【感想・ネタバレ】母ではなくて、親になるのレビュー

あらすじ

妊活、健診、保育園落選……37歳で第一子を産んだ人気作家が、赤ん坊が1歳になるまでの、親と子の様々な驚きを綴ってみると !?単行本刊行とともに大反響を呼んだ、全く新しい出産子育てエッセイ。

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Posted by ブクログ

山崎ナオコーラさんはじめてよんだ。 

自分の思想と似ているところがあり共感した。「旦那さんに面倒見てもらってるの?」ということばに違和感あるところとか、大黒柱でありたいところとか、自分の場合は共働きだけどプライドもって経済的に自立したいと思うし、世の母親が抱える呪いについてとか。
「母ではなくて、親になる」
いいな。わたしもつかってみよう。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

タイトルを見て読もうと直感で決めました。著者はタイトルのことを否定的に見られているかもしれないと記していましたが、「母である前に親でありたい」というふうに捉えて読み始めたので、率直に素敵な本だなと感じました。実際読んでみて、深掘りしたくなる内容がたくさん書かれていて、学びになりました。

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2025年07月10日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて手にとってみた。間もなく再び赤子を迎えるというこのタイミングで読んで、本当に良かったと思う1冊。
仕事と育児と、にだいぶウンウン唸って過ごしてるので、読むことで多少気持ちの整理もできたし、肩の荷もおりた気がする。山崎先生の感覚、物事との向き合い方、捉え方、とても好きだな。他の著作を読んでみたくなってきた。

文庫版あとがきを読んで、3歳から4歳になろうとする第一子と、0歳の第二子との生活中となっていて、年の差等々が自分の身の上と重なる部分が。この本と出会ったのは必然だったのかもなあ。

0
2024年06月29日

Posted by ブクログ



一万円選書
読書メモあり

①子どものことを、自分のことを邪魔してくる存在だと思っていることに気がついた。
これは結構我ながらショック。
でもやりたいことがやれないのは、子どものせいって無意識のうちに思ってたかもなぁ。


②自分の中の違和感を見過ごさない。
時々言われることだけども、自分の中の違和感を見過ごさないっていうのはすごく大変だと思った。
この著者も、気になったとか違和感を感じたとか、そんなことをきちんとキャッチして、
どうしてそう思ったのか、
どうなると良いと思うのかをすごく丁寧に描写してると思った。

これからも私も生活の中で違和感をそのままにせず、
なぜそう思うのか?
どうしたら良いと思うのか?
と言う点で考えてみようと改めて思った。


③子どもがいても、自分が自分である時間の大切さ

この著書は終始子育てを楽しんでいて、子どもを愛しく思っている気持ちがよくわかるのだけれども、
その理由の1つに、
仕事をしている、自分のことをやれる時間があると言うのは結構大きいと思う。

日中はワンオペ育児になっているみたいだけども、
夜になったら、
夫さんと交代したりしながら仕事をしている。

そして1人で出かけたりもしている。
これは結構重要なんだと思う。

だから、
育児も楽しめるんじゃないかなと思う。

本の中では、
育児の苦しみは、あまり出てこなかったけれども、
子どもを産んでからも自分が自分でいられる時間を持つことが大切さを改めて感じた。


読むと子どもがかわいらしく思える本。
でも、育児中の方もそうではない方にもおすすめ(本の中でそう明記してある)

0歳の赤ちゃんの育児エッセイ。著者自身、出産の前に流産、不妊治療の経験もあり、妊娠中は前置胎盤のため入院、そして帝王切開で出産している。



すごくよかった。
特に、夫のことを対等なパートナーとみなし てるようで、
夫が育児してくれると言う発想なく、夫も子供見ると言う表現を使ったり感じてしまうところが推測できるでも多くの女性の共感を得る。
男性でも、わかると言う方もいるかもしれない。


他にも出産したら自分の時間がなくなるとも考えておらず、子育てを前向きに捉えている姿にも好感がもてる。
育児中の私からすると驚く感覚ではあったが、確かに育児も自分で選んでいるし、自分と赤ちゃんの人格をきちんと切り分けているところもすてきだと思う。


