若林正恭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ若林さんらしい本で、内容も考え方もすごく面白かった。
私は校則や決まりに疑問を持つことはあまりないし、文化祭も普通に楽しむタイプだし、友達もそれなりにいる。でも、3人以上で話していると急に会話が面白くなくなって頭の中で別のことを考えてしまったり、周りの目を気にしすぎたりするところがある。スタバでグランデと言うのが恥ずかしくてトールを頼んだり、美容院でブリーチしたことを友達に言えなかったりする。異性と話すのも、同性や家族と話すほど楽しくない。
そういう自分の面倒くさい性格を思い返しながら読んでいたけど、逆にこういう性格だからこそ、いろんなことに興味を持ったり、話したいことが次々出てきたり、本を読んでこんなに楽しめるのかもしれないとも思った。
私は普段から名言や誰かの考え方を読むのが好きで、気になった言葉はメモしている。そして嫌なことがあった時に、その言葉を使って自分を納得させたり、考え方を変えたりしている。でもこの本を読んで、正しい考え方や綺麗な言葉ばかり追いかけるのではなく、自分自身の気持ちにももっと目を向けた方がいいのかもしれないと思った。名言が広く支持されるのは、それだけ多くの人に刺さるからだ。でも、自分には合っていないのに「正しい考え方だから」と無理やり当てはめてしまうこともある気がした。
特に印象に残ったのは、自分の気持ちを素直に言えるようになるための第一歩は、自分が臆病であることを認めること、という話だった。自信を持てと言われることは多いけど、その前に自分の弱さを認めることの方が、どうせ自分にできるのはこの程度なんだから、と見栄を張らずに生きられると思う。
それから人見知りの話も印象的だった。私は高校生の途中まで、クラスに馴染めなくて、クラス替えの度に半年くらい家に帰って文句を言ったり泣いたりするような子供だった。しかし、それは人見知りをしている余裕があったからなんだと思えば、確かにそうだなと思う。
下が入ってくればその子のフォローをしたり、全体を見たり、人見知りなどと言っている余裕がない。
なるほど。人見知りは余裕がある人がすることなんだな。大学生になって、人見知りしちゃうって言って男子にベタベタくっついてる女子はさらに余裕があるのだろう、言いすぎたか。
一番心に残ったのは、「内ではなく外に大事なものを作った方が人生はイージーだ」という話だった。自意識ばかりを守ろうとしていると、誰かの挑戦や楽しんでいる姿を素直に応援できなくなる。でも、仕事や趣味、人との関わりなど、自分の外側に大切なものを作ることで人生は少し楽になる。
冷笑と言っている場合ではない。外に大事なものを持った方がイージーだし、経験できることも多い。
まえけんさんの話も良かった。正しいか正しくないか、認められるか認められないかではなくて、幸せになるって言葉がすごく心に残った。 -
Posted by ブクログ
若林さんは不思議な人だ。
めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。
私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
あとは角田光代さん回。角田さんがおっしゃることがいちいち納得感がある。難しいことは一切言ってないのに。伝わる言葉でなるべく正しく考えを伝えようとされてるのが分かる。
そしてこの回でも、若林さんが良く話す。
ホストがノッてる方が対談は面白くなるよね。
西加奈子がやたら作中で〈セックス〉という言葉を使うのはそういうことか。説明したがりだと言う朝井リョウは実際どれくらい読者を縛り付けてくるんだろう。羽田圭介、やっぱり(人間として)好き。そのイメージを崩したくなくて彼の本はあんまり読んでないのは内緒だ。中村航の〈100回泣くこと〉再読したいなぁ。でも中村文則の〈教団X〉再読はしんどいなぁ⋯
エッセイを通じて作家さんのキャラクターを垣間見ることはあっても、話す言葉を聞く機会はなかなかないので、そういう意味でもなんか新鮮。
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Posted by ブクログ
すごく読みやすいうえにクスッと笑える文章で、読んでいて楽しかった。初めて芸人さんのエッセイを読んだ。去年、ドラマのたりないふたりを観て面白かったし、前々からエッセイが面白いって聞いてたのでやっと読んでみた。
小学生ぐらいの頃にオードリーをよくテレビで見かけるようになって、おちゃらけてる男子たちがトゥースって言ってるのも見かけるようになって、お笑い番組でたまたまオードリーが出てきたら見る、くらいの感じであまり深くまでは知らなかった。だから私から見た若林は成功してる人で、キラキラはしてなくても余裕のある大人なんだろうな〜ってイメージだった。でも、お笑い芸人という職業なだけで、考えてることは親近感のわくことばかりで驚いた。
ナナメに見てる内容だけじゃなくて、ちょっとずつ人生を自分を肯定していくようになっていて、なんだか元気をもらった。私もここ数年で自分を肯定できるように、まだまだちょっとずつだけど、人生を楽しみたい気持ちが芽生えてきたところだったからちょうど良いタイミングで読めてとても良かった。