【感想・ネタバレ】漢方小説のレビュー

あらすじ

【第28回すばる文学賞受賞作】川波みのり、31歳、脚本家、独身。胃がひっくり返ったようになるのに、眠れないのに、病院に行って検査をすると『特に異状なし』。あのつらさは何? 昔の男が結婚したショックのせい? それとも仕事のストレス? 最終的にたどりついた東洋医学で、生薬の香りに包まれながら、みのりが得たものは。心と体、そして人間関係のバランスを、軽妙なテンポで書き綴る。仕事も、恋愛も、なんとなく疲れちゃった…。大丈夫! そんなときの処方箋。

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もう何回読んでいるかわからない本。勉強になります。何故か調子が悪くなると手に取っていて読み終わった後、ドラッグストアで手に入るエキス剤飲んでいる。本格的に漢方薬調剤してもらったら、お高いんだろうな☺

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2023年08月28日

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ネタバレ

川波みのり(31)独身
胃がひっくり返るような体調不良なのに病院での診断は異常なし
最終的にたどり着いた東洋医学で心とからだのバランスを整える というお話

まずタイトルのセンスよ
そして小気味良いテンポ
比喩が上手くて、ニヤリ

女性は年齢を重ねるにつれ、不調が出てくる方も多いはず
例に洩れず私も体調が万全な日が少なくなってる
解説の酒井順子さんが《狭間に悩む全ての人達に効能がある》というのに納得
不調という狭間をもがいて、自分なりの「何か」を見つける
共感できることの多い小説だった

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2021年08月19日

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現代医療の主流とされているとも言われる西洋医学と対置される東洋医学。本書はその東洋医学たる漢方に主眼を置いた物語です。
主人公みのりの視点に立ち、淡々と描写されていく少し癖のある文体に、最初は戸惑うかもしれません。
しかし、1頁、1頁とめくるたびに、まるで漢方が徐々に身体のバランスを調えてくれているかのように、身体に馴染み染み渡っていくような感覚を受けることでしょう。
物語自体にそれ程の起伏はありませんが、それこそ本書の主眼とするところの漢方の性質をよく表しているように感じました。
分量もそれほどなく、漢方についての基本的知識も身に付けられるので一読をおすすめしたい作品です。

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2020年12月06日

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これは今の私にぴたっときた。

ー喜びは悲しみに勝ち、悲しみは怒りに勝ち、怒りは思いに勝ち、思いは恐れに勝ち、恐れは喜びに勝つー

バランスが大事なのだ。
木火土金水の五角形を眺めてしまう。

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2019年02月10日

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タイトルの通り漢方薬がメインの内容でしたが、主人公の女性やその友達に起こる様々な変化に、東洋医学の診断を上手く織り交ぜながらわかりやすく解説されてます。
患者さんへの説明の参考にオススメですよ❗️

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2018年05月06日

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漢方薬を服用することになり、思い出しての再読です。

著者の本の最大の魅力は、シリアスな中にあるクスッと笑える部分。
そこを思い切り堪能しました。

感情と臓器は同一。
身体に寄り添う東洋医学に惹かれます。
私が服用するようになった漢方薬がどれ位効いてきてるのかはまだ不明。
でも、今までの西洋医学の、対処療法の薬よりは、私には信頼できるものかなと思います。

大好きな本。
これからもまた手に取りたいと思います。

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2017年08月25日

購入済み

実録漢方

31歳女性脚本家が体調不良と向き合う実録漢方。といってもまわりの登場人物が個性的で生き生きとしていて読んでいて気分がよい。
漢方は病気を治すのではなく体の弱いところを見つけて漢方薬を組み合わせて処方し改善してゆく。
人間はシーソーのように体や精神の5つの要素のバランスが崩れて不調をきたすということのようだ。
自分は夏バテに効く『補中益気湯』を町の内科で処方されたが、この本を読んで主人公と同じ体験をしたようで興味深かった。
最後に主人公が対人関係の向き合い方まで変わり元気になるのがうれしかった。

#癒やされる #タメになる #共感する

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2024年09月18日

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漢方の事に少し興味があり、なにかないかなぁ っと思っていたときに目に入ったので読んでみた。
小説だけれど、なんとなく漢方の事が理解出来た。
なかなか面白い一冊。
特に最後の数行がこの小説を締めてくれる。

川波みのり、31歳、脚本家、独身。
救急車で運ばれるが西洋医学では正常と判断。
症状は治まらず漢方医のもとへ。
漢方治療で徐々に良くなるが、病名はなし。
これはあなただけの病気です。
うーむ、難しい。
でも、徐々に分ってきたような。

陰陽道に基づく東洋医学。
それは五角形の元素の循環だけでなく、五臓や七情も表されている。

第28回すばる文学賞受賞作品。

メモ
陰陽道 陰陽五行説、木火金土水、肺脾腎心肝腎、喜怒憂思悲恐驚

140p 黄帝内経

142p 変化を怖れない自分になりたい。

143p 自然と同様、人の体は絶えず変化し、また循環しているという考え方ですね。

156p 東京都薬用植物園

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2022年09月28日

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仕事柄、漢方や東洋医学のことを少しは聞いたことはありますが、この本を読んで漢方の事もっと知りたい!とスイッチが入りました

咳が止まらなくて病院に行ったのに、レントゲンとCTを同時に、しかもCTを先に撮られ、胃カメラではないとわからない病名を告げられ、不安な気持ちを落ち着かせる薬をもらい、咳止めすらもらえなかった事がある私は、病院のたらい回しの所を読んでいて辛い思い出が溢れてきました、、、

私も漢方の勉強してみようと思います!
これからの自分の人生にとっても知っててよかったって思えると思う!

