山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • 人のセックスを笑うな

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    タイミングを逸して読んでいなかった芥川賞受賞作。
    瑞々しいし、わかりやすく楽しめたのだが、時代なのかな、このくらいの小説の書き手は今はたくさんいるようになったなと思う。
    なので、物足りない感はあった。
    39歳の不思議ちゃんやその夫の人物造形はもっと深掘りできたのでは?この程度でいいのかな?と辛口になってしまう。
    しかし、その後の山崎ナオコーラの活躍ぶりを見ると、やはり芥川賞を受賞させたのは正解だったのだろうな。

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    2022年01月30日
  • 鞠子はすてきな役立たず

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    鞠子の考え方を全部受け入れてくれる小太郎さんが本当に単純に素敵で理想である。現実に中々ないなぁ〜。鞠子のように生きれるのは環境がそうさせてくれるのがあってこそ。

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    2022年01月27日
  • 浮世でランチ

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    なかなかとっつきにくいタイプの主人公。

    14歳の日々
    生きづらさ
    友達関係
    宗教ゴッコ

    25歳の日々
    生きづらさ
    人間関係
    自分探しの旅


    物語には入り込めたけど、なかなか。なかなかとっつきにくかった。生きにくいだろうな、としか。
    唯一、東南アジアの旅の情景が色鮮やかに心に残った

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    2022年01月26日
  • ミルクとコロナ

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    お二人の育児リレーエッセイ。
    今の子達は「マスク・手洗いネイティブ」と言うエピソードが印象に残っている。
    確かに、今が生まれた時からネットと付き合っているデジタルネイティブ(Z世代)であるように、外に出る時は服を着るのと同じようにマスクで顔を覆うのが当たり前、人とは距離をとって話すのが当たり前とかの世代になるんだろうな。

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    2022年01月22日
  • 可愛い世の中

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    可愛い世の中というよりは
    女として生きるのは大変な世の中(と主人公は思っている)
    って内容でした。
    友達に対してだと自分の中の面倒な部分は中々さらけ出せないので、
    面倒な部分を認識しながら話を聞いてくれる姉妹って貴重な存在。

    周りにどう思われてるのかは気にせず
    自分軸で理想を追い求めていきたいけど、
    周りの目って気になるんだよねぇ…

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    2022年01月21日
  • 可愛い世の中

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    豆子、めんどくさい。
    仕事をがんばると決めたならそれでいいのに、絶えず誰からも褒められたいという欲求がある。他人なんて、そう簡単に褒めないよ。簡単に褒めるときは興味がない証拠。
    自分の結婚感や仕事感をあーだこーだとまくし立ててるけど、その一方で誰よりもそのことを意識してる。著者自身のプライベートにも関係しているのではないかとうがった見方をしてしまう。
    なかなかおもしろい四姉妹だから、それぞれの話をもっと読みたかった。

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    2022年01月23日
  • ミルクとコロナ

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    コロナ前とコロナ禍下での子育てリレーエッセイ。
    うわー、理屈っぽーーーい、と思ったり、言われてみたらそうかも?と思ったり。

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    2022年01月16日
  • 鞠子はすてきな役立たず

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    ネタバレ

    「働かざる者食うべからず」の教えで育ってきた銀行員の夫・小太郎とマイペースに趣味を楽しむ専業主婦・鞠子、働く立場と働いていない立場それぞれの二人の会話に時にハッとさせられ、時に考えさせられる。
    趣味は生活=お金という基盤があってこそで鞠子の考えを全面的に支持できないが、仕事でも趣味でも自分が幸せだと感じられる時間を持つと人生豊かになるのは間違いない。
    アンナさんの「自立に美しい立ち方があるように、他立にも美しい立ち方があるのかもしれない」の言葉が沁みた。働いていない間は“すてきな役立たず”を目指そうと思う。

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    2021年12月18日
  • 泥酔懺悔

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    朝倉かすみ、中島たい子、瀧波ユカリ、平松洋子、室井滋、中野翠、西加奈子、山崎ナオコーラ、三浦しをん、大道珠貴、角田光代、藤野可織らの泥酔物語。藤野可織がよかった。

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    2021年12月10日
  • リボンの男

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    ヒモをリボンという表現を用いているのはオシャレだなと思う。ナオコーラさん自身が結婚して、子供を持ったことが影響しているのか初期の作風とは変わってきたなとも感じる。

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    2021年12月08日
  • 母ではなくて、親になる

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    子育ても、もうほぼほぼ終わりなので、途中で読むのを辞めてしまった…。
    今、子育て真っ只中で、標準との差とか、普通って何?とか思ってるお母さん、あ、いや、親には面白い一冊かな!と思います。

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    2021年11月30日
  • 鞠子はすてきな役立たず

