山崎ナオコーラのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書開始日:2021年11月20日
読書終了日:2021年11月22日
所感
優しい内容だった。
なんとなく主夫をターゲットにしすぎた感は否めないが。
内容は主婦にも十分言えることで、経済活動から一見距離があるように見える主婦や主夫の活動も実は経済につながっている考え方ができることがわかった。
とても素敵だと思った部分は、世界を広げることこそが成長だという空気感が蔓延しているが、世界を細分化しようということも充分に成長だと妹子が気づいた部分。
大事にしたい考え方だと思う。
同時に、世界を広げることこそが成長だと意固地になる一元論者に敵意を覚えた。
みどりの結婚する意味についてもとても素敵だと感じる。
僕がやっていることだって、風が吹けば桶屋が儲かる的に考えていけば経済活動だって言えるんじゃないか
「この子」だとか「あの子」だとかでは、冷たく響いてしまう
ほっとしたね
「えっと、結婚するなら、『結婚してよかった』と相手に思ってもらいたいよね。結婚も人助けというか、『自分の存在って、相手のためになっているんだなぁ』って感じたいところがあるよね。そう考えると、欠点というか、助け甲斐のある相手の方が結婚して楽しいと思うんだよね」
経済力が無くても、意見が通る
男の胸のコンプレックス
見守るのはやってあげるよりもずっと時間と手間がかかる
違うんだよ。大変だ、って愚痴りたくなったんじゃなくてさ
貝や海藻をとる海女さんの腰に結んだヒモを船の上の男性が握っていることが由来
大きなカテゴリーで見る時代は終わった
世界を広げることを成長と呼ぶのだとこれまでの妹子は思っていたが、世界を細分化するのも成長
野生動物には『死ぬ権利』があり、淘汰
主婦も時給換算ではなくやりがいで世界を変えようとする気持ちがある
金を動かさない社会参加 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『家事はもくもくと手を動かし続け、「時短」や「効率良く」を考えながらやるもの、さっさと済ませて次の時間へ行きたい。」そういうふうに家事時間をマイナスなものとしてとらえると、その時間がもったいないではないか! そう気づいた山崎ナオコーラさんは、家事時間をむしろプラスなものと捉えて、楽しい考えごとに使うことに。料理、掃除、洗濯、子育て……日常の家事の時間に考えたことを綴る、新しい視点のエッセイ。』
キャリアウーマンとは最近あまり言わなくなった気がしますが、以前は同窓会をすると仕事をしている女性は颯爽としていて、専業主婦は髪も乱れて世間知らずってイメージがあった。
その時の価値観からすると家事は時間の空費で、仕事こそ生きがいとなる。それを山崎ナオコーラさんは冒頭でこう書いている。
『家事しながら、心をゼロにしてしまっているときがあった。いちいち「この作業、面倒だなぁ」と考えるとつらくなるから、シャッターをすーっと心に下ろして思考を停止し、楽しいときもなんにも感じず、もくもくと手を動かし続けた。
でも、無感覚、無表情になれたところで、つらくはないが、楽しくもならない。私の素敵な人生には、限りがある。あとどれくらい残っているかわからない私の大事な時間が、指からこぼれ落ちる。つらくならずに過ごせたとしても、時間がもったいない。
多くの人が、こう思っているのではないか。家事時間を、仕事時間に変換できたら・・・、趣味時間に変換できたら・・・、子どもや孫との触れ合い時間に変換できたら・・・、恋人や夫とのコミュニケーション時間に変換できたら・・・、資格取得や興味のある分野に関する勉強時間に変換できたら・・・、ひとりで考えごとをする時間に変換できたら・・・、どんなに良いだろう、と。
仕事だったら、三分やるだけでも違う地平に行ける。勉強や趣味だったら、十五分やるだけでも別の世界にワープできる。
私が家事で心をゼロにして過ごしている三分、夫は仕事をミスをして「次からは、こうしよう」と成長したり、仕事相手の誰かと人間関係を築いたり、人間としてプラスになることをして過ごしているに違いない。悔しい。』
最後は『家事が社会から外れてるものではなくて、社会を作ってるものだと考える世の中にしたいし、自分もそういう自覚を持ちたい』『家事は社会参加だ!』と結論づけるんだがちょっと無理を感じる。
家事のもつ徒労感、閉塞感はどうとらえるかは難しいことかもしれない。
禅宗の修行では、日中は掃除ばかりしている。読経や座禅よりも熱心だ。掃除などは作務(さむ)と呼ばれ、動く座禅とされる。作業することで乱れた心を整える。整えても乱れる、それをまた整えるということに視点もあってもいい。
それととある有名作家さんが家事は川のようなもので滞ると川は氾濫するとも言っていた。
きっかけ/皿洗いでアイデアを出す/料理はパズル/物を増やして、複雑な暮らしを/ポイントを貯めない/洗濯と日向ぼっこ/ローリングストック/家事を「教える」/つくろいもので癒される/レシピを「読む」/レシピを暗記する/世の中をただよう「ぼんやりしたレシピ」を見つける/指示のみで動く/オンとオフについて/家事をしている間も生きている/「基本」の概念/ミシンの祈り/自分が食べたいものを作る/言語芸術としてのレシピ/子どもの爪切り/図鑑読み/家の中、頭の中/エコではない手伝い/「アート」と「ゴミ」の境目/挨拶スキルが上がる/声を低くする/消えない家事/家事と報酬/「おばさん」大活躍/学校の「掃除の時間」/作業用BGM/梅仕事/のりカレー/ホモ・サピエンスと想像力/家事とは何か? -
