    誠実にいよう

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    2012年08月09日
  • 浮世でランチ

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    なんかじわじわくる。この感じはなんだろう。そうか、これが山崎ナオコーラか。だから西加奈子も題材にするんだなあーと。よくよく考えれば大半は浮世というより憂き世なのだが、それも踏まえてなかなか読み進んでしまう小説だった。

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    2012年07月19日
  • 私の中の男の子

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    あ、読まなきゃ、ナオコーラ、と思う瞬間があって
    それは、新刊がでたときでも、ずっと読みたかった作品をようやく見つけたときでもなくて、ふと、今だ、というとき

    そして、今のわたしが、いつも出てくるので
    ぞぞぞ、とする

    不思議なくらいに、わたし

    今の、わたし


    わかっているのだけど、気付かれないように、言葉を積み上げようとしてこなかった気持ちを、暴かれてしまう

    こんな人がいるのだなぁ
    こんなにも、おなじことを抱えている人がいるのだなぁ



    でもって
    いつも物語としては、うーん、と思ってしまうよ
    なんだろう
    科白ひとつひとつ、これ、言いたいっていうのが際立っているというか、物語が途切れてい

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    2012年07月07日
  • 指先からソーダ

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    山崎ナオコーラさんはすごく不思議な作家だ。「論理と感性~」でものすごく嫌いになって、でも「スカートの裾を踏んで歩く女」は何回も読み返すくらい好きで。このエッセイを読んで大好きになった。熱い人なんだなあ。

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    2012年05月30日
  • 論理と感性は相反しない

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    かわいい本だった。
    表題作が特にラブリー。
    仲直りのためにホットケーキを焼くのがとてもかわいかった。
    この話があるからこそ、『アパートにさわれない』がとてもとてもかなしい。ラストシーン、神田川の視点の話なのに、わたしは完全に真野に感情移入していました。
    いつか自分も昔の彼氏(あるいは今付き合ってる人と別れたあと)に同じようにそっと失望されるときが来るような気がして。
    すっと生まれる温度差とか、小さな違和感とか書くのがうまい人だな。

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    2013年08月12日
  • 長い終わりが始まる

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    マンドリンサークルに打ち込む大学4年生の女の子の話。
    高校の部活みたいにキラキラしてないし、サークルって少し奇妙な集合体だと、大学を卒業した今、この本を読んで思う。

    寝すぎたときに頭に鈍痛がまとわりつくように、ぼんやりと「終わり」の入口に経っているのを感じる、大学4年生のあのとき。
    卒業式のようなイニシエーションとは別に、何気ない時にすうっと実感するその痛み。
    最近のことなので、どうしても自分と重ね合わせて読んでしまった。

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    2012年04月08日
  • 「『ジューシー』ってなんですか?」

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    はたらくひとの小説。
    職場の風景と、そこでの会話、ひとりひとりの心情が微妙なバランスでかかれていて楽しい。
    急に格言めいた言葉や、詩的な表現があらわれたりする。

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    2012年03月31日
  • 私の中の男の子

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    ネタバレ

    作家、「山崎ナオコーラ」が考えていることなのか、主人公「雪村」が
    考えていることなのか、どっちも正しいのだと思う。

    そのせいで、雪村が自分と同世代という設定を幾度も忘れそうになった。

    性にとらわれず、一人の人間として見られたい、というのはきっと誰しもが持っている。

    時田が、友達になりたい、と言う卒業式のシーンがすごく良かった。

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    2012年12月31日
  • 「『ジューシー』ってなんですか?」

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    何か大きな事件が起きるわけではない。
    テレビ欄を作る仕事をしている人たちの日常を書いている。
    会話の雰囲気や考えていることがなかなかリアルで好きです。
    同時収録の「ああ、懐かしの肌色クレヨン」のストレートな好意を伝える表現や、それを聞いての淡々として脈のない相槌も悲しくなるほど現実的です。

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    2011年11月22日
  • 指先からソーダ

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    言葉を大切にする、そのやり方に共感を覚えます。
    飴のような小説を書きたい、と、文藝賞の受賞コメントで残したそうです。
    飴の甘さ、凹凸のある舌触り、味覚や触覚で良い小説を例えるのは、分かりやすい。
    美味しい本を読みたい。

    ただ、テーマにばらつきがあるので(書いた時期がまばらなのでそれは当たり前ですが)一気に読み通して同じ気持ちになりたいときには向かない本だと思います。

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    2011年11月01日
  • 指先からソーダ

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    あたしにとって本を読むときに大切なのは、
    その書き手が何を表現したかったかよりも、
    自分の気持ちがどう動いたか、です。


    この本は、きっかけを投げられて、あとはお好きに、と言われているようで安心する。


    書き手の意図とたとえ一致しなくても、
    その文章によって読み手が感じたことこそ、
    一つの結果だと。

    なので、あたしが感じた、彼女の情熱も野心も、それを素敵だと思う自分も、大切なのです。

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    2011年06月15日
  • 指先からソーダ

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    とても良質なエッセイ。文章や小説に取り組む作者の真剣な姿勢と愛情をひしひしと感じる。ナルシシズムが薄く、客観的でドライな文章も良いです。

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    2011年05月14日
  • 指先からソーダ

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    普段エッセイを読まない私がなんとなく手に取った一冊。
    小説とはひとつひとつ丁寧に紡がれた文章の連なりなのだ、という言ってしまえば当然の発見をさせてくれた。
    ひとつひとつの物事に端から見るとおかしく思えるくらい真剣に向き合う筆者の描く小説を再読したくなった。

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    2011年03月28日
  • 指先からソーダ

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    作者の素が垣間見えて、
    どこかなんていうか、日常のなかの幸せとか、人間の動きとか、そういうものを見つけるのがうまいように想えた。

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    2011年01月16日
  • 指先からソーダ

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    等身大ナオコーラ!なんか、仲良くなれそう。と思うひとで嬉しくなった。お父様とのやり取りに、胸があたたかくなります。

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    2010年12月17日
  • 人のセックスを笑うな

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    映画化されて、しかも主演が大好きな永作さんらしいので読んでみた。

    主人公の女の人が好き。すごくいい雰囲気でした。

    読みやすい文章を書く作家さんだなぁという印象を持ったので、他の小説も読んでみたい。

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    2016年08月02日
  • 母ではなくて、親になる

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    学生のころから特に好きな作家さん
    同じ子を持つ親になり、同じ体験をされていることが不思議で面白かったです
    自分は物事をこんなに深くられていないなと思ったり、私も同じことを思ったことある!と共感したりしました

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    2026年02月21日
  • ベランダ園芸で考えたこと

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    題名通りの内容の本。文庫化に際して「『太陽がもったいない』を改題」と記載があるが、この文庫の題名が良い(原題のままの文庫化だったら、書店の棚にあっても、私は気づかなかったかもしれない)。

    家で仕事をする小説家が、ベランダに植えている花やハーブや野菜などについてのあれこれから、ときに園芸とは関係ないあれこれを想像したりするエッセイ。「コンパニオンプランツ」(一緒に植えると相性のいい植物の組み合わせ)から“自分で決めること”について考えてみたり、江戸時代の変化朝顔に見られる「奇形を愛でる文化」から、「世間」と作家の文章力の話に飛躍したり。正直なところ、これらの個々の“考えたこと”に対する私の感想

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    2026年02月15日