【感想・ネタバレ】リボンの男のレビュー

あらすじ

おとうさんはねえ、ヒモじゃなくてリボンだよーー「時給かなりマイナス男」の専業主夫・常雄が、野川沿いの道を3歳のタロウと歩きながら発見した、新しい“シュフ”の未来。著者新境地!

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Posted by ブクログ

とてもあっさりと読み終わりました。
でもこの親子いいなぁ。とてもいい。
時間や評価だけの親も沢山いるけど、この心の深さは絶対必要だと思う。

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2020年06月21日

Posted by ブクログ

専業主夫の妹子が 息子のタロウと川沿いの道を歩く所が好きです。虫や花や石をさがしたり。
奥さんのみどりは 書店の店長
結婚相談所で知り合った。
双極性障害の病歴のある妹子と 摂食障害の経験のあるみどり
息子のタロウは 人の前では話すのが苦手
でも この3人の中では そういうことは なんの問題にもならない。
こんなふうに やりたいことを選んで夫婦で暮らしていけるのが いいなあ!
と思います。
お話しの終わりがいきなり終わっちゃった!というのが ちょっと残念。

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2024年04月03日

Posted by ブクログ

経済活動がどうこう言う主夫と、大黒柱の妻、争いが起こりそうなのに穏やかな日常をそれぞれ満足に過ごしていて癒された。長さ的にもほっと一息つきたい時におすすめの小説。山崎ナオコーラさんは、日常を描くのが上手い。

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2023年09月30日

Posted by ブクログ

最近は本当に読書に時間を割けず悲しい。
久々に以前から読みたかったナオコーラさんの作品を手に取るも、1時間もあれば読めそうな本作も本当にちびちびと読み切った。(時間をかけすぎて、本に挟んだ栞の跡がついてしまった)

「リボンの男」。
タイトルも素敵だし、帯に下手な字で書かれている(お子さんが書いたのかな?)「おとうさんはねえ、ヒモじゃなくてリボンだよ。」が愛おしすぎる。

本作もナオコーラ節全開で、ステレオタイプであるジェンダーロールをぶち壊して物語は展開される。
主人公はシュフの男性。書店員の妻と3歳の息子・タロウとの生活の話。

"物語は展開される"と書いておいてなんだが、特に何も起きない。
幼稚園までの道中で堤防で花や虫を見つけたり、庭にタヌキがやってきたり、それだけ。
だけどそんな日常から、主人公の妹子はあらゆることを感じ取り、自分の考えを深める。
私たちが日々暮らしていくのと同じやり方。

無意味なようで無意味でない本作も温かくて面白くて好きでした。


P. 132
「黒トンボがわかりました」
タロウが、犬の飼い主に向かって言った。
「黒トンボ?ハグロトンボを見たの?」
犬の飼い主は再びしゃがんでタロウに尋ねる。
「あはは、黒いトンボ、見たの?」
みどりも調子を合わせる。
(中略)
タロウは人見知りなのに、他人に対して急に話題を提供することがある。
 幼稚園から帰ってきて、マンションの管理人さんが「お帰り」と挨拶してくれたとき、挨拶を返さずに、「アリさんが喧嘩していたんです」と急に喋ったことがあった。
(中略)
 それから、バス停でバスを待ちながら土遊びをして手が汚れてしまったとき、タロウが、「バスが来たら、運転手さんに『手が汚れちゃったんです』って言う」と言い出したことがあった。そんなことを急に言われても運転手さんは困惑するだろうし、バスに乗るときはサッと金を払ってスムーズに着席しないと他の乗客に白い目で見られるから妹子は急ぎたい。だから、「今、拭いてあげるから、そんなこと言わなくて大丈夫だよ」とウェットティッシュで拭いてきれいにしてあげたのだが、いざ、バズが来て乗り込むと、タロウは運転手さんに向かって、「手がきれいになったんです」と手を広げて見せた。運転手さんは、「良かったねえ」と言ってくれたが、わけはわからなかっただろう。
(中略)
それにしても、「黒トンボを見ました」ではなく、「黒トンボがわかりました」というセリフは、ちょっと可笑しい。
「行ってらっしゃい」という挨拶に対して「黒トンボがわかりました」と返して構わないと考えるタロウの謎のセンスを、この先どうやって導いていけばいいのか。
 いや、「挨拶には決まったフレーズで返さなければならない」「雑談は、相手が受け止めやすいセリフを、軽く放たなければならない」といった思い込みのある自分がまだまだなのか。
 もしかしたら、タロウは、挨拶というものに無限の可能性を見ていて、だからこそうまく返せないのかもしれない。なぜ、自分の言いたいことではなくて、定型のフレーズを言わなくてはならないのか、と毎回疑問を覚えて言い淀んでいるのかもしれなかった。

