あらすじ
オードリー・若林正恭、初小説!
人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる――
総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。
青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
オードリーのオールナイトニッポンで出てきた話題がチラホラ。著者の高校時代のエピソードがてんこ盛りなんだろうな。
最初に遼西学園戦に向けて河瀬が考案したプレーは
①ピッチ オープン フェイクパス
②リバース フェイク パス
③オープンHBラン WRリバース
凝ったプレーで時間が掛かりそう。
倫理の先生がカミュのシーシュポスの話をする。主人公のアリは不条理なこと、無駄なことだと分かっているのにそれを繰り返してるときに感じる小さな喜びや気づきに意味があることに行きつく。
合宿後の神奈川光高校との練習試合はほとんど触れられてないけど、きっと負けたんだろう。
アメリカンフットボールは観戦したことしかないが、プレーの中で選手が思っていること、感じていることに、触れられたことが新しい気づきだった。
Posted by ブクログ
アメフトと倫理と日本語ラップ。
ANNを聴いている人たちは時折出てくるエピソードが「あの話だ!」ってなる。
神に逆らった罰で山頂まで岩を運ばされるシーシュポスは、不条理な運命を与えられながらも運命に抗い続けた。神様にも運命に抗うことを止めることは出来ない。カミュはそのシーシュポスを幸せだ思わねばならぬとした。
結果や誰かに何をいわれたか、意味とか運命なんてものと関係なく自分がどうしたいか、どうせずにいられないか、もう一度強く生きたいとおもった。
この先人生で自らを奮い立たせるときに何度も読み返したい、血が沸るような物語。
カミュのシーシュポスの神話も読んでみたい。
「神様って人間に与えた運命に抗われることって悔しいんですかね?嬉しいんですかね?」
「神様、苛ついててほしいなあ。」
Posted by ブクログ
間違いなく、ここ最近の小説の中で一番良かった。
若林正恭がまっすぐな小説を書こうとした感じ、アメフトの臨場感が、全くルールわからないのにかんじることができた。
これは必読
Posted by ブクログ
とても熱かったし、感動した。
高校アメフトの話だが、自分も高校はラグビー部で、主人公と同じく勉強は全くできず、部活をするためだけに学校に行っていたことを思い出しました。
自分の学校も弱小で大した結果もでなかったけど、必死に練習をやってた毎日はとてつもなく貴重だったなと思えました。
高校生活では勉強もまともにせず、友達も大して作れず、部活のメンバー以外とはほぼ話さずで後悔してました。もう10年前だけど、今になってこの本を読んで自分の高校生活を肯定された気になって涙がでました。
Posted by ブクログ
オードリー若林さんによる高校生青春アメフト小説。
男子高校生の心の動き、行動のディテールがリアル!
アメフトのプレーの情景がひとつひとつくっきりと、息づかい、防具のぶつかり合う音まではっきりと浮かび上がってきて、まるで目の前で見ているみたい。
構成、流れるようなストーリー、描写のリアルさが絶妙で、最高のアメフト小説では。
息子が7年間アメフト部でプレーをしていたので、脳内で息子のチームでプレーが再現され、ものすごい臨場感。
文章で書けばいくつものステップのあるプレー、
でも、見ていると一瞬。
あの一瞬の流れるようなプレーには、こんなに複雑な一人一人の緻密な動き、心の動きがあったんだと改めて胸が締め付けられます。
若林さんの時代のストーリーだから、スマホはなくPHSだったり、家電に電話していたり、MDウォークマンだったり、今の時代だったらNGな描写もあるけれど、男子高校生の心の葛藤や仲間とのぶつかり合いって今も変わらないのかな?
