山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    さらっと書かれているものの現代の問題が上手に組み込まれている。ただの恋愛小説かなぁと思って読んだら期待を良い意味で裏切られた。流石ナオコーラ先生だ!

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    2022年07月18日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    山崎ナオコーラさんのいい感じに力の抜けた小説が好きで、タイトルからして恋愛ものなのかしらと思いながら読み始めたのだけど、なんと主軸(?)にあるのがサボテン!
    全9話の短篇集で、すべてのお話に1つずつ違う種類のサボテンが登場する。親切に写真と解説付きで。
    これだけ説明するとなんじゃそりゃ?って感じだろうけど、なんの違和感もなくサボテンたちは登場してくる。
    それぞれお話の登場人物たちは、みな同じサイトに関連したところからサボテンを購入する。
    1〜3話、4〜6話、7〜9話がそれぞれ繋がっていて同じ人物で構成されているのだけど、途中でそれらをまたいだ相関図を感じさせる描写が出てきて、エピローグにてすべ

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    2022年06月28日
  • 浮世でランチ

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    14歳と25歳の主人公。宗教や他人との関わり、自分の思う価値観。旅行先での情景は自分の中でとても想像できて、頭の中でタイヘ旅行できました。山崎ナオコーラさんは心を動かされる言葉や文があって、今回も読んでよかったととても思いました。

    個人的な話で、小学生の頃くだらない理由で『絶交!!』って言って絶交した子がいて中学時代は一切口も聞かなくんです。その子に成人式の時に数年ぶりに会って『あの時は若くて見栄張ってた、ごめん』と何年か越しに仲直りしたことを思い出しました。

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    2022年05月21日
  • 可愛い世の中

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    豆子の考えすぎな性格、とても共感できるところがあって身近に感じました。
    『誰からも賛同されなくていい。ひとりでこっそりと出かけ、誰にも感想を言うわけでもなく、自分の心にとどめておく。』
    『タダでもらえるものならなんでも喜ぶような経済力の人間だと思われたんだ』
    結婚、社会での立場や家族での立場、夫婦の関係、経済力など豆子みる世界がハラハラして指が進みました。

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    2022年05月10日
  • 鞠子はすてきな役立たず

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    働かざるもの食うべからず」と幼い頃から育てられた高卒の銀行員の小太郎と、大学院で文学を研究し現在書店アルバイトの鞠子。そんな二人が結婚する。鞠子は専業主婦を希望し、いろいろな趣味に没頭。そんな鞠子に小太郎も影響される。
    鞠子のマイペースで自分の生き方を貫き、自分の満足を大切にする生き方に羨ましいとも思いました。鞠子が「自己満足は大切だよ」と言っていますが、結局はどんな生き方をしても、自分自身に満足し、自分で自分を肯定しないとしんどいかも。生き方に正解はない。

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    2022年05月06日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家さんの生の声というか、フィクションではない部分を知る機会ってあまりないので、こういう対談集で人となりを知るのはとても興味深い。ますます好きになったり、まだ読んだことのない作品を読みたくなったり。
    知らなかった作家さんも、まずこんな人なんだということがわかってから読んでみたい!と思うのも新鮮。

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    2022年04月06日
  • ニキの屈辱

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    人前では強がるけど彼の前ではか弱くて自信がないニキ。自分の全てを加賀美に受け入れてもらえると思ったのかな。ニキの甘えが加賀美には辛かったのかな。失恋が自分のことのように辛い。素直になれないせいで大好きなのに相手を傷つけちゃう人は反省必至の小説。

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    2022年03月17日
  • カツラ美容室別室

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    ネタバレ

    エリ、やばい人じゃん…
    そりゃ、店長任せられないよ…
    カツラさんがみんなを引っ掻き回す話だと思って読み始めたら全然違った
    めっちゃまともな人だった

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    2022年03月02日
  • 母ではなくて、親になる

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    ネタバレ

    コロナ禍で人と会う機会が減ってるし、そもそもデリケートな話題なので、あまり出産育児に関して人と話すことがあまりできていない。
    だから出産育児エッセイは、読んでいて純粋に楽しい。わかるわかるって思ったり、逆にそれは違うでしょーって思ったり、頭の中であれこれ意見交換している感じがある。
    著者の山崎ナオコーラさんは、割とはっきり自身の考えを持っている方なので、そういう考え方もあるんだなーって気持ちで読めた。
    そして子育てに関して、あまりネガティブな感想が書かれていなかったのが新鮮だった。

    SNSでは出産育児に関してしんどいとか大変だっていう考えに触れることが不思議と多い気がする。(周りの協力が得ら

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    2022年02月06日
  • ご本、出しときますね?

