あらすじ
【累計26万部突破!】
オードリー若林の6年間の集大成エッセイ
「おじさん」になって世界を肯定できるようになるまで
書き下ろし17,000字!「明日のナナメの夕暮れ」収録
恥ずかしくてスタバで「グランデ」を頼めない。ゴルフに興じるおっさんはクソだ!――
世の中を常に”ナナメ”に見てきた著者にも、四十を前にしてついに変化が。体力の衰えを自覚し、
没頭できる趣味や気の合う仲間との出会いを経て、いかにして世界を肯定できるようになったか。
「人見知り芸人」の集大成エッセイ。
人間に、変わらないことで愛され続ける部分と
変わることで愛され始める部分があるとするならば、
この本は、後者の存在を強く示してくれる。
それは、どうしたって変わりながらでしか生き続けることのできない私たちにとって、
頼もしい光となる。(朝井リョウ/解説より)
※この電子書籍は2018年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私も根っからの冷笑気質で、
なんならこの本も芸能人のエッセイは
どうせなにかの片手間だから
ファンしか買わないとか変な意地を張っていた。
そんなプライド要らなかったなって心から思う。
本当に面白くて一気に読んでしまった。
ひねくれてても自意識過剰でも
歳をとってからありきたりな趣味を持てて、
一人旅なんかも出来ちゃって、
自意識が薄まりポジティブにかわれる。
そんなこともあるんだって思うと
まだまだ可能性が沢山あるなって思えた。
ポジティブに少し近づいたのかもしれない。
どんな自己啓発本より響く。
この現実を生きるために、ファンタジー、
何をどのくらい選ぶか。
いつかアイスランドの花火をみにいきたい。
Posted by ブクログ
さすがは芸人さん!とても平易な文章で、とてもスラスラと読みやすかった。
かつては世の中に絶望していた著者。生きづらさを感じながらも、なんとか世界を肯定して生きていきたいという著者の優しさだったり、不器用ながらも一生懸命なところが、読んでいてとても前向きにさせてもらえたような気がしました。
Posted by ブクログ
・強い信仰を持っている人が比較的少ない日本では、現実を生きるためのファンタジーを供給するビジネスが盛ん。
・理想の自分に追いつこうとしているから、今日の自分を生きることなく、常に未来の理想化された自分を生きている。だから、今日をずっと楽しめなかった。
・誰もやっていないことに到達する前に、「自分の特性」を経由している事に気づいた。
・正論は多分正しい。でも、おもしろくない。「共感できないけど一理あるかも」って脳がパッカーンってなるあの瞬間が好きなのにな。
・多様性の浸透の副作用なのか、正論を求める人が増えている気がする。
・冷笑主義者が、なぜ冷笑するかというと自分が冷笑されることに怯えているからだ。
・内ではなく外に大事なものを作ったほうが人生はイージー。
外の世界には仕事や趣味、そして人間がいる。内を守るために、誰かが楽しんでいる姿や挑戦している姿を冷笑していたらあっという間に時間は過ぎる。
・価値下げによる自己肯定は楽だから癖になる。
・他人への否定的な視線は、時間差で必ず自分に帰ってきて、人生の楽しみを奪う。
・好きという感情は肯定だ。
つまり、好きなことがあるということは世界を肯定しているということになる。
そしてそれは、世界が好きということにもなる。
・自分の生きづらさの原因のほとんどが他人の否定的な視線への恐怖だった。
その視線を殺すには、まず自分が、他人への否定的な視線を辞めるしかない。
・自分に失望している人は、希望に満ち溢れた人を妬む。
ネットやSNSでそういった人たちを攻撃しないと、自分が保てなくなる。可能性の幅が広そうな人を揶揄しないと、自分が悲しくて仕方ないのだろう。
・彼らはぼくからすると説明書を読まずに人生というゲームをどんどんクリアしていく超人だ。
・何故かできる人は、何故かできない人の気持ちをわからない。
