山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • 可愛い世の中

    Posted by ブクログ

    メモ:
    それぞれが異なる定規を相手にかざすのだから、自分の求める褒め言葉がもらえないのは当たり前だ。褒め言葉が欲しくて人と付き合うのならば、自分と似た人とばかり付き合えばいいわけだが、それもバカバカしい。
    褒め言葉を期待せずに、自分の努力は自分だけがわかっていて、人に伝えないようにするのがいちばんなのだ。豆子は、そう考えた。

    0
    2020年03月06日
  • リボンの男

    Posted by ブクログ

    おとうさんはねえ、ヒモじゃなくてリボンだよ。主夫の常雄が、野川沿いの道を3歳の息子と歩きながら発見した新しい“シュフ”の未来。

    子どもとの会話がリアルで、子育てあるあるに共感しまくり!「かがやきとはやぶさとドクターイエローのコップ袋」、男の子が好きなやつー!とか。
    ごっこ遊びをしながら、やってほしいことへ誘導したりとか。

    妹子(常雄の渾名)とみどりが、それぞれの仕事と家事育児に感謝を示そうとしていて、素敵な夫婦だと思う。
    専業シュフについての劣等感が、タイトルの言葉で和らいでいく。

    0
    2020年02月06日
  • カツラ美容室別室

    Posted by ブクログ

    舞台はカツラの店主が営む、高円寺の美容室。店員や常連たちの少しだけドロっとした日常を描いた作品。

    近辺に住んだことがあるからか、とても鮮明に情景が浮かんだ。

    派手さはないが、読後感の心地いい作品。
    春の日の休日にサラッと読みたいかな。

    0
    2020年01月28日
  • リボンの男

    Posted by ブクログ

    作家さんが例えば自身の職業と近い職業の主人公で物語を書くとノンフィクションかな、って思ってしまうのはすごく失礼だと思っているのですが、この方に関しては兼ねているんだろうなとしか思えない。。。
    ヒモじゃなくてリボンの男っていう発想は好き。
    けど、ご自身のエッセイで何度もご主人の職業や年収について触れ、それを恥じていない気にしていない、自分が稼ぐからいい、女が~男が~、女だから~すべきがおかしい的なこと何度も書かれていたので、きっとまたご自身の考えや経験を基に書かれているんだろうなと思ったら、あまり好きになれない一冊でした。
    おもしろくもないけどつまらなくもない。さらっと読めます。

    0
    2020年01月06日
  • ブスの自信の持ち方

    Posted by ブクログ

    第一回「はじめに」と第三十回「本当に『ブス』と言ってはいけないのか?」に筆者の主張がすべて詰まっていると思うので、忙しい時はここだけ読めばいいと思う。
    ブスに対する差別だけではなく、美人に対する謂われなき偏見にまで言及しているので、単なる自虐本やフェミニン本ではなく、きちんとした社会派な意見をもった本であると感じた。
    印象的なフレーズは「ブスは人間の価値を決定する事柄ではない」というもの。この本のすべてがこの言葉に詰まっていると思った。

    0
    2019年10月21日
  • お父さん大好き

    Posted by ブクログ

    こういう感じの20代の時期がわたしにもあったなぁと思った、わたしの下半身はここまでではなかったけど。おじさんとの感じがなんとなく。他のやつはなんとも。お父さん大好き、はぞっとした。

    0
    2019年10月20日
  • ブスの自信の持ち方

    Posted by ブクログ

    言葉で区別することを嫌う著者がブスのワードと自身との生活を重ねたエッセイ。
    お葬式のくだりは共感できるが、
    いろんな部分が飯食山されすぎてて、
    新聞に対してそんなふうに思ってたのか、
    おじさんという言葉にそこまで深読みしてたのかと思う。

    0
    2019年10月10日
  • カツラ美容室別室

    Posted by ブクログ

    何か起こりそうで何も起こらない。
    もどかしいような気もするけれどそれがやけにリアルで面白かった。
    話がというより状況が面白い。

    0
    2019年10月08日
  • ブスの自信の持ち方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「自分に自信を持てるようになりたい」
    そんなことを、考えたことがありますか?

