中島たい子のレビュー一覧

  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら
    薄い本だったのでとても読みやすかった。私のフランスの知識はエッフェル塔くらいしか無かったけど、この本をきっかけにフランス人は他人からの目や「こうでなければならない」というのがなくて自由に生きる人たちなんだなと思った。美味しい、美しい、楽しいという気持ちをとても大切にしていて、私ももっとそういう気持ち...続きを読む
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら
    フランスに素敵なしんせきがいる
    って素敵ですね‼️
    ただ ひと月も遊びにこられるのは 大変!

    フランス人は 洋服を10着しか持っていないんだ
    と私も思っていましたけど そんなことはないんだね。
    ロズリーヌの四角いバケットは 魅力的です。
    美味しそうです。
    木綿の可愛い柄のついた寝袋は 合理的だし ...続きを読む
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら
    一気読みした。無理しない、ものを大事にする、切り替える、てことが心地よさなのかなと思いました。四角いバケットに憧れました。
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら
    とても薄い本なので読みやすかったです。作者がパリ郊外に住んでいる叔母の所に居候する物語です。驚いたのは、アイスクリームの保存は、ガラス瓶、フランスの人達は、プラスチックは、使わない。トマトソースも手作りをし、バツケットを作る事。洋服もすぐに買わずに何件も回る事など、日本人には、覆す事があるので、逆に...続きを読む
  • 漢方小説
    もう何回読んでいるかわからない本。勉強になります。何故か調子が悪くなると手に取っていて読み終わった後、ドラッグストアで手に入るエキス剤飲んでいる。本格的に漢方薬調剤してもらったら、お高いんだろうな☺
  • 漢方小説
    川波みのり(31)独身
    胃がひっくり返るような体調不良なのに病院での診断は異常なし
    最終的にたどり着いた東洋医学で心とからだのバランスを整える というお話

    まずタイトルのセンスよ
    そして小気味良いテンポ
    比喩が上手くて、ニヤリ

    女性は年齢を重ねるにつれ、不調が出てくる方も多いはず
    例に洩れず私も...続きを読む
  • 漢方小説
    現代医療の主流とされているとも言われる西洋医学と対置される東洋医学。本書はその東洋医学たる漢方に主眼を置いた物語です。
    主人公みのりの視点に立ち、淡々と描写されていく少し癖のある文体に、最初は戸惑うかもしれません。
    しかし、1頁、1頁とめくるたびに、まるで漢方が徐々に身体のバランスを調えてくれている...続きを読む
  • 院内カフェ
    新聞の書評を読んで、読んでみたいと思った本。
    初めての作家さんだったが、想像していた以上に心に響いた。

    登場人物の一人である朝子の年齢が自分と近いためか、彼女の置かれた状況や考えること(年老いていく両親の変化を諦観しながらも、やりようのない憤りを感じているところなど)、共感せずにはいられなかった。...続きを読む
  • 漢方小説
    これは今の私にぴたっときた。

    ー喜びは悲しみに勝ち、悲しみは怒りに勝ち、怒りは思いに勝ち、思いは恐れに勝ち、恐れは喜びに勝つー

    バランスが大事なのだ。
    木火土金水の五角形を眺めてしまう。
  • 漢方小説
    タイトルの通り漢方薬がメインの内容でしたが、主人公の女性やその友達に起こる様々な変化に、東洋医学の診断を上手く織り交ぜながらわかりやすく解説されてます。
    患者さんへの説明の参考にオススメですよ❗️
  • 漢方小説
    漢方薬を服用することになり、思い出しての再読です。

    著者の本の最大の魅力は、シリアスな中にあるクスッと笑える部分。
    そこを思い切り堪能しました。

    感情と臓器は同一。
    身体に寄り添う東洋医学に惹かれます。
    私が服用するようになった漢方薬がどれ位効いてきてるのかはまだ不明。
    でも、今までの西洋医学の...続きを読む
  • この人と結婚するかも
    主人公は30代の女性。ステキな男性と出会った瞬間に「この人と結婚するかも」と、感じてしまう直感の豊かさです。しかし実際は結婚どころか、デートも出来ない生活をしています。

    この感覚、妄想系恋愛に走るタイプですね!!妄想力が強い人は、何も始まらないウチから、自らのストーリーを作ってしまう傾向にあります...続きを読む
  • 建てて、いい?
    想像上の話でも図面上の話でも、そこには家があって入っていく。想像した家と自分を見つめ直していく。気持ち良かった。家は「人」が住むもので「人」の夢。確かにそうだと感じる。惹かれながら見ないようにするのは辛かっただろうと思うが、それ以上に建てることへのワクワクがあったのかもしれない。
    彼の宅急便/葛藤し...続きを読む
  • 院内カフェ
    院内カフェに一歩入れば、彼らは「患者」でなく、私たちにとって「客」なのだ… 土日バイトの主婦、相田亮子は若いスタッフ村上君と接客に勤しむ。
    亮子が(売れない)作家と知った彼は、仕事の合間にネタ話を披露。そんな穏やかな空気を一変させる事件が起こる。

    カフェに常連客は付きもの。
    黄緑のヤッケを着た...続きを読む
  • 院内カフェ
    179ページの「自分が病めるときも、人を愛せるか?」という言葉に、軽く衝撃を受けました。
    心身の不調や先の見えない治療という中にあって、他者を思いやり愛するという事は、とても難しい事のように感じました。

    登場時には「げー」っと思わせられたゲジデントですが、読み進めていくと印象が変わって、胸の内に秘...続きを読む
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら
    バリバリの四角いバゲットが思わず食べたくなった、中島たい子さんのエッセイ。

    フランス人といえば、おしゃれなイメージ。それだけではない暮らしかたを知ることができた。ロズリーヌが作る料理は、こみ入ったものではないがどれもおいしそう。(巻末にレシピあり)カーテンまで作ったり、古本を自分で修繕したり、楽し...続きを読む
  • そろそろくる
    PMSのことを書いた小説だと知って購入。
    生理前に暴れ出す主人公の描写から始まったけど、初っ端からわかるー!!って思いながら読んでた。
    好みの文であっという間にさくさく読んだ。

    基樹くんがオレもPMSかもしれない、って言ったシーンでは反射で、何を言ってるんだこいつは、と思ってしまったけど、よく考え...続きを読む
  • 院内カフェ
    我が家の近くの大学病院も、数年前にホテルのロビーのようにきれいになり、チェーン店のカフェがあるので、そこをイメージしながら読みました。
    店員の動きや会話を読んでいると、こんなふうに働きたいなあなんて思ったり、病気や客として訪れた夫婦の事情など、暗くなりがちな話もテンポよく読めました。
  • 院内カフェ
    院内カフェは、病院の中にある(おそらく全国チェーンの)カフェで、病院でも日常でもない場所です。客と店員、客同士、相手の名前を知り合う関係ではない中で、相手を思う少しの気持ちに励まされました。私自身も病院の中で、病院でも日常でもない場所と言えるところで働いているので、自身の仕事をがんばろうと思いました...続きを読む
  • 漢方小説
    漢方の事に少し興味があり、なにかないかなぁ っと思っていたときに目に入ったので読んでみた。
    小説だけれど、なんとなく漢方の事が理解出来た。
    なかなか面白い一冊。
    特に最後の数行がこの小説を締めてくれる。

    川波みのり、31歳、脚本家、独身。
    救急車で運ばれるが西洋医学では正常と判断。
    症状は治まらず...続きを読む