このように考えられる大きな理由は著者は産後も完全に育児一筋とならずら仕事がももっていて、夫と交代で自分の時間も確保できているところが大きいと思う。






・母ではなく、親になろうと決めた。
親として子育てをするのは意外と楽、母親だから、と気負わないで過ごせば、世間で言われる「母親の辛さ」というものを味わなくて済む


・性別はプライバシーのような気がするから書かない


・相手の経験の有無で話題を変える必要はない。わかり合えなくても話してもいいんじゃないか(子どもがいない人にも子どもの話をしてもいい)

今、育児エッセイを書いているが、読者の育児経験の有無によって、文章の読みが変わるということはない。

・女性作家と扱われるのが嫌。女性として男性に言いたいことがあるから文章を書いていると思われている節がある。

・産み方ではなく育て方に注力しよう


・不妊治療は年齢と費用の上限を自分で決めてから望むといい。医院の方針もあるので、自分に合ったところを探そう。


・不妊治療のことはよく知らない人でも理解したいという気持ちを持っている人も結構いるのでは。社会を信じよう。


・夫に遠慮しない
妊娠中重い荷物を持ってもらったり、産後退院してから家事をしてもらったり

・夫も親なのだから、「預かる」のではなく、「自分の子どもをみる」

・育児中でも自分のための努力を続けているという自信を持つことが目的の第一としてラジオ英会話をはじめる


・赤ん坊に対しても堂々としよう


・家事は自分のことだけではなく、赤ん坊や夫のことも行っているがら赤ん坊や夫に自分の時間をあげている感覚はもっていない。家事をしながらもら自分の目で世界を見て、自分の考え事をしているので、家事の時間も自分の時間。


・読者を信頼。
自分の書いている小説がお金になるかは換算しない方がいい。儲けは単発で書くエッセイや広告仕事。小説は書きたいから書いている。後世に名が残ってほしいと思ったことはあるが、読者を信頼して、自分の知らないところで自由にやってもらうのがいい。


・全部自分の時間。
男が時間をくれないと批判する女性がいるが、むやみに男性を批判したり不満を訴えたりするのではなく、冷静に社会構造を変えていく方が実りがある。


・今は今のために時間がある



・赤ん坊とべったり過ごせるのは今だけ。嫌でも数年後は距離を置かなくてはいけないことを肝に銘じておこう


・選択の機会があったら、そのときの自分の気分が悪くならない方を選ぶ

・努力できない人も助けるのが成熟した社会ではないか。


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2024年06月26日

Posted by ブクログ

カフェに併設された、本のセレクトショップみたいなところで見つけて購入。育児や幼児教育などのジャンルの棚にありました。山崎ナオコーラさんの本はあんまり読んだことはなかったけど、自分の本棚を検索したら「この世は二人組ではできあがらない」を読んでちゃんと☆5つつけていた。もっと読めばよかったな。
私とほぼ同じ世代で(3つ下)、同じ北九州生まれで、同じように流れで高齢出産のナオコーラさん。とても共感できる部分もあったし、私はそんな風に考えられなかった、尊敬する、あこがれるな、と思う部分も多かった。自分のライフスタイル(というほどではなくてもファッションの路線など)や、子どもとの向き合い方について、すごく悩んだりくよくよしたりしながらも、「私はこのように考えるようにしよう、今度からはこうしよう」と決断していく。その姿勢が、自信満々でもないし、信念を貫く感じでもなく自然で、決めたとおりにならなかったりもしている。のちのち、「こう決めていたのにうまくいかなかった、バカだ。」などと記述されており、そういうことあるなぁ!と共感した。
母ではなく、親として、なんなら親でもなく一人の人間として、赤ちゃんのことをすごく客観的に観察して「うちにいる赤ん坊は・・・」とその様子を綴っている。母親の愛情たっぷり目線ではないのに、なぜこんなに心温まる記述になるのだろう、と不思議に思った。
どうもそれは、赤ん坊を自分の所有物ではなく(←子育て中心の母親はこんな感覚に陥りがち)、一人とひとりの人間同士として赤ん坊を見ているからのようだ。
笑うようになったときも、最初は「表情を真似しているだけだな」などと冷静に分析していて、過度に「笑った笑った!」とはしゃがない。(実際ははしゃいでいるのかもしれないけど、文章ではそうなっている)
子育てとは別のテーマだけど、不摂生で病気になった人の社会保障費を社会が負担するのはオカシイという論調についての文章も好きだと思った。
そのような主張も、わからなくはないが、何かおかしい。じゃあどう反論すればよいのだろうと思っていたけど、ナオコーラさん曰く、「成熟した社会では、理由を問うべきではない」。理由がなんであれ、困っている人がいれば助ける社会が成熟した社会なのだと。
そうよね。私、「成熟した社会」っていうフレーズ好きだな。私は家事が苦手ですぐアウトソーシングしてしまうのだけど、いちいち心の中で「成熟した社会は分業がすすむのよ」と思っている。
ナオコーラさんは片づけは嫌いだけど料理は好きで、片づけはお掃除ロボットなどにお任せしているらしい。素敵だな。
夫さんとの関係もいいなと思った。やたら「夫は収入が少ない」「金は私が出している」というのが出てきて笑えた。私も言いたい(言わないけど)。なんで言えないんだろう?結局、妻の方が稼いでいるなんて体裁が悪いからあんまり言わない方がいいな、という固定観念から逃れられていないのだ…。
最後、満開の桜の下を、ベビーカーを押しながら歩いていて、「もう死んでもいいな」とふと思う。涙が出た。もちろん死んじゃダメなんだけど、ふとそんな気持ちになる瞬間があること、ほんとにわかる気がする。ナオコーラさんの本をこれからもっと読みたいと思いました!