・俺にとってそれは「いつか」のためだった。だけど「いつか」なんてないんだ。
・「真っ黒に埋め尽くされているオセロの盤面の隅に、白い石をひとつおいた途端に全てが真っ白にひっくり返る。そんな日がかることを想像してほしい。」
「傷つきすぎて、黒い部分が擦り減って両面が白になった石は君が俺に手渡してくれたものだよ。だから、ありがとう」
・その生きづらささえも、他社と俺の方がと競い合ってしまう。傷は絶対的なものなのに。
・わからないことに素直。
・どうしても今回の生で人生を肯定したかった。
・
Posted by ブクログ
【どうしても今回の生で世界を肯定してみたかった】
涙が出た。
腐っても考えることをやめない、辞められない。
自分を苦しめていた[考えること]が、長い時を経て自分の受け皿を作り、自分を受容した。
武道館へ行っても東京ドームへ行っても、土曜の深夜には私たちの隣で身近なことにキレてふざけていつまでも高校の頃の話をして笑っていてくれる。
そして価値観の変化を隠さず、思考の変化をずっと見せ続け、伝え続けてくれる。
この人に出会えた人生でよかった。
Posted by ブクログ
若林さんにこんな文才があったのかと、たまげました。エッセイストとして続けてほしい。「悩むことにも体力がいる」て、言語化してもらって、なんだかいろいろ腑に落ちました。
Posted by ブクログ
最高過ぎました。
自分も考え過ぎたり、常に頭の中で自分と会話してたりするタイプなのですごく共感できました。
※たまにそこまでは考えないな〜って
ところもありましたが(笑)
間違いなく"そういう人たち"の励みになる様な内容でした。本当読んでよかった。
Posted by ブクログ
若林さんの繊細で、それでいてどことなく力強さの感じられるエッセイ本
自分のコンプレックスを人に曝け出すのは、強くないと、もしくは受け入れないと出来ないことだと思うけれど、それができていて若林さんはかっこいいと思った
だからこそ、この本に惹かれるのだと思う
私なりにタイトルを解釈すると、「斜に構えた自分からの卒業」と思っている
なんだかうまくいかないな、ちょっと考え方を変えてみたいなって時にまた読み返したい
きっと、その時に力になってくれるんじゃないだろうか
素敵な本に出会えました。
著者と自分と似ている箇所があり思わず笑みがこぼれました。
生きづらいと感じていた日々を、自分を、優しく抱きしめてあげたいです。
Posted by ブクログ
未来の理想化した自分を生きているから、今日をずっと楽しめなかった、
今日の自分をないがしろにしてきた
基本的な考え方が自分とは全然違うのに、ところどころ深く刺さるところがあって、面白かった。私の中にも若林さんがいたんだ。
他のもぜひ読みたい。
Posted by ブクログ
人生を生きづらそうにしている作者が社会と自分と向き合い、ストレスと折り合いをつけ続けながら暮らしてきたのか、とても面白い!
父からすすめされて、初めて読んだ本。
Posted by ブクログ
この本を読んだきっかけはドラマ「だが、情熱はある」を観て興味を持ったからだ。
最終回で若林さんがエッセイを書いているシーンで黒いフードの男が出てくる。怒りのやりどころを探してフラフラと歩く男。
「違う。違う。お前と俺は多分話が合うんだよ。」
若林さんは彼にそう語りかけながらエッセイを書き続けた。
私は正直意味がわからなかった。しかし、とても印象に残ったため、どうしても若林さんのエッセイを読んで理解したいと思い読み始めた。
読み始めて最初に思ったのは、この人はなんて生きづらい人なんだろう。暗いなぁ。だった。
しかし、読み進めるにつれて自分に似ている部分もあった。
本を読みながら別のことを考えてしまう。どうして上司(目上の人など)にお酌をしなければいけないのか。どうして飲み会で自分は楽しめないのか。どうして異性と話せないのか。自己啓発本は苦手。人生は〝合う人と会う〃ってことで良いと思う。そして何より、自分を否定する自分の存在がいること。
