山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • ニセ姉妹

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    主人公正子は特に極端な考えだったけど(私の価値観では)世の中にはいろんな考え方や感じ方があるわけで、新鮮な気持ちで読めました。自分も妹と2人姉妹だけど、姉妹って不思議。
    正子も極端な考えだけど、血の繋がった姉妹2人も極端。考え方が全く違って、全然に似ていない印象の方が強いけど、正子の姉、妹、それぞれと一対一で本音で話し合う場面は、いずれも食事シーンで、え、この話しながらそんな感じで食べるんだ?と感じたわけだけど、当人達はそこに違和感を覚えていない。結局全然似ていないようで、物事の考え方の極端さ、自分の意見の強さ、食べる行為のリズム、それらが似ていて、姉妹だな。と感じた。

    だから最後に会う場面

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    2023年06月29日
  • 母ではなくて、親になる

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    私も余裕を持って少ししかない子育てを楽しんでいきたいと思った
    子育て以外にも社会にあるようなジェンダーについてモヤっとしたことが言語化されていると感じた

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    2023年06月13日
  • ご本、出しときますね?

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    若さま一人のエッセイのほうがだんぜん面白い。
    暗くて、ネガティブで、面倒臭い部分がいいのだ。
    聞き役にまわると、気を使う感じが透けてみえるから

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    2023年06月07日
  • 泥酔懺悔

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    女性作家やエッセイストが綴る、お酒にまつわるアンソロジーエッセイ。

    泥酔懺悔、という名に恥じず、お酒での失敗を赤裸々に語る人もいれば、全く逆で下戸だという人や別にそこまでお酒が好きではないという人まで様々。
    お酒との付き合い方にもそれぞれスタイルがあり面白いです。

    個人的におもしろいなと思ったのは、西加奈子さんの書く『名女優』の中の一説。「酔い方は、初めて泥酔したときに決まる」という話。
    私は割とお酒に強いので泥酔したことはないのですが、小さい頃にウイスキーボンボンやちょっとお高めなラムレーズンアイスを少しだけもらって食べた時の、気分が高揚して楽しくなって、贅沢なあの感じを今も覚えています

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    2023年06月05日
  • 可愛い世の中

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    豆子の考えを張り巡りすぎてしまう感じ、めんどくさいのにどうしよくもなくてシンプルに考えられないの、わかってしまう。1人で生きていこうと決めてた人が結局色んな人と上手く関わっていい方向に進めたという終わり方はなんともいえないくぅ〜!てかんじがして、よかった!人と関わるって、おもしろい。

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    2023年05月08日
  • 美しい距離

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    がんに侵され、余命わずかな妻を看取る夫の心境が淡々と描かれていて、ドラマティックでないだけに余計にリアルに感じた。
    家族といえどもある一定の距離感は大切だと思う。
    そして大切な人が亡くなって、そこで関係は終わりではなく、その後変化していく感情や距離感すら美しい、という表現にハッとさせられた。

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    2023年05月05日
  • 美しい距離

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    BSジャパンで放送されてた「ご本、出しときますね?」が書籍化されたものを読んで、ゲストとして出ていた山崎ナオコーラさんに興味を持った次第。

    「人のセックスを笑うな」の原作を書かれているが、映画がめちゃめちゃ好き過ぎて読めていない(笑)
    普通、「原作が好きで、映画化したけど見てない。見たくない。」ってことの方がありそうだけど^^;

    他に読みたくなる作品あるかなぁと探した時に本書に興味を持った。ターミナルケアの話。私自身、ターミナルケアに関わった経験は無いが、3歳から祖父母と一緒に暮らし、4歳のときに祖父が、11歳のときに祖母が亡くなるまで、近くで介護を見てきた。母が祖父母の介護や病院通い、時

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    2023年04月12日
  • リボンの男

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    結婚相談所で知り合ったみどりと結婚してタロウという子供ができ、妹子は専業シュフとして、毎日家事と育児をしている。

    タロウとののんびりとした時間、
    シュフを時給に換算するといくらだろうと考えたり
    働いて生活費を稼いできてくれるみどりのたいする思い
    時給マイナスの男だと思うこともありながら
    自分はヒモの男ではなくリボンの男だと思うまで。

    男とか女とか、働いている働いていない
    色々考えちゃうよね。そして、それを軽々しく口に出したら炎上するんじゃないかとか、考えちゃって、そんな特に深い意味はなくても、口には出せなくなっているよ。

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    2023年04月03日
  • 美しい距離

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    『習慣は意味を超える。なんとなく毎日続けることで、「あぁ、今日も自分は自分として生きてる」という感じを味わえる。』

    なにかを能力を向上させようとかスキルを習得しようと思って習慣化するのではなく、生きてる実感を味わう目的で習慣化しようと思った。

    明日も起きたらストレッチしてdjしよう!