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2024年02月02日

Posted by ブクログ

良いなあって思う考え方がたくさんあった。なんていうか、プライドとか意地とかそういうのから離れて、純粋に人間としてこうありたい、みたいな、そういう考え方。実際にそうなるのは難しくても、そうありたいと思って過ごすことだけで大分素敵だと思う。山崎ナオコーラさんの本をもっと読んでみたい。私もいつか自分の赤ちゃんがほしい。そして、親になりたい。

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2021年05月30日

Posted by ブクログ

こういう本はどうしても女性、
なんなら妊娠中の女性しか手に取らないだろうけど
全日本人にオススメしたい!

赤ちゃん自体の記述より
赤ちゃんという特殊な人間を通して見る
世界が描かれている。
今ある世界も、見せたい、あると信じたい世界も。

次世代へのバトン的なことではなく、
著者がいま向かい合ってる世界をよくするため、
温かいものにするため
きょうどういう行動を取るのか描いていた。



あと赤ちゃんの笑顔が卑しいなど、
ちょっと笑える場面もありスルスルと読めました。


私はもうすぐ出産を迎えるので
自分みたいな子を育ててしまうんじゃないか
何かを押し付けちゃうんじゃないかと不安。
そういうモヤモヤをふわっと軽くしてくれた
いい読書でした!

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2021年03月25日

Posted by ブクログ

2年ぶりに再読したが、最高に面白い。
自分が妊娠して興味が向いていることと、同じように妊娠・育児エッセイをいくつか並行して読んだことで良さがより際立った。

まず、ナオコーラさんは徹底して「自分のところにいる赤ん坊」の話をしている点が素晴らしい。自分の経験を一般化せず、あくまでも自分の場合はと、ことあるごとに言及している。そして、正しい情報を調べた上で自分の考えも述べているので、非常にニュートラルで誰も傷つけないやさしさがある。べたべたしないカラリとしたやさしさが。

フジモトマサルさんのお別れ会に、産後子どもを夫に預けて参加した際のエピソードが印象的だった。会自体はとてもよかったが、出産後の自分が行ったことでみなに「おめでとう」を言わせてしまったことを自分のエゴだったのでは、と振り返っているところからも、他者への気遣いが感じられる。妊娠・出産・産後特有の、女性の自分しか見えてない幸せオーラを無駄に振りまく感を、淡々と静かに蹴散らす文章が小気味良い。

産休や育休だったり、出産を期に仕事を退職すると、どうしても育児や家事に自分の時間を費やす自分をネガティブに考えてしまうことも多い。だから私は、ナオコーラさんの「結局のところ、家事をしながらも、自分の目で世界を見て、自分の考え事をしているので、家事の時間も自分の時間だ」ということばにとても救われた。

