あらすじ
オードリー・若林正恭、初小説!
人にぶつかっていないと、自分が生きているかどうかよくわからなくなる――
総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。
青春の苦みと悦びに満ちた、著者渾身の初小説。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
アメフトのことは全くわからないアラサー女リトルトゥースです。
まずラジオリスナーは読むべき!!東京ドームライブでポークライスに憧れた人は全員読むべき!!ライトなリスナーでも読むべき!!若林の言葉が好きならアメフトや日本語ラップ全くわかんなくても楽しく読み切れるから!!
そしてラジオリスナーじゃなくても、現代の綺麗な言葉しか言っちゃダメ、見ちゃいけない、なんだか生きづれぇ世の中!と思ってる人にも読んで欲しい!!
ネットでアメフト用語を調べながらなんとなくで読み進めて最後までアメフトのルールはよくわからなかったけれども試合シーンの疾走感がリズム良くて最高に気持ちが良い。スポーツ経験がある人なら乳酸が溜まってくる感じや痛みすら超えて楽しくなってくる感じが文章から伝わってくるはず。
※RB(ランニングバック)のポジションがどんな動きをするのかだけは事前に動画とかで予習してから読み始めると分かり易いかと!
「倫理とか好きな奴は多分みんな独りよがり」(引用)
倫理や哲学な好きなような人は不器用なりに真剣に考えてるよね。人に伝わってるかどうかは別問題だけれども。万人には伝わらないけど岩崎先生のように深いところで繋がれる人がいたらきっと幸せ。
10年近くラジオ聴いてるのに全く興味を持てなかったけどこれを機にアメフト勉強してみます。アメフトがわからなくてもこんなに最高の読後感が味わえる小説、ルールがわかったらどんなに素敵なのだろう。楽しみにしながら一旦本棚の目立つところに飾っておきます。
Posted by ブクログ
万年2回戦止まりの総大三高アメフト部。BRのアリは高校人生の全てを賭けてアメフトと向き合っていく。その中には「不甲斐なさ」「弱さ」など、高校・大学時代に多くの人が感じた苦しく辛い、ただ、甘酸っぱさもある青春をスポーツを通じて学んでいく話である。
圧巻であった。
若林の大ファンとして、いや、大ファンであるが故にストーリにはそこまで期待をしていなかったが、読み終わった時の爽快感、高揚感は半端ではなかった。
大学時代、アメフト部に所属していたこともあり、文字がそのまま映像となって目の前に広がった。
高校、大学と、体育会の所属していた人間なら誰しも経験するであろうことをうまく言語化、表現化してくれた。
また、ところどころ出てくる斜に構えた表現(アリの発言)は
若林自身が実際に感じている(た)であろうことだと思い、ファンとして嬉しくもあった。
映画化も十分に期待できる、また、多くの人に読んでもらいたい一作。
Posted by ブクログ
未熟さの青がまぶしい、純度の高い青春の記録。
主人公アリは、鋭い観察眼で周囲を値踏みし、ときに切り捨てる。しかしその単純で攻撃的な思考とは裏腹に、自身は思うように日々を熟せず、進むべき道も定まらないままくすぶり続ける。
それでも彼には、抗えない衝動に突き動かされる時があった。夢中になれるあの場所、あの瞬間に触れたときだけ、生を確かに実感する。その感覚を再び掴むために、殻を破り変化していく過程が激しく描かれる。
変化はやがて周囲にも波及し、共鳴する者と拒絶する者を生む。安易な和解や都合のよい回収を許さず、陰の部分は陰のまま描き殴るところに、若林さんらしさが宿る。
読み進めるほど胸の奥が疼き、同時に、自身の学生時代の逡巡や逃避を呼び覚ましてくる。
若林さんの私小説的な距離感を味わうこともでき、アメフト、ヒップホップ、平成、バスケ、哲学、と深い知見にも触れられる。テンポよく深く心に刻まれる青春小説だ。
Posted by ブクログ
◆一層目
熱い。静かに興奮している。
手汗が湧き出てくる。
それをズボンで拭きながら読み進める。
みたいな感覚を久しぶりに感じました。
スポーツを題材とした小説を初めて読んだかもしれない。オードリーを追っていれば多少は付いているアメフトの知識でも分からない部分はいくつもあったけれど、それでも湧き上がってくる興奮でそのまま走り切って読み終えました。
スポーツを題材とした作品の登場人物は、どうすれば勝てるだろうか、どうすれば強くなれるだろうかという「陽」の悩みを抱えていることが多い気がする。
だがアリの悩みは「陰」だ。
どれだけ多くの絶望を、先生に、親に、友達に、自分にしてきたのだろう。どれだけ多くの時間、自分自身と対話してきたのだろう。
そんな鬱屈とした心をアメフトをしている時は忘れられる。人にぶつかっている時は忘れられる。そんな人とぶつかることを「体」だけじゃなく「心」でもトライしていく。
1人じゃなくて「みんな」
過去や未来じゃなくて「今ここ」
いつも僕が悩んでいることを一歩先、いや数ヤード先を走りながら、一つの回答をピッチしてくれる。
これからも背中を見て追いかけさせてください。
◆二層目
若林さんは僕にとっては「尊敬する人」みたいな安っぽい言葉では言い表せられないような、特別な人です。若林さんがいなかったら乗り越えられなかった日がいくつもあります。
これまでラジオや著書、noteをはじめとする様々な媒体で見たり聴いたり読んだりしてきた、若林さんが自分自身と対話した結果生まれた、行き着いた、悩みながら紡いできた言葉が詰まっていた気がしました。
過去や未来を切り捨てて「今ここ」に集中する。
自分1人ではなく「みんな」と岩を押す。
運命という制約が無ければ自由がない。
逃げや保身の言葉ではなく言うべきことを言う。
自分が本当のことを言わないと他人も本当のことを言わない。
気を遣った嘘を教えるより、本気の間違いを教えることのほうが意味がある。
学生時代、下積み時代、売れっ子時代、色々成し遂げてきた今が混ざり合い、フィクションとリアルが交差し、音楽やお笑いが鼓舞していく、今の若林さんだから書ける小説だなと思いました。
人とぶつかることを避けて、本当のことを言わない人生だったな....。ぶつかってみるか。
「殴る痛み 知らぬままに ぶつかれない
そんな大人に」(Bad Oranges/Creepy Nuts)
Posted by ブクログ
アメフト経験なんてなくても青春時代を過ごしてきた人は全員が「あの頃」を思い出す。そんな作品だと思った。
青春時代というのはいい思い出ばかりが記憶に残っているようにみえて、実のところはいろんなものと衝突して逃げ回って斜に構えてってことばっかりだったな。
物語の前半はそんな当時の「自分」をたどるような感覚。でもほんとはもっと自分に正直に、アリと同じように当時を生きることができたらよかったのにって。。
暗い感想になったけど小説の内容は本当に最高なんだ。
もう青春時代とは違うけど今からだって遅くない。
何歳になっても正面からぶつかって青天したらいい。
みったともないって?
