山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • 可愛い世の中

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    世の中の強い価値観・フレームの中で、多様な価値観の表現・実行を迷い揺れながらも行っている主人公。人は不器用だ、面倒だと呼ぶが、とても勇気ある人物である。
    保守でもジェンダーでもなく多様性。さすがの山崎作品、一筋縄ではいかない。著者インタビューによると自身を投影している部分もあるとのこと。

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    2020年08月17日
  • 母ではなくて、親になる

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    子育てエッセイだと思って読むと、期待を裏切られる。特に、子育ての大変さや子どものしぐさ、成長などに共感したい場合は注意(私もそうだった)。

    まず、子育てが辛いと思わないということが何度も書かれていて凹む。寝かしつけや後追いなどに苦労しているような描写も少しだけあるけど、それも辛くはないらしい。

    子どもの性別は子ども本人に聞かないと分からないから書かない、「男の子(女の子)らしい」服は着せないなど、固定観念に囚われたくないという考えがかなり伝わってくる。タイトルからして、世間が求めるイメージ化された「母親」ではなく、単に「親」になるのだという意思表明だ。

    でも、「夫の稼ぎが少ない」「夫を養

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    2020年08月16日
  • 母ではなくて、親になる

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    真面目な人だなー 
    そんなに深く考えなくても、、と 
    思ってしまったりするけど、 

    結婚、出産、育児、仕事、色んな形があるな。 
    悩みも尽きない。 
    けど深呼吸して笑ってたいなー 

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    2020年07月23日
  • お父さん大好き

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    独特な話だけど、なんか深い。
    最後の解説が良かった。
    山崎ナオコーラの本、ほかのものも読んでみたくなった。

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    2020年07月09日
  • 私の中の男の子

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    ネタバレ

    ここまで性別を意識したことないけど、当事者は悩んでるし楽しんでるんだろう。最後の展開が意外性もあり、ほっこり

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    2020年06月29日
  • リボンの男

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    主人公は主夫の妹子とその息子のタロウ。
    妻のみどりは書店の店長をして家計を支えている。

    妹子は普通ってこうだよね、って思いながらその普通から自分が外れていることも自覚している。少し後ろめたさも感じてるんだろうけど、妹子にとって「普通」に振る舞うことはとてもエネルギーがいることなんだと思う。
    妻のみどりもそんな妹子を認めるわけでもなく、当然として接しているのが深い。認めるってことは、感じてる違和感をそれはそれで良しとするってことで、ふたりの間に違和感があることになる。でも実際そうじゃない。

    稼ぎを出さない家事や子育て、すれ違う人との雑談だって後ろめたさを感じることじゃないってみどりは思ってる

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    2022年07月06日
  • 論理と感性は相反しない

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    すぐに読みきっちゃった。
    これを読んでも、山崎ナオコーラがどんな本書く人なのかはわからなかった。
    やっぱ長編読まないとだよね。
    好きなフレーズちょいちょいあったけど、また忘れちゃった、、。

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    2020年06月14日
  • 反人生

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    割と好きな世界観。

    表題作では、主人公が淡々としているからかえって感情移入しやすかった。少し先の未来が描かれていて、こんな感じになってるのかなぁと想像できて面白い。主人公が普通に同性愛の概念を持っていて好感を持った。
    サンリオはまだあるんだな。丁寧に「マイメロ」について説明されて、何か笑った。

    最後の「社会に出ない」の、本気で会おうとは思っていないけど、大学のサークル仲間の家を探す感じとか、なんかリアルだなぁと思った。

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    2020年05月09日
  • 昼田とハッコウ(上)

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    書店員の日常を描くのと同時に、「昼田」によって、山崎ナオコーラさんが常日頃感じている、生き方や政治社会についての思いを「徒然なるままに」語らせているエッセイ風小説だと思う。

    誰とも競争せずフリーにフラットに生きていきたい、という思いは多くの共感を得られるのでは。

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    2020年03月26日
  • リボンの男

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    特別に人嫌いではないんだけど、誰とでも上手に合わせるってのが苦手だから、許されるもんなら専業主夫になってみたかった。地縁とかで選り好みできない付き合いはあるとして、仕事での付き合いがなけりゃあ随分と無駄?な付き合いが削れる。社交性なんて不本意なもんはそこそこに、常識的な群居性さえ備えてりゃいい。妹子は主夫であることの卑屈な思いを払えず、主夫業を時給換算してマイナス男だのヒモならぬリボンだのとうだうだ言ってるけど、まだ今の社会通念じゃそうだろうね。ま、みどりの理解があるんだし、タロウもじきに手が離れるんだから、それまででも専業主夫を貫けるってうらやましいよ。

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    2020年03月16日
  • リボンの男

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    今やっている家事を時給換算して落ち込む、、、あるあるだわ
    主婦(主夫)みたいに性別を特定する職業の呼び方を変えたほうがいい、っていうのは賛成!!

