作品一覧

  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら
    値引きあり
    4.1
    1巻460円 (税込)
    長年フランスを敬遠していた私だったが、40代半ばを過ぎて、パリ郊外に住む叔母ロズリーヌの家に居候することに。毛玉のついたセーターでもおしゃれで、週に一度の掃除でも居心地のいい部屋、手間をかけないのに美味しい料理……。彼女は決して無理をしない。いつだって自由だ。パリのキッチンで叔母と過ごして気づいたことを綴ったエッセイ。
  • かきあげ家族
    -
    1巻770円 (税込)
    スランプ中の老映画監督・中井戸八郎のもとに、仕事をやめた長男と離婚した長女が出戻ってきた。家には引きこもりの次男もいて、中井戸家は十数年ぶりに一家集結してしまう。そんな中、八郎が家宝にしている世界的名監督の遺稿がネットオークションに出ていることが発覚する。家族の誰かが出品したとにらんだ八郎は、密かに犯人捜しを始めるが……。最も身近だが最もわかっていないかもしれない家族をめぐる、笑いと涙の珠玉作
  • 万次郎茶屋
    -
    1巻715円 (税込)
    動物園の片隅で、ひっそり地味に生きる老いたイノシシ・万次郎の密かな夢は、いつかカフェを開くことだった。幼いころから万次郎の絵を描き続ける画家志望、しかし才能はないエリは、万次郎を主人公にした絵本を描くことを思い付くが……。笑って泣けて、また笑える表題作「万次郎茶屋」を始め、ちょっと不思議で、じんわりしみる全6編を収めた珠玉の短編集。
  • おふるなボクたち
    3.0
    1巻715円 (税込)
    「古いもの」が好きなケンは、古代遺物の『レコード』が奏でる魅惑的な調べに聴き入る毎日を送っていた。そんな彼が恋をしたのはジャケット写真の中で微笑む女性。「彼女に会いたいんだ」大それた願いは思いがけぬ出来事を招き……。(「ボクはニセモノ」) 中古品やおさがり、古いものに宿る思いが巻き起こす物語を、ユーモアとシニカルで包み込んだすこし不思議な短編集。
  • 泥酔懺悔
    3.6
    1巻660円 (税込)
    お酒のせいなんです!! お酒の席は飲める人には楽しく、下戸には不可解……。女性作家によるエッセイ11連作。■無理 朝倉かすみ/下戸の悩み 中島たい子/初めての飲み会 瀧波ユカリ/十八の夜の話 平松洋子/ザル女という噂 室井滋/酒瓶にも警告ラベルを!? 中野翠/ひとりでお酒を飲む理由 山崎ナオコーラ/下戸一族 VS 飲酒派 三浦しをん/白に白に白 大道珠貴/損だけど 角田光代/好きでもきらいでもない 藤野可織
  • 建てて、いい?
    値引きあり
    3.7
    1巻300円 (税込)
    「家、欲しいな」思わず呟いた自分の言葉に驚く30代半ば、独身、アパート暮らしの長田真里。結婚相手を見つけるのでもなく仕事に成功するのでもなく、ひとりで心地よく暮らせる家を建てるのって、ありですか? 従妹の友紀子や両親を始め世間の壁を越えることで見えてくる風景。「彼の宅急便」を併録。
  • 院内カフェ
    3.6
    1巻1,500円 (税込)
    ロングセラー『漢方小説』の著者が、中年期の身体や心模様を軽妙なタッチで描き、気持ちがほっこりなごむ傑作。総合病院のカフェを舞台に、不妊の夫婦、患者との関係を模索する医師などが、治療とは何かを問いかける。
  • 心臓異色
    3.3
    1巻1,320円 (税込)
    スーツ姿から「会社員」と呼ばれた稀代の大泥棒は、運命の女性と出会い泥棒から足を洗うことに。二人が見つけた新居は、過去に盗みに入ったことのある中古の一軒家だった――(「家を盗んだ男」)。ユーズド人工心臓を移植してから、食べ物の好みや行動が変わってしまった男。心配する恋人の説得で、その心臓の前のオーナーをたどってみると――(「心臓異色」)。異色作家が描く、どこか懐かしくてすこし不思議な短編集。
  • そろそろくる
    3.5
    1巻407円 (税込)
    「泥棒?」アパートに入ると、仕事道具の紙や画材が散らばり、キッチンは卵の殻がへばりついている。自分でやったこととわかっているが、それにしても……。生理前に必ず陥るこのパターン。イライラしたり落ち込んだり。でもこれもやっぱり自分なのだ――。彼や友人たちの理解を得ながら、生理を通して、自分を見つめなおしていく秀子。PMS(月経前症候群)と格闘する30代の女性を軽快に描く。
  • 漢方小説
    3.9
    1巻407円 (税込)
    【第28回すばる文学賞受賞作】川波みのり、31歳、脚本家、独身。胃がひっくり返ったようになるのに、眠れないのに、病院に行って検査をすると『特に異状なし』。あのつらさは何? 昔の男が結婚したショックのせい? それとも仕事のストレス? 最終的にたどりついた東洋医学で、生薬の香りに包まれながら、みのりが得たものは。心と体、そして人間関係のバランスを、軽妙なテンポで書き綴る。仕事も、恋愛も、なんとなく疲れちゃった…。大丈夫! そんなときの処方箋。
  • この人と結婚するかも
    3.3
    1巻440円 (税込)
    気になる男性と出会うたび、「この人と結婚するかも」って直感する。けど、結果はいつも外れ。このままじゃ私、ただのイタい妄想独身女!? 二度と変な直感は抱かないと反省したのも束の間、英会話教室で出会ったケンのことが早速気になって……(『この人と結婚するかも』)。その他、迷走する男の勘ちがいを描く『ケイタリング・ドライブ』を同時収録。女も男も、恋をしたら妄想がとまらない!
  • ハッピー・チョイス
    3.7
    1巻387円 (税込)
    貴世は39歳、独身、小説家。体験のない「殺人」は書けても、体験のない「結婚」が書けずに悩んでいる。そんな貴世が、結婚小説のリサーチのため蕎麦打ち合コンに潜入。なんと急性蕎麦アレルギーを発症するものの、朦朧とする意識の中で、ある男性と出会い……。出会いをよせつけない磁場を抜け出して、遠かった「結婚」がついに現実に!? 幸せを求めて、貴世が選んだ「私らしい結婚」の答えとは?
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