私は自分の意思で育児も家事も仕事もしていけばいい。
何に引け目を感じたり、我慢や犠牲をする必要もない。それは、決してナオコーラさんのように一家の大黒柱としてお金を稼いでいなくたって一緒だ。

「母ではなくて、親になる」
「母はこうあるべき像」の型に自らを当てはめて苦しんでいる世の母たちに是非読んでもらいたい本。

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2020年08月26日

Posted by ブクログ

私も働きながら子育てをしている母親として、共感できることが多かった。
そしてジェンダーや世間一般の夫婦感への疑問は、自分と同じように考え、より深くまで思考していてうなった。
女性の社会進出による少子高齢化という概念に物申していて、そうそう!私が言いたかったのはこういう事!と読みながら共感した。
社会の風潮や流行りの思想などにぼんやりと考えたり問題提起をしたりするが、私の場合は考えがぐるぐるぐるぐる回って終着点のない観覧車みたいになってしまっているが、著者はしっかりと考えを着地されるので読んでいてスッキリする。
他の著書も読んでみたい。
著者のすごいところは、

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2025年09月19日

Posted by ブクログ

著者の強めの文体や夫を「経済力も判断力もない」などと表現をすることにやや馴染めなさがあり、途中で読むのをやめそうになった。ただ、後半に著者のフェミニズムや夫に対する考えなどがまとまって書かれている箇所があり、それを読んで著者の視点がようやく少し理解できた気がした。「女性が弱者のように言われるが実は逆なのでは」といった趣旨の指摘は面白い。確かにと思いつつも、政策決定の場面においてはまだまだだとも思う。

来月に出産を控え、このフレーズは折に触れて思い出したい。
「新生児にとって私は親ではなくて、世界だ。世界を信用してもらえるように、できるだけ優しくしようと思った。」

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

はっとさせられる文章がたくさんあった。
まずタイトルからはっとさせられた。
母親はこうであるべき、、、を自分が1番強くもっていて、縛り付けていたことに気づく。
母親ではなく、親になりたい。
他にも心に留めておきたい文章がたくさんあった。


親と自分が似ているかどうかなど微塵も考えずに、私が想像できないような新しい生きた方をしてくれたら嬉しい。
全く新しい存在が、たまたま自分のそばにいるだけ。

勝手に頑張って、そのあとに勝手に文句を言う。ということを避けるためにも、やりたいことはやった方がいい。

時間の使い方に関しては、ずっと自分もなやんでいるが、全部自分の時間なのだ、という自覚だけは持ち続けたい。

しっかりとした努力ができなかったとしても、自分が選んだ部分があるとしても、困ったら助けを求めていいのではないか。

知らないでいた方がいいことなどない。汚れたら、洗えばいい。

本好きな子に育てるにはどうすればいいのか。という問題をよく目にするが、わからないままに読み進める勇気を持つのが重要だと私は思う。

過去も未来も今を輝かせるためにある。
未来は今に希望をもたせるための概念だ。

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2023年10月29日

Posted by ブクログ

タイトルにある通り、母、父である前に子どもの親であるという考え方に共感できた。
色んな生き方を寛容しつつも、社会に蔓延するレッテル貼り、カテゴライズに対しての鋭い切込みが読んでいて心地よかった。

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2023年06月28日

Posted by ブクログ

好きです、ナオコーラさん。

以前から気になっていた本。
エッセイだから、小説以上に書き手の考えがダイレクトに伝わって嬉しい。

ナオコーラさんの好きなところは、なるべくニュートラルであろうとしているところ。
周りに流されず、"世の中"が喜ぶことは書かないけれど、天邪鬼で書かないわけではない。そして色んなことを総合的に判断し、おかしいと思ったことはハッキリ述べるのが気持ち良い。

そしてそれ以上に、考えを柔軟に変えるところが好きだ。こう考えていたんだけど、こういう意見を聞いて、またはこういう経験をして、やはりこう思うようになったと素直に認めて変えられるところが、正直でとても好感が持てる。