Posted by ブクログ
あちこちに散りばめられた挿絵がかわいい。
ゆるくてふふっと笑える素敵なイラストだなぁ。
とはいえ内容はそこまでゆるくない。
割と真剣に家事について考え、家事を通して社会や未来まで想いを馳せている。
私としてはそこまで真面目に考えなくても…と置いていかれ気味だったのだが、それがこの人の性分なのだろう。
自分が大黒柱だとか、夫より自分の方がお金をたくさん支払ってきているとか、他のエッセイでも書いていたが、そういうことを常に念頭に置いていてしんどくないのかな。
また、まだ二歳の子供に料理を作ってもらって当然と思わせるのは良くないという考え方にも疑問がある。
早くから料理や家事を教えるのは良いことだけど、二歳児にとって親が食事を用意するのは当然だろうに、ちょっと厳しすぎる気がした。
ポイントカードの話や海苔カレーの話なんかはめちゃくちゃ面白くて納得したんだけど、私にとってすごく同意!とそれはどうだろうの差が激しい内容だった。 -
Posted by ブクログ
なかなか自由で適当(失礼)なところがすき。
☆ミルフィーユ
清水マユミズさんは、画数が悪いの。といって改名したころは吹いてしまいました。
なんでまた・・・
マユミズも、ちゃんと考えられていていい名前なんですよ。
でも、なんで。。。
☆嘘系図
山崎ナオコーラさん説の進化論、これはまた適当ですき。
理屈じゃないと思うし、神さまがおつくりになったもん、でもないと思う(進化論も、アダムも全然信じてない。私は。進化論だって、途中の化石(羽が中途半端に進化しているの、が出土しないのは説明できない。目や耳だって、キリンの首が長くなるように徐々に進化したとしても、その中間状態は使い物にならないわけで、突然できたとしか思えないわけです。だれか説明して。。。「キリンの首―ダーウィンはどこで間違ったか」をよもう!)ので、こうした適当なところから生命は生まれた、というのが正しい! 私はこちらに1票。
☆終わらないあとがき
ノンフィクションかな?
軽いノリのお友達と出会いと。
あとがきなのだけれど、ストーリーが展開していく。 -
Posted by ブクログ
結婚と、男女の役割と、人生と。
豆子ちゃんは自分の立ち位置として、夫婦、会社、社会の中、男女という意味でもどう思われているか、わかっていて、それを認めてほしいと思っていた。
特にお金に関しては思うことがあり、彼を支え、友人たちから認めてもらいたい気持ちが強かった。
認めてもらうために、豆子は将来に、と思って貯めた600万円を一気に使う。そして心が揺れ動く。実際に使ってみて…
こつこと貯めたお金と、援助してもらうお金はもちろん重みも意味も違う。こだわるけれど、そしてこだわったにもかかわらず、得られた結果は「あれ?」というものだった。
豆子は美人ではなく、かわいい部類でもない。
可愛くなりたいと努力し、その路線で生きていくか、自分の道を拓くか。
それは、どちらが気持ちがいいか、どちらが楽なのか、ということと関連があるし、判断・決断するということからの逃避とも関連があるのかもしれない。
豆子ちゃんは若いうちからいろいろと考えて決断している。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ出産・子育てエッセイとありますが、それだけを書いているわけではありません。一つ一つのことをすごくじっくり考えられる方なんだなあという印象です。普段エッセイは、軽い読み物として手にとりますが、これは重かった。一気には読めない感じです。
これまでの「普通」が通用しなくなってきている時代。ありのままでいい、とは口で言うのは簡単ですが、とても難しいことです。山崎さんは、「性別にしばられてほしくない」「外で固定観念を植え付けられてくるのでは」と悩まれていました。確かにそれはそうなんだけど、思いが強すぎると逆に親の思想でガチガチになりそう…と感じます。
たくさん考えて、それを人と共有して、見聞を広げていかないとなあと思いました。 -
Posted by ブクログ
家事育児でも社会を回している。オン状態である。外に出て人に会うだけが社会参加ではない。というような、著者らしいパンキッシュな社会への提案。
時短には限界があってゼロにはならないから、むしろクリエイティブとして家事育児を行おうというのは、たしかに!とも思った。心を無にしてやるよりか楽しい方がいいし意義がありそうだけど、でも、実際は勝手に手が動くくらいのルーティンになってる方が楽なんだよな…。
なんていうか、もう少し面白くなりそうなところで終わっちゃうような…。と思いつつスラスラ読めるからやっぱり面白いのかな…。そんなに躍起になってに家事の地位を上げなくても…みたいな気持ちになってしまうんだけど。
2人目も産まれてなにより!今回は自分の容姿を卑下するターンがなくて良かった。(「気にしていない」みたいな感じで毎回出てきて凹むので…)