山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • 昼田とハッコウ(下)

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    下巻になってやっと本屋さんの話をがメインになった感じ。
    でも、最後までハッコウの事を好きになれなかった。私は昼田の考えに近く、色々な事をキチンとやりたいタイプなので、ハッコウのような人が仕事先にいたら士気が下がるきがする。
    ただ、この本を読んで、出来るだけ町の本屋さんで本を買おうという意識が強くなったかな。
    あと、アロワナ書店の栞がかわいかった。

    2015.10.28

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    2015年10月28日
  • 私の中の男の子

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    人に依存しない生活を求めているのだろうけど、終盤からの山登りのくだりの脈絡のなさがよくわからなかった。
    原点に立ち返るとか人生を見つめ直すきっかけになったということなんだろうか。

    一貫して主題がよくわからないままだったのが消化不良気味かな。

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    2015年09月20日
  • 反人生

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    読みやすい中短編小説がつまっていた。
    表題作の反人生。わたしは結構、すき。
    夫に先に逝かれ、バイト先の若い女の子に恋心をいだき、我が強く、ときに臆病な荻原萩子が愛らしかった。

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    2015年09月10日
  • 反人生

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    『反人生』お金のためでなく働くなんて優雅。気に入ったお店で気に入った女の子と話ができる、それが萩子さんの幸せなのね。
    『T感覚』10〜4月まで湯たんぽ使用。かなりの冷え症ね。冷たいつま先があたたまる感覚ですか。
    『越境と逸脱』自分でもできそうなんだけど、実現するのが難しそうなこと(この場合、海外ひとり旅)、それを男友達の経験を聞くことで満たす。あぁ、そんな手もアリか。そんな友だち関係だったのに、付き合いが面倒になる時期がやってくるのね。
    『社会に出ない』友人に気にかけてもらえる存在か〜。どんな人だったんだろう?
    すべてをさらけ出さず、謎の部分があることが魅力?
    自宅が見つからなかったのも良かっ

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    2015年09月07日
  • カツラ美容室別室

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    人間の物語。
    男女の友情を描いてもいるし、師弟の関係も描いているし。
    これ読んで、誰かを好きになろうって努力するのは違うよなぁって思った。

    ゆったりしていて読みやすい。
    でも妙にリアルだから読んでいてどっと疲れたりもする。優しいだけではないんです。だから、人間の物語。

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    2015年07月26日
  • 指先からソーダ

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    作者の主観的な文章や言い回しが変わっていておもしろいです。でも小説の方がいきいきとしている印象でした。エッセーだと短いせいか起承転結がすこし苦しいような気がします。
    受賞時のコメントがおもしろかったです。本を読むことを飴にたとえるとしたら、どうなるだろう? 飴のおいしさは砂糖です。と言い切ってしまうひともいるけれど、作者は飴を味わうときは飴の舌触り、大きさ、味とさまざまな情報を味わっているのだというようなことを書いてありました。覚えておきたい感覚です。

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    2015年04月07日
  • 私の中の男の子

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    タイトルの意味が想像してたものと違った 相変わらずしずかな世界を描いている なんだろ、村上春樹を少し分かりやすくした感じ だから、2人の文章は読めばすぐに分かると思う

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    2015年01月04日
  • 人のセックスを笑うな

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    読んでいくうちに,やや反抗的になった。

    主人公の男性の気持ちはすごくわかるけど、その恋人の女性の気持ちはわからなかった。
    女性の作家のくせに女の人のことがわかってないと思ったけど、高橋源一郎氏の解説を読んで納豆食う。
    わかってないのは私でした。
    いや,でもこの人は若い女の人のことを知らない!友達いないに違いないと思ったり。
    でも、もしかすると裏をついて,そう思わようとさせてるんかも…と反抗的な態度になってしまう本なのです。

    個人的にその後の「虫歯と優しさ」の話の方が好きかな。

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    2014年12月31日
  • 人のセックスを笑うな

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    文字が少なくてさらーっと読めちゃった。
    確かこの本、当初はかなり話題になってたような気がするんだけど、読んでみたら別にそれほどでもないような…という感じ。
    終わり方もよくありそうな感じ。
    個人的には終わり方が釈然としなくてなんだかなぁ。
    ただ、人が人を好きになるときって、不思議だよなぁと思った。
    主人公が好きになったのは、小太り39歳既婚女性。特に見た目が若いわけでもない。
    だけども、恋に落ちるときは、落ちる。不思議。

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    2014年12月02日
  • 人のセックスを笑うな

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    女性作家の恋愛小説の一種。初めて著作を読んだが普通だった。文体は読みやすいが女性から見た男性像なので、個人的にはあまり共感する部分はなかった。文は読みやすい。

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    2014年11月30日
  • 私の中の男の子

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    相変わらず変人が主人公。
    でも、今回は自己愛とか自意識とかそのようなものに共感したりもした。
    小説家が主人公の話は一部ノンフィクションなのかと思ってしまう。
    ピンクの背景に女の子の本、あるしね。

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    2014年10月27日
  • 論理と感性は相反しない