    著者紹介の、『「こつこつ」という響きが気に入り、「こつこつ書き続けるだけでいいのだ」と仕事の姿勢を決めた」』

    好きだなあ。俺も仕事の姿勢「こつこつ」を採用しよう。

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    2023年03月17日
  • 可愛い世の中

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    豆子、めちゃくちゃ分かるぞ。

    お金の価値観って共に生きる上で1番大事。
    でもその価値観っていつどうやって形成されたんだろ?親と全く一緒なわけでもないし....

    こないだ「老後の資金はありません!」って映画を見て思ったけど生きるだけでどうしてこんなにもお金がかかるのか。
    結婚式は夢だけどこの本を読んで式を挙げることに少しマイナスなイメージを持っちゃった。

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    2023年03月02日
  • リボンの男

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    妹子、みどり、タロウは人生を頑張って生きているんだなと思う。
    おもしろい本ではないけど、あたたかい気持ちになれる。あたたかい飲み物に合う。

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    2023年02月04日
  • 昼田とハッコウ(下)

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    ナオコーラ氏は、嘘偽りのない正直な人間で好きだな。

    町の本屋さんや出版業会を応援する気持ち、町の本屋さんである夫をリスペクトしている気持ちがまっすぐ伝わった。

    アロワナをカシミヤのマフラーで包むシーンがすごく好きだ。

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    2023年01月26日
  • 泥酔懺悔

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    ★3.5
    飲める人と下戸の人の話がどちらも楽しめるお話がたくさん!

    私はたまに飲んで、さらにたまのたまに記憶もなくします、、。

    気心の知れた友達と飲むお酒は最高です!

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    2023年01月19日
  • ブスの自信の持ち方

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    最後の、おじさんに対する嫌悪感とか潔癖なところがすごく共感できた。性別とか年齢で一括りに敵をつくらずに、驕ることも萎縮することもなく、誰にでもフラットに接することができるようになりたい。

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    2023年01月15日
  • かわいい夫

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    わかる〜!ってとこも、そこは私とはちがうな〜てとこもあって、エッセイって作家さんの人間の部分が知れてとても好き。
    ナオコーラ先生の小説は男とか女とか押し付けがましくなくて好きなんだけど、かわいい夫さんもそういう押し付けから外れたところにいる人なんだろうな〜いいなぁと思った。

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    2023年01月14日
  • ブスの自信の持ち方

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    感想
    人類はルッキズムを克服できるのか。進化の中で醸成された差別意識には一部合理的な面も。だが克服しなければ真の多様性は達成されない。

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    2023年01月14日
  • 鞠子はすてきな役立たず

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    今の時代には珍しい専業主婦志望の鞠子。自分の信念に揺るぎのないのが潔い。(やり過ぎの感はあるけど)
    でもそうやっていろんな趣味に没頭できるのも小太郎の稼ぎがあってこそ、というのを凡人なら考えてしまうところ、鞠子はびくともしないのよね。
    最終的に夫婦が仲良くいるならそれでいいし、他人と比べなくてもいいんだけど、
    でもやっぱり凡人は他人と比べてしまう。

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    2022年12月30日
  • カツラ美容室別室

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    作品はもとより、長嶋有さんの解説が最高だった。

    "私はこの文庫の解説者であるが、それ以前に「山崎ナオコーラ=ロボット説」を提唱しつづけいている者である。"
    こんな感じで始まる。

    直訳でしゃべる人。
    ナオコーラは小説を書くロボット。
    しかし文章はむしろ、人間以上に人間的。
    「トライアンドエラー」の旺盛なところも、やはりロボットの律儀な学習にみえてくる。

    散々なことを言っている。
    だけど、作者の作品をいくつか読んできたからこそ共感できるし、そして長嶋さんはナオコーラさんが大好きなんだと、ものすごく伝わってきた。
    だって私も大好きだから。
    とくにトライアンドエラー…のところ

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    2022年12月25日
  • ニキの屈辱

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    ネタバレ

    恋愛の始まり。上下関係なんてないはずなのに、どこかにそれが生まれて、どこかで見返したいと思って。相手のことを自分がどうにかできると思い込んで、そうできなくて苛立って。二人と全然立場が違うのに、感じたことがある思いがたくさん溢れてきた。
    恋をしているニキがかわいかった。でも、加賀美がそうなってほしくない=あの不遜なニキのままでいてほしいと願うのも分かる。
    一緒には歩んでいけないけれど、お互いが出会えたことを尊く思える別れになってよかった。

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    2022年11月27日
  • お父さん大好き

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    日活ロマンポルノ50周年を記念した3作品のうちの第1弾の原作「手」を読みたくて。

    映画の方が作品を膨らませてあって、主人公さわ子の切なさがわかりやすかった。

    父と特に確執があるわけではないけど、うまく甘えられず、おじさんと過ごし、年の近い森さんに出会い付き合うものの寂しさは埋められず、、不器用なさわ子が少しずつ意志を持ち始める感じがよい。

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    2022年10月14日