若林さんは生きづらい、暗いそんな言葉1つで表せる人ではない。むしろそれは失礼な気がする。
表現するのは難しいが、知れば知るほどとても奥が深く、とってもおもしろい人なんだと思う。
この本を読んで分かったことは、若林さんは自分や世界に対してナナメに見ていたり、物事や世界に対して疑問に思うことが多い。だがしかし、自分で考えて自分が納得する自分だけの答えを見つけることができる方なのだ。
周りがこう言ったから。今はこれが流行っているから。そんな理由で自分を納得させない。自分の力で頭で考えて行動して答えを見つける行動力と思虜深い思考力、自分と周りを客観的に見れる観察力を持っている。
そして何より、今の若林さんは他者の気持ちが痛いほど分かる。
P.219
ぼくは今でも後悔している高校時代の発言がある。
立て続けにレシーブを失敗しているのを見て「おまえふざけてんのか?」と言ってしまった。彼は努力していないわけではない。彼はレシーブができないのだ。
なぜかできる人は、なぜかできない人の気持ちがわからない。(少し略あり)
P.254
傷は絶対的なものなのに。
これまで生きてきたこと、吐いた言葉、書いたことで自分も沢山の人を傷つけてきたくせに。被害者意識を持ってしまう。
大抵、言った側の人間は自分の発言を覚えていない。でも言われた側の人間は覚えている。私はどこかで聞いたことがある。
大人になって時間がそうさせたのかもしれないが、言った側の若林さんは覚えていた。それを後悔と心の痛みとして。
自分を守る存在として、自分を認めるために被害者意識を持つことは誰にでもあると思う。ただ、「傷は絶対的なもの。」そう言い切ることのできない人達が多い世の中で、言い切る若林さんに強さを感じた。誰もが傷ついて当たり前。相手に対しても自分に対してもそう思えたら、私はどちらにも優しくできる気がする。
(文庫版のためのあとがき)より。
過去の自分と会話をする若林さん。まるでドラマのワンシーンのようだった。突然私の頭の中が静寂に包まれた。空気が一瞬で変わった。
私は今まで、多くのエッセイを読んできたが、ここまで場の空気を支配する文章が出てきたことに驚きだった。エッセイには著者の気持ちがこもる。だからおもしろい。
P.252
真っ黒に埋め尽くされているオセロの盤面の隅に、白い石をひとつ置いた途端に全てが真っ白にひっくり返る。そんな日が来ることを想像して欲しい。
傷つき過ぎて、黒い部分が擦り減って画面が真っ白になった石は君が俺に手渡してくれたものだよ。だから、ありがとう。
P.255
だから、自分のことを弱いと思っているかもしれないけれど、傷と戦っている強くてタフな人間だと自分のことを思って欲しい。それは、今の俺にはもうできないことだから。
(過去の彼)もし、次に会う時は、今が1番楽しい。そう言って欲しい。
(現在の彼)わかった。やってみるよ。
これは心理学でいう「自我状況療法」に似ている。過去の傷つきやトラウマを抱えた過去の自分と対話をし、傷つきを認め、自分自身も認めてあげる。自分中にいる異なる2人との対話。
私も何度か試したことがあるが、ここで出てきたことに驚いた。(若林さんももしかしたら知っていたのですか?)
若林さんは自分との対話をすることができる人。
子どもの頃から周りに馴染めなかった。なぜそうしないといけない?が付き纏う。過去の葛藤や他人からの傷つきを経て。
なかなか仕事が来なかった。ずっと頭痛がする。ナナメの殺し方を模索。全部誰かのせいにしたい、これは自分じゃないと思ったこともあると思う。「だが、情熱がある」の主題歌「こっから」の歌詞のように。
でも考えることを若林さんは最後まで止めず、過去の自分にありがとうを伝えた。
感動して涙が出そうになった。物語でいうと最高のクライマックス。でも若林さんから見ると通過点。
若林さんがいつかの彼に次会う時は、「今が一番楽しい」と言ってくれるかな?
まえけんさんのように「今、幸せ?」と聞くとなんと答えるのだろう?
