あらすじ
妊活、健診、保育園落選……37歳で第一子を産んだ人気作家が、赤ん坊が1歳になるまでの、親と子の様々な驚きを綴ってみると !?単行本刊行とともに大反響を呼んだ、全く新しい出産子育てエッセイ。
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Posted by ブクログ
面白かった!いろんな考え方があるんだなあと思う。妊娠出産子育てに対して前向きになれた。
女性ということで不利益を被った経験があまりない、という筆者。羨ましい。むしろフェミニンな男性を応援したいという。すごくフラットに物事を見ようとしている筆者だから、女性という理由で不利益を被っているひとたちの存在を過小評価したり問題を矮小化するものではないのだと思うけど、てまもやっぱりみんな自分自身の経験に基づいてものを考えるよな、でもだからみんな違って面白いとも言えるよな、と考えさせられた。
妊娠経験者じゃなくても面白いと思うものを書きたいと書かれていて、確かに面白いのだけど、でもやっぱりこれだけ面白く読めたのはわたしが妊婦だからだなと思った。
ひとのセックスを笑うなを読んだときには感じなかった筆者の考え方がストレートに表現されているエッセイを読めて小説を読んだときよりこの本を読んだときの方が筆者の書く文書に興味を持った。
不妊治療はいまではかなり一般的な治療になっているとかんじるのだが、10年前では繊細な話題だったのか!と知って社会が変わる速さに驚く。
変わるべきは社会の方だ、という視点が多くてそこが共感した。わたしもそう思う。成熟した社会は困っているひとを助けるべきというのも、自己責任論が嫌いなわたしは本当にその通りだと思う。同じように考えているいてすごく嬉しい。努力しているから助ける価値があるとかないとか嫌だとわたしも思う。
Posted by ブクログ
コロナ禍で人と会う機会が減ってるし、そもそもデリケートな話題なので、あまり出産育児に関して人と話すことがあまりできていない。
だから出産育児エッセイは、読んでいて純粋に楽しい。わかるわかるって思ったり、逆にそれは違うでしょーって思ったり、頭の中であれこれ意見交換している感じがある。
著者の山崎ナオコーラさんは、割とはっきり自身の考えを持っている方なので、そういう考え方もあるんだなーって気持ちで読めた。
そして子育てに関して、あまりネガティブな感想が書かれていなかったのが新鮮だった。
SNSでは出産育児に関してしんどいとか大変だっていう考えに触れることが不思議と多い気がする。(周りの協力が得られず孤独だとか、寝れなくて体力的にしんどいとか、自分の時間が取れないだとか…)だから自然と、子どもを持つことは自分をある程度犠牲にすることだという意識がどこかにあったけど、その考えが少し溶かされた気がする。
出産も育児も自分にとってかけがえのない経験で、一瞬一瞬が「かけがえのない今」なんだろう。
まぁ、適性もあるから、そんなこと言ってられないってなるかもしれないけど、楽しみながら、しんどかったら都度調整しながらやっていこうかなって思えた。
Posted by ブクログ
子どもを一人の人間と捉え、フラットでいようとする姿勢は素敵だなと思った。
自分は、一人の人間を育てるなんてそんな責任背負えないと思っているけど、もっと気楽に考えてもいいのかなという気持ちになった。
一方で、自分の意思を強く持っている方なので、普段からこんなにたくさん考えてると疲れちゃいそうだなぁ…と思った。適当人間な私とはこだわりの強さとか思考の深さが違うのかも。
Posted by ブクログ
出産・子育てエッセイとありますが、それだけを書いているわけではありません。一つ一つのことをすごくじっくり考えられる方なんだなあという印象です。普段エッセイは、軽い読み物として手にとりますが、これは重かった。一気には読めない感じです。
これまでの「普通」が通用しなくなってきている時代。ありのままでいい、とは口で言うのは簡単ですが、とても難しいことです。山崎さんは、「性別にしばられてほしくない」「外で固定観念を植え付けられてくるのでは」と悩まれていました。確かにそれはそうなんだけど、思いが強すぎると逆に親の思想でガチガチになりそう…と感じます。
たくさん考えて、それを人と共有して、見聞を広げていかないとなあと思いました。