若林正恭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分という存在に絶望し続け、考え続けて、年齢を重ねて考え続けるだけの体力が低下することで考えることが少なくなり、いつの間にか自分と世界に折り合いをつけ始めていた人間若林の軌跡を共に辿るようなエッセイだった。
一般的な40歳前後という年齢の男が抱えるモヤモヤをここまで心に刺さる言語化をした文章を初めて読み、涙が浮かんだ。辛いけど、それでもまだ生き続けなくてはならない時、どのように考えれば少しでも楽になるのか。世の中の40歳前後の生きづらさを感じる人が何を考えているのかネットの世界にはあまり書かれていない。今この瞬間に出会いたかった文章に出会えた。 -
Posted by ブクログ
これ、メチャクチャいい本です!
ぜひ読んでほしい。
「暇と退屈」のコアな部分のおさらい。
新自由主義社会、成果主義社会で何が失われて、何を取り戻すのか、2人の実感を元に具体例を挙げて示そうとしてくれてる本。そして,その難しさと、その魅力。
若林の真摯さがとてもとてもいい。(あとがきは頑張りすぎ笑 でもそこも好感が持てる)
國分功一郎の「暇と退屈の倫理学」を読んでからこの本を読むか、この本を読んでから國分功一郎の著作を読むか、どちらがいいかなと思いつつ読んだ。
できれば先に共有できることがあった上で読んだ方が理解が深まるとは思う。
けど、この本は多くの人に薦めたいから、(特に若い人たちに)読んでようが読んでなかろうが、まず読みやすいこの対談を手に取って、丁寧に書かれた補註(伝わることを願って書かれているからとてもよい)に刺激を受けて、また一冊と、世界が広がるといいなと思う。
この本の感動は、千葉雅也の「現代思想入門」を読んだ時と似ているな思った。とにかく、読者にわかりやすく伝えようというホスピタリティに溢れている。好感度が高い、著者たちの誠実さが伝わる本。
あといくら稼げるか、どのくらいお金を残せるか、そんなことを考える自分を、ちゃんと暇を作れよ!と反省させてくれた。
「ネタバレ」した社会で、勝ち組になろうとするのはカッコ悪いね。
たくさん本を読みたくなった。なんかうれしい本です。
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Posted by ブクログ
「結局、最近は多様性だのダイバーシティだの体のいい言葉ばかり並べてるけど、実のところどこにそんなものがあるんだろう」というのは私が常日頃思っていることなんですが、その疑問がお二人の対話を読むについて少しずつ解きほぐされていったような感覚がありました。別に多様性だけをテーマにした本ではないし、私自身の疑問に対する正解を示してもらえるものでもないですが、視野が広くなる感じですかね。うまく言語化できませんが。。
そして、人は本当の意味で自立していないと外的要因に対して思っている以上に無力だということ。このこと自体は大半の人が認識していることですけど、じゃあどうすればいいのか、どうやったら自分軸で幸せになれるのかっていうことのヒントをくれる本でもあると思います。
すごく読みやすい本なので普段はこういったジャンルの本を読まない方にもおすすめです。
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Posted by ブクログ
むちゃくちゃいい!良過ぎるほどすんばらしい!読み終わりつつあるところから、視える世界が違う感覚を明らかに感じて読んだ。こんな本ある?!自己啓発本でも見出だせない、明らかに違う清々しい開けた感覚を味わえたのには驚きもあるが、、、何より著者の素直さと内省と自らの感情を捉えられる感覚とそれを言語化出来る力と言語化する勇気、それら全てに向き合う潔さが凄い!
表面的な凄さは、文章や文体でわかるが、やはり内面的な深さの物凄さがこの人にはある。
正直、お笑い芸人の肩書だけで終われない人物像であるのが明らかに伝わる。若林正恭自身にめちゃめちゃ興味を持った。
生まれながらにしてネガティブ思考だったり、考え過ぎ体質の人、全員に読んでもらいたい。(経過が分かるよう、1冊目の社会人から出来れば読んで)きっと打開法が得られると思う。だってこの人がそれを実践して、世界を見る目を変えられたんだから。 -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと心の底で感じていた、なんとなくの生きづらさや人との違いを言語化してくれた一冊。
私自身、自分の抱える生きづらさをどうにか解明したくて、若林さんと同じように精神医学や脳科学の本を読み漁った時期がある。
「気にしすぎなくなる薬がもしあるなら常用したいくらい」という言葉に共感した。
後半、若林さんのお父様が亡くなるエピソードは胸が苦しくなった。私の父は今、癌で入院をしている。手術も成功して回復に向かっているが、命の限りを想像したからこそ余計に、若林さんがお父様との別れを経て綴った言葉が響いた。
「会いたい人にもう会えないという絶対的な事実が、会うということの価値を急激に高めた」
「合う人に会うってことでいいんじゃないかと思った」
「誰とでも合う自分じゃないからこそ、本当に心の底から合う人に会えることの喜びと奇跡を深く感じられた」
私は交友関係が極端に狭く、飲み会なども得意ではない。若林さんの言葉はこれから先ずっと大切にしていきたい。
幸い私はまだ家族を亡くした経験がなく、その本当の喪失感はわからない。だからこそ、若林さんが深い悲しみの中から得た結論を、今のうちにしっかりと受け取りたいと思う。
「あー親父にもう一度だけでいいから会いたいな」という飾らない一文には、涙が出そうになった。
私も後悔しないように、できる限り入院中の父に会いに行こうと思う。 -
Posted by ブクログ
若林正恭という人間についてとても深く知ることができた。元々どちらかといえば好きくらいの認識でしかなかったし、人見知りでサイコパスな芸人ってイメージしかなかった。けどこの本を読んでこの方はとても繊細で臆病でプライドが高い脆い人間なんだなと思いました。自分も似たような人間だと思っていて、読みながら「わかるなあその感覚」と何度も何度も共感してました。決してdisってる訳ではありません。むしろそういった内面の深くを書かれた読み応えのある一冊です。
自分に自信が持てない人、繊細で人間関係に苦労したり傷付きやすかったりする人。でもどこか自分への期待をやめられない人。色々あると思いますが、どこかしら読んでいて共感できる部分あると思います。素晴らしい本です -
Posted by ブクログ
一言、「読んでよかった」に尽きる。
描かれているのは、本人の日々。
なんでだろう?と自分に向き合うことから逃げない主人公。言語化が難しい心の淡いところにも向き合う主人公。私の勇気になりました。
以前より、NetflixのLIGHTHOUSE で源さんとの対話を聞いていて、共感ポイントも多かった若林さん。
たりないものを満たすのは、自分が足りないと思うものを反対に持っている人の言葉で埋まる、埋めると思っていたが、たりたいものを埋めてくれるのはシンパシーを(勝手ながらですが)感じる人の言葉でもあるのだなぁと感じた。
朝井リョウさんの解説まで良かった、、、
作家的評論と知人であることの視点両方で
読めて「ニン」を垣間見た気もしている。
読んでよかった。
弱さも味方につけたら強くなれる気がした。