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2023年05月09日

Posted by ブクログ

どこにも繋がらないし
なにも起きないけれど

性の多様性を
本当に普通の日常から切り取った
優しくなれる
小説でした。

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2023年01月22日

Posted by ブクログ

家族とは、性別とは、色んな事を考えさせられた。
この物語の夫婦は男女ではなく同士。マイノリティがどうのこうのって言う押し付けもなく、自然に書かれていてすんなりと入ってきました。
贅沢はしなくても日々の丁寧な暮らし、日課のお散歩中の出来事など、日常をどう楽しむか、今のこの時世に読むと興味深かった。

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2021年05月14日

Posted by ブクログ

新しい価値観の家族。同じ?似ている?近い?価値観のパートナーと出会えるなら結婚相談所も悪くない。
お金を使うこと、稼ぐこと、だけが経済活動を回しているわけじゃない。
マイナスの経済活動もあるけど、それは結果的には、決してマイナスではない。
ヒモじゃなくて、リボンだから(笑)

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2021年04月22日

Posted by ブクログ

妹子(いもこ)(小野…だから)こと、小野常雄(おのつねお)くんは、書店員の妻・みどりさん、幼稚園に入ったばかりのタロウくんとの三人暮らし。
妹子が専業主夫として、家事と育児のほとんどを担当している。
住まいは武蔵野の自然が残る、野川の近く。
毎日川沿いを歩いては、タロウくんを幼稚園に送り迎え。
花や虫に旺盛な興味を示すタロウくんと一緒に自然を見ることを妹子も楽しんではいるが…

これって、時給いくら?

みどりさんの方が収入が多いという理由もあったけれど、むしろ妹子自身が育児をしたくて主夫になることを申し出たのだ。
でも、悩んでいる。

「リボンの男」ってなんだろうな?と思って手に取った。
読む前は、リボン付けてる男のことかと思った。
でも、トランスジェンダーのお話ではありませんでした。
とはいえ…
『男だからとか女だからとか関係ないんじゃない?』
という提案がされていると思うし、全然遠いというわけでは無かったと思います。

むしろ!
いいんじゃない?主夫。
妹子は、自分には稼ぎがない、世間的にはヒモなんじゃないか、と悩んでいる。
みどりさんの方は、ちゃんと家族を養っていけるのかという不安と共に、家事と育児を夫に丸投げしているという引け目がある。
それとともに、妹子の方は「稼いでくれてありがとう」
みどりさんの方は「家事と育児を頑張ってくれてありがとう」という気持ちを相手に対して抱いている。
妹子とみどりさんが特別優しい人たちなのかもしれないけれど。

主婦が育児して、「育児してくれてありがとう」って言ってくれる旦那さんは、世間にそういないと思うし、妻の方も、心で思ってはいても「養ってくれてありがとう」とはなかなか言えない。
「誰に食わせてもらってるんだ!」なんて言われたらなおさら。

妹子はとても純粋だ。
自分の子供の未来だけではなく、他の子供の未来も明るいものにしなくてはいけない、と考える。
人間の子供だけではなく、地球上の生きとし生けるもの全てに生きる権利があるのだと考える。
宗教や思想としてではなく、子供のような汚れのない思いで、あるいは地球のような母の愛のように、そう思っている。
え、そこまで考えたら人間は生き残れないよ、と正論で反論しようとして…ちょっと待て、それは「正」論なのか?
と分からなくなってしまった。

