中島たい子のレビュー一覧

  • 院内カフェ

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    病院内にあるチェーン店カフェが舞台。バイトの村上君の淡々としたところがよかった。最後のクリスマスプレゼントにはほっこりさせられた。

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    2018年06月14日
  • 院内カフェ

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    病院にありながら、患者が治療のことを考えなくて済む落ち着ける場所である院内カフェ。そしてそこは"患者"ではなく"お客さん"として、健康な人も病気を患っている人も現実を忘れ団欒できる場。
    大切な人が苦しんでいたら強い励ましや救いの方法で解決してあげたがる私たちだけれど、上手くいかなくて自己嫌悪・他者嫌悪に陥る。共感しすぎて引き摺られてしまう、そんな弱い私たちの立ち位置を教えてくれる。強い励ましや救いの方法、解決策は提供できないけれど、苦しんで救いを求めてきた人に笑顔でコーヒーをすっと提供できるようなカフェのような立ち位置でいれたらなと思う。
    院内に併設して

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    2018年03月23日
  • 泥酔懺悔

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    ニヤニヤしながら読んでしまった
    私の好きな作家さんと私の飲み方が似ていて嬉しかった
    下戸の人の感覚も知れて楽しい本

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    2018年02月12日
  • 漢方小説

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    ネタバレ

    30歳を過ぎての原因不明の体調不良に激しく共感。

    うじうじと悩んではいるが、言葉選びが巧みで軽快な主人公みのりさんの頭の中にプッと吹き出して笑ってしまうという不思議な小説。

    漢方についても優しい文章で説明されていて、興味を持った。

    病気とは、変化である。
    自分の中のシーソーをいかにいいバランスで保つかが日々の課題と言えよう。

    素敵で憧れていた漢方医の若先生にも10円禿げがあることに驚くみのりさんの様子に笑い、それについての2人の診察室での会話にほっこりした。

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    2018年01月30日
  • 漢方小説

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    元カレの結婚話を聞いてから、不定愁訴症状が酷い30代の主人公。救急車で運ばれ、自分の症状を知るために様々な病院を回るもどこの医師もピンと来る診断は下してくれず。そして行き着いた先は漢方を主軸とした東洋医学の世界だった。身体の不調の箇所をピタリと言い当ててくれたその医者について友人達と話していると陰陽五行思想の話を診察時にしてくるなんてその医者信用できるの?と、懐疑的な面も出てくる。
    東洋医学は女性の健康を救ってくれる画期的なものなのだろうか?

    小説を読んでいる、というよりリアルな女性目線エッセイを読んでいる雰囲気がある。ただダラダラと喋りまくり書き綴る、ではなく、ジワっとくる系の言葉遣いを心

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    2017年08月07日
  • 泥酔懺悔

    購入済み

    素直に読めます

    女性のみなさんの「酒」に関するエッセイ集。
    大酒飲みあり、そうでない方あり。
    みなそれぞれいろいろな思い出があることに気づかされます

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    2017年07月31日
  • 心臓異色

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    誰にも影響を与えず生活するということなんてできない。
    どうせなら、いい影響を与えたいもんだ。
    『心臓異色』『踊るスタジアム』『ボクはニセモノ』はどれも古いものを使うという話だった。『ボクはニセモノ』はそんな時代がくるかもね〜。できるようになっても、その技術を使えばいいというものでもないと思うけど。それでも、強い思いがあるから発展するのかもしれない。

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    2017年07月18日
  • そろそろくる

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    主人公は30代女性。時折、どうしようもない鬱々とした感情に苛まれて仕事が上手くいかないことにネガティヴになったり、家の中のものにあたったり。
    それは、「PMS」という名前の、女性が多く悩まされる症状なのだった。

    女性特有の、病気でもないけれどフツーの状態でもない、「PMS」を扱った作品。
    テーマがテーマなので登場人物も女性が多いし、一見どこにでもありそうな日常モノにも見える。その中で、ふいに「生理的な他人に対する怖さや気持ち悪さのようなもの」や「PMS特有の女性の精神状態」が描かれて「リアルな女性のやるせなさ、気だるさ」が伝わってくる。

    こういう作品は男性の感想も聞いてみたいところ。「PM

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    2016年12月01日
  • ハッピー・チョイス

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     人はどうして結婚するのか。求めているのは精神的安定、それとも社会的安定なのか。女性にとって結婚とは生まれ変わりなのか。結婚と同時に仕事を辞めるかどうかの選択が頭をよぎるのはなぜか。そもそも「結婚=幸せ」なのか?"婚活"という言葉もあるなかで、「結婚」に対する固定観念を今一度見つめ直してみたくなる、そんな結婚小説。
     結婚するもしないも子どもを産むも産まないも、全部自由だからこそ難しいこともあるけど、自分のした選択が自分や大切な人にとってハッピーであればそれで良いのかなぁと思えるラストが好き。

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    2015年12月13日
  • ハッピー・チョイス

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    漢方小説がよかったので、手にした。
    アラフォー女性の持つモヤモヤと妄想をコミカルに表現していて、笑いながら読めた。周囲の友人も魅力的。

    福原さんみたいな、素敵な男性はなかなかいないよなあ。

    家庭社会学者の解説も、わかりやすくてよかった。

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    2015年12月10日
  • この人と結婚するかも