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    作者名とタイトル名がいつも素敵過ぎて、ずっと読まずにいた作家さんだったのだが、ついに手を出してしまった。面白かった。こんないい関係性の夫婦になりたいものだ。

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    2021年11月27日
  • ミルクとコロナ

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    白岩さんの方の回はなんか奥さんのことすごく愛していて優しくて大切にされてる感じが、そしてリスペクトが終始伝わっていいなと思った。ナオコーラさんはどの本でも言えるけど卑屈としか感じられなくて、偏屈な価値観がやはり読み手としてもきつい。

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    2021年11月25日
  • リボンの男

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    読書開始日:2021年11月20日
    読書終了日:2021年11月22日
    所感
    優しい内容だった。
    なんとなく主夫をターゲットにしすぎた感は否めないが。
    内容は主婦にも十分言えることで、経済活動から一見距離があるように見える主婦や主夫の活動も実は経済につながっている考え方ができることがわかった。
    とても素敵だと思った部分は、世界を広げることこそが成長だという空気感が蔓延しているが、世界を細分化しようということも充分に成長だと妹子が気づいた部分。
    大事にしたい考え方だと思う。
    同時に、世界を広げることこそが成長だと意固地になる一元論者に敵意を覚えた。
    みどりの結婚する意味についてもとても素敵だと感

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    2021年11月22日
  • 可愛い世の中

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    豆子がまぁ面倒くさそうな性格で、
    これは生きづらいなぁと思いつつ
    だけど、その気持ちわかるー!!!と
    強く感じるところもあり。
    結局のところ、
    共感はできかねるキャラクターだけど
    豆子は豆子なりに一生懸命生きているし
    すごくきちんとしていて尊敬もする。
    お金の話、ではあるけど
    これはお金だけじゃない人生や尊厳の話だ。
    自分はどうだろう、と少し考えた。

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    2021年11月10日
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

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    ネタバレ

    『家事はもくもくと手を動かし続け、「時短」や「効率良く」を考えながらやるもの、さっさと済ませて次の時間へ行きたい。」そういうふうに家事時間をマイナスなものとしてとらえると、その時間がもったいないではないか! そう気づいた山崎ナオコーラさんは、家事時間をむしろプラスなものと捉えて、楽しい考えごとに使うことに。料理、掃除、洗濯、子育て……日常の家事の時間に考えたことを綴る、新しい視点のエッセイ。』

    キャリアウーマンとは最近あまり言わなくなった気がしますが、以前は同窓会をすると仕事をしている女性は颯爽としていて、専業主婦は髪も乱れて世間知らずってイメージがあった。

    その時の価値観からすると家事は

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    2021年10月25日
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

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    あちこちに散りばめられた挿絵がかわいい。
    ゆるくてふふっと笑える素敵なイラストだなぁ。
    とはいえ内容はそこまでゆるくない。
    割と真剣に家事について考え、家事を通して社会や未来まで想いを馳せている。
    私としてはそこまで真面目に考えなくても…と置いていかれ気味だったのだが、それがこの人の性分なのだろう。
    自分が大黒柱だとか、夫より自分の方がお金をたくさん支払ってきているとか、他のエッセイでも書いていたが、そういうことを常に念頭に置いていてしんどくないのかな。
    また、まだ二歳の子供に料理を作ってもらって当然と思わせるのは良くないという考え方にも疑問がある。
    早くから料理や家事を教えるのは良いことだけ

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    2021年10月20日
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

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    億劫な家事を単にポジティブにこなそうとするような根性論ではなく、仕事と同じ立ち位置におくという考え方が素敵だと思えた。皆もやってみよう!みたいな押し付けがましいスタンスではなく、あくまで著者の「こう考えたら楽になったよ」という体験談なのも読みやすかった。

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    2021年10月10日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    ショートストーリーの各短編が、最後に繋がっていくという構成で、わかりやすい表現で書かれており、グイグイ読めました。
    ストーリーを繋げるアイテムが「サボテン」というのも良かったです。
    色々な形の恋が描かれています。
    ぜひぜひ読んでみてください

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    2021年09月30日
  • ブスの自信の持ち方

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    人の容姿をとやかく言うような人はこちらから狙い下げですしそもそも容姿気にするような社会がいけないのか〜まあそれもあるな〜なんて思ったりした。差別というと大袈裟かもしれないけどわたしも差別してることも今まできっとあったのだろうし、自分の思考が正しいのかそうでないか、それは差別じゃないのか、と考えながら生きていくのは思ったよりエネルギーが必要で難しい。誰かを傷つけないようにだけはしていきたい。化粧の話、好きでした。わたしも化粧めんどくさいので本当適当に済ましているけどそれでいい社会がいいな。

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    2021年09月09日