タロウくんのユニークな発想にも、天才を感じる。
簡単に読める本だけれど、その余白でいろいろな事を考えさせられたのでした。

「リボン」の謎が解けたら微笑ましくてしばらく笑ってしまいました。

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2020年09月10日

Posted by ブクログ

こどもとお父さん(主夫)の交流
あと奥さんとの。

いいなぁ。読んで良かっなぁってホンワカに思った。こどもの歳が近いからってのもあるけど、俯瞰的にも主観的にも読めるから面白かった。
思わず2回連続で読んでしまった。

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2020年04月04日

Posted by ブクログ

「おとうさんはねえ、ヒモじゃなくてリボンだよ」
専業主夫の時給は、いくら?野川沿いの道を3歳のタロウと歩きながら常雄が発見した、新しい"シュフ "の未来
本の帯に釣られて読んでみた。それぞれの立場の生き方が肯定されてて、心安らかに読めました。

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2020年03月09日

Posted by ブクログ

タイトルとカバーイラストにひかれて。
ナオコーラさんらしい作品。

外で働いてくる人だけが働いている訳じゃない。家事をして子育てをする人も、男性女性問わず、働いている。
そこには、外で働くパートナーへの遠慮や嫉妬のような複雑な気持ちも描かれていた。奥さんももう少し気づいてあげても…と思う部分もあった

「リボンの男」子供らしいかわいい発想だなと微笑ましくなった。

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2020年03月04日

Posted by ブクログ

専業主夫の話。
面白かった。子どもの行動や話し言葉がとてもリアルで、実際に子育てをしている人が書いた話なのだな、ということが伝わってきた。

世界を広げることが成長なら、世界を細分化していくこともまた成長ではないか、という考え方が印象的だった。
たしかに、幼い子どもの行動って、外へ外へ広がっていくばかりではなく、小さな細かいところを追求しようとすることも多い。

外に出て仕事をすること、家で家事育児を担うこと。
色々考えさせられた。

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2020年02月01日

Posted by ブクログ

“自分の世界はみんなに比べてかなり小さい。でも、もしかしたら、むしろこのまま小ささを極めて、細分化していく道を進んでもいいのかもしれない。”(p.105)

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2020年01月31日

Posted by ブクログ

エッセイ"かわいい夫"で綴っていた考え方がよく表れている一冊でした。
性別にとらわれない夫婦の役割が素敵。"夫だから働き、家族を養わなければいけない"、"妻だから家事をこなし、夫を支えなければいけない"ということはない。
それぞれの家庭で、それぞれの個性や事情から役割を決めれば良いんだ。自分の役割が他の家庭で普通とされているものと違っていても、堂々としていれば良い。
こんな考え方を堂々と綴れるナオコーラさんは、やっぱりかっこいいなあと改めて感じました。

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2020年01月19日

Posted by ブクログ

主夫のお話。
ナオコーラさんの作品には、固定概念に囚われないキャラクターが登場する。
常識を疑う。
一般論、マジョリティに従う、同調圧力に従うことが、いかにつまらないかを感じさせてくれます。

やっぱり、やっぱりオリジナルの生き方をしてナンボだよなぁって。

主夫の妹子とタロウとみどりの3人家族。
一家の経済を支える大黒柱は、稼ぎの良い妻のみどりが担うことになった家族。
妹子は、主夫の道を歩み始めるわけだが、時給換算の癖があり、どうしても劣等感を募らせてしまう。5歳くらいの息子のタロウとの対話、みどりとの対話、近所の人との対話を通して徐々に劣等感から解き放たれて、時給では測れない価値を見出していく。
ヒモだと自覚していた妹子がリボンへと成長していく。

他のブクロガーさんが書いてだ通り、タロウがいい。普通の挨拶はできないけど(あえてしてない気もしたけど...)、面白い視点の質問とかで会話を成立させる。タロウの予定不調和さは、一緒にいてワクワクさせる。
やっぱり、思ってもいない事が起こったり、思ってもいない視点を持つ人と生活するのが、面白いよなぁと感じた。
字も大きくて、短編に近い文量。すぐ読み終わります。