もしエッセイを書いて頂けるのであればぜひ「若林さん」の続きを聞きたい。
黒いフードの彼の話。
読んで一つ分かったことがある。
これは今の若林さんが語っている。でも似ているのは過去の若林さん。
本当は心の底のどこかでは「君と一緒なのに」
煮え切らない怒りや、イラつきを〝今の自分”が感じているかのように君と話をしたくはない。それは〝過去の自分″だから。今の自分は違う。自分自身を大切にしている証拠だと思った。
過去の自分がもし君と話せていたらそれはもう〝合う人″。
そうすると今の若林さんには辿り着いていないかもしれない。
フードの彼からこの本の感想を聞かせて欲しいな。
私も似たようなことを思ったことがあったから。
他の若林さんの本も読んでみよう。オードリーのANNも聴いてみようと思う。
ここまで長い感想を書いたのは初めてです。
まだ書きたいことはいっぱいあります。
でも、誰か1人でも最後まで読んでここまで辿り着いてくれたら嬉しいです。
感想を読んでいただきありがとうございます。
Posted by ブクログ
"生きてて全然楽しくない地獄"から抜け出す方法が細かく書いてる。例えば、自分がやっていて楽しいことや、他者の良いところをノートに書き出すなど。真似してみようと思う。
それにしても、この本に共感する人がたくさんいるのに、なんで普通に生きてたら自分の周りはみんなポジティブに器用に生きてるように見えてしまうんだろう、、
Posted by ブクログ
『社会人大学人見知り学部 卒業見込』がとても面白くて、『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』も面白い上に感動して、自分の中で大分ハードルが上がった状態でこちらを読んだけれど、3冊全部本当に読んで良かった。若林さんの感性と言葉選びが好きだ。
著者が感じる疑問は私含め様々な人が抱えていながらも、あえて口には出さないような内容だからこそ、同じことを考えている人がいるんだ、と分かるだけで救われるし、自分以上に悶々と考えながら日々生きている様に励まされる。
ただ社会人大学を執筆した頃はそんなシーンが中心だったけれど、「だけど、どうしても今回の生で世界を肯定してみたかった。」と本作で綴っている通り、疑問を抱いたまま否定に走るのではなく、腹が立つ奴のことも歯を食いしばって肯定して、著者は少しずつ自分と他人を肯定できるようになっていく。
それを変わってしまった、とは思わない。変わってくれた、とお手本のように見てしまう。「ネガティブはあり余る体力」という言葉にも、年齢を重ねて体力が衰えることはむしろ生きやすくなるかもなと明るく思えた。自分の少し前を歩いてこっちの道の方が生きやすいかもよと教えてくれているようで、本当に読んでいて元気をもらえる。3冊ともに定期的に読み返したい本になった。
頼むからずっと健康でいてほしいし、歳を重ねるたびにエッセイを出版し続けてほしい。
Posted by ブクログ
わかる〜〜〜高校生の時のイライラって莫大なエネルギーだった
年々エネルギーが減っていっている…
雑誌とか小説とか隅から隅まで読めなくなってる
でもそれは間違ってないし、大人には大人の生活があるしいいのよ、と肯定された気がする
Posted by ブクログ
もともとリトルトゥースであるので、筆者に起きた出来事や、筆者の悩み等についてはある程度知っているつもりでいた。なんなら似たような悩みを持つ仲間とさえ感じていた。
しかしこのエッセイで、筆者の世界に対する考えや生きることへの一生懸命さに触れ、自分の浅はかな悩みと一緒にしていたことを恥じた。筆者は生きることを楽しむためにもがいたからこそ、今が一番幸せと言えているのだろう。さて、自分はどうなのか。
Posted by ブクログ
理想の自分になんとか追いつこうとするから苦しくなる。たどり着いたとて、ハードルがさらにあがって焦燥感と劣等感でずーっと怯えることになる。常に未来の自分を考えていきたことに気がつく。本当はもっと自分はこうなんだという理想にしがみついて今の自分、時間をないがしろにしていたことに気がつくのに37年。
若林さんと同学年の私。
...すごくわかる。
そういったことに気がつくのに費やした年数や気がついた年代だとか恐ろしいほど一致する。上昇思考というか、挑戦して高みを目指すとか、一生懸命やるのがいいと教え込まれていた世代でもあるのかもしれない。一種の呪いだよね。
体力も衰えてきてもう悩むのも面倒臭くなるのもわかる。それでも内に向かう傾向は人より強いかもしれない。まだ元気ってことなのかな。
そもそも理想の自分像、って本当に理想なのかな。そうなったらすごいの?みんなに認められるの?理想自体が思い込みかもよ。
人からどう思われてるかを気にしすぎる人は結局他人を心の中でバカにしたり、マイナスの側面を見てしまう。だから自分もそう思われてるのではないかと感じがち。
相手のことも自分のことも受容する、というかあんまり気にしないでおくのが一番いいよね。
Posted by ブクログ
斜に構えて世界を見る、つまり「ナナメに見て」いた若林さんが世間と自分の考え方のズレに疑問を抱きながら、徐々に自分を見つけていくエッセイ。
「ナナメの殺し方」が特に印象に残っている。前半の世界をナナメに見ている若林さんに共感していた人(私もその1人)がここを読んだらグサッと来るのでは?
