中島たい子のレビュー一覧
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悩める30代を東洋医学が救ってくれる物語。
葛根湯なら分かるけど、という私のような素人でも充分楽しめる内容で、東洋医学入門としても良い作品だと思いました。
体調不良で救急搬送ののち、大学病院の診察では異常無しと言われてしまい途方に暮れる主人公。
藁をもすがる思いで、東洋医学の診察を受けてみると驚きの展開が待っていました。
東洋医学の基本は脈。
そこから大体の不調を読み取り、異常な箇所を探っていきます。
そして弱いところをケアしながら、身体全体をバランス良く整えていきます。
時間はかかかるのだけど、だんだんと良くなるにつれて、心の不調も整ってくるみたいでした。
ドラッグストアに行くと、路線図みたいなツボのポスターがありました。
(ツボって物凄く数が多いのです✴✴)
(数えるのは諦めました✴✴)
漢方専門の薬剤師さんがいらっしゃたので、ちょっとお聞きすると、ドライヤーで温めるだけでも効果があるのだとか。
少しずつケアできるようになって、寒暖差などの変化にびっくりしない体質を目指したいですね。
(毎朝カッターシャツの袖の長さを逡巡して1日が始まります)
ちなみに薬剤師さんのオススメのツボは『合谷』でした。 -
Posted by ブクログ
院内カフェに一歩入れば、彼らは「患者」でなく、私たちにとって「客」なのだ…。
土日バイトの主婦、相田亮子は若いスタッフ村上君と接客に勤しむ。
亮子が(売れない)作家と知った彼は、仕事の合間にネタ話を披露。そんな穏やかな空気を一変させる事件が起こる。
カフェに常連客は付きもの。
黄緑のヤッケを着たウルメは日曜の夕方になるとやってくる。今日も「本日のコーヒーS」を注文した。白衣姿で体毛の濃いゲジデントもカプチーノMで長居をするので、本当の医師なのかどうか疑わしい。
クスッと笑える癒し系小説だろうと油断していたようだ。カフェで妻の朝子が、入院中の夫にソイラテをぶちまけるその瞬間まで…
人はそれぞれ悩みや不安を抱えて生きている。親の介護でストレスを溜めこむ朝子の言葉に身がつまされる思いがした。
「親孝行という、愛情と義務感が入り交じった言葉を支えに、これからも続けていくしかない」
両親を看取り、自分の人生を始めようとした矢先、今度は夫の孝昭が病気で入院することになった。
非常時ほど、その人間の本質が出る。
パートナーとの価値観のずれを感じた朝子が、虚しさからソイラテをぶちまけた思いはよくわかる。夫に初めて書いた朝子の手紙文に思わずウルっとなった。
私も病院のカフェのような立ち位置に自分を置くことができるだろうかと考えてしまった。
不妊で悩む亮子もどこかで気持ちに折り合いをつけようとしている。
逃げ場を作って病と闘わなければいけない小さな子もいる。
「この世は理不尽なことだらけ。病だけでなく、罪もないのに犠牲になる子供はあとをたたない」
孝昭は、やっと逃げずに病気と向き合う決心ができたようだ。妻のおかげで!!