ナオコーラさんがユニークだから、ユニークなキャラクターを生み出せるんだろうなぁ。

短くて物足りない感じも確かにあったけど、世界の広げ方もいろいろあることを学べました。

新しい発見もある作品です。

どうやらエッセイも面白いみたいなので、今度手に取ってみよう

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2024年04月05日

Posted by ブクログ

リボンの男、お金に縛られず色々な無金といわれる類の活動の結び目になれるはず…。
人間の活動はみどりのように外へ外へと広げるものと、妹子のように細分化していく2パターンがあると知った、ページ数も少なく読みやすい〜。

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2023年07月29日

Posted by ブクログ

結婚相談所で知り合ったみどりと結婚してタロウという子供ができ、妹子は専業シュフとして、毎日家事と育児をしている。

タロウとののんびりとした時間、
シュフを時給に換算するといくらだろうと考えたり
働いて生活費を稼いできてくれるみどりのたいする思い
時給マイナスの男だと思うこともありながら
自分はヒモの男ではなくリボンの男だと思うまで。

男とか女とか、働いている働いていない
色々考えちゃうよね。そして、それを軽々しく口に出したら炎上するんじゃないかとか、考えちゃって、そんな特に深い意味はなくても、口には出せなくなっているよ。

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2023年04月03日

Posted by ブクログ

妹子、みどり、タロウは人生を頑張って生きているんだなと思う。
おもしろい本ではないけど、あたたかい気持ちになれる。あたたかい飲み物に合う。

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2023年02月04日

Posted by ブクログ

子供と幼稚園の行き帰りに河川敷を歩くシーンが好きでした。
自分も子供の送り迎えを徒歩にして、発見したり走ったり歩いたり座ったり時間をかけて散歩するようになりました。

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2022年06月28日

Posted by ブクログ

一見何も起きていないような場面でも思いがけない気付きがあって、その透けるほど薄い部分に目を凝らせる妹子がすごい。
お金は稼いでいなくても他に代えの効かない貴重な存在だと思う。

とても読みやすくてさらっとしているので読み終わったのにまだ何章も続きがあるような不思議な感じがする。

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2022年02月09日

Posted by ブクログ

ヒモをリボンという表現を用いているのはオシャレだなと思う。ナオコーラさん自身が結婚して、子供を持ったことが影響しているのか初期の作風とは変わってきたなとも感じる。

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2021年12月08日

Posted by ブクログ

読書開始日:2021年11月20日
読書終了日:2021年11月22日
所感
優しい内容だった。
なんとなく主夫をターゲットにしすぎた感は否めないが。
内容は主婦にも十分言えることで、経済活動から一見距離があるように見える主婦や主夫の活動も実は経済につながっている考え方ができることがわかった。
とても素敵だと思った部分は、世界を広げることこそが成長だという空気感が蔓延しているが、世界を細分化しようということも充分に成長だと妹子が気づいた部分。
大事にしたい考え方だと思う。
同時に、世界を広げることこそが成長だと意固地になる一元論者に敵意を覚えた。
みどりの結婚する意味についてもとても素敵だと感じる。

僕がやっていることだって、風が吹けば桶屋が儲かる的に考えていけば経済活動だって言えるんじゃないか
「この子」だとか「あの子」だとかでは、冷たく響いてしまう
ほっとしたね
「えっと、結婚するなら、『結婚してよかった』と相手に思ってもらいたいよね。結婚も人助けというか、『自分の存在って、相手のためになっているんだなぁ』って感じたいところがあるよね。そう考えると、欠点というか、助け甲斐のある相手の方が結婚して楽しいと思うんだよね」
経済力が無くても、意見が通る
男の胸のコンプレックス
見守るのはやってあげるよりもずっと時間と手間がかかる
違うんだよ。大変だ、って愚痴りたくなったんじゃなくてさ
貝や海藻をとる海女さんの腰に結んだヒモを船の上の男性が握っていることが由来
大きなカテゴリーで見る時代は終わった
世界を広げることを成長と呼ぶのだとこれまでの妹子は思っていたが、世界を細分化するのも成長
野生動物には『死ぬ権利』があり、淘汰
主婦も時給換算ではなくやりがいで世界を変えようとする気持ちがある
金を動かさない社会参加