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    山崎ナオコーラの掌編集。

    著者の小説観を文章化したものというか、
    いやそんなに分かりやすいものじゃないか。

    掌編集というのはこういう雰囲気のものが多いんですかね。
    今まで読んだいくつかからはだいたい同じ雰囲気を感じた。
    いや、雰囲気自体はそれぞれ全然別なんですけども。

    なんというか、話の筋自体がどうこういうわけではなくて、
    全体を通してか、もしくは一文一文を通して何かを伝えようとする感じ。
    それでいて、いやそうだからこそなのか、表現は実験的。

    この作品の場合は、著者の小説観だったり、小説家である自分であったり、それに対する周りとのあれこれであったり、そういうものを表現したものなのかな、

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    2014年10月13日
  • カツラ美容室別室

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    【本の内容】
    こんな感じは、恋の始まりに似ている。

    しかし、きっと、実際は違う。

    カツラをかぶる店長・桂孝蔵の美容院を舞台に淳之介とエリ、梅田さんたちの交流を描く各紙絶賛の最新作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    高円寺に越してきたサラリーマンの淳之介は、商店街の美容院の常連となり、美容師のエリとは2人で遊びに行く仲に。

    「理解は不可能で、誤解だけが可能。知らないということを深めたくて、心を覗くのだ」。

    微細に動く他者との距離感を丁寧にすくい上げる。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性

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    2014年09月12日
  • 論理と感性は相反しない

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    この小説に登場する「矢野」のペンネーム「矢野マユミズ」の由来は「水が好きだから」というものだった。

    はっ、とする。

    じゃあ「山崎ナオコーラ」という風変わりなペンネームの由来は「コーラが好きだから」なのだろうか。

    翻って。

    「矢野」のように「山崎」も生きてたのだろうか。

    登場人物と著者を同一視する読み方は野暮だと思いながら、ぬるい想像にふけるのでした。

    そう、ぬるい。

    大学を卒業してからの残りの20代は、なんだかぬるくて、身に覚えがあって(今まさに)、くすぐったい。

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    2014年09月07日
  • 「『ジューシー』ってなんですか?」

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    山﨑ナオコーラってこういう感じの小説を書く人らしいので、この本もまさに「らしい」感じだった。
    でも主人公の広田くんが好青年なので、やっぱり普通のお話のようにもっと掘り下げた内容の方が好きだな。
    解説に、「職業小説」というよりは「職場小説」と書いてあったけどまさに。
    正社員と契約社員の微妙な関係がムムムだった。

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    2019年05月26日
  • お父さん大好き

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    山崎ナオコーラ初めて読んだ。
    すらすら、あっさり読めたのは短編だからかな?
    視点が変わっていて面白い。
    おじさん好きって時々いるのかな。
    若い女性とおじさんのちょっぴり切ない都会の物語。
    でも、おじさん達もっと、かっこよくなろう!(自分)
    わけもなく走りたくたくなる。と、お父さん大好き。が良かった。
    ユカリちゃんの疑問の月の大きな夜と小さな夜との違いは、なんだろう?
    お父さん知っていても答えないで。

    山崎ナオコーラ、もう一冊読んでみようかな。

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    2014年08月17日
  • 論理と感性は相反しない

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    ネタバレ

    【オナコーラじゃないよ、ナオコーラだよ】

    ただの嫉妬からの嫌悪だけど、人のセックスをなんちゃらで売れた方の本。僕は底意地が悪いので嫌いな人の本は積極的に読むタイプ。他には嶽本野ばらとか藤沢周とかね。苦手な奴の作品ほど読み込む癖がある。

    言い訳や、都合のいい弁解を覗き込む様でもあり、何かキラキラしたものを浜辺で拾った気にもなり、ああ、ああという喜怒哀楽の全てで読めるような作品だった。

    作品に罪はない。むしろ作者にも罪はない。僕の心が狭すぎるだけなのだ。わかると頷けば違うといわれ、わからないといえば、少しは知る努力をしてくれといわれそうなそんな作品。

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    2014年07月17日
  • 論理と感性は相反しない

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    ナオコーラでなく、マユミズという小説家の周囲で起こる物語。 自伝的ではないと言うが… 本人曰く、二十代最後の可愛らしいという短編集。 この文庫版は、あとがきに何回出て来るねん! と言うくらい本人の「あとがき」が続くのだが、それだけ思い入れも強いのかしら。 ちょうど、直前に読んだ「悪人正機」が作中に出て来て、私的に縁も感じつつ。

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    2014年07月08日
  • 長い終わりが始まる

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    少しずつ失恋していく、話
    と言ったらいいのかな。

    サークルに恋に音楽に、
    いろんな葛藤があって
    いろんな思いがあって。


    この作者独特の雰囲気が漂う。
    何も変わっていないようで、
    何かが確実に変わっていく、
    そんなことを描くのがうまいなあと。

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    2014年06月05日
  • 長い終わりが始まる

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    これ絶対國學院っしょと思って読んでたらそうだったからもう!しかもいま実習中だからちょうタイムリー!
    ナオコーラさん國學院て知らなかった。
    お話としては、サークルのぐるぐる感を見事に描き切っていて、おもしろい!じゃないんだけど、あるよねー、そうだよねー、うんうん。という感じ。サークルのめんどくささを適切に表現してるすごさ。

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    2014年06月02日