山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

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    これこそ私が読みたかった本!
    育児×家事って相性悪いなぁと思っていた。
    山崎さんも同じこと考えてて、読んでいて興味深かった。
    作家さんの言葉で語ってもらえてありがたかった。
    何年かして子どもが大きくなったらまた読みたい。

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    2021年05月30日
  • 母ではなくて、親になる

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    こういう本はどうしても女性、
    なんなら妊娠中の女性しか手に取らないだろうけど
    全日本人にオススメしたい!

    赤ちゃん自体の記述より
    赤ちゃんという特殊な人間を通して見る
    世界が描かれている。
    今ある世界も、見せたい、あると信じたい世界も。

    次世代へのバトン的なことではなく、
    著者がいま向かい合ってる世界をよくするため、
    温かいものにするため
    きょうどういう行動を取るのか描いていた。



    あと赤ちゃんの笑顔が卑しいなど、
    ちょっと笑える場面もありスルスルと読めました。


    私はもうすぐ出産を迎えるので
    自分みたいな子を育ててしまうんじゃないか
    何かを押し付けちゃうんじゃないかと不安。
    そうい

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    2021年03月25日
  • 可愛い世の中

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    世間のジェンダー感、結婚、仕事などに悩む豆子はちょっとだけ変わったところがあるけど(そこが魅力!)現代日本に生きるアラサー女性は共感することが多いと思います。

    うじうじ考えがちで、妹からも面倒くさいと言われてしまう豆子ですが、それでも自分なりの幸せを求め少しずつに進んで行こうとする姿は愛おしく、元気が出ます!

    経済力と社会参加に価値をおく女性、豆子は自分では容姿に恵まれていないと思っていて、それゆえまめまめしく働き、社会に「いても良い」と認められたいと思っています。

    ある日、同僚から「子どもが欲しいなら35歳までになんとかしなきゃいけない」と言われ、32歳の豆子は焦ります。

    今まで他の

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    2021年01月28日
  • 母ではなくて、親になる

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    2年ぶりに再読したが、最高に面白い。
    自分が妊娠して興味が向いていることと、同じように妊娠・育児エッセイをいくつか並行して読んだことで良さがより際立った。

    まず、ナオコーラさんは徹底して「自分のところにいる赤ん坊」の話をしている点が素晴らしい。自分の経験を一般化せず、あくまでも自分の場合はと、ことあるごとに言及している。そして、正しい情報を調べた上で自分の考えも述べているので、非常にニュートラルで誰も傷つけないやさしさがある。べたべたしないカラリとしたやさしさが。

    フジモトマサルさんのお別れ会に、産後子どもを夫に預けて参加した際のエピソードが印象的だった。会自体はとてもよかったが、出産後の

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    2020年08月26日
  • 可愛い世の中

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    ネタバレ

    私もまめこのように細かいことを気にしてしまうタイプで、人に何かをしてもらってもかわいく喜んだりすることが出来ない

    男なら収入が高いと褒められるのに、女というだけで俺より年収高い女無理と謎に上から目線で批評されたりする。同じことをしているのに

    何をしても、女だからという理由で正しく評価されていない気がして男だったらどうだったのか考えてしまう

    まめこのプライドが高いのではなくて、だれだって努力に対して男女関係なく認めてもらいたいと思うのは普通ではないだろうか

    多くの女性が本当は嫌でも男性に媚びた方が生きやすいと分かって可愛く生きているから、女性ではなく1人の人間としての権利を求めるまめこが

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    2020年07月03日
  • リボンの男

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    とてもあっさりと読み終わりました。
    でもこの親子いいなぁ。とてもいい。
    時間や評価だけの親も沢山いるけど、この心の深さは絶対必要だと思う。

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    2020年06月21日
  • 長い終わりが始まる

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    私も小笠原と同じ。私は小笠原だ。
    あぁ、私はあの時あの瞬間から長い終わりが始まってしまったんだなと思いながら、読んでしまいました。
    何度読んでもおもしろい。

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    2020年06月14日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    登場人物たちが超個性的(雑に表現してしまうなら普通ではない)のに、様々な形をしたサボテンを取り上げながら綺麗に纏めている。読後感も良好。


    サボテンは個体によって成長スピードも、その仕方も違うそうです。真っ直ぐに伸びたり、曲がりくねったり、他のサボテンにくっついたり…そうやって一つ一つが、唯一の形を持ったものになっていくそう。

    エピローグで鳥子さんが言った多肉植物に対する「時間が顔に出るのねえ。生まれ方より育ち方なのね」という台詞、さりげないけどすごく好き。過去の全てがそれぞれの今を作っているのは人間もそうだよなぁ…それがどんな形であれ…
    多様性を認める温かさはやっぱり大事にしたいなぁと、

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    2020年02月22日
  • ブスの自信の持ち方

