若林正恭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
キューバ、モンゴル、アイスランドへの紀行文だけど、これはそんな単純な内容じゃなかった。若林の若林たる性格形成の内なる部分の吐露みたいな、若林の人間性そのものが包み隠さず記されちゃってるというか、そんな本だった。
なぜキューバだったのか?モンゴルだったのか?それも含めてその国の情景やお国柄とか人々の暮らしとか、若林目線で語られる外国での体験や感想がとても新鮮で、面白く読めた。
若林曰く「自意識過剰でプライドが高く、強調性もない。少数派のくせに一人で立つ勇気を持たず、出る杭のくせに打たれ弱くて、口が悪いのにナイーブで、それなのに多数派に賛同出来ない」の性格でも、そのままで生きていいんだという自信 -
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Posted by ブクログ
若林さんは不思議な人だ。
めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。
私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
あとは角田光代さん -
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Posted by ブクログ
若林さんの想像通りのダークさが垣間見える部分はあるが、今となっては、それを自身でも受け入れつつ卓越した感じ。
目的意識を持って旅行を計画し、たくさんの気づき、日常へのフィードバック…旅行のあるべきひとつの姿を教えてくれる。
キューバ
◉「5日間、この国の価値観からぼくを引き離してくれ。同調圧力と自意識過剰が及ばない所までぼくを連れ去ってくれ。」
◉癒しを求めていたが、社会主義国であること、価値観が違いすぎて刺激的
◉バス停=標識がある、という認識も国が変われば常識ではなくなるのか。人間の固定観念って自分がイメージするより狭くて頑固なんだろうな。
◉「明日死ぬとしたら、生き方が変わるので