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    2020年03月02日
  • リボンの男

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    ナオコーラさんの本は初めて読んだが、読みやすかった。
    ビジネス書では時給換算したときの金額を上げる方法を説いている中、「時給かなりマイナスの男」はどのように生活するのか。

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    2020年02月27日
  • 可愛い世の中

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    メモ:
    それぞれが異なる定規を相手にかざすのだから、自分の求める褒め言葉がもらえないのは当たり前だ。褒め言葉が欲しくて人と付き合うのならば、自分と似た人とばかり付き合えばいいわけだが、それもバカバカしい。
    褒め言葉を期待せずに、自分の努力は自分だけがわかっていて、人に伝えないようにするのがいちばんなのだ。豆子は、そう考えた。

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    2020年03月06日
  • リボンの男

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    おとうさんはねえ、ヒモじゃなくてリボンだよ。主夫の常雄が、野川沿いの道を3歳の息子と歩きながら発見した新しい“シュフ”の未来。

    子どもとの会話がリアルで、子育てあるあるに共感しまくり!「かがやきとはやぶさとドクターイエローのコップ袋」、男の子が好きなやつー!とか。
    ごっこ遊びをしながら、やってほしいことへ誘導したりとか。

    妹子(常雄の渾名)とみどりが、それぞれの仕事と家事育児に感謝を示そうとしていて、素敵な夫婦だと思う。
    専業シュフについての劣等感が、タイトルの言葉で和らいでいく。

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    2020年02月06日
  • カツラ美容室別室

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    舞台はカツラの店主が営む、高円寺の美容室。店員や常連たちの少しだけドロっとした日常を描いた作品。

    近辺に住んだことがあるからか、とても鮮明に情景が浮かんだ。

    派手さはないが、読後感の心地いい作品。
    春の日の休日にサラッと読みたいかな。

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    2020年01月28日
  • リボンの男

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    作家さんが例えば自身の職業と近い職業の主人公で物語を書くとノンフィクションかな、って思ってしまうのはすごく失礼だと思っているのですが、この方に関しては兼ねているんだろうなとしか思えない。。。
    ヒモじゃなくてリボンの男っていう発想は好き。
    けど、ご自身のエッセイで何度もご主人の職業や年収について触れ、それを恥じていない気にしていない、自分が稼ぐからいい、女が~男が~、女だから~すべきがおかしい的なこと何度も書かれていたので、きっとまたご自身の考えや経験を基に書かれているんだろうなと思ったら、あまり好きになれない一冊でした。
    おもしろくもないけどつまらなくもない。さらっと読めます。

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    2020年01月06日
  • ブスの自信の持ち方

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    第一回「はじめに」と第三十回「本当に『ブス』と言ってはいけないのか?」に筆者の主張がすべて詰まっていると思うので、忙しい時はここだけ読めばいいと思う。
    ブスに対する差別だけではなく、美人に対する謂われなき偏見にまで言及しているので、単なる自虐本やフェミニン本ではなく、きちんとした社会派な意見をもった本であると感じた。
    印象的なフレーズは「ブスは人間の価値を決定する事柄ではない」というもの。この本のすべてがこの言葉に詰まっていると思った。

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    2019年10月21日
  • お父さん大好き

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    こういう感じの20代の時期がわたしにもあったなぁと思った、わたしの下半身はここまでではなかったけど。おじさんとの感じがなんとなく。他のやつはなんとも。お父さん大好き、はぞっとした。

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    2019年10月20日
  • ブスの自信の持ち方

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    言葉で区別することを嫌う著者がブスのワードと自身との生活を重ねたエッセイ。
    お葬式のくだりは共感できるが、
    いろんな部分が飯食山されすぎてて、
    新聞に対してそんなふうに思ってたのか、
    おじさんという言葉にそこまで深読みしてたのかと思う。

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    2019年10月10日
  • カツラ美容室別室

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    何か起こりそうで何も起こらない。
    もどかしいような気もするけれどそれがやけにリアルで面白かった。
    話がというより状況が面白い。

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    2019年10月08日