男子校の男子高校生ってこんな感じー!と懐かしくなりつつ、主人公アリの自分と向き合う姿にとても心動かされました。
Posted by ブクログ
アメフトのルールは分からず、あまり脳内でイメージが付かない部分も多かったが、主人公アリの心の成長を見ることができたので面白かった。
一度引退をするまでの主人公はそこまで本気でアメフトをやっていた訳ではなく、引退後も中途半端な自分に嫌気が差し、再度本気でアメフトを始める物語。
若林本人の少し捻くれた考え方が主人公に反映されているような気がする。
中でも良かったのは、倫理の先生との会話とダイブツ。
倫理の先生との会話を通して、少しずつ主人公の考え方に変化がでていたように感じる。
また、ダイブツの描写は出るたびにクスッと笑えて、そこも若林らしいなと感じた。
Posted by ブクログ
アメフトのルールを調べながら読んだが、何となく情景をイメージしながら読むことができた。
若林の高校時代のアメフトへの思いってこんなに強かったのかななと思いながら読めた。
何のために生きているかわからないっていうのがよくわかるし、自由に生きることが幸せという岩崎の言葉が印象に残った。
アリはジャリ、中華料理屋は長楽、春日っぽい人も出てくるし、リトルトゥースとしても若林の高校時代を追体験しているようで良かった。
Posted by ブクログ
アメフト部だった学生時代の若林とアリが重なって見えた。アメフトの知識は全くなかったがところどころプレーの映像が思い浮かぶように描かれていた。
復帰後のアリの全てを払い落として真っ直ぐアメフトに向き合う姿が本当に良かった。
ぶつかることでわかること、ぶつからないとわからないこと。アメフトというスポーツで自分の中にあるものをぶつけて発見して、証明する。
1度目の引退後のアリの中にある不安や迷い、モヤモヤに対し1度は目を背けたが、やはりアメフトを通して、ぶつかることによって全てを殺し、若しくは殺される。密かに自分の中にあった後悔をアリは最後の試合で出し切ることができたのではないかと思う。
悩んだとき、不安なときは思いっきりぶつかればいい。倒した、又は倒されてしまったとしても本気でぶつかったことに意味があると思うから。
Posted by ブクログ
若林さんの初小説ということで購入。
まず懐かしさが感じれて、「自分の部活でも...」と想像してしまい楽しかった。
あと、若林さん書く情景描写はまるで自分が当事者のようなリアリティがあってすごく魅力的だった。
最後の最後で、不器用な主人公が哲学者?的な人の言葉で救われるシーンがある。あれは若林さん自身のこれまでの苦しみが救われた経験が表れているんじゃないかなと思う。
Posted by ブクログ
テクニカルな文章ではないが高校生の泥臭く不器用でぶっ格好な青春を大きな熱量でかき上げた作品だった。自分は小学生の頃にアメフトの試合をよく見ていて実際にスタジアムでそのぶつかり合う音やそれに熱狂するのを肌で感じていたので、より楽しめた。ちゃんとnoteで稼いでるだけあった流石の文章力でした。
Posted by ブクログ
面白かった!
何より読みやすくてすごい。アメフトの専門用語とかはさておき、文章が読みやすいのがさすがだわ。
そして、ちゃんとスピード感が伝わる文章でまてあるのがすごい。
熱くなっちゃったわ。これ読んでたらアメフトやってたかもな笑
Posted by ブクログ
思ったよりも若い、とても若い文章で少し驚いた
だけどなんか恥ずかしくて懐かしくて熱い文章にこっちも熱くなった
落とされるのがわかってても石を運ぶ、でもそれが楽しくて気持ちがいい
ラストは最高にスッキリした気持ちになった
素直になろう
Posted by ブクログ
リトルトゥースなので読む。
前情報がたっぷりあったのでアメフトの描写で躓くだろうなぁと予想していたがその通りだった。スポーツモノが得意でないし知識がなさすぎて余計きつい。ただ学生時代に運動部に所属していたので雰囲気は掴める。アリが葛藤しながらの成長する姿はかっこよかった。個人的に1番よかったのは哲学の話が出てきたこと。岩崎先生(がんちゃん?)。ヤスパース、易経、シーシュポス。哲学で出てくる王道とちょっとズレるところを持ってくるところがにくい。著者から真正面な哲学の話は聞いた事ないけど、やっぱり哲学に詳しいんだな、好きなんだなって知れてなんだか嬉しくやはり裏切らないなぁ流石だなぁと。ほんと今後も目が離せない方です。
Posted by ブクログ
読後感も爽快な青春アメフト小説。自身としても大学時代に打ち込んだ部活動を想起させることが多かった。時代設定が恐らく著者のリアルタイムな青春時代と思われ、同年代の自分も学生時代を思い出し、懐かしさを感じた。
アメフトの知識は、漫画アイシールド21の知識のみではあるが、情景は何となく想像できた。アメフトのシーンは、ルールが分からなくても、何となくは分かるものになっていると思う。
ときおり出てくる風景描写の中で、たまにお笑いのたとえツッコミのようなものがあり、新鮮かつ独特な表現を感じた。登場人物の会話も軽快で、このあたりは芸人ならではの表現方法かも知れず、新たな表現が開拓されているのを感じた。試合中、単語が羅列されるスピード感のある文体は、夢枕獏っぽさも感じた。
大人の今読んで、青春を懐かしむ気持ち、もう一度戻りたい気持ちとともに、「今」を生きる力や目の前の一歩を踏み出す意欲をもらえたと思う。学生時代にこれを読んだらどう感じたかな。アリのこの先の人生を想像して、余韻を楽しみたい。
Posted by ブクログ
クラブから帰る時の捨てゼリフ
チョモをチョモって呼び始めたタイミング
「過去を切れ~」のとこ
アメフトのルールはルールは詳しく知らないけど試合の描写…というかスピード感は伝わってきてアリの心理描写?が良かった
Posted by ブクログ
まずは読みやすい!