    「自信」とは、自分を信じることができること。
    自分のことなので、自分で、自分を信じればいいのだけど、 それが、すんなりといかないから、悩みになる。

    なぜ、すんなりといかないか?というと、 自分を信じられるような何かを見つけられないから。
    何かを見つけていても、それを信じ続けることに不安を伴うからだと思う。

    山崎ナオコーラさんは、エッセイ「ブスの自信の持ち方」の中で、次のように書いている。

    批判やバッシングでつけられた傷は、批判やバッシングがなくなったときに治るわけではない。 他人からの賞賛や拍手によって、回復できるわけでもない。 おそらく、自分の行った努力だけが、自分を助けてくれる。 自分が目標を定め、自分が努力をして、それを自分が認識したときに治る。 自分だけが自分の自信を回復できるのだ。

    ここで指摘されているのは、誰かの評価軸を基準にして努力することは、意味がないということ。

    自分が作った基準を自分で努力してクリアしていく作業をすることで、自信が持てるということです。

    私はコーチングのクライアントさんに、「例えば、1年後の自分を想像して、どんな状態になっていたいか?」 を考えてもらうことがあります。
    「こうなっていたい」という状態を思い浮かべる時に、 本当に、自分自身がそうなりたいのか?ということも、改めて、問い直していただくようにしています。

    友達から見た自分だったり、親から見た自分だったりを気にして、「こういう自分になりたい」を考えており、 本当に自分自身がそうなりたいのか?改めて考えていただくと、「あれ、違った」ということに気が付かれることもあります。

    周囲を気遣うことができ、学校でも比較的成績が良かった方は、他人の基準を自分の基準にしていることに気が付かず、 他人の基準と照らし合わせているために、自己評価が低くなっていたり、 いくら努力しても充実感が得られなかったりして、悩んでいることもある印象を受けます。

    コーチの問いに答えているうちに、ご自身の中にある矛盾に気が付くことが、自信を持つための第一歩だという気がします。

    山崎さんの著書は、 「ブス」というワードを切り口にしていますが、上下関係、ハラスメントがある関係を切り抜けていくために参考になる考え方、 「どう生きていくか」を見つけていくためのヒントが書かれている本だと思います。

    0
    2019年09月25日
  • ブスの自信の持ち方

    Posted by ブクログ

    前々からナオコーラさんが自分の事をブスって言っており、それがとても心が苦しくなります。今回はブスについても書かれていましたが、もっとテーマを広げて社会派のエッセイでした。要は物事は区別して考えるべき、って内容でした。どうしても話の流れで区別すべき事なのに、一緒になってゴチャゴチャになってしまう事ってあると思います。ナオコーラさんが言いたい事は理解できましたが、今回のこのエッセイでは何故か林真理子さんを思い出してしまいました。

    0
    2019年09月17日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

    Posted by ブクログ

    少しずつ繋がった短編たち。優しい登場人物たち。
    サボテンは難しいイメージがあるけど、こんなカジュアルにプレゼントされたら凄い存在感だな。

    0
    2019年08月27日
  • 可愛い世の中

    Posted by ブクログ

    豆子よ…!

    彼女にとって(彼女というくくり自体豆子は嫌がりそうだけども)、今の世の中は生きづらい。
    今より昔ならもっともっと生きづらかっただろうし、今より未来にはいつかスタンダードで普通な生き方になるのかもしれない。
    でもとにかく豆子が生きているのは今だから、それを認めて生きなければならないのに、納得がいかないという思いがびしびしと伝わってきて…!なんて息苦しいのか!

    ごぼうの香水きっと売れるよ。豆子負けるなー!

    0
    2019年08月25日
  • 浮世でランチ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    14歳の私と25歳の私の日々。

    14歳の私は狭くて閉じられた小さな世界で生きている。嫌いな人には近づかず、好きな人とだけ関わりあう。
    若くて未来は開かれているはずなのに、こんな自意識過剰で自分本位な付き合い方じゃ、未来に繋がる人との関係なんて築けやしない。

    25歳の私は自分の足でどこにだって行けて、自分次第では様々なことを選んだり選ばなかったりできる。
    興味のない人の誘いにも笑顔や社交辞令を返すことができる。
    でも私自身それが適切だなんて思っていない。

    36歳の私はどんな日々を送っているんだろうか?
    25歳の私より、うまく自分を薄めてまわりに馴染ませることができている?
    14歳の私のように、衝動に動かされて今まで積み上げてきたものをひっくり返したりしている?