私はこの先、積極的に子をほしいとは思っていない。

だけど自分の気持ちとしては、性別に関係なく親たちが力を注ぎたいこと(仕事だったり趣味だったり。仕事以外がその場合でも、おのずと経済力は必要となる)や自分自身を犠牲にせずに、健やかに子どもと日々を送れる社会が理想的だと思う。

そう考えているにも関わらず子をほしいと思えないのは、女性の身体への物理的な負担と、それ以上に、結局そんな社会は望めない、とどこかで諦めているような気もしている。
子どもがものすごく好きというわけではないので、自分の本心もよくわからないし、いろんな要素が重なっているわけだけど、ちょっと悲しいな、と思う。


それでも親になることや、子を持つということについて、出生前診断などについてはとても興味があり、こういうテーマについて、近すぎず、でも遠すぎずな話題だからこそ、あれこれ友人らと話してみたいと考えている。

(いや、厳密には子を持つ人も持たない人も心地よい世の中に、だ。JTみたい。子を持たないと考えている人に仕事のしわ寄せが来るのは、良くないと心から思う。どの選択をした人も気持ち良く暮らせるのが一番だ)

どのエッセイを読む時も、あれこれ思考を巡らせながら読んだのだけど、結局一番心に残ったのは「基本的に、過去も未来も今を輝かせるためにある。逆ではないのだ」という言葉で、子を産むこと、育てることにはあまり関係なかったかもしれない。
でもその通りだと思った。
つい未来のために、と頑張ってしまいがちなので、そうじゃないだろ、と自分に時々言ってやりたい。


子を愛おしく思う気持ちがひしひしと伝わってきたが、どこか客観的な視点が面白かった。
関係ないけど、どれだけ文章を書くのが好きでも映画化されるほどのヒット作を出しても、大きな苦悩はあるんだなぁとわかったので、なるべく筆者を応援するためにも、新品を買わねばと思った。

いくつかのレビューにもあるように、パートナーの経済力が引き合いに出される場面が多く若干不憫に思わざるを得ないような描写が度々あったので(対大人なので、お二人の間で話し合いがなされていることは容易に想像がつくが。我々読者には全くもって関係のないことだ)、一緒に購入した『かわいい夫』で夫婦についての、ナオコーラさんの考え方を知れるのが楽しみ。
(文の端々から夫と、夫の仕事へのリスペクトが滲み出ていたので、実際に不憫だとは露も思わなかった)


自分の作品は無意味だ、とこの人はよく言っているけど、だからこそ近い目線で思いを巡らせるきっかけになる。
答えはないので出なくて良いと思ってる。考えをやめないことが大事だと思う。

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2022年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コロナ禍で人と会う機会が減ってるし、そもそもデリケートな話題なので、あまり出産育児に関して人と話すことがあまりできていない。
だから出産育児エッセイは、読んでいて純粋に楽しい。わかるわかるって思ったり、逆にそれは違うでしょーって思ったり、頭の中であれこれ意見交換している感じがある。
著者の山崎ナオコーラさんは、割とはっきり自身の考えを持っている方なので、そういう考え方もあるんだなーって気持ちで読めた。
そして子育てに関して、あまりネガティブな感想が書かれていなかったのが新鮮だった。

SNSでは出産育児に関してしんどいとか大変だっていう考えに触れることが不思議と多い気がする。(周りの協力が得られず孤独だとか、寝れなくて体力的にしんどいとか、自分の時間が取れないだとか…)だから自然と、子どもを持つことは自分をある程度犠牲にすることだという意識がどこかにあったけど、その考えが少し溶かされた気がする。

出産も育児も自分にとってかけがえのない経験で、一瞬一瞬が「かけがえのない今」なんだろう。

まぁ、適性もあるから、そんなこと言ってられないってなるかもしれないけど、楽しみながら、しんどかったら都度調整しながらやっていこうかなって思えた。

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2022年02月06日

Posted by ブクログ

ヨシタケシンスケさんのエッセイかと勝手に思い込み、間違ったまま借りた。山﨑ナオコーラさんは名前しか知らなかったけど、他の作品も読みたくなった。
私も子育て中で、共感する部分も多かったが、山﨑さんの視点がおもしろく、気づきが多かった。
特に家事や育児を平等にするより、みんなが健康にいるべきで、だから自分が大変な時は相手に負担をかけるという下りがとても興味深かった。つい平等に!!と言いたくなる性分なので、この視点は取り入れたいと思った。
相手に恩着せがましくなるような無理をしないという点も自戒になった。

