山崎ナオコーラのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女性作家やエッセイストが綴る、お酒にまつわるアンソロジーエッセイ。
泥酔懺悔、という名に恥じず、お酒での失敗を赤裸々に語る人もいれば、全く逆で下戸だという人や別にそこまでお酒が好きではないという人まで様々。
お酒との付き合い方にもそれぞれスタイルがあり面白いです。
個人的におもしろいなと思ったのは、西加奈子さんの書く『名女優』の中の一説。「酔い方は、初めて泥酔したときに決まる」という話。
私は割とお酒に強いので泥酔したことはないのですが、小さい頃にウイスキーボンボンやちょっとお高めなラムレーズンアイスを少しだけもらって食べた時の、気分が高揚して楽しくなって、贅沢なあの感じを今も覚えていますし、実際今でもお酒を飲むとふわっと楽しくなる方です。
もしかしたら本当にこの説、あり得るのかも?? -
Posted by ブクログ
作品はもとより、長嶋有さんの解説が最高だった。
"私はこの文庫の解説者であるが、それ以前に「山崎ナオコーラ=ロボット説」を提唱しつづけいている者である。"
こんな感じで始まる。
直訳でしゃべる人。
ナオコーラは小説を書くロボット。
しかし文章はむしろ、人間以上に人間的。
「トライアンドエラー」の旺盛なところも、やはりロボットの律儀な学習にみえてくる。
散々なことを言っている。
だけど、作者の作品をいくつか読んできたからこそ共感できるし、そして長嶋さんはナオコーラさんが大好きなんだと、ものすごく伝わってきた。
だって私も大好きだから。
とくにトライアンドエラー…のところ。本当に人間らしくて大好きだと思う。
無意味な物語で、最高でした。 -
Posted by ブクログ
正子は宝くじの高額当選のお金で
「屋根だけの家」を建てた
離婚をして1歳の由紀夫のシングルマザー
姉の衿子と妹の園子が同居しているが
息苦しさを感じていた
家に友人の百夜とあぐりが転がりこむ
いつしか正子は友人達と姉妹になって暮らすことを望むようになる
多種多様な形の家族 子育て 恋愛 働きかた などがあり
私達は人生において今まででは考えられなかった選択を選べる
幸せを自分の手でどんどんつくりあげられる
私は昔ながらの型にはまりやすいタイプなので
少し目から鱗な感じで読んでいた
ラストは清々しく
正子が羨ましくなった
どうか衿子と園子にも幸せになって欲しい -
Posted by ブクログ
以前から読んでみたいと思っていた山崎ナオコーラさんの本。ようやく読めて嬉しかった。
前半読み進めながら、スゲー!イマドキ!と思った。
公式①地味な顔立ち=スクールカーストの下位=美人を見返さなきゃならない
(本人はカーストさえ感じていないのに!)
公式②離婚して1人で子供を育てている女性=可哀想=子供ができる前に離婚したら良かった
(子供に巡り会えた今が1番幸せなのに!別れた旦那も泣きたいほど子供を育てたがっているのに!)
公式③恋人(男)に好きな人ができて別れた=捨てられた(女)
(イケメンと一回でもセックスできて最高としか思ってないのに!)
公式④不倫してる人がいる=浮気された側は弱くて発言できない人=誰であっても不倫は道徳的ではないから、いくらでも糾弾していい
(浮気された側の人は、早くパートナーや過去のことを周りに忘れてほしいと思っているかもしれないのに!無関係の人が言葉の暴力を振るってはいけないに決まっているのに!)
世の中にあるナゾで理不尽な公式にズバズバ切り込みながら物語を展開していく様は、見ていて痛快だし、頭の硬い人みんなに読んでほしいと思った。世の中、"かわいそう"という言葉で人をどれほど傷つけるのかわかっていない人、正義という名の暴力を振るう人が多すぎる…。
先日旅行に行った際に、何度運転代わるよと言っても代わらず、最初から最後までかなりの距離を恋人が運転してくれたことがあった。
それは恋人の優しさでもあり、運転好きからすればなんでもないことなのかもしれない。だけど、すごくモヤモヤした。
やっぱりギブだけではいけなくて、テイクしなきゃという焦燥感に駆られた。
人間関係においては、たいていそうだと思う。
だけど、そこをうまく切り抜けられるのが、血の繋がりのない、ニセ姉妹。
視点が鋭く、面白いなぁと感心させられた。(上からのようで申し訳ないが、純粋にすごい、と思った)
ラストにかけてが、トントン拍子すぎてなんとなく物足りなさを感じたり、前半を読んで期待したベクトルとは違う方向に進んでいってしまった感があったけど、尚更気になる作家さんになりました。
また手にとってみます。