若林正恭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
部活青春モノとしての王道の熱血さも爽やかさもなく、
キラキラしているわけでもなく、
甘酸っぱいわけでもなく、
中途半端な感じが妙にリアルで、
しかも時代背景が自分の青春時代と近いせいもあるのかもしれない。
本人は否定しているようですが、これはもう若林の私小説なのでは…。
どうしたって、アリと重なりますけどね。
すごいのが、私はスポーツに夢中になったことは一切なく、
しかもアメフトなんて全くわからないのに、
試合の描写に勢いと熱があって、私でもイメージができるのがすごい。
友情やら仲間との絆も描かれているけど、距離感の描き方がちょうどよいの、暑苦しくないのに熱い!
例えば河瀬(作戦担当)とア -
Posted by ブクログ
最初、アメフトのWRなどの略語の読み方を一度で覚えられずに苦戦。
読むことを諦めそうになる。
第2Qあたりから気にならなくなり、内容に引き込まれる。
『自分を、しこたま傷つけて終わりたい。』
『人とぶつかると頭がさーって晴れていく』
こんな体育会系高校生もいるんだ。チームでスポーツやっている人は別世界と思っていた。
『たぶんほとんどの人が嫌い』で、倫理の先生に質問にいく不器用で後ろ向きな選手がいる。
足は遅いけど戦略を練ることに長けた選手がいる。
無言で筋トレする選手がいる。
彼らの物語だから読めた。とても良かった。
最初でやめないで読めて良かった。 -
Posted by ブクログ
若林!って感じの作品だった
スポーツ系の話は敬遠してきたがページめくる手が止まらない系で面白かった
今の自分が結構欲しかった言葉をもらえた
ところどころで入ってくる倫理の先生との会話がよかった
人間は最初から何者か決まっているわけじゃなくて、自分の行動の選択によって自分の本質を作っていく
自分が本当のことを言わないと、他人も本当のことを言わないってこと
気を使った嘘を教えるより、まだ本気の間違いを教える方が意味がある
本気でぶち当たらないと自分がどんな人間かわからない
朝練のために朝早く起きること。筋トレでMAXを更新すること。後輩に言いにくいことを言うこと。そう言う自分との約束を果た -
Posted by ブクログ
『青天』は、アメフトに詳しい人ほど、試合やプレーの描写の解像度がぐっと上がる作品だと思います。自分はアメフトのルールやポジションに詳しいわけではないので、細かな動きまでは追いきれないところもありました。
それでも、主人公のアリのまっすぐさや、部活に打ち込む中での不器用さ、少し横道にそれてしまう感じには、運動部を経験した人ならどこかで触れたことのある感情があるように思いました。
特に印象に残ったのは、自分の強さが環境によって相対的に変わっていく感覚です。部活の中ではそれなりにやれている気がしていたのに、外に出ると上には上がいる。自信がついたり、あっけなく折られたり、それでもやった分だけ少しず -
Posted by ブクログ
この一冊のなかで歳を重ねるにつれてひとが考え方を変えていくのを読めておもしろかった。
変わったことを特に恥じてもないところがよかった。
極めつけにずっと彼女いないって書いてたのに文庫版あとがきで妻が出て来てかんぺきだった。
一泊の飛行機出張で移動時間それなりにあるのに読みかけの本もイヤホンも忘れて、慌てて羽田空港で購入。
最近はもっぱらAudibleだから、ラインナップに無いことは確認してしまった。
「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」がすごく良かったのと、読みかけになってしまってもエッセイならまた移動中にいいかなって。
第二部は短文じゃないこともあって、帰宅後に寝る前に読み切りま