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2021年11月22日

Posted by ブクログ

主夫?主婦?専業主夫の時給はいくらなんだろう?
3歳児のタロウと妹子、幼稚園に通う河川敷で耳目にする自然とともに成長する二人、そんな彼は経済活動をしていないのだろうか?タロウとの小さな世界は可能性に溢れている。

「お父さんはヒモじゃなくて、リボンだね。」
タロウのそんな一言が、妹子の心を優しく解きほぐし、新たな一歩を踏み出せた。


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2021年07月29日

Posted by ブクログ

主人公は主夫の妹子とその息子のタロウ。
妻のみどりは書店の店長をして家計を支えている。

妹子は普通ってこうだよね、って思いながらその普通から自分が外れていることも自覚している。少し後ろめたさも感じてるんだろうけど、妹子にとって「普通」に振る舞うことはとてもエネルギーがいることなんだと思う。
妻のみどりもそんな妹子を認めるわけでもなく、当然として接しているのが深い。認めるってことは、感じてる違和感をそれはそれで良しとするってことで、ふたりの間に違和感があることになる。でも実際そうじゃない。

稼ぎを出さない家事や子育て、すれ違う人との雑談だって後ろめたさを感じることじゃないってみどりは思ってるんだと思う。お金はマイナスかもしれないけど、人の役には立ってる。人の役に立つことに上も下もない。
ヒモでなくリボンいいじゃんっていうところで、今に満足してて幸せなんだろうなと感じた。

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2022年07月06日

Posted by ブクログ

特別に人嫌いではないんだけど、誰とでも上手に合わせるってのが苦手だから、許されるもんなら専業主夫になってみたかった。地縁とかで選り好みできない付き合いはあるとして、仕事での付き合いがなけりゃあ随分と無駄?な付き合いが削れる。社交性なんて不本意なもんはそこそこに、常識的な群居性さえ備えてりゃいい。妹子は主夫であることの卑屈な思いを払えず、主夫業を時給換算してマイナス男だのヒモならぬリボンだのとうだうだ言ってるけど、まだ今の社会通念じゃそうだろうね。ま、みどりの理解があるんだし、タロウもじきに手が離れるんだから、それまででも専業主夫を貫けるってうらやましいよ。

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2020年03月16日

Posted by ブクログ

今やっている家事を時給換算して落ち込む、、、あるあるだわ
主婦(主夫)みたいに性別を特定する職業の呼び方を変えたほうがいい、っていうのは賛成!!

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2020年03月02日

Posted by ブクログ

ナオコーラさんの本は初めて読んだが、読みやすかった。
ビジネス書では時給換算したときの金額を上げる方法を説いている中、「時給かなりマイナスの男」はどのように生活するのか。

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2020年02月27日

Posted by ブクログ

おとうさんはねえ、ヒモじゃなくてリボンだよ。主夫の常雄が、野川沿いの道を3歳の息子と歩きながら発見した新しい“シュフ”の未来。

子どもとの会話がリアルで、子育てあるあるに共感しまくり!「かがやきとはやぶさとドクターイエローのコップ袋」、男の子が好きなやつー!とか。
ごっこ遊びをしながら、やってほしいことへ誘導したりとか。

妹子(常雄の渾名)とみどりが、それぞれの仕事と家事育児に感謝を示そうとしていて、素敵な夫婦だと思う。
専業シュフについての劣等感が、タイトルの言葉で和らいでいく。

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2020年02月06日

Posted by ブクログ

作家さんが例えば自身の職業と近い職業の主人公で物語を書くとノンフィクションかな、って思ってしまうのはすごく失礼だと思っているのですが、この方に関しては兼ねているんだろうなとしか思えない。。。
ヒモじゃなくてリボンの男っていう発想は好き。
けど、ご自身のエッセイで何度もご主人の職業や年収について触れ、それを恥じていない気にしていない、自分が稼ぐからいい、女が~男が~、女だから~すべきがおかしい的なこと何度も書かれていたので、きっとまたご自身の考えや経験を基に書かれているんだろうなと思ったら、あまり好きになれない一冊でした。
おもしろくもないけどつまらなくもない。さらっと読めます。

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2020年01月06日

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