中島たい子のレビュー一覧

  • 泥酔懺悔

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    小学校から大学まで同じだった友人に勧められて読んだ。
    語彙力なくて上手く感想言えないけど、個人的に中島たい子さんのが好きだった。
    もともとほぼ飲めなかったから下戸の気持ちもわかるし、世間的なお酒の立ち位置とか共感だったし、記憶なくす友達と重ね合わせて見てしまった。
    勧めてくれた友人はいつも私に新しい感性や向上心を与えてくれる。またおすすめを聞きたい。

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    2025年11月14日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    編集者的には「フランス人は料理に時間をかけない」とかなんとか、某ベストセラー本に寄せたタイトルにしたかったのかもしれないけど、著者が「フランス人」という言葉を入れたくなかったのかもしれない。

    なーんて仮定に次ぐ仮定で勘ぐってしまうくらい、「フランス人」と一括りにすることを避け、丁寧に「自分の見たフランス」を追求されている著者の中島さん。お料理に詳しく、アメリカ留学経験がおありだからか異国ぐらしの解像度も高くて、読んでいてとても心地よかったです。
    (外国だというだけで何でもかんでも珍しがって書く旅エッセイも多い中で)

    でもロズリーヌやソフィーらの個性をどれだけフランス人という国民性に結びつけ

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    2025年07月28日
  • 万次郎茶屋

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    表紙がかわいい。SFもしくはファンタジー風味の短編集。軽い手触りで読めるけど、終盤「万次郎茶屋」「私を変えた男」まできてウワァ(嬉)となる。読めてよかったー。
    けなげでやさしい万次郎。彼の毛皮の手ざわりと、憧れの珈琲の香りが胸に残るよう。新田くん、80パーマン、エリちゃん、平井さん、みんな親しく思えて名前で呼びたくなる。

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    2025年02月05日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    題名を見て読んでみたいと思い、手に取りました。
    パリのおしゃれな話なんだろうなと読み始めだけど、違ってた。おしゃれはおしゃれなんだけど、
    大事なことに気づかさせてくれる、ためになるエッセイでした。中島たい子さんのフランス人の叔母ロズリーヌさんとのやり取りの話なんだけど、このロズリーヌさんが素敵、カッコいい。ロズリーヌさんに教えられる事が多かったな。

    私が思っているフランス人て何をやってもおしゃれ、というイメージ。でもフランス人にはただの日常の出来事。常にやっていることなんで、おしゃれということではない。逆にフランス人が日本人をそう思ってたりと、結局無いものねだりなのかな。
    自分がいいと思った

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    2025年01月21日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    異文化を感じれる旅と、お料理が好きな人にはドンピシャに刺さる本。最高に楽しめた。

    著者の中島たい子さんは、素敵なパリジェンヌをお手本にというような、いかにもフランス人を過剰評価している日本(とくに女子)風潮を斜に構えた印象をずっと抱いていたようで、親戚がフランスにいて滞在できるき機会があるのに積極的な興味を抱いてこなかったそう。

    私もフランス人の生活に興味を持った事もなく、フランス人は10着しか服を持たない系の本が流行った時、読んでみようかと思ったけれど、フランス人の気質とは自分は合わない気がしてこの手の本を手に取ることはなかった。

    でも、この本に出てくる著者のフランス人の叔母さんが本当

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    2024年11月16日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    初読みの中島たい子さん。とっても良かったです。
    著者にはフランス在住の叔父さんがいて、そこで暮らしたときのことが綴られていました。

    たい子さんの叔父夫婦、叔母のロズリーヌさんや娘のソフィーさんとのエピソードを楽しく読みました。
    文字を追っているだけなのに異国の空気を感じたし、ロズリーヌさんがいつも軽やかで自然体で素敵。

    ほんのちょっとしたエピソードが、著者の特別な思い出なんだと感じられたし、そんな小さなエピソードの1つ1つがすごくいい。

    料理がたくさん出てくるのでお腹が空いてきます!
    ロズリーヌさんの作る「四角いバゲット」がめちゃくちゃ食べたい。
    他にもマロンアイスや手摘みの苺で作ったジ

