山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • 可愛い世の中

    購入済み

    共感とも反感とも

    四姉妹の花、豆子、草子、星。華やかで外交的な花と星。地味で内向的な豆子と草子。両親のネーミングセンスを疑ってしまう。次女の豆子が突然、結婚宣言をする。豆子の葛藤を軸に物語が展開する。豆子に共感する部分は多いが、夫に対して考え方には、まったく共感できなかった。豆子の結婚式でノックアウトされたのに、タダでは起き上がらない姿が面白かった。

    #憧れる #シュール #笑える

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    2024年07月29日
  • あきらめる

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    これはとても不思議な心地の異空間に連れてこられたようで抜け出したいって思ってしまった。
    「あきらめる」の語源は「明らかにする」ことからきていてネガティブな表現でないとか。
    作者の言いたいことってそれよりも頻繁に使用してる「科白」じゃないかと思ってしまう。セリフのことらしいけど初めて訊きました。この言葉、普及させようと多用してるんですよね。
    私が使いたい言葉2024は「リノリュウム」なんですけどなかなか使う機会がありません。病院のリノリュウムが冷たくってとか、さりげなく表現してみたいww
    これは言葉テロに巻き込まれた感じです。
    「高齢者」のことも「成熟者」と呼ぶのが流行ってるとかダメージ少ない言

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    2024年07月13日
  • あきらめる

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    成熟者(今でいうと高齢者)の雄大は幼馴染の岩井との関係を選んだ。妻の弓香は火星に旅立ち、その後を追うように雄大も火星への移住を決意する。
    成熟者とは名ばかりで子供たちの事も妻のことも何も分かっていなかった雄大。地球では生きづらい子供(血が繋がってはいない)龍と暮らす輝はトラノジョウと出会い、二人の親となり火星で暮らす事を選ぶ。「あきらめる」とは、どういう事なのか。それぞれ自分の「あきらめる」に気づいていく。

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    2024年07月07日
  • あきらめる

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    「あきらめる」は「あきらかにする」という事。「自分をあきらめる」「ダメで小さな人間。自分って人間はこの程度。この自分を認めて受け入れたい。その方がいちいち立ち止まって「間違っているかもしれないけど」って考えていける。自分を過信しなければ他人に頼ろうって考えになるし」登山であきらめたこと、一度あるが悔しくはなかった。次の楽しみができたと。

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    2024年06月26日
  • あきらめる

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    美しい距離がむちゃくちゃ良かったから、引き続き山崎さんの本を。登場人物よりも山崎さんの主張の方が強く感じてしまった。

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    2024年05月22日
  • ミライの源氏物語

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    美化されがちな古典も、現代的な読み方をするとこうなるのかという本。たしかにね、と思いながら読み進めました。でもやっぱり源氏物語は長く長く読まれてきた魅力もあり。
    ナオコーラさんの訳もおもしろかったです。

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    2024年05月21日
  • 肉体のジェンダーを笑うな

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    科学の進歩によって性差を超えた社会が到来した物語。性別による役割は社会から無言の圧力のようにして与えられる。そこに対しての違和感であったり、不快感はなかなか表出しづらいが、この本はifの世界で爽快に問題定義してくれる。あらゆる属性の人にとって心を打たれる小説だと思いました。

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    2024年05月16日
  • ブスの自信の持ち方

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    以前からラジオ番組『アフター6ジャンクション 2』や西加奈子さんのPodcastでの紹介を聞き、吉高由里子さんも大河ドラマでの時代考察の参考として読んだと聞いていた山崎ナオコーラさんの著作を自身の関心と交わる様に感じたので初めて拝読した。

    読んでみての一番の感想は、私の中にあった不安定な基準に一本の柱を通してくれた作品だと感じた、である。

    生活をしている中で性別、容姿に関する先入観、ついてまわるイメージと、こうした方が良い、こうするべきであるという圧力を感じる場面を日常的に体感し、おかしいと感じながらも、これは合わせられない自分がおかしいのだろうと思っていた。

    沢山ある正しそうな雰囲気を

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    2024年05月14日
  • あきらめる

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     山崎さんの作品は好感が持てるのだが、今回は主張が強く出過ぎている印象を受けた。
    作者の思いが強すぎて、お話しに入り込むことがうまく出来なかった。

