山崎ナオコーラのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
好きです、ナオコーラさん。
以前から気になっていた本。
エッセイだから、小説以上に書き手の考えがダイレクトに伝わって嬉しい。
ナオコーラさんの好きなところは、なるべくニュートラルであろうとしているところ。
周りに流されず、"世の中"が喜ぶことは書かないけれど、天邪鬼で書かないわけではない。そして色んなことを総合的に判断し、おかしいと思ったことはハッキリ述べるのが気持ち良い。
そしてそれ以上に、考えを柔軟に変えるところが好きだ。こう考えていたんだけど、こういう意見を聞いて、またはこういう経験をして、やはりこう思うようになったと素直に認めて変えられるところが、正直でとても -
Posted by ブクログ
ここに出てくる「夫」の家事の仕方、
・夫の作る食事は一品料理ばかりだ
・仕事では想像力豊かで、自分で仕事を見つけているのに家事のシーンでは指示のみを気にするのか、想像力をオフにするのか
が、すごく共感出来た。
特に一つ目に関してのエピソードは「料理はパズル」という著者の考え方がすごく自分に当てはまった。
冷蔵庫の中身の賞味期限や組み合わせを考えながら献立を考えたり、季節を意識できるような献立にしたいと思うこと、それらは全てパズルを組み立てていくようなものなのだなと。
このエッセイの中には普段何気なく行なっている家事についての著者なりの考え方が書いてあって面白かった。
(ローリングストックや -
-
-
Posted by ブクログ
すごく良かった。
今まで読んできた、山崎ナオコーラさんの小説の文体(あの、なんとなくカタコトっぽいんだけど自然なセリフたち。すごくすき)とは、すこし違う感じがした。
恋愛小説と聞くと、なんとなく主人公が女性であることをイメージしてしまうが、本作はあくまでも、男性であるアシスタントの加賀美の視点を中心に、若くして成功したカリスマ女性カメラマン村岡ニキを映し出しているような、そんな感じ。新鮮。
自分の信じるものが強くあって、でも時々自信がなくなって。ひと以上に敏感に、ひとからの見られ方を気にするけれど、大切なひとを心から信じられない不器用なニキ。
すごくわかるし、愛おしい。女だからってナメら -
Posted by ブクログ
最近ハマりつつある山崎ナオコーラさん。
タイトルにすごく惹かれて購入。
ワークライフバランス、働くことに対する価値観、趣味に対する価値観のお話。
社会人になってから、手当の出ない残業ばかりで自分の時間が削られ、何度となく「働くために生きてるんじゃないのにな」と思ってきた私を肯定してくれた。
小説では、主人公が何かに苦しみ悩み、成長していく様が描かれることが多いけど、山崎さんの小説は、自分の理想を形にしていることが多いのかな、という印象。
だからいつも、心がほくほくと温かくなり、大丈夫、と少し思えるようになる。
とんとん拍子すぎる節はあるけれど、人生を豊かにするために趣味を楽しむ余裕は持 -
Posted by ブクログ
山崎ナオコーラさんのいい感じに力の抜けた小説が好きで、タイトルからして恋愛ものなのかしらと思いながら読み始めたのだけど、なんと主軸(?)にあるのがサボテン!
全9話の短篇集で、すべてのお話に1つずつ違う種類のサボテンが登場する。親切に写真と解説付きで。
これだけ説明するとなんじゃそりゃ?って感じだろうけど、なんの違和感もなくサボテンたちは登場してくる。
それぞれお話の登場人物たちは、みな同じサイトに関連したところからサボテンを購入する。
1〜3話、4〜6話、7〜9話がそれぞれ繋がっていて同じ人物で構成されているのだけど、途中でそれらをまたいだ相関図を感じさせる描写が出てきて、エピローグにてすべ -