自分の"哲学"を言語化できる人を素敵だなと思う性癖(?)なのでとても楽しく読んだ。
ゆっくりじっくり若林さんの言葉を噛み締めながら。
ふとした時にパラっとめくってちょっと元気を貰いたい、そんな感じの本。
Posted by ブクログ
若林さんの作品2作目!
共感できるところからできないところまでとても面白くさくさく読めた。
・他人の目を気にする人はおとなしくて奥手なのではなく心の中で他人を馬鹿にしまくっているクソ野郎というのが刺さりました。思い当たる節があって確かにそういう時は生きてて楽しくないと感じる。私も肯定ノートを始めようと思う。自己分析の結果、肯定的に考えられるようになった若林さんは素晴らしいと思う。歳を重ねても趣味を大事にしたり、楽しいこと。朝起きる理由を大事にしていきたい。
・すれ違う人みんな敵だと持っていたというのも共感。同意思い込むかが大事でみんなそれぞれの分業をしてくれているから安心して住める。この考え方は真似したい。
・耳が痛いことを言ってくれる信頼できる人を持ちたい!!
Posted by ブクログ
人見知り学部の続編的な
人見知り学部のときよりも、世界を肯定できるようになってて大人になっていたというか、考えや価値観が変化してた
もちろん、良い方に
でもやっぱりナナメに見てた、
でも自分の分からない部分をしっかりわかろうとしてる
またいつか読み返したい
Posted by ブクログ
エッセイは何を伝えたいかわからないことが多い。若林さんが内省が多い人だということはよくわかる。人生に悩みが多く、特に若年時代は対人関係にもよく悩んでいるのだと。
私はエッセイ苦手だけど、「わからないを一つ一つ潰していくこと」が今の私に共通する部分ではあると思った。
Posted by ブクログ
テレビでしか知らない、
オードリーの若林さんのエッセイ。
この本を機に、
YouTubeのチャンネル登録もしたし、
他の方のエッセイも再び読むようになりました。
人のものの見方や、独白を読むのって、
なんて面白いんだろう。
私から見た若林さんは、
ものをよく知っていて、
知的に自分の考えを表現されて、
長く芸能界の第一線にいらっしゃる方…
というイメージ。
ですが、本書を読んでいると、
いつも悩まれていて、
生きにくさと対峙されている方だと感じました。
上昇志向もそれほどあるわけでもなく、
目の前のことを淡々と積み上げてこられてるのか…。
(引用)
世界の見え方は、どんな偉人であれ、悪人であれ、思い込みに他ならない。肝心なのは「どう思い込むか」である。
Posted by ブクログ
なんでだろ、私はオードリーの若林くんのエッセイを何故か読んでしまう。
とうとうこれで三冊全部制覇してしまった。彼の人生が20代からどんどんと変わってきたのが分かる。環境もそうだけど、心の持ちようも変わってきてるのが分かりホッとするような感覚にこっちもなる。
自分のネガティブさと完全に対峙していた初期の頃から、人と出会い、趣味を持って、好きな仕事を継続し続けてて。ずっと同じところに留まっていたらきっとずっと20代の頃のままだっただろうけど、もがき続けて考えて考えて彼はその位置から少しずつ移動しているのが今回の本は分かる。
読んで思ったのは、社会人として大人として、ずーっとおんなじ所で足踏みしてちゃ駄目なんだなって、教えられた気がする。年のせいにはしたくないけど、その年齢でしか出来ないことってある。若い頃じゃないと無理なこと、逆に年取ってからじゃないと無理なこと。
本の中で信頼してる人から言われたという結婚も文庫本後書きまでの間にされてますね!ご縁があって良かったです、おめでとうございます!(因みにご結婚は2019年です、いまさらすみません。)