若林正恭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アメフトのことは全くわからないアラサー女リトルトゥースです。
まずラジオリスナーは読むべき!!東京ドームライブでポークライスに憧れた人は全員読むべき!!ライトなリスナーでも読むべき!!若林の言葉が好きならアメフトや日本語ラップ全くわかんなくても楽しく読み切れるから!!
そしてラジオリスナーじゃなくても、現代の綺麗な言葉しか言っちゃダメ、見ちゃいけない、なんだか生きづれぇ世の中!と思ってる人にも読んで欲しい!!
ネットでアメフト用語を調べながらなんとなくで読み進めて最後までアメフトのルールはよくわからなかったけれども試合シーンの疾走感がリズム良くて最高に気持ちが良い。スポーツ経験がある人な -
Posted by ブクログ
万年2回戦止まりの総大三高アメフト部。BRのアリは高校人生の全てを賭けてアメフトと向き合っていく。その中には「不甲斐なさ」「弱さ」など、高校・大学時代に多くの人が感じた苦しく辛い、ただ、甘酸っぱさもある青春をスポーツを通じて学んでいく話である。
圧巻であった。
若林の大ファンとして、いや、大ファンであるが故にストーリにはそこまで期待をしていなかったが、読み終わった時の爽快感、高揚感は半端ではなかった。
大学時代、アメフト部に所属していたこともあり、文字がそのまま映像となって目の前に広がった。
高校、大学と、体育会の所属していた人間なら誰しも経験するであろうことをうまく言語化、表現化してくれた -
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未熟さの青がまぶしい、純度の高い青春の記録。
主人公アリは、鋭い観察眼で周囲を値踏みし、ときに切り捨てる。しかしその単純で攻撃的な思考とは裏腹に、自身は思うように日々を熟せず、進むべき道も定まらないままくすぶり続ける。
それでも彼には、抗えない衝動に突き動かされる時があった。夢中になれるあの場所、あの瞬間に触れたときだけ、生を確かに実感する。その感覚を再び掴むために、殻を破り変化していく過程が激しく描かれる。
変化はやがて周囲にも波及し、共鳴する者と拒絶する者を生む。安易な和解や都合のよい回収を許さず、陰の部分は陰のまま描き殴るところに、若林さんらしさが宿る。
読み進めるほど胸の奥が疼き -
Posted by ブクログ
◆一層目
熱い。静かに興奮している。
手汗が湧き出てくる。
それをズボンで拭きながら読み進める。
みたいな感覚を久しぶりに感じました。
スポーツを題材とした小説を初めて読んだかもしれない。オードリーを追っていれば多少は付いているアメフトの知識でも分からない部分はいくつもあったけれど、それでも湧き上がってくる興奮でそのまま走り切って読み終えました。
スポーツを題材とした作品の登場人物は、どうすれば勝てるだろうか、どうすれば強くなれるだろうかという「陽」の悩みを抱えていることが多い気がする。
だがアリの悩みは「陰」だ。
どれだけ多くの絶望を、先生に、親に、友達に、自分にしてきたのだろう。 -
Posted by ブクログ
アメフト経験なんてなくても青春時代を過ごしてきた人は全員が「あの頃」を思い出す。そんな作品だと思った。
青春時代というのはいい思い出ばかりが記憶に残っているようにみえて、実のところはいろんなものと衝突して逃げ回って斜に構えてってことばっかりだったな。
物語の前半はそんな当時の「自分」をたどるような感覚。でもほんとはもっと自分に正直に、アリと同じように当時を生きることができたらよかったのにって。。
暗い感想になったけど小説の内容は本当に最高なんだ。
もう青春時代とは違うけど今からだって遅くない。
何歳になっても正面からぶつかって青天したらいい。
みったともないって?