    Posted by ブクログ

    異文化を感じれる旅と、お料理が好きな人にはドンピシャに刺さる本。最高に楽しめた。

    著者の中島たい子さんは、素敵なパリジェンヌをお手本にというような、いかにもフランス人を過剰評価している日本(とくに女子)風潮を斜に構えた印象をずっと抱いていたようで、親戚がフランスにいて滞在できるき機会があるのに積極的な興味を抱いてこなかったそう。

    私もフランス人の生活に興味を持った事もなく、フランス人は10着しか服を持たない系の本が流行った時、読んでみようかと思ったけれど、フランス人の気質とは自分は合わない気がしてこの手の本を手に取ることはなかった。

    でも、この本に出てくる著者のフランス人の叔母さんが本当

    0
    2024年11月16日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

    Posted by ブクログ

    初読みの中島たい子さん。とっても良かったです。
    著者にはフランス在住の叔父さんがいて、そこで暮らしたときのことが綴られていました。

    たい子さんの叔父夫婦、叔母のロズリーヌさんや娘のソフィーさんとのエピソードを楽しく読みました。
    文字を追っているだけなのに異国の空気を感じたし、ロズリーヌさんがいつも軽やかで自然体で素敵。

    ほんのちょっとしたエピソードが、著者の特別な思い出なんだと感じられたし、そんな小さなエピソードの1つ1つがすごくいい。

    料理がたくさん出てくるのでお腹が空いてきます!
    ロズリーヌさんの作る「四角いバゲット」がめちゃくちゃ食べたい。
    他にもマロンアイスや手摘みの苺で作ったジ

    0
    2024年07月12日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

    Posted by ブクログ

    この本を読み始めて、まずパンが食べたくなった。それもカリッカリでパリッパリのバゲット。

    フランスの叔母のところにホームステイした作者が叔母や従姉妹の感性や生き様に感銘を受けたことや、自分との違いに不思議に思ったことをまとめたエッセイ。
    だから別にグルメ本でもなければ、詳細で緻密な食レポがされている訳でもないんだけど、出てくる食べ物のすべてが美味しそう。

    巻末にレシピが載ってるのが嬉しい。
    日本でも手に入りやすい食材や、代替できる食材で紹介してくれているから、「いいな〜!食べた〜い!」ってなってもチャレンジできるのもありがたいポイント。

    0
    2024年06月05日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

    Posted by ブクログ

    薄い本だったのでとても読みやすかった。私のフランスの知識はエッフェル塔くらいしか無かったけど、この本をきっかけにフランス人は他人からの目や「こうでなければならない」というのがなくて自由に生きる人たちなんだなと思った。美味しい、美しい、楽しいという気持ちをとても大切にしていて、私ももっとそういう気持ちを大切にしようと思った。いつかフランスに行ってみたい。

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    2024年04月21日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

    Posted by ブクログ

    フランスに素敵なしんせきがいる
    って素敵ですね‼️
    ただ ひと月も遊びにこられるのは 大変!

    フランス人は 洋服を10着しか持っていないんだ
    と私も思っていましたけど そんなことはないんだね。
    ロズリーヌの四角いバケットは 魅力的です。
    美味しそうです。
    木綿の可愛い柄のついた寝袋は 合理的だし 可愛らしいし いいですね!
    この本を読んで フランスのお母さんたちも 家族と一緒にのんびりご飯が食べられないんだ。
    テレビで イタリアのママたちは パスタを茹でたり ソースをあっためたりして 家族に食べさせ 自分が食べる前に 家族が食べちゃう。

    そういうのは 嫌だな!お手伝いさんじゃないんだから 

    0
    2024年03月17日

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