クリスマスイブに起きた最高に「いい話」に心がほっこり温かくなるラストがとても良かった。
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ネタバレPMSのことを書いた小説だと知って購入。
生理前に暴れ出す主人公の描写から始まったけど、初っ端からわかるー!!って思いながら読んでた。
好みの文であっという間にさくさく読んだ。
基樹くんがオレもPMSかもしれない、って言ったシーンでは反射で、何を言ってるんだこいつは、と思ってしまったけど、よく考えたら気分の波があるのはPMS持ちのひとだけじゃなくて他の女性も、もちろん男性だってあることだなと思い直したし、自分だけって思ってはいけないなって考えさせられた。ありがとう基樹くん
中島たい子さん、初めましての作家さんだったけどかなり読みやすくてストーリーも面白かったので他の作品も読みたい! -
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漢方の事に少し興味があり、なにかないかなぁ っと思っていたときに目に入ったので読んでみた。
小説だけれど、なんとなく漢方の事が理解出来た。
なかなか面白い一冊。
特に最後の数行がこの小説を締めてくれる。
川波みのり、31歳、脚本家、独身。
救急車で運ばれるが西洋医学では正常と判断。
症状は治まらず漢方医のもとへ。
漢方治療で徐々に良くなるが、病名はなし。
これはあなただけの病気です。
うーむ、難しい。
でも、徐々に分ってきたような。
陰陽道に基づく東洋医学。
それは五角形の元素の循環だけでなく、五臓や七情も表されている。
第28回すばる文学賞受賞作品。
メモ
陰陽道 陰陽五行説、木火金土水、肺脾腎心肝腎、喜怒憂思悲恐驚
140p 黄帝内経
142p 変化を怖れない自分になりたい。
143p 自然と同様、人の体は絶えず変化し、また循環しているという考え方ですね。
156p 東京都薬用植物園 -
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仕事柄、漢方や東洋医学のことを少しは聞いたことはありますが、この本を読んで漢方の事もっと知りたい!とスイッチが入りました
咳が止まらなくて病院に行ったのに、レントゲンとCTを同時に、しかもCTを先に撮られ、胃カメラではないとわからない病名を告げられ、不安な気持ちを落ち着かせる薬をもらい、咳止めすらもらえなかった事がある私は、病院のたらい回しの所を読んでいて辛い思い出が溢れてきました、、、
私も漢方の勉強してみようと思います!
これからの自分の人生にとっても知っててよかったって思えると思う!
そんなきっかけをくれた本です
出会えてよかったです!
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Posted by ブクログ
『漢方小説』以来2冊目の中島たい子さん。
院内カフェに行っていたクチとしては、
面白いところを題材にするなーと興味を惹かれた。
街中にあるカフェも、
いろんなものを抱えた人が来ているのだろうけど、
院内カフェはもっと多種多様で、
どんな人も等しく受け入れられる場所なのかなと思う。
生きることに向き合っている人たちが
ほんのひととき、ほっとできる場所なのだろう。
不妊治療とか、親の介護とか、
配偶者(もしくは自分自身の)の病気とか、
他人事ではいられない問題に胸がきゅっとなるけど、
いろいろ闘いながらも
時折ふっと息を吐いて力を抜くのは大事だなと思った。
最後は、私もなんかこのプレゼントをもらった気分。 -
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女性だけでなく、男性にも読んで欲しい本だな、と思いました。
内容は、生理前の一週間ほどに現れる様々な身体・精神的不快症状であるPMS(月経前症候群)について、主人公の女性の独白(=ストーリー)を辿りながら眺めていく、というものになっています。
女性からしてみれば、「あるある」「私もそう」といった共感がある中で、男性が読んでも面白くない、ということは全くない作品だなと感じました。
男性が読むのであれば、PMSの真っ只中にいる女性が、突然泣き出したり落ち込んだりしている原因について、そしてその時の女性の内面について知るにはもってこいの内容です。
ドキドキハラハラするようなお話ではありませんし、驚くような仕掛けのある本ではありませんが、日常の中で女性というものを切り取った、実に写実的な作品です。
「お話だから盛ってるんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際、こんなもんです。
PMSがある人は、だいたいこういう風に生きていますよ、というお話です。
ちなみにですが、私は漢方薬にたどり着いて、かなり改善されました。 -
Posted by ブクログ
【読み終わって感じたこと】
つい最近、突然の吐き気で救急車で運ばれた私には他人事ではない本だった。心が落ち込んでも、きっと自分なりに立ち上がる術を見つけられる、そう思えた。
【印象に残ったシーン】
森ポンに迫られて、自分のしたいことが「男が欲しい」ではなく「変化を恐れない自分になりたい」だと気づく場面。変わっていく自分を拒絶しない気持ちは大切だと気付かされた。
【好きなセリフ】
「(病気は)自分が生み出す変化ですから。自分の一部でもあるわけです」変化に動じない先生の姿は素敵だなと思った。
【こういう人におすすめ】
・前向きになりたい人
・漢方に興味ある人