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    小説家ってぶっ飛んでる!と思ったり、意外と庶民的、と思ったり。なかなか知ることのできない彼らの本音やキャラクターを垣間見れてうれしい。
    対談形式なので、すらすら読めた。

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    2022年01月10日
  • 私の中の男の子

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    いわゆる女らしくあることを忌避する大学生であり作家でもある雪村という女性の数年間が描かれる。雪村が女性であることを忌避する言動はしばしばあり、乳房切除をしてしまうほどなんだけど、全編通して雪村がどうなりたいのかがよくわからなかった。男性になりたいのか? 女性でないものになりたいのか? ……女性でも男性でもない意識で生きればいいじゃんと思うんだけど、そういう感じでもない雪村の言動な気がする。自然のままだとドレッシーな服とか選んでしまうようだし、好きだと思うのも男性だし、つき合ったのも男性だったり、捨てきれない女性的な面がけっこうあるようなんだけど、何だか意識にとらわれて自由に振る舞えていないみた

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    2021年12月30日
  • 「『ジューシー』ってなんですか?」

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    詩的な文章。スルスル読めて、心に残るとかそういうのではなく淡々とした職場小説ではあるが、また読みたくなる文章。解説が羽田圭介さんでこれも面白い。

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    2021年12月18日
  • ご本、出しときますね?

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    その人特有の変な癖や、趣味趣向×本
    という、私の好きなものが詰まってた。

    おもしろくない訳がないじゃないか!

    好きな作家さんもで出て、その人となりが知れたのが興味深かった。

    尾崎世界観×光浦靖子の歪んでるけど、
    優しくて、不完全な感じがよき。


    あぁ、もっと力を抜いていいんだなー

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    2021年12月18日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    色々な恋の話。どの話も全部良かった。
    それぞれの話のタイトルも良い。読み終わった後に最初のページに戻り、もう一度タイトルとサボテンの写真を眺めるのが楽しかった。

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    2021年12月04日
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

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     家事とは、私にとっては、貴重な脳トレ・筋トレの機会と思っていますw。山崎ナオコーラさんにとっての家事は? 「むしろ、考える家事」、2021.3発行。家事の暗いイメージを払拭し、家事の価値を高め、みんなに「家事をやりたい」と思わせたい著者のエッセイです。家事をしながら「人間らしさ」を極めるのだそうです。えらい人です(^-^)

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    2021年12月02日
  • かわいい夫

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    山崎ナオコーラさんのエッセイ。
    小説は読んでるけど、エッセイって初めてだなあ。
    表紙がすごくいい。
    机挟んで向かい合って、お互いの大事なことをやってるって、すごく素敵。
    これ、という大きな事件はもちろん起こらない。
    波風は当たり前に当たるけれど、それに対して、過度に意味を持たせないよう、これは罰でもご褒美でもなく、生きていたから降ってきたものなんだと受け止める姿勢が、ていねいにていねいに書かれている。
    何度も出てくる、話すことは苦手だけど、文章でならできる、面白く書ける、魅力を伝えられる、そういう自身の書くことへの信頼と自負が覚悟のようでもあり、親愛の表明のようでもある。
    自分自身が、性別や役

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    2021年11月08日
  • 可愛い世の中

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    人間として認められたいと思う一方で、世間の価値観に流されたりもしちゃう豆子が愛おしい。
    豆子の気持ち、とってもよく分かる。
    わたしも人間としてキュートでありたいけれど、女性としてのフェロモンみたいなものにはあまり興味がないたちなので。
    なんていうか、主流の考え方、っていうのを無くしていきたいよね。みんなが生きやすくなるように。

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    2021年10月30日
  • 人のセックスを笑うな

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    自分の今の境遇と照らし合わせて
    ひどくざわざわしたし、言葉一つ一つを大切に読みたいと思った本だった

    一気にぶわぁっと読んでしまったけど、もう1回丁寧に読みたい

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    2021年10月29日
  • 文豪お墓まいり記

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    読みやすい文章。作者の死生観もとても良いです。恥ずかしながら知らない文豪もいましたが、それぞれの人生を少し覗けて想像するのも楽しい本。

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    2021年10月06日
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

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    家事の本はたくさん読んだけど、この本が今一番しっくり来た。私の場合特に家事に追われているわけではない。でも家事を通して、しながら世の中や人生を考えることは多々ある。考えながら終わりなき家事をやり続けたい。

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    2021年09月29日