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    この主人公のような感覚、とてもよくわかる(笑)
    「この人と結婚するかも⁈」や「この人が運命の人かも⁈」と思って無駄な取り越し苦労をしたり(笑)

    最後、もうこの人は結婚するかもリストから外されたな

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    2015年09月17日
  • 心臓異色

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    あの、中島さんがこんな話を?というびっくりな本だった。
    これはSFですよね。
    ひとつひとつ意外性を持って語られるので、ここでは内容を書けませんが、私はけっこう裏切られて、面白く読めました。ミステリに慣れてないからかもしれないけど。
    さいごにこれまでの話を思い出させるのもよかったです。

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    2015年02月20日
  • 漢方小説

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    著者は脚本も手がける小説家です。
    主人公は30代前半の独身女性。脚本家でほぼ著者と等身大ですね。ある日、元カレの結婚話を期に、彼女を激しい胃痛が襲います。病院を点々としても原因すら不明。そんな彼女が最後にすがったのが漢方です。と言っても、闘病記という訳ではありません。30代という微妙な年齢の中で、置いてけぼり感にさいなまれる主人公。周りの友人たちも、様々な変化の中で自分探しを続ける。若くなくなった人々が、根本的な解決策を探るのではなく、全体として何となくバランスをとって幸せ探しをする、ホッとした読後感の小説です。

    第28回すばる文学賞
    著者:中島たい子(1969-、東京、小説家)
    解説:酒井

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    2018年10月24日
  • 建てて、いい?

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    【本の内容】
    「家、欲しいな」思わず呟いた自分の言葉に驚く三十代半ば、独身、アパート暮らしの長田真里。

    結婚相手を見つけるのでもなく仕事に成功するのでもなく、ひとりで心地よく暮らせる家を建てるのって、ありですか?

    従妹の友紀子や両親を始め世間の壁を越えることで見えてくる風景。

    「彼の宅急便」を併録。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    独りでいる時間の長さが、もはや哲学になっている主人公。

    30代半ばの女性が家を建てることを決心すると、両親や親戚など身近な人々が、どれ程反応するものなのかを、目の前で起こっていることのように楽しんだ。

    気の弱そうな主人公が、強烈なキャラクターの面々に囲

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    2014年09月19日
  • 建てて、いい?

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    作中のオバケハウスのような、日常で無意識に目にとまるようなものを、心のどこかで欲しているというのに共感できた。

    家を建てることで、街を創る一員になるなどの発想が心踊る。

    ロジカルに話が展開していき、ユーモアもあって面白い。

    読みやすい一冊。
    30才になったらもう一回読んでみたい♪

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    2012年06月26日
  • 建てて、いい?

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    初めてこの著者の本読んだ。ジャケが可愛かったから手にとってしまったのだけど、プッと笑えて面白かった。家に対する思いの説明の件はちょっと長かったけど…読後はさわやか。

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    2012年03月22日
  • そろそろくる

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    一生にくる月経の回数は平均して500回なんですってさ…不快感と不便さと苦痛がそんなにも続くのだ。わたしも気が遠くなった。そして生まれた時には既に四十万個の卵胞を持っている、ときてはもう。わたしが子宮を持ってるのか子宮がわたしを持ってるのか。…間違いなく支配してるのは子宮の方だと思うくそう。
    この本を読んですごく頷いたのは、身のうちに自分じゃないなにかを住まわせてる感覚。自分ではどうにもならないできないものと毎月毎月毎月毎月いやでも付き合わなきゃいけないそんな生き物であるということ。だけど、それがわたしだ、ということ。
    だって身のうちにいるのだやつは。それならきっと、やつも含めてわたしなのだろう

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    2012年01月25日
  • 建てて、いい?

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    ネタバレ

    30代半ばのOLが、階段でこけて骨折して、人生を考え直します。

    まず、結婚しようと思うのですが、上手く行かず、思わず口走った、「家を建てる」と言う言葉にびびっときてしまう。。。と、言うお話。。。

    主人公が探す居場所探し。周りの説得、理想と現実とのギャップの穴埋めに悪戦苦闘する姿がとてもきらきらしてて。(^^)面白かったです。

    ゲイだと思ってた建築士さんが実はゲイではなく、彼女さんがいて結婚するってとこ。。少し残念。。。。主人公とくっついて欲しかったのだけど。。。

    でも最後はふくみを持たせて終わってるし。良かった良かった。。。

    彼女の理想の家。。。。星の王子さまの家のような家。。。(こ

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    2011年11月26日
  • 建てて、いい?

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    この人の書く主人公はいつも等身大という感じがするが、これは特によかったと思う。
    「家」っていうのも楽しいし。

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    2011年05月06日
  • 建てて、いい?

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    ネタバレ

    簡潔に言えば独身女が家を建てよう、って一念発起して頑張っちゃう話、で間違ってない、かな。。
    面白かったです。
    独身女性が家を建ててしまうのって想定外なんだ!!
    まずそこに驚き。

    この本を読んで以来、モデルルームを見かけると笑いがこみ上げてしまいます。
    暗い気分の時に読むと元気になれる、そんな本でした。

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    2011年05月04日