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    2024年07月12日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    この本を読み始めて、まずパンが食べたくなった。それもカリッカリでパリッパリのバゲット。

    フランスの叔母のところにホームステイした作者が叔母や従姉妹の感性や生き様に感銘を受けたことや、自分との違いに不思議に思ったことをまとめたエッセイ。
    だから別にグルメ本でもなければ、詳細で緻密な食レポがされている訳でもないんだけど、出てくる食べ物のすべてが美味しそう。

    巻末にレシピが載ってるのが嬉しい。
    日本でも手に入りやすい食材や、代替できる食材で紹介してくれているから、「いいな〜!食べた〜い!」ってなってもチャレンジできるのもありがたいポイント。

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    2024年06月05日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    薄い本だったのでとても読みやすかった。私のフランスの知識はエッフェル塔くらいしか無かったけど、この本をきっかけにフランス人は他人からの目や「こうでなければならない」というのがなくて自由に生きる人たちなんだなと思った。美味しい、美しい、楽しいという気持ちをとても大切にしていて、私ももっとそういう気持ちを大切にしようと思った。いつかフランスに行ってみたい。

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    2024年04月21日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    フランスに素敵なしんせきがいる
    って素敵ですね‼️
    ただ ひと月も遊びにこられるのは 大変!

    フランス人は 洋服を10着しか持っていないんだ
    と私も思っていましたけど そんなことはないんだね。
    ロズリーヌの四角いバケットは 魅力的です。
    美味しそうです。
    木綿の可愛い柄のついた寝袋は 合理的だし 可愛らしいし いいですね!
    この本を読んで フランスのお母さんたちも 家族と一緒にのんびりご飯が食べられないんだ。
    テレビで イタリアのママたちは パスタを茹でたり ソースをあっためたりして 家族に食べさせ 自分が食べる前に 家族が食べちゃう。

    そういうのは 嫌だな!お手伝いさんじゃないんだから 

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    2024年03月17日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    一気読みした。無理しない、ものを大事にする、切り替える、てことが心地よさなのかなと思いました。四角いバケットに憧れました。

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    2024年03月17日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    とても薄い本なので読みやすかったです。作者がパリ郊外に住んでいる叔母の所に居候する物語です。驚いたのは、アイスクリームの保存は、ガラス瓶、フランスの人達は、プラスチックは、使わない。トマトソースも手作りをし、バツケットを作る事。洋服もすぐに買わずに何件も回る事など、日本人には、覆す事があるので、逆に新鮮です。フランスの人達は、物をすごく大事にすることを見倣いたいです。日本は、埋め立てゴミに、まだ使えそうな家具を持ってきたら、法律が問われますが叔母さんは使えそうな家具を、持ってきて使う精神は、あっぱれです。思わずクッスと笑いたくなりました。

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    2024年02月19日
  • 漢方小説

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    もう何回読んでいるかわからない本。勉強になります。何故か調子が悪くなると手に取っていて読み終わった後、ドラッグストアで手に入るエキス剤飲んでいる。本格的に漢方薬調剤してもらったら、お高いんだろうな☺

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    2023年08月28日
  • 漢方小説

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    ネタバレ

    川波みのり(31)独身
    胃がひっくり返るような体調不良なのに病院での診断は異常なし
    最終的にたどり着いた東洋医学で心とからだのバランスを整える というお話

    まずタイトルのセンスよ
    そして小気味良いテンポ
    比喩が上手くて、ニヤリ

    女性は年齢を重ねるにつれ、不調が出てくる方も多いはず
    例に洩れず私も体調が万全な日が少なくなってる
    解説の酒井順子さんが《狭間に悩む全ての人達に効能がある》というのに納得
    不調という狭間をもがいて、自分なりの「何か」を見つける
    共感できることの多い小説だった

