若林正恭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
理想の自分になんとか追いつこうとするから苦しくなる。たどり着いたとて、ハードルがさらにあがって焦燥感と劣等感でずーっと怯えることになる。常に未来の自分を考えていきたことに気がつく。本当はもっと自分はこうなんだという理想にしがみついて今の自分、時間をないがしろにしていたことに気がつくのに37年。
若林さんと同学年の私。
...すごくわかる。
そういったことに気がつくのに費やした年数や気がついた年代だとか恐ろしいほど一致する。上昇思考というか、挑戦して高みを目指すとか、一生懸命やるのがいいと教え込まれていた世代でもあるのかもしれない。一種の呪いだよね。
体力も衰えてきてもう悩むのも面倒臭くなるの -
Posted by ブクログ
ネタバレ若林さんの作品2作目!
共感できるところからできないところまでとても面白くさくさく読めた。
・他人の目を気にする人はおとなしくて奥手なのではなく心の中で他人を馬鹿にしまくっているクソ野郎というのが刺さりました。思い当たる節があって確かにそういう時は生きてて楽しくないと感じる。私も肯定ノートを始めようと思う。自己分析の結果、肯定的に考えられるようになった若林さんは素晴らしいと思う。歳を重ねても趣味を大事にしたり、楽しいこと。朝起きる理由を大事にしていきたい。
・すれ違う人みんな敵だと持っていたというのも共感。同意思い込むかが大事でみんなそれぞれの分業をしてくれているから安心して住める。この -
Posted by ブクログ
うーん面白かった。
若林さんの表現力、文章のリズム、何より世界観に惹き込まれる。こんな文章が書けたらなぁ。
「ピンク、ターコイズブルー、エメラルドグリーン」自分が人生で求めているものも、色のある毎日なのかもしれない。自分が海外に行って求めているものも、人々の白々しくない表情なのかもしれない。そんなことを考えながら読んだ。
マレコン通りの防波堤を歩くラストシーンは「世界ふれあい街歩き」のエンディングが脳内で自動再生されていた。「ふれあい街歩き」を見ていると、いや海外30カ国を歩いた実感としても、世界中どんな街でも、夕方になると川沿いや、広場や、高台には、ただ過ぎていく時間を楽しむ人々がいる。 -
Posted by ブクログ
オードリーの若林くんが書いた旅行記。物事を斜めに見てるようなイメージがあって、そこが時に面白かったりする印象だった彼。題名からもそんな感じの話かな?と思い、読み始めました。ところがどっこい、とても文学的で哲学的で勉強熱心で冷静で。もしや、ゴーストライターいるのか?と思うくらい難しい言葉が出てくるし、理論整然としているし、読み進めるうちに印象がガラッと変わり、ただの面白い頭のキレる男性だったって事で私の中では落ち着きました(笑)もちろん話はとても面白く、全ての国に是非行ってみたいと思いました!若林くんの心健やかに過ごせる境地へ私も行けるように、沢山感じて考えてみたいと思います。