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2021年06月16日

Posted by ブクログ

タイトルで選んでみた。
子育てのことが面白おかしく書いてるのかと思ったら、すごく真面目に考えてた文章で、新鮮。

子育てを楽しまなきゃな〜
今が大事なんだよな〜と。

写真を撮る時も、カメラの画面じゃなく、
本人を見ようと思った。
一瞬の煌めきって、本当大事

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2021年02月19日

Posted by ブクログ

他の方のレビューを見てから読み始めたけども、私も御主人に対して(たとえ事実であったとしても)公に「可愛らしい」「経済力(生活力)がない」というのは違和感がある。
自分のことをブスでモテないと言っているところが、男性の目を意識していて女性っぽい。
母親という立場が重くてイヤならペットを子供同然に扱うか、養子でも取れば良いのにと思った。

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

山崎ナオコーラさんの作品は
読んだことがないけれど、
出産を機に子育てエッセイを読むことに
ハマっているので読んでみることに。

はじめはそんなところにまで
考えが至るのか…!と
共感よりは学びや気付きが多かったけれど
今の娘の月齢と同じ章は
分かる〜!という部分も
多々あって少し安心。

ナオコーラさんの作品、読んでみようかな。

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2025年06月24日

Posted by ブクログ

子どもを一人の人間と捉え、フラットでいようとする姿勢は素敵だなと思った。
自分は、一人の人間を育てるなんてそんな責任背負えないと思っているけど、もっと気楽に考えてもいいのかなという気持ちになった。

一方で、自分の意思を強く持っている方なので、普段からこんなにたくさん考えてると疲れちゃいそうだなぁ…と思った。適当人間な私とはこだわりの強さとか思考の深さが違うのかも。

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

生まれたての人間は、何も知らないし分からないからこそ、尊重して育てていかないといけないんだなと思った
子育てエッセイかと思ったら、筆者の頭の中垂れ流しエッセイ

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2023年10月17日

Posted by ブクログ

考え方は共感できるけど、表現や言い回しに違和感を感じた。言いたいことはわかるけど〜ってやつです。夫をいちいち低所得者というのはやっぱり引っかかる。でも妊娠出産子育てを取り巻く環境は分かりやすく、経験していない人でも読み物として面白いと思います。
面白いけど好きな文章ではない、というのが正直なところ。でもミライの源氏物語は気になるので読んでみたい。

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2023年10月05日

Posted by ブクログ

ちょいちょい旦那さんをディスるような発言があったり(でもその後そのフォローがしっかりあって回収されている)、自分を卑下したり、ジェンダーについてちょっと面倒だったり、でもそこが面白くてところどころクスリと笑ってしまいました。
子供のことを自分とは別の個人として考えていて、「自分の家にいる赤ん坊」というスタンスが面白く、共感できる育児エッセイではないけれど、考え方が面白いなーと思いながら読みました。

新生児が岡本太郎みたいな動きをするとか、アプガースコアのことをアップ・ガール・スクールと聞き間違えたりするところなど面白かったです。

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2023年07月07日

Posted by ブクログ

私も余裕を持って少ししかない子育てを楽しんでいきたいと思った
子育て以外にも社会にあるようなジェンダーについてモヤっとしたことが言語化されていると感じた

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2023年06月13日

Posted by ブクログ

私は保育コースに通っている大学生なのですが、授業で学んだことをなぞらえながら読んでいたらとても深く理解できた。
ナオコーラさんの考え方は本当に素敵だ。
特にジェンダー問題に関して。

わたしもこども、自分のこどもを育ててみたいな。

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2022年07月20日

Posted by ブクログ

子育ても、もうほぼほぼ終わりなので、途中で読むのを辞めてしまった…。
今、子育て真っ只中で、標準との差とか、普通って何?とか思ってるお母さん、あ、いや、親には面白い一冊かな!と思います。

