若林正恭の作品一覧
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ユーザーレビュー
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芸能人初心者であった一作目の頃から数年が経ち、
自分や周囲を俯瞰して見られるようになったのか、
かなり表現や雰囲気が柔軟になり、視野も広がり、
昔と比べだいぶ心が解きほぐされたんだなと思い、
少し安心して読み進めることが出来る。
でも結局は自分と世界とのギャップに対し、
良くも悪くもどう折り合いを
...続きを読む付けていくか、
どのようにして諦めるのか、に至るまでの話で、
でもそれは精神的に大人になってしまったが故の
一辺倒な悲しさややるせなさというわけではなく、
今はもうそのフェーズに入っていったんだよ、
過剰に構えずとも、世間に牙を向け続けなくても、
大事なことや自分を解放する術はあったんだ、
と気付けたことによるものだと思った。
今の時代だからこその新たな問題提起もあったり。
Posted by ブクログ
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オードリーがM-1で有名になって、テレビに出まくっていた頃。
当時中学生だった私はものすごく春日のことが好きで、オードリーが出るテレビ番組を新聞のテレビ欄でチェックして欠かさず視聴していた。
当時私が見たかったのは、オードリーではなく春日だった。好きな芸能人は春日と櫻井翔くんだった。
あれから15
...続きを読む年ほど。オードリーは確固たる地位を築いたように思う。
私の恋人がファンであることもあり、TVerでしょっちゅうあちこちオードリーのアーカイブを見る。しくじり先生も然り。
若林大活躍である。今の私はどちらかというと若林の方が好きだ。(もちろん2人ともが好きだ)
そんな若林の本が本屋さんに並んでいて。
毎日のようにモニターを通して顔を見ている若林に親近感のようなものを抱いたわたしは、少し軽めのエッセイが読みたかったのもあって手に取った。
読みながら若林の声で再生されるエッセイ。不思議な感覚だった。
自分というものととことん向き合い、模索して、年齢を重ねるごとにある種の答えを見つけていき、"世界を肯定"していくおじさんの歩み。
何かに一生懸命な人を冷笑して、明るく生きられる人たちを羨んで、人の顔色ばかり窺って。
そんな所から脱出していく姿が、私にとっての小さな希望になるエッセイだった。
きっと私も脱出できるんだと思えるし、事実30歳になった今、色んな荷物が軽くなってきているのを感じる。人生で今が一番気楽で生きやすい。
春日のことが大好きだった中学生の頃からすでに、私は間違いなく若林側の人間だった。
自分の発言をいちいち細かく悔いたりするし、人の目も気になりまくるし、気づけば心の中で人を見下して安心しちゃったりなんかする。
何か答えを見つけたくて闇雲に読書したりもする。
肯定ノートに似たようなものを30歳になってから始めたことも偶然だった。
あれだけテレビで活躍している人が、私に似た、いわゆる生きづらさを感じる特性を持っているのかと思うと、若林が突然めちゃくちゃすごい人に見えてくる。
と、隣にいる彼に言ったら、「いや若林はめちゃくちゃすごいよ」と、何を今更というふうに言われてしまった。
変わらないありのままの自分を受け入れていきましょうという話なのかと思っていたが違った。
若林は若林のままなんだけど、でもどんどん良い方に変わっていっている。
斜に構えた、ナナメの生き方だけを描いた作品ではなく、ナナメを描いた上でナナメの殺し方まで出てくるのだ。
"絶望に対するセイフティネットとして、趣味は必要である"
"好きなことがある、ということは、それだけで朝起きる理由になる"
"これからは、ちゃんと勇気を持って休むし、考えすぎない"
特に好きだったエピソードは、「凍える手」「ナナメの殺し方」「AIvsオードリー」「47年おつかれさまでした!」あとは「まえけんさん」だろうか。
あと、本編エッセイ中に、自分にとって足りないものを信頼できる人に聞いたら、結婚した方がいいねと言われるシーンがあり。
その後あとがきでサラッと出てくる妻の存在。
若林が結婚したのは知っていたけど、本編とあとがきの間での若林がまた一歩大きく変化しているのは、きっと結婚というライフステージの変化もあるのだろうなと思った。
読んだら若林のことがもっと好きになるエッセイ。
私も解説の朝井リョウさんと同じく、若林には幸せに生きていてほしいと思う。
過去2作もたいへん評判が良いので、こちらも読んでみよう。
あと、この本を読んで山ちゃんのエッセイも読みたくなったのって私だけじゃないよね?