うるせえよ、だまってろバカ -
Posted by ブクログ
若林正恭が僕と彼との間に存在する薄い膜をぶち破って僕の心にヒットしてきた。
アリと一緒にあの頃やり残したことを戻って終わらせることができたような気分だ
アメフトを知らない人間が読んでも、文章からアリのプレーが浮かび上がってくる。
そして、倫理の岩崎との対話が加わることで
物語にさらなる深みを与えてただの部活に打ち込む学生の話ではなくしている
ぶつかっていくことそれは向き合っていくこと
人とも自分とも
その大切さを教えてくれる
現代人はぶつからなすぎだ
もっとぶつかろうぜ!対話しようぜ!と受け取った
青天は不名誉なことかもしれない
でも、そもそもほとんどの人間が青天する前に逃げ -
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2日で読破。今のところ2月のベスト本。
かなり面白かった。正直舐めてた。個人的にエッセイって読んでて面白い“どうでもいい話”な気がして積読が増えてた。でもこの本では“どうでもいい話”にのめり込んでしまった。
小さい時から変人に憧れていて器用貧乏な気がしていた。だから読んでいる途中まで、ここまで内省にこだわれる“変人ぶり”に特別感や自分とは違った素質がある人だと思って読んでいた。
しかし途中で自分と似ている部分を見つけた。他人の正解に自分を置きに行くクセだ。他人のジャッジがあってるかすらわからないのに。
昔からあの子って変だよねって言われる人が好きだった。その子に気に入られるような思っても -
Posted by ブクログ
ネタバレ素直にすごく面白かった。もう一回読み返す本になるなと思う。
著者の体験がユーモラスに記録されていて、その記録の節々で著者の父親やこれまでの人生が振り返られる。私は特にキューバの記録が好きだった。行ってみたい。
後書きの「コロナ後の東京」にて。「世間の信仰」が蔓延り格差と分断が進むこの国で生きていくためには「血の通った関係と没頭」によってそれを打破することを繰り返すしかない、という結論を読んで、日本とは違うシステムの国で実際に過ごした著者じゃないとこの結論は出なかっただろうなと思った。
普通に勉強しているだけじゃここまで考え抜くことや言語化することはできないと思う。素直に感心した。すごい。
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Posted by ブクログ
ネタバレあとがきの「コロナ後の東京」、DJ松永の解説が本当に良かったです。今まで人生で読んだ文章で、一番自分に刺さりまくりました。読みながら笑って泣いてしまいました。自分も、生々しく生きていこうと。自分の為に。それが周り回って結果的に誰かを救うことがあるかもしれない。誰かの為ではないことが、誰かの為になることかもしれないから。
↓ネタバレ注意
「この国で世間の空気を読まなくていい人間は、一目でわかるほどの圧倒的な何かを持っていなくてはならない。それを持っていないならば、多数派に身を寄せつつ自分の位置を把握して空気を読んでいればそう生き辛くはない。だがしかし、自分の位置を弁えず少数派の意見を貫こうと -
Posted by ブクログ
若林さんエッセイを初めて読みました。
そうだよな人って変わるよなって思いました。
頑固一徹でブレずに突き進める人も少なからずいるけど、自分とは違う人種だなぁって思って眺めてました。
でも、ブレてもいいし勉強したっていい。
耳にすることは多いが「強さの本質は自分の弱さと向き合うこと」だと。
これに当てはめれば、頑固一徹ちゃんも内面では自分の弱さと向き合ってるんだし、それが美しい生き方を影に映し出しているものだと、一つの正解に辿り着いた。
エッセイの中では若林さんの苦労した時期が書かれていたり、文庫本発行にあたって変化した心のうちをプラスで書いてくれています。
それが若林さんの素直さであり強 -
Posted by ブクログ
共感しかなかった。
自意識が強くて、繊細で、何事にも色々考えすぎてしまう。周りの人はなぜこんなにも生き方が上手いのだろう、と日々生きづらさを感じながら過ごしているのは、自分だけだと思っていた。
この本を読む前、若林さんは冷笑系で冷めた人(そういう若林さんも好き)だと思っていた。しかし実際は、誰よりも自分と向き合う時間が長く、他者を蔑むのではなく受け入れらない自分を疑問視し、体験して良かったものはちゃんと素直に認めて、プロレスやラップなど想いのこもったものを愛し涙する。とてもアツい人だなと大きく印象が変わった。より一層、若林さんのファンになった。おこがましいけど、同年代で出会っていたら絶対仲良く