中島たい子のレビュー一覧

  • 漢方小説
    現代医療の主流とされているとも言われる西洋医学と対置される東洋医学。本書はその東洋医学たる漢方に主眼を置いた物語です。
    主人公みのりの視点に立ち、淡々と描写されていく少し癖のある文体に、最初は戸惑うかもしれません。
    しかし、1頁、1頁とめくるたびに、まるで漢方が徐々に身体のバランスを調えてくれている...続きを読む
  • 院内カフェ
    新聞の書評を読んで、読んでみたいと思った本。
    初めての作家さんだったが、想像していた以上に心に響いた。

    登場人物の一人である朝子の年齢が自分と近いためか、彼女の置かれた状況や考えること(年老いていく両親の変化を諦観しながらも、やりようのない憤りを感じているところなど)、共感せずにはいられなかった。...続きを読む
  • 漢方小説
    これは今の私にぴたっときた。

    ー喜びは悲しみに勝ち、悲しみは怒りに勝ち、怒りは思いに勝ち、思いは恐れに勝ち、恐れは喜びに勝つー

    バランスが大事なのだ。
    木火土金水の五角形を眺めてしまう。
  • 院内カフェ
    初めて聞いた作家さんで、どうかなと思ったけど、偶然手に取ってよかった。
    舞台は大きな病院に併設されているカフェ。来るお客は患者さんが多いけれど、出すものはチェーン店の他のお店と同じ。思い通りにならない自分の体と他人の心。それとの付き合い方を少しだけ教えてくれるおはなしです。
    カフェでバイトとして働く...続きを読む
  • 漢方小説
    タイトルの通り漢方薬がメインの内容でしたが、主人公の女性やその友達に起こる様々な変化に、東洋医学の診断を上手く織り交ぜながらわかりやすく解説されてます。
    患者さんへの説明の参考にオススメですよ❗️
  • 漢方小説
    漢方薬を服用することになり、思い出しての再読です。

    著者の本の最大の魅力は、シリアスな中にあるクスッと笑える部分。
    そこを思い切り堪能しました。

    感情と臓器は同一。
    身体に寄り添う東洋医学に惹かれます。
    私が服用するようになった漢方薬がどれ位効いてきてるのかはまだ不明。
    でも、今までの西洋医学の...続きを読む
  • 院内カフェ
    自分が妻という立場のせいか、夫って何にもわかってない!って愕然とするシーンがあり、思わず呆れて笑ってしまった。
    絶滅種の箇所では共感して悲しくもなり、ふたりの結論に救われもした。

    病気そのものが消えてなくなるワケじゃない。そんな魔法のようなハッピーエンドではないが、現実的な、人間の幸せという所には...続きを読む
  • 院内カフェ
    作者の本は読みやすく安心して読めるし題名で間違いないだろうと購入して読んだ。なかなかないシチュエーションだけど、現実にありそうで想像がはっきりでき、カフェの様子が頭のなかで映像化されて私の頭の中では映画のように物語が進んでいった。主人公の女性と友達になりたい。好きなタイプ。さらっとしていて頭がよくて...続きを読む
  • 院内カフェ
    舞台は病院内に併設されたカフェ。
    そこでバイトするスタッフと、
    お客としてやってくる人々の悲喜こもごもな物語。

    私自身長女で、親の老いを感じざる負えない年齢だということや、
    登場人物の人生が、他人事とは思えない部分が多々あって…。
     
    なかでも朝子と孝昭夫妻の話が印象的。
    夫婦間に交わされる手紙が...続きを読む
  • この人と結婚するかも
    主人公は30代の女性。ステキな男性と出会った瞬間に「この人と結婚するかも」と、感じてしまう直感の豊かさです。しかし実際は結婚どころか、デートも出来ない生活をしています。

    この感覚、妄想系恋愛に走るタイプですね!!妄想力が強い人は、何も始まらないウチから、自らのストーリーを作ってしまう傾向にあります...続きを読む
  • 建てて、いい?
    想像上の話でも図面上の話でも、そこには家があって入っていく。想像した家と自分を見つめ直していく。気持ち良かった。家は「人」が住むもので「人」の夢。確かにそうだと感じる。惹かれながら見ないようにするのは辛かっただろうと思うが、それ以上に建てることへのワクワクがあったのかもしれない。
    彼の宅急便/葛藤し...続きを読む
  • 漢方小説
    漢方薬について知りたい気持ちがある人がこれを読むなら、どんぴしゃり!
    かつて私は、めまいがひどくて近所の婦人科を受診し、漢方薬を処方されて飲んだところ、ひどい高血圧で「死ぬのか!」と思うような状態に。
    わけもわからず総合病院で診てもらったところ
    『漢方薬で「甘」と言う字が入ったものを飲むと血圧が上が...続きを読む
  • 建てて、いい?
    三十代半ば独身女性の主人公。万人向けではないでしょうが、個人の『家を建てたい』という夢が詰まっています。結婚相手探しが場所探しになり、果ては施主となる彼女が、設計者らと相談しながら、いかにして自分の居場所となる家を建てようとするのか。お酒を飲みながら、自由な発想で、ああだこうだと話すシーンが好きです...続きを読む
  • 泥酔懺悔
    総勢11名の情勢が、酒にまつわる、まあ総じてどうしようもない、どうかしている経験とその反省と言うか自らを省みて飲酒の鋼材と何故に人は記憶を失うまで泥酔しなければならないのかをシリアスに語るエッセイ集。非常に秀逸。

    なかでも山崎オナコーラさんの「ひとりでお酒を飲む理由」には身につまされてなるほどなる...続きを読む
  • 心臓異色
    シニカルでSFチックな短編集。
    星新一さんを彷彿とさせるものが多く、他の方の感想にも同じようにあって、おお!と思いました。
    わたしはとても好きな話ばかりです。特にはじめの話と最後の話に関連があって、オタクの好きなやつ!!と興奮しました。
  • 泥酔懺悔
    泥酔の失態を開き直るんじゃねぇ、と下戸の私は常々。んでも、人の泥酔を楽しむってのは面白い視点かもしんない。そんな余裕があればなぁ。
    総じて若い年代の著者のほうが面白かったかな。
  • 院内カフェ
    とある病院に併設されているカフェが舞台の ほっこり出来るいい話ばかりの七章立ての好作品でした♪ とりわけ六章が印象的だったね。本当に こんなカフェがある病院があるなら入院したり受診したり見舞いに行ったりするかも知れないなぁ(笑)
  • この人と結婚するかも
    この人と結婚するかも
    ケイタリング・ドライブ

    短編2作品が収録されている。

    この人と結婚するかも
    →男の人と知り合うたび、この人と結婚するかも、と妄想する。しかし、思うだけで行動せず、勝手に妄想して舞い上がったり失望したりして、いつのまにか片思いが終わっていく主人公。そんな主人公の日常と、一歩踏...続きを読む
  • 泥酔懺悔
    12人の女性作家などの酒に関するエッセイです。「泥酔懺悔」、2016.9発行(文庫)。面白かったです。①三浦しをんさん、30代から泥酔すると記憶を失う。朝起きると下半身裸で便器を抱いた形で寝ていたと。飲酒の習慣に並ぶのは読書ぐらいとか。②角田光代さん、飲み始めたら途中でやめられない。とことん飲んで記...続きを読む
  • 院内カフェ
    普通のカフェ。普通と違うのは病院の中にある、という事だけ。それ以外は何も変わらない。売っているものも、何もかも。来る人も選ばない。病気の人とそうじゃない人。院内カフェの様な存在でお互いに寄り添う。どちらにとっても居心地の良い、その空間。