スラスラ読み切ってしまいました
内容は泥臭いw
さらには青臭いw
だがそれがいい!
部活を楽しんだこと人間関係で苦しんだこと懐かしいなぁ
全然不良とかと連んでないしアメフトもやってないけど自分の高校三年生の生活を見てるかのような懐かしさだった
なんというかあの頃の懐メロを久しぶりに聞いた様な感覚というか…うまく言えないけどすごい爽やかな気分になれました!
あの頃は毎日がむしゃらに生きてたんだなぁw
夏になったらもう一回読みたくなるだろうと思える作品
Posted by ブクログ
「人にぶつかってないと自分が生きているかどうかよくわからなくなる」という一文が好き。部活じゃなくても、自分が情熱をぶつけられる場所はどこか考えさせられる一冊だった。
Posted by ブクログ
高校でアメフトをプレーする青年の物語。
挫折と希望に満ちた青春味溢れる、素晴らしい小説でした。自分もこんな青春味わいたいとか、こうしたら良かったとか、つい考えてしまう。
読後はスッキリした気持ちと熱い気持ちが交差し、最高の余韻が味わえた。
Posted by ブクログ
正直、アメフトはあんまり見たことがなくて描写のすべてを正確に理解できていなかったかもしれないけど、なぜかその景色が浮かぶ。しかも映像で。オードリーANNで聴いた春日の書評がなんか響いてしまって買ったんだけど、読み終えたいま春日と語りたいもん
ずっとアリ視点で進んでいくから不良に蹴られた痛みとか人にぶつかる勢いとかもリアリティを感じて自分の心にずーんって響いてくる
それぞれのシーンの登場人物が最後まで描かれてるわけじゃなくて、人って成長すると周りの環境も変わるよなってことを、読み手という客観視から実感したり。でもその中に変わらない人もいて。
あと、わたしは高山からチョモに呼び方が変わる瞬間がよかったなぁ、なんて青春なんだ!って。
どんな運命があろうとも、運命という制約があるから自由もあるんだ。
自分には負けたくない。
Posted by ブクログ
この場面でしか生死を感じられない。この時だけ、生きてることを実感できる、という瞬間はある。
アメフトの知識がないので、頭の中で、彼が見ている景色を描くことは難しかった。それでも、アメフトは、物理的に人にぶつかり、外側の人間にも身体の痛みを感じさせてしまうスポーツである。だからこそ、相手や痛みに挑む恐怖は計り知れない。
そこまで強い痛みや刺激を受けてまで生を求めるのは単純にすごいな、と思うと同時に、それらを受けてようやく生を感じられる、ということへの危なさも感じてしまう。
青春の楽しさを描くものではない。綺麗な生き方はできない。躓くことを繰り返し、苦しみながら、真っ直ぐ不器用に自分と向き合う。周りのことを気にせず、本気で何かに打ち込み、悔しさや挫折を伴う強い感情に押し潰されながら、必死にとにかく自分の全てを捧げる。
歳を重ねて大人になり、正しい大人のふりをして、自分を麻痺させてしまうと、そのようにはもう生きられないと思い込んでしまう。だからこそ、もう手に入らない青春は眩しく感じる。
岩崎先生の言葉は、彼の中でこれからも生き続けるだろう。自由に生きることへの考え方が、深く胸に刺さった。彼はこれからどのように生きていくのだろうか。彼の生き方は、忘れていた記憶や感情を思い出させてくれた。
Posted by ブクログ
高3の春アメフト部を引退した主人公アリは、中途半端な自分にケリをつけるため再びグラウンドに戻ってきた__。体も心もぶつかり合い、痛みと無力さを知る。そこから彼らの挑戦は始まっていく。
勝たなければ意味はないのか?倫理の岩崎先生との対話シーンが良くて、私にも新たな視点を与えてくれた。
屈辱的な気持ちで見上げた青空が、最後には全く違う景色に変わる。心が熱くなる青春小説でした。
専門用語が多いのでアメフトの知識があったらもっと楽しめたのかなぁ〜...と思います。でも、読めちゃう読まされる感があってすごい。