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    2024年05月05日
  • あきらめる

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    ひとりで近所の川沿いを散歩する早乙女雄大。
    入院中の愛する人との残りの時間を過ごしているが、その人とのことがあり妻は出てしまったのかもしれない…。
    すでに子ども2人は、家を離れているためひとりでいることが当たり前のようになっている。

    だが、同じマンションの親子と関わり、その子どもと繋がりができたことで、音信不通だった息子と会えたりする。
    それが火星なんだから普通は驚く。

    だが、お互い冷静なことに何が普通なのかわからなくなる。
    現実ではない世界としか言えなくて…
    自分のなかで消化しきれない。

    これは、先入観の鎖から解き放たれて、自分を明らかにする物語と帯に書いてある。

    私は、理解すること

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    2024年05月03日
  • あきらめる

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    近未来的でもありますが、現代的要素も入っている内容でした。子供たちの未来はこうなっているのかな、と思わせてくれる短編小説でした。

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    2024年05月01日
  • 肉体のジェンダーを笑うな

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    性についてこうあるべきだと真剣に考え過ぎて面白いことになっちゃう真面目な良い人たちのおかしみ。
    女性男性その他を理解しようとするあまり逆に相手をイラつかせてしまう、読者の私もイラついてしまう。
    もっと自然に行こうよ…とお気楽に宣えるのは法律上の性と性自認が一致しているからか。

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    2024年04月21日
  • リボンの男

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    主夫のお話。
    ナオコーラさんの作品には、固定概念に囚われないキャラクターが登場する。
    常識を疑う。
    一般論、マジョリティに従う、同調圧力に従うことが、いかにつまらないかを感じさせてくれます。

    やっぱり、やっぱりオリジナルの生き方をしてナンボだよなぁって。

    主夫の妹子とタロウとみどりの3人家族。
    一家の経済を支える大黒柱は、稼ぎの良い妻のみどりが担うことになった家族。
    妹子は、主夫の道を歩み始めるわけだが、時給換算の癖があり、どうしても劣等感を募らせてしまう。5歳くらいの息子のタロウとの対話、みどりとの対話、近所の人との対話を通して徐々に劣等感から解き放たれて、時給では測れない価値を見出して

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    2024年04月05日
  • ミライの源氏物語

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    時代の移り変わり、当たり前の感覚の変化、
    近年よく言われるトピックだが、源氏物語の時代とつなげるとより面白い。
    未来の人が今の本を読むとどう思うのかな。

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    2024年04月01日
  • 母ではなくて、親になる

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    子どもを一人の人間と捉え、フラットでいようとする姿勢は素敵だなと思った。
    自分は、一人の人間を育てるなんてそんな責任背負えないと思っているけど、もっと気楽に考えてもいいのかなという気持ちになった。

    一方で、自分の意思を強く持っている方なので、普段からこんなにたくさん考えてると疲れちゃいそうだなぁ…と思った。適当人間な私とはこだわりの強さとか思考の深さが違うのかも。

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    2024年03月29日
  • ニセ姉妹

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    家族のつながり、専業主婦やシングルマザーなど女性の置かれた立場を考えさせられる。

    本当の姉妹の考え方も極端だし、ニセ姉妹となる仲良しの二人も大胆だし、何とも言えないが、『家族のつながり』を妙に強調する本当の姉妹には違和感を覚えた。

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    2024年02月29日
  • 反人生

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    山崎ナオコーラさんの作品って、良い意味で後味が悪くてクセになります。スッキリしないのに、また読んじゃうんだよなぁ

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    2024年02月22日
  • ミライの源氏物語

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    源氏物語を現代の価値観で読み解くとどうなるか……という文学解釈?本。
    まあ、前々から言われていることですが、現代の価値観で見ると大分酷い。

    読んだことないけど、江川達也の源氏物語もこういう観点だなと思った。
    (エロが多いけど)

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    2024年02月18日
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

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    人間だれしも自分のやっていることは何かしらの意味のあるものだと思いたいものなのだと改めて思いました。
    著者の言うように家事に対する捉え方がこれからも少しずつ変わっていくいくことを願っています。

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    2024年02月18日
  • 美しい距離

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    夫婦の心の距離の取り方がまさに美しい距離

    “カウントダウンの始まった人にだけ余命という言葉を当てはめ、始まっていない人との間に線を引きたがる。医師から余命を宣告された人だけが死と向き合っていて、そうではない人は生と向き合っていきている”

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    2024年02月17日