若林正恭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者は自分自身のことを、内面ばかり見つめている変わり者、と説明しているけど、ときに熱血漢、ときに冷静な観察眼や、旅行やコロナ禍、家庭教師との会話から得た発見(そしてそれを新鮮に受け止められる感性の瑞々しさ)は、共感する読者も多いのだろうな、と思うし、そうした著者の実直な語りの中に救いを見出す人が多いからこそ人気の一冊なんだろうとも思った。
個人的には、知らない町を歩くのが好きなことと、1人で行動していても脳内でずっと会話していることが一緒だな、と思って嬉しかった。
いまの日本で「生きづらさ」を抱える理由に対する考察の鋭さもさることながら、旅先の情景描写が巧みで、旅行記としても読み進めるのが楽し -
Posted by ブクログ
青春とスポーツの匂いのするものはあんまり…とか思ってすみませんでした!はっきり言って、おもしろかった。すごくおもしろかった。茶色い土の上に寝っ転がって、ぐしゃぐしゃに汗をかいて、青い空を見上げたくなりました。
スローモーションのように動く仲間が見え、ぶつかり合う音が響き、唾が飛び、息が詰まり、手が震える…そんな体験ができる本です。
アメフトの合間に差し込まれる『音楽』『不良』などの要素が、アメフトの暑苦しく眩しい青春だけでなく、時に馬鹿馬鹿しく現実的な高校生活を思い出させ、物語にリズムを感じて良かったです。
スポーツに縁がない方にもおすすめです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ何かの本でおすすめされていて、これぞ現代の君たちはどう生きるかだ!と絶賛されていたので気になって読んでみた。
新自由主義の競争社会に疲れた人向け。
新自由主義を謳歌してる、いわゆる勝ち組には一切共感できないかも。
読後感としてはまぁまぁよいのでは?
個性を伸ばしていこうという割に出る杭は打たれる、の部分は凄く共感。
あとキューバ人は顔を合わせて話したがる、のくだりからの、人はやはり人と繋がりたいもの、という旨も共感。
ライトな言葉で語られているので凄く読みやすい。旅行行きたくなる。
合間で出てくる若林の過去の体験なども凄く場面が想像できて共感。
最後のDJ松永からの、個人的な手紙のような解説は -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ旅したくなった。
「キューバ」編が内容が濃くて読み応えがあったのに対して、文庫書き下ろしの「モンゴル」、「アイスランド」編が若干内容が薄かったように感じた(思い出しながら書いてるだろうからそりゃそうか)。
けど、最後の「コロナ後の東京」が巻き返す勢いで内容が良すぎた。世間があるから苦しんでいるけど、世間があるからこそ頑張ろうとする自分もいるのもまた事実で。
そういったなんとなく感じてはいたけど直視はしたくない社会の構造や人間の性質を、海外と日本両方の視点から俯瞰的に見てユーモアを交えながら救いがあるまとめになっていた。
最高の旅エッセイだ。おすすめ。 -
Posted by ブクログ
今年は、いろんな人の紀行文や旅エッセイを読んで、沢山の海外に触れてみたいと目論んでいる。で、その記念すべき1冊目、若林さんのキューバの旅。
陽気で音楽あふれる国なのは、イメージ通り。
葉巻を堪能したり、ビーチでのエピソード等、旅のエピソードも面白かったけど、資本主義国での生きづらさは何で生まれたかとか、格差社会とは…など、ぐるぐる考えている思考の部分も面白かった。
異文化に触れると、自国について、新たな視点が生まれるのも、旅の面白さ。
一緒に納められているモンゴルとアイスランドの旅も、国が違えば、というのが実感できて面白かったし、なによりキューバ旅の真の目的が愛にあふれてて、素敵だった!