    たとえどんな私であっても、犬井との14歳の日々は昨日のことのように思い出せるままでいてほしい。

    夏のイメージの小説だった。

    0
    2019年07月30日
  • ベランダ園芸で考えたこと

    Posted by ブクログ

    太陽がもったいない、を改題していたんですね。ナオコーラさんのあとがきを読むと山崎ナオコーラさん自身の時代のうつろいを一気に感じました。2人目のお子さんを出産予定との事ですので、なによりです。

    0
    2019年07月22日
  • ベランダ園芸で考えたこと

    Posted by ブクログ

    前半は園芸の話が中心でよかった。ベランダで育てるので身近に感じられ、やり方も具体的に書いてあり、イメージしやすかった。スーパーで買ってきた野菜からバラまで、手広くやっているのも面白い。また、正しいやり方だけでなく、うまく育てられなかった話まで赤裸々なのがリアルでよかった。失敗談がのっている方がハードルが下がって、始めようとする気持ちが起こりやすい。読んでいくうちに、どれ、ネギでも育ててみるか、という気持ちになれた。しかし終盤にかけてが、少し頂けなかった。ベランダ園芸に関係のない、著者の愚痴のような自慢のような、考察の欠片もない垂れ流しの文章で、それまでのよさが消えてしまっていた。園芸をしようという気持ちも、なんかそがれてしまった。それがもったいない。
    園芸の本と思って読むと、終わりにかけて著者が邪魔な構成になっていた。私が作家になりたいと思っていたのでそう感じたのかもしれない。この本を読んで作家になりたいと思えなくなった。正直にいうと、ネットの批評みたいな文章が、作家というだけでよく出版されているな、と思ってしまうところもあった。文章力や文脈の問題ではなく、そもそも不要なことや園芸からはずれたことを書きすぎているのでは。あとは仕事で一発当てて楽したい、という考えが自分には合わなかった。
    作家だから何でも許されるわけではない。作家とは仕事であり、仕事はその人の本質ではない。作家である前にどういう人であるか、その部分が合わない人だったな、ということで、それも含めて勉強になった。

    0
    2019年08月10日
  • 浮世でランチ

    Posted by ブクログ


    大人になりたかった。
    早く都会に出て、1人で生きたかった。

    25歳になった。
    会社に社員に給料に締め付けられ、
    セクハラもパワハラも日常化した
    小さな世界で電卓を叩いている。

    私たちは誰も本当の大人にはなれない。

    心の中は大人になりたかった14歳の私と
    何も変わらない。変われない。

    思いたいだけ。大人になったと。
    じゃないとここまで生きてきたモノが
    崩れ落ちてしまう気がするから。

    0
    2019年04月22日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

    Posted by ブクログ

    ナオコーラさんの小説はスッと言葉が頭に浸透していく感じ。読みやすい。それぞれの短編集が繋がっていく構成が面白かった。サボテンの説明書きも斬新で興味深かった。

    0
    2019年02月28日
  • 論理と感性は相反しない

    Posted by ブクログ

    初見すぐにあれこれと内容が想像ができないタイトルだけど、現代的で読みやすい内容ではあった。ジャンルなど関係なしに自由な発想で描いている感じがした。とくに「人間が出てこない話」は、前後の話とはまったく脈略もない物理化学のような内容なのだが、なぜかドラマがあるようでおもしろい。
    ふざけているようで大真面目。そんな印象を受けた。

    0
    2019年01月04日
  • 指先からソーダ

    Posted by ブクログ

    読んだ作品ほとんど共感しないけど、
    好き。
    本屋さんで手にとってしまう。
    読みたくなる。
    エッセイも、共感するとこあんまりないけど
    気になる人。
    また本屋で見つけたら買おう

    0
    2019年02月23日
  • 私の中の男の子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    19歳で作家になった雪村の女である容姿と自分の中にある男の部分。

    作家ではなく、女性作家と言われるようになったことで
    雪村は自分が女性だと見られていることへの違和感。

    担当編集者の紺野にたいする思いが、果たして同志なのか恋なのかわからなくなり、
    いっとき紺野と距離を置いてみたり
    大学で知り合った時田との波長の合っている感じが、友情なのか恋なのかわからなくなったり

    作家業に専念し、女性としての胸を取ってみたり、時田と恋人関係になったときもあった雪村だったが
    山に登ったり、ジョギングをしたり、ジムトレーナーの服部との出会い、食事とまじめに付き合っていくことで
    自分の性別と折り合いをつけていく様子。

    私は自分が女性であることに違和感を覚えたことがないので
    正直雪村の考えていることはわかりません。

    でも、食事にたいする姿勢は、無駄食いばっかしてる自分にとってハッとさせられるような、気もした。
    体脂肪が27%は、やばい、と。。。。

    0
    2018年11月09日