山崎ナオコーラのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
山崎ナオコーラさんのエッセイ。
小説は読んでるけど、エッセイって初めてだなあ。
表紙がすごくいい。
机挟んで向かい合って、お互いの大事なことをやってるって、すごく素敵。
これ、という大きな事件はもちろん起こらない。
波風は当たり前に当たるけれど、それに対して、過度に意味を持たせないよう、これは罰でもご褒美でもなく、生きていたから降ってきたものなんだと受け止める姿勢が、ていねいにていねいに書かれている。
何度も出てくる、話すことは苦手だけど、文章でならできる、面白く書ける、魅力を伝えられる、そういう自身の書くことへの信頼と自負が覚悟のようでもあり、親愛の表明のようでもある。
自分自身が、性別や役割で判断されたくない、自分の負うべきものを、それを引き合いに軽くされることも嫌だ、という。分かる、と思いながら読んだ。
ナオコーラさんの小説から受ける印象が、職人みたい、なのだけど、こつこつと、自分の納得できるものをひたすら丁寧に作っていく、作り続けていく、という姿勢がやっぱりエッセイでも感じられて、またこの人が好きになった。
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Posted by ブクログ
著者の本はおそらく初読。ある読書会の課題本になっていたのを見て気になって手に取った。
すごいタイトルの本だけど、性やその他カテゴライズされたものへの差別や権利などについて綴ったエッセイ。自分の普段の何気ない思考を省みるきっかけになった。それが純粋に自分自身の思考なのか、社会によってそうさせられた思考なのか…考え出すと、いかに色々な要素で自分が成り立っているのか分かり、複雑な社会で生きているなぁ〜そりゃ大変なわけだと思う。
一番印象に残ったのは「規則正しさ」が周囲の雑音に惑わされない心や全ての自信につながる、という以下の部分。
「自分の好きなことを見つけ、毎日行うことができる適切な量の目標を設定し、それをひたすら続けて、自信を持つ」
「自分の行なった努力だけが、自分を助けてくれる。自分が目標を定め、自分が努力して、それを自分が認識した時に、自分の自信を回復できる」
「自分で決めた目標に向かって、自分らしい努力をこつこつやる以外に、生きている間にすべきことはない」
「小さなことでもこつこつ続けていれば、死なない程度の自信は自然と湧いてくる」
最近自分も歳を重ねてなんとなく思っていたことが言語化されているようで嬉しくなった。
与えられた環境・考え方を無自覚に受容するだけでなく、自分自身にしっかり問いかけて、疑問を持つところはきちんと向き合う、という著者の姿勢を私も大事にしたい。 -
Posted by ブクログ
タイトルのパンチ力につい手に取ってしまった。「ブス」と言われて傷ついた人が読者に多い本だと思うけど、そこまで傷付かなかった人や加害者の人に呼んで欲しい。
著者は作家デビューしたころから容姿で中傷をあびるようになった。その影響で顔について差別をする人に対して考えるようになったようだ。映画化もした「人のセックスを笑うな」の著者でもある。
「差別のない世界に変えよう」が著者が一番伝えたいことだと思う。怒りをぶちまけているようにも見える。その怒りや理不尽さは私も何度も感じたことがある内容ばかりだったので、著者の怒りや苦痛を少しでもわかった気になっている。
「何でパッとしない顔の人がこんなに自信たっぷりなんだ?ムカつく。」心の中で何度も呟いた記憶がある。自分の心が弱いから、気が付かないうちに差別をしてしまっていた。本書を読んでいてそのことに気がつき後悔と反省。