Posted by ブクログ
アメフトのルールがわからなさすぎて、そこら辺はわからないままに読み進めたが、面白く読めた。にしても、わからなさすぎて残念。アメフトに詳しい人はもっともっと面白く読むのだろうな。
不良グループに足を突っ込んだアリが、冷静に彼らを分析するところが皮肉屋で感性鋭い若林さんらしいなと思った。
「こいつらには高速以上に高速があって、髪型髪色、マイクの形服装、話し方から遊び方まで決まりがある。
教科書はファッション誌で「ストリートニュース」の出版社は学研だ。学研だぞ。学研ひみつシリーズ。イケてる高校生のひみつか?」
「どんな集団にもある程度のルールが必要だってことぐらい俺にもわかる。だけど、こいつらの気に食わないとこは頭ん中がルールで、ガチガチのくせに、自分たちがやっていることを個性だの自由だなと呼んでいることだ」
最後、読者を高揚させて読ませるというのは、なかなか難しいことだと思うが、ラストの疾走感がものすごくて、ここには才能を感じた。
Posted by ブクログ
オードリー若林の小説。又吉の火花といいお笑い芸人はネタを書いているからか多才だなと感じる。アメフトを題材にした小説で、自身の高校時代がモデルになってるのかもしれない。アメフトのルールは分からないが、男が好きそうな青春小説でサラッと読め面白い内容だった。終わり方もくどくなくスッキリしていて気持ちがよい物語だった。
Posted by ブクログ
オードリー若林さんの初小説らしく、評判がすこぶる良かったのですぐ購入して読みました。
アメフト部の高校生が主人公の青春ドラマ、とっても爽やかで分かりやすくて一気に読み終わりました。
若林さんが普段ラジオとかでお話しされているような口調だったり表現が多く出てきて、もしかしたらご本人を主人公に投影していらっしゃるのかなと思います。
ただ、アメフトのことが全く分からないので、プレーの細かい描写が分からずちょっと置いてけぼりになってしまったのは残念でした。
総じて、読み終わってとても気持ちのよい作品でした。
Posted by ブクログ
アメフト?
第1Q ?
ルールも知らないワタシが読みました。
『アメフトが楽しい』
アメフト好きが溢れる本。
一流のアメフト選手にも、優等生にも、不良にもなれない。
何もできないし、誰にもなれない。
人にぶつかっていないと自分が生きているのかどうかよくわからなくなる。
前に進むのが怖いだけ。
だから、戻って終わらせたい。
終わりを始める。
アメフトでモノを言う。
青春取り戻していく。
仰天じゃなく青天。
サイコーよ。
Posted by ブクログ
アメフト好きとして購入して読みました。自分の中の期待値には届かなかったな、というのが率直な感想です。帯の言葉以上のものはあまり見いだせなかった⋯⋯作者の話題性が牽引しているのかな。ただ、アメフトを舞台にした作品は他にあまりなかったように思うし(漫画に『アイシールド21』がありますが)、日本ではまだまだ馴染みのない人も多いと思うので、そういう意味では価値があるのかも。一番に思うのは、300ページ程度のソフトカバーで2000円を超えるのか⋯ということ。文藝春秋、作者の名前でちょっと高めの金額に設定している??それともそういう時代かしら。
Posted by ブクログ
アメフトをしていた身として、吉祥寺辺りに親近感ある身として魅力的な内容でした。
『あー、こんなこと場所フレーズ、あったなあ』とかゆい所を着きまくってくる。
さらに若林さんが書いていることが節々に伝わってくる文脈。きっと高校時代の若林さんがアリのキャラクターなのであろう。
結果は分かっていても、がむしゃらに泥臭くやることって魅力的だな、大切だなと改めて考えさせられる内容でした。
一方で、話の奥深さ/展開力/意外性/メッセージ性みたいなものはやはり他の小説に比べると物足りませんでした。