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2021年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

出産・子育てエッセイとありますが、それだけを書いているわけではありません。一つ一つのことをすごくじっくり考えられる方なんだなあという印象です。普段エッセイは、軽い読み物として手にとりますが、これは重かった。一気には読めない感じです。

これまでの「普通」が通用しなくなってきている時代。ありのままでいい、とは口で言うのは簡単ですが、とても難しいことです。山崎さんは、「性別にしばられてほしくない」「外で固定観念を植え付けられてくるのでは」と悩まれていました。確かにそれはそうなんだけど、思いが強すぎると逆に親の思想でガチガチになりそう…と感じます。
たくさん考えて、それを人と共有して、見聞を広げていかないとなあと思いました。

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2021年07月31日

Posted by ブクログ

『母ではなくて、親になる』というタイトルからまず考えたのは、ジェンダーについての問題を含んでいそうだということ。母になるということはつまり世間一般にいう「お母さん」になるということ。「お母さんにはならない、私は親になるのだ」というこのタイトルには、性別的な役割の違いを限定せずに、ときには父親的に、ときには母親的に振る舞うことの意思表示だと思う。

ボクが子育てをしていてよく思うのは、母親はこうあるべきとか父親はこうあるべき、なんて時代はひと昔前に終わってるよなぁということ。
父親が子どもたちの面倒を見つつ晩御飯をつくる。その間に、母親はゆっくり友人とお酒を楽しむ時間にしたっていい。どっちがどっちなんて、正直、家庭がうまく回ってればどうだっていいことだ。

男女の役割を固定化せずに済む時代に本気でしたいと思うなら、まず家庭からそうした方がいいと思う。多くの家庭がそうなれば、きっと社会もそう変わる。社会が変わるのを黙って待つより、自分の身の回りから、もっといえば自分自身から変えていく態度が必要に思える。これは、男性だけでなくもちろん女性も(もちろんすべての性にある人を含んで)そうあるべきだ。

サクッと読める本ではあるけれど、読むのは余裕ができてからでも遅くない。子育てが大変なら、まだ読まない方がいい。理由は、著者の主張が少し毒に感じる人だっていそうだから。

少なくともボクは非常に共感できた。著者と同じように、聞いていたよりもはるかに子育ては楽しい。
ボクのようなタイプの男性がいることは、女性がメインで子育てをする方がいいとは限らないことを示していると思う。

子育てが楽しい人は、ぜひ一度読んで、思う存分共感してほしい。

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2021年02月21日

Posted by ブクログ

子育てエッセイだと思って読むと、期待を裏切られる。特に、子育ての大変さや子どものしぐさ、成長などに共感したい場合は注意(私もそうだった)。

まず、子育てが辛いと思わないということが何度も書かれていて凹む。寝かしつけや後追いなどに苦労しているような描写も少しだけあるけど、それも辛くはないらしい。

子どもの性別は子ども本人に聞かないと分からないから書かない、「男の子(女の子)らしい」服は着せないなど、固定観念に囚われたくないという考えがかなり伝わってくる。タイトルからして、世間が求めるイメージ化された「母親」ではなく、単に「親」になるのだという意思表明だ。

でも、「夫の稼ぎが少ない」「夫を養っている」「私が稼いだお金だから使い道は私が決める」等々、逆亭主関白のようなことが繰り返し書かれるのにうんざりした。(本人は稼ぎの多少は職業の貴賤には関係ないと書いている)

あとは、同時期にデビューした作家さんはどんどん評価が高まっている、賞をとっている、なのに私は…という焦りや僻みみたいなのも繰り返される。

子どもが産まれて、自分が大黒柱で、安定しない職業となると不安なのは当然だと思うが、それを作品として読ませるのなら、もう少し昇華してほしい。愚痴をそのまま読まされているみたい。

ところどころ共感できる部分もあったけど、読んでいて疲れてしまった。

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2020年08月16日

Posted by ブクログ

真面目な人だなー 
そんなに深く考えなくても、、と 
思ってしまったりするけど、 

結婚、出産、育児、仕事、色んな形があるな。 
悩みも尽きない。 
けど深呼吸して笑ってたいなー 

0
2020年07月23日

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