うるせえよ、だまってろバカ野郎!
Posted by ブクログ
若林正恭が僕と彼との間に存在する薄い膜をぶち破って僕の心にヒットしてきた。
アリと一緒にあの頃やり残したことを戻って終わらせることができたような気分だ
アメフトを知らない人間が読んでも、文章からアリのプレーが浮かび上がってくる。
そして、倫理の岩崎との対話が加わることで
物語にさらなる深みを与えてただの部活に打ち込む学生の話ではなくしている
ぶつかっていくことそれは向き合っていくこと
人とも自分とも
その大切さを教えてくれる
現代人はぶつからなすぎだ
もっとぶつかろうぜ!対話しようぜ!と受け取った
青天は不名誉なことかもしれない
でも、そもそもほとんどの人間が青天する前に逃げるだろう
だから、青天できることはカッコいい
本気で現実にぶつかってきた証拠だから
Posted by ブクログ
どんなに弱くてぶざまで情けなくても、
ひたむきに努力し、突き進む姿は、
とてつもなくカッコいい。
アメフトのこと、1ミリも分からなくても楽しめたけど、知ってる人は、もっと面白いんだろうな。
自分の限界を超えたその先に見えたものを、
私も見たいと思った。
Posted by ブクログ
もっと大切に読もうと思っていたのに、読み出したら一気に読んでしまった。自分がアメフト門外漢だからこそ、訳が分からないまま呑み込まれていくそのドライブ感が逆に爽快だったり。まさに「渾身」の初小説。思わず途中から『キッズ・リターン』のサントラを聴きながら読む。
Posted by ブクログ
青春とスポーツの匂いのするものはあんまり…とか思ってすみませんでした!はっきり言って、おもしろかった。すごくおもしろかった。茶色い土の上に寝っ転がって、ぐしゃぐしゃに汗をかいて、青い空を見上げたくなりました。
スローモーションのように動く仲間が見え、ぶつかり合う音が響き、唾が飛び、息が詰まり、手が震える…そんな体験ができる本です。
アメフトの合間に差し込まれる『音楽』『不良』などの要素が、アメフトの暑苦しく眩しい青春だけでなく、時に馬鹿馬鹿しく現実的な高校生活を思い出させ、物語にリズムを感じて良かったです。
スポーツに縁がない方にもおすすめです。
Posted by ブクログ
ラジオをよく聴いていたため、手に取る。
弱小のアメリカンフットボール部に所属する学生の物語。
題材がアメフトで、著者のことを知っていれば連想できるワードが多々出てくる。
ラジオリスナーなら、ファンブック的に楽しめそう。
ある意味において、私小説的でもあるのだと思う。
感想は、noteに著者が短編として掲載していたものを読んだ時と同じものだった。
台詞で説明されすぎていて、文章に奥行きもリズムも感じない。ストーリーも同様。
Posted by ブクログ
エッセイは1冊読んだことある
わりとおもしろかったから
なんの話かわからんけど読んでみた
アメフト、全くわからん
最初のほうは
「アメフトわからん」が先行しちゃって
ちょっとしんどかった
出てくる音楽も
名前はみんな知ってるけど
一度も聴いたことありません
って人しか出てこないし
なかなか勢いがつかなかった
なんなら読むのやめよかなーと思ったり
こらえてよかった
またアメフトはじめてからは
全部よかった
ちょっと成長しすぎじゃね?って
チラッと思わんでもなかったけど
やるやんけ、こいつ…って
うらやましかった
その後、こいつらがどうなるか謎だけど
自分が1ミリも経験してない
「The青春」が悶えるほどうらやましかった
経験してないのに
これが青春!!!ってわかるの
どういう仕組?
新年早々、爽快なものを読めてよかった
アメフトわかんなかったけど
とてもおもしろかった
でもアメフトわかんなかったし
わかんないまま過ぎたのと
歌詞、そんないらんかったな…
って思ったので
星4つ