そちらも買って読んでみようと思います。
※本の著者はさん付けすることが多いのだが、私の中の若林はどうしても若林なので、若林と記載させていただく。
Posted by ブクログ
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初めましての若林作品は紀行文を。キューバ、モンゴル、アイスランドの一人旅、面白くてあっという間に読み終わった。文章の小気味良さや感受性に加えて、時代・文化への考察や亡き父親との思い出等、盛り沢山な内容だから人気なんだろうな。他の作品も読んでみたい!
Posted by ブクログ
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Twitterでたまたま流れてきたツイートから興味をもって買って読んでみた
結構良かった
若林のことはあんまり知らなかったけど、こんな人だったんだね(いい意味で)
私も、合う人と会おう、これからたくさん!
Posted by ブクログ
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最初は淡々と読んで、気になったところだけメモをして、オードリー若林さんはこんな経験をしてきたんだふーんくらいの感想だった。
後半締めにそれまでの経験から感じてきたこと、40代になって気づいたこと、とても引き寄せられて読みました。
異性の友人や心療内科の先生等誰かから気づかされた言葉をきっかけに考え
...続きを読む方を見直したというのは、人の顔色を気にしすぎるというネガティブな側面もありつつ、人の話によく耳を傾けられる人なんだなと思った。
アラフォーになると5年後や10年後を見越した話が減る。今ここの話をおじさんはする。
自分もアラフォーになったらそうなりそうです。
おじさんになって体力がなくなると、悩むことができなくなる。ネガティブはありあまる体力。
でも昨日より今日の方が感覚的に若くなるということがある。自意識過剰な人間は歳を重なると楽になって若返る。そんな40代を想像しながら自分も今を生きようと思いました。
山ちゃんの本も然り、本で人の人生を覗くのは楽しいです。
◆メモ
ぼくはずっと毎日を楽しんで生きている人に憧れてきた。
ずっと、周りの目を気にしないで自分を貫ける人に憧れてきた。
なんとか死ぬまでにそういう人間になりたいと願ってきた。
他人の正解に置きに行くと、例えばその場に人数が多い時に、どの人の正解に置きに行っていいかわからなくなり、キョロキョロおどおどすることになる。
「四の五の言っても、幸せになったもんかちよ」
ぼくがテレビに出るようになってもまえけんさんは「おめでとう」とは言わなかった。メールで「今、幸せ?」という文章をよく送ってきた。
自信のない人は失恋すると自分に価値がないの思い込む。相手と合わなかったんだなと思えず、自分が悪かったと思い込む。その価値を取り戻すために相手に取り戻そうとするが、それは独りよがりなので相手にとっても自分にとってもロクなことはない。
相手の気持ちを気にしすぎる人は病気になって、自分の気持ちを優先し過ぎる人は自己中心的だと嫌われるだろう。
自分の気持ちを素直に言えるようになるための第一歩は「自分に自信を持つ」みたいなしょうもない絵空事じゃない。自分が臆病であることを認めることである。
ぼく自体も見返りを求めない愛を垂れ流す側にとっくにいってないといけない年齢なんだけどな。なかなかどうして。反省です。
人間には集団に必要とされているという実感はとても大事なことだと再認識した。
人は、それまでの栄光や幸運、高い地位や環境から突き落とされた後、自分自身の欠点や短所と向き合わざるをえなくなる。なぜ、向き合わなければいけないかというと「そうしなければ生存していくことが危ぶまれる」からだ。
内(自意識)ではなく外に大事なものを作った方が人生らイージー。
子供の頃から喉から手が出るほど欲しかった"根拠のない自信"とは、"おそらく自分ら他人から肯定的に見られているだろう"というイメージのことだったのである。
自分探しをしなくてはいけない人は自分がよくわからない人のこと。他の人と自分が何か違うような気がしている人。
Posted by ブクログ
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