山崎ナオコーラのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分には姉妹はいないが、いたらいいなぁと妄想したことはある。幼い頃から一緒に育って、分かり合えて、味方になってくれる自分とそっくりな存在なのだろうなと。
でもこの本の姉妹はそうとは限らない。同じ親から生まれても価値観や性格はバラバラ、なんなら少し理解しがたい考えや反応を持つ、ちょっと邪魔くさくてでも途切れない繋がり。
かと思えば、真逆の気質を持って似てるところなんかないのになぜか一緒にいると楽しくなってくる、自分のことが少し好きになれるような他人もいる。
一緒に育ってなくても、大人になってからでも、姉妹は自分で手に入れられることをこの本は教えてくれる。
ぜひとも、阿佐ヶ谷姉妹のエッセイと一緒に楽しんでほしい。これは友人でも夫婦でも親子でもカップルでもない、新しい繋がりのお話。 -
Posted by ブクログ
こういう本はどうしても女性、
なんなら妊娠中の女性しか手に取らないだろうけど
全日本人にオススメしたい!
赤ちゃん自体の記述より
赤ちゃんという特殊な人間を通して見る
世界が描かれている。
今ある世界も、見せたい、あると信じたい世界も。
次世代へのバトン的なことではなく、
著者がいま向かい合ってる世界をよくするため、
温かいものにするため
きょうどういう行動を取るのか描いていた。
あと赤ちゃんの笑顔が卑しいなど、
ちょっと笑える場面もありスルスルと読めました。
私はもうすぐ出産を迎えるので
自分みたいな子を育ててしまうんじゃないか
何かを押し付けちゃうんじゃないかと不安。
そういうモヤモヤをふわっと軽くしてくれた
いい読書でした! -
Posted by ブクログ
世間のジェンダー感、結婚、仕事などに悩む豆子はちょっとだけ変わったところがあるけど(そこが魅力!)現代日本に生きるアラサー女性は共感することが多いと思います。
うじうじ考えがちで、妹からも面倒くさいと言われてしまう豆子ですが、それでも自分なりの幸せを求め少しずつに進んで行こうとする姿は愛おしく、元気が出ます!
経済力と社会参加に価値をおく女性、豆子は自分では容姿に恵まれていないと思っていて、それゆえまめまめしく働き、社会に「いても良い」と認められたいと思っています。
ある日、同僚から「子どもが欲しいなら35歳までになんとかしなきゃいけない」と言われ、32歳の豆子は焦ります。
今まで他の女性たちとは違った幸せのかたちを目指していたのに、世間からは「女は子どもを産まなければ社会から認めてもらえない」ような気がしてきたからです。
豆子はその後、鯛造という経済力はあまり無いけれど愛すべき男性と出会い、結婚することに。
自分の魅力は世間一般的なお嫁さんとは違い、経済力だと思う豆子は結婚式もそんな「特殊な」自分たちらしいものを開いて、一家の大黒柱として資金も全て自分が負担したいと思います。
しかし周りに豆子の思いはなかなか理解してもらえず、「男であれば尊敬されるであろう行いが女であるために正しく評価されない」と思います。
アラサー女性が悩みがちなことが、豆子という独特なフィルターを通して描かれるところがとても面白かったです。
共感できるところもあれば、「そんな風に考えるんだ!」と思ったり。
豆子の姉妹たちもそれぞれ個性的で、それぞれに共感したり、しなかったり…
なんだか女子会みたいな小説でした!
わたしも一つのことに対して無駄に(?)思い悩みがちなので、豆子の考察は面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私もまめこのように細かいことを気にしてしまうタイプで、人に何かをしてもらってもかわいく喜んだりすることが出来ない
男なら収入が高いと褒められるのに、女というだけで俺より年収高い女無理と謎に上から目線で批評されたりする。同じことをしているのに
何をしても、女だからという理由で正しく評価されていない気がして男だったらどうだったのか考えてしまう
まめこのプライドが高いのではなくて、だれだって努力に対して男女関係なく認めてもらいたいと思うのは普通ではないだろうか
多くの女性が本当は嫌でも男性に媚びた方が生きやすいと分かって可愛く生きているから、女性ではなく1人の人間としての権利を求めるまめこがめんどくさく感じられる。けど、権利を求めることの何が悪いんだろう
生きづらい世の中を恨むのではなく変えていこうと前向きな姿勢のまめこに励まされた