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    2021年08月19日
  • 漢方小説

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    現代医療の主流とされているとも言われる西洋医学と対置される東洋医学。本書はその東洋医学たる漢方に主眼を置いた物語です。
    主人公みのりの視点に立ち、淡々と描写されていく少し癖のある文体に、最初は戸惑うかもしれません。
    しかし、1頁、1頁とめくるたびに、まるで漢方が徐々に身体のバランスを調えてくれているかのように、身体に馴染み染み渡っていくような感覚を受けることでしょう。
    物語自体にそれ程の起伏はありませんが、それこそ本書の主眼とするところの漢方の性質をよく表しているように感じました。
    分量もそれほどなく、漢方についての基本的知識も身に付けられるので一読をおすすめしたい作品です。

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    2020年12月06日
  • 院内カフェ

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    新聞の書評を読んで、読んでみたいと思った本。
    初めての作家さんだったが、想像していた以上に心に響いた。

    登場人物の一人である朝子の年齢が自分と近いためか、彼女の置かれた状況や考えること(年老いていく両親の変化を諦観しながらも、やりようのない憤りを感じているところなど)、共感せずにはいられなかった。
    また、院内カフェでバイトする鳴かず飛ばずの作家、相田亮子の働きぶりが素人くさいのだが、その目線は客観的でありながら、ちょっと意固地なところもあって好ましい。バイトのバリスタ、村上君もかなりいい味だしている。


    来院の理由、滞在時間の長短に関係なく、病院という所は本当に精神的エネルギーを奪う…私の

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    2019年11月28日
  • 漢方小説

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    これは今の私にぴたっときた。

    ー喜びは悲しみに勝ち、悲しみは怒りに勝ち、怒りは思いに勝ち、思いは恐れに勝ち、恐れは喜びに勝つー

    バランスが大事なのだ。
    木火土金水の五角形を眺めてしまう。

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    2019年02月10日
  • 漢方小説

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    タイトルの通り漢方薬がメインの内容でしたが、主人公の女性やその友達に起こる様々な変化に、東洋医学の診断を上手く織り交ぜながらわかりやすく解説されてます。
    患者さんへの説明の参考にオススメですよ❗️

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    2018年05月06日
  • 漢方小説

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    漢方薬を服用することになり、思い出しての再読です。

    著者の本の最大の魅力は、シリアスな中にあるクスッと笑える部分。
    そこを思い切り堪能しました。

    感情と臓器は同一。
    身体に寄り添う東洋医学に惹かれます。
    私が服用するようになった漢方薬がどれ位効いてきてるのかはまだ不明。
    でも、今までの西洋医学の、対処療法の薬よりは、私には信頼できるものかなと思います。

    大好きな本。
    これからもまた手に取りたいと思います。

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    2017年08月25日
  • この人と結婚するかも

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    主人公は30代の女性。ステキな男性と出会った瞬間に「この人と結婚するかも」と、感じてしまう直感の豊かさです。しかし実際は結婚どころか、デートも出来ない生活をしています。

    この感覚、妄想系恋愛に走るタイプですね!!妄想力が強い人は、何も始まらないウチから、自らのストーリーを作ってしまう傾向にあります。しかし、現実の恋愛はストーリー通りにいきません。そんなとき、残念無念な気持ちが先に出てしまい、軌道修正しながら、仲を築いていくことが出来ない性格だと思います。その性格のもどかしさが、読んでいてクスクスします。

    この本は表題作のほか、「ケイタリング・ドライブ」という作品が収録されています。こちらは

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    2014年02月09日
  • 建てて、いい?

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    想像上の話でも図面上の話でも、そこには家があって入っていく。想像した家と自分を見つめ直していく。気持ち良かった。家は「人」が住むもので「人」の夢。確かにそうだと感じる。惹かれながら見ないようにするのは辛かっただろうと思うが、それ以上に建てることへのワクワクがあったのかもしれない。
    彼の宅急便/葛藤し続けるのが人間で、男女関係なら尚更。最後に思い出せてスッキリ出来て良かった。

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    2011年06月09日