山崎ナオコーラのレビュー一覧
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『反人生』お金のためでなく働くなんて優雅。気に入ったお店で気に入った女の子と話ができる、それが萩子さんの幸せなのね。
『T感覚』10〜4月まで湯たんぽ使用。かなりの冷え症ね。冷たいつま先があたたまる感覚ですか。
『越境と逸脱』自分でもできそうなんだけど、実現するのが難しそうなこと(この場合、海外ひとり旅)、それを男友達の経験を聞くことで満たす。あぁ、そんな手もアリか。そんな友だち関係だったのに、付き合いが面倒になる時期がやってくるのね。
『社会に出ない』友人に気にかけてもらえる存在か〜。どんな人だったんだろう?
すべてをさらけ出さず、謎の部分があることが魅力?
自宅が見つからなかったのも良かっ -
Posted by ブクログ
山崎ナオコーラの掌編集。
著者の小説観を文章化したものというか、
いやそんなに分かりやすいものじゃないか。
掌編集というのはこういう雰囲気のものが多いんですかね。
今まで読んだいくつかからはだいたい同じ雰囲気を感じた。
いや、雰囲気自体はそれぞれ全然別なんですけども。
なんというか、話の筋自体がどうこういうわけではなくて、
全体を通してか、もしくは一文一文を通して何かを伝えようとする感じ。
それでいて、いやそうだからこそなのか、表現は実験的。
この作品の場合は、著者の小説観だったり、小説家である自分であったり、それに対する周りとのあれこれであったり、そういうものを表現したものなのかな、 -
Posted by ブクログ
【本の内容】
こんな感じは、恋の始まりに似ている。
しかし、きっと、実際は違う。
カツラをかぶる店長・桂孝蔵の美容院を舞台に淳之介とエリ、梅田さんたちの交流を描く各紙絶賛の最新作。
[ 目次 ]
[ POP ]
高円寺に越してきたサラリーマンの淳之介は、商店街の美容院の常連となり、美容師のエリとは2人で遊びに行く仲に。
「理解は不可能で、誤解だけが可能。知らないということを深めたくて、心を覗くのだ」。
微細に動く他者との距離感を丁寧にすくい上げる。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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Posted by ブクログ
ネタバレ【オナコーラじゃないよ、ナオコーラだよ】
ただの嫉妬からの嫌悪だけど、人のセックスをなんちゃらで売れた方の本。僕は底意地が悪いので嫌いな人の本は積極的に読むタイプ。他には嶽本野ばらとか藤沢周とかね。苦手な奴の作品ほど読み込む癖がある。
言い訳や、都合のいい弁解を覗き込む様でもあり、何かキラキラしたものを浜辺で拾った気にもなり、ああ、ああという喜怒哀楽の全てで読めるような作品だった。
作品に罪はない。むしろ作者にも罪はない。僕の心が狭すぎるだけなのだ。わかると頷けば違うといわれ、わからないといえば、少しは知る努力をしてくれといわれそうなそんな作品。