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    言われてみればしっくりくるのに、言われないと全然わからないことを、ずばりと言い当ててくれる。ナオコーラさんの文章を読むと、いつも力が湧いてきます。

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    2019年10月16日
  • ブスの自信の持ち方

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    「自分で決めたことを、自分が続けている」という感覚が自信に繋がる。
    自分で決めた目標に向かって、自分らしい努力をこつこつやる以外に、生きている間にすべきことはない。

    そうだなーと思った。
    “自信の持ち方”という方に今更ながら感銘を受けた。

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    2019年09月27日
  • ブスの自信の持ち方

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    どうして人は他人を非難するのか?というのが子供の頃から疑問だったけれど、それが社会の問題だというのはなるほどと思った。私はもう大人で、素敵な大人として楽しく生きたいので、もっと文化的で成熟した社会にしたいなぁ。

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    2019年08月12日
  • 人のセックスを笑うな

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    私は関西出身で多摩の辺りの風景は馴染みはないのですが、映画を観たこともあり、ゆったりと時間が流れていくような雰囲気を小説からも感じることが出来ました。
    心を激しく揺さぶられる訳ではないけれど、細かく擦り傷をつけられるような、かさぶたを後から見て愛おしくなるような読後感でとても好きな小説です。
    ヒーターのオイルを入れる場面が特にお気に入り。

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    2019年03月17日
  • 指先からソーダ

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    いちばん好きな本。ナオコーラさんの小説が好きだったけど、ナオコーラさん本人がいちばん面白い。
    気取らず、しゅわしゅわの泡のように掴み所がなく優しい文章。この本を読むと、肩の力を抜いて気ままに生きていっていいのだと思わせてくれる。1人でお寿司を食べに行く話と、もうすぐ別れる恋人と未来の話をする話と、不動産屋さんの話が好き。

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    2018年12月28日
  • 人のセックスを笑うな

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    東京新聞で著者のコラムに興味を持ち読む。短時間で読むことが出来た。
    生々しい描写もある。映画も気になる。

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    2018年11月23日
  • 長い終わりが始まる

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    これはにがい 未熟で幼稚な人間をこれでもかというくらい真っ直ぐ捉えて書く

    その未熟さ故に譲れない部分がコミュニティの欺瞞だったり、狡猾さだったりする
    でも、それは自分も持ってる
    その持ってる事も逸らさず書く
    だから苦い

    ナイフの様な鋭いナオコーラ節に戦慄する

    田中という男子大学生を好きになった小笠原
    マンドリンサークルの仲間の二人
    コミュニケーション能力の低い小笠原はサークルでも浮いている
    男子学生からは浮く田中
    でも、田中はそのコミュニケーション能力の低さを可愛さに変えて女子の仲良くする狡い奴

    恋に幼稚で魅力のない小笠原をいいように利用する田中は本当に狡い

    でも、小笠原も負けてばか

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    2017年11月22日
  • 指先からソーダ

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    「人のセックスを笑うな」で有名な山崎ナオコーラさんのエッセイ集。

    毎日コツコツ読み進めた本だったので、おわってしまったのが寂しい気持ち。

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    2017年11月21日
  • 昼田とハッコウ(下)

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    上巻のはじめの方は主人公達の関係性やかぞくの関係性もよく分からず感情移入できないで
    モヤモヤしてたけど、父親の公平の死後
    色々と物語が急展開して、かなり読みやすくなった!吉祥寺はすごく好きな街だし、むかし働いてたりしたから、自然と情景も浮かんで楽しかった。ウチの地元の本屋さんも二軒続けざまに閉店して小さい本屋さんには本当に厳しい時代なんだと…悲しい気持ちになります。
    アロワナ書店の様な個性的な書店が沢山できればいいなぁ

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    2017年08月09日
  • 指先からソーダ

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    とても好きな本のひとつになりました。また読み返したい。
    恋愛の一コマを描写するところは、はかなくて切なくて忘れていた感情がよみがえるような感覚。
    エッセイの題が魅力的で、文章を奏でる言葉も素敵。
    また他の作品も読みたくなる。

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    2016年06月02日
  • 指先からソーダ

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    『指先からソーダ』

    山崎ナオコーラさん

    読んでいて楽しくて楽しくてしょうがない!って感じのエッセイ集。
    私も本が好きだから本の世界が好きだしナオコーラさんが好き!

    きっとナオコーラさんもはかないものが好きなんだ。嬉しかった。

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    2016年05月17日
  • カツラ美容室別室

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    震災でだいぶ気が滅入ってしばらく読書から遠ざかっていた。
    軽く読める本と思って、探していたら呼ばれるように手に取った。

    何気ない日常のちょっとスパイスのきいた個性的で魅力的な人たちとの交流、花見での情景。
    楽しそう。
    そうそう友情って実はドロリとしているよね。

    カツラさんのお母さんについての件からどんどん涙がとまらず。

    熊本城でお花見またできますように。

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    2016年05月09日