山崎ナオコーラのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前作に続いて白岩玄さんの著書を読んだ。
今回は小説ではなく正確には白岩玄さんと山崎ナオコーラさんの往復エッセイだ。
『『野ブタ。をプロデュース』の白岩玄と『人のセックスを笑うな』の山崎ナオコーラ。共に20代で作家になり、現在二児の親でもある二人が、手紙をやりとりするように綴る、子育て考察エッセイ!』河出書房新社HPより
タイトルからわかる通り、これはコロナ禍での育児を綴ったエッセイだ。
特に白岩さんは二番目のお子様の出産がちょうど丸かぶりしたとのことだった。出産に立ち会う予定だったそうだがそれが叶わず、また上の子と一緒に面会することもできなかったらしい。
私の友達にもコロナ禍で出産した子が -
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Posted by ブクログ
ネタバレ#1
劇中の中盤で最も心を惹かれたシーンがある。加賀美とニキが新宿の路上で写真をとる家族に遭ったあと、ニキが言う。
「さっきのお母さんの、『美人に撮ってよ』ってセリフ、良かったね。結局のところ、写真ってそういうことだよね」
ニキは不器用で、人間関係の機微よりも無機質な被写体を得意とする写真家だと自称し、それが写真にも表れていた。そしてそれを自身の姿、アイデンティティだと信じ込むために気を張っていた。それでも、物語の終わりについにニキは自身の人間ぽさに向き合った。
『美人に撮ってよ』のシーンは、二人がきっとその感覚に気がついていたんだとおもわせる瞬間だった。あのときに何かが起きていれば結末は変 -
Posted by ブクログ
自分には姉妹はいないが、いたらいいなぁと妄想したことはある。幼い頃から一緒に育って、分かり合えて、味方になってくれる自分とそっくりな存在なのだろうなと。
でもこの本の姉妹はそうとは限らない。同じ親から生まれても価値観や性格はバラバラ、なんなら少し理解しがたい考えや反応を持つ、ちょっと邪魔くさくてでも途切れない繋がり。
かと思えば、真逆の気質を持って似てるところなんかないのになぜか一緒にいると楽しくなってくる、自分のことが少し好きになれるような他人もいる。
一緒に育ってなくても、大人になってからでも、姉妹は自分で手に入れられることをこの本は教えてくれる。
ぜひとも、阿佐ヶ谷姉妹のエッセイと一緒に