そんなきっかけをくれた本です
出会えてよかったです!


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2022年08月27日

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イライラしたり自分をうまくコントロールできない時に読むと不思議と心が落ち着く本。全く癒される内容じゃないのに。
こればっかりは妙齢の女性にしかわからない絶妙な心情。それをとてもポップに読みやすーく描いてる。
そもそも男性にはこの本、全く面白くないんじゃなかろうか…。
周囲との差や良くある固定観念が、年齢を経ると我の強さや自己肯定感もあいまって妙に刺さる。そしてある期間生まれる謎の情緒不安定。痛いほどリアルに描いてる。
あー、早くこの本をまだまだひよっこだねって鼻で笑える歳になりたい。

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2022年01月29日

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【読み終わって感じたこと】
つい最近、突然の吐き気で救急車で運ばれた私には他人事ではない本だった。心が落ち込んでも、きっと自分なりに立ち上がる術を見つけられる、そう思えた。

【印象に残ったシーン】
森ポンに迫られて、自分のしたいことが「男が欲しい」ではなく「変化を恐れない自分になりたい」だと気づく場面。変わっていく自分を拒絶しない気持ちは大切だと気付かされた。

【好きなセリフ】
「(病気は)自分が生み出す変化ですから。自分の一部でもあるわけです」変化に動じない先生の姿は素敵だなと思った。

【こういう人におすすめ】
・前向きになりたい人
・漢方に興味ある人

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2021年11月04日

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すごく面白かったし、途中で近所の漢方処方してる病院を調べてしまった。

西洋医学はバーン!と治す。東洋医学はじっくり養生っていうのをしみじみ実感。

いずれにしても一生お付き合いしていかなきゃいけない自分の身体ですもんね。時にはいたわってあげなきゃな…と朝から冷たいものばかりガブガブ飲んで胃の調子が悪い私は反省しております。

あったかいもの食べよっと。

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2021年07月23日

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実は漢方の話以外は
ほとんど何も起こらない小説なので
肩透かしな部分があるかも
でも その何も起こらないけど
なんだかすっきりする
という変な効き目が
漢方にそっくりという
なかなか いい雰囲気の小説でした

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2021年02月26日

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漢方薬について知りたい気持ちがある人がこれを読むなら、どんぴしゃり!
かつて私は、めまいがひどくて近所の婦人科を受診し、漢方薬を処方されて飲んだところ、ひどい高血圧で「死ぬのか!」と思うような状態に。
わけもわからず総合病院で診てもらったところ
『漢方薬で「甘」と言う字が入ったものを飲むと血圧が上がる』
と指摘され、飲むのをやめたとたん平常に戻った、と言う経験がある。
その時、漢方=効き目穏やか なんて冗談じゃない!
と認識し、「葛根湯」さえ怖くて飲めなくなってしまった。
が、この小説を読んで、ちゃんとした漢方の知識を持つ医者に、きちんと診断してもらえるのなら
「漢方薬もアリか!」
と言う思いになった。

まあ、この本の主人公たち(アラ30)の二倍も生きてて状況はかなり違うけど。

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2020年11月30日

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ネタバレ

登場人物の感情の揺れ具合がリアルなので、作者の体験談かと思って読み進めた。西洋医学と東洋医学の違いを説明するクダリなどなかなか面白かった。

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2018年11月26日

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ネタバレ

30歳を過ぎての原因不明の体調不良に激しく共感。

うじうじと悩んではいるが、言葉選びが巧みで軽快な主人公みのりさんの頭の中にプッと吹き出して笑ってしまうという不思議な小説。

漢方についても優しい文章で説明されていて、興味を持った。

病気とは、変化である。
自分の中のシーソーをいかにいいバランスで保つかが日々の課題と言えよう。

素敵で憧れていた漢方医の若先生にも10円禿げがあることに驚くみのりさんの様子に笑い、それについての2人の診察室での会話にほっこりした。

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2018年01月30日

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元カレの結婚話を聞いてから、不定愁訴症状が酷い30代の主人公。救急車で運ばれ、自分の症状を知るために様々な病院を回るもどこの医師もピンと来る診断は下してくれず。そして行き着いた先は漢方を主軸とした東洋医学の世界だった。身体の不調の箇所をピタリと言い当ててくれたその医者について友人達と話していると陰陽五行思想の話を診察時にしてくるなんてその医者信用できるの?と、懐疑的な面も出てくる。
東洋医学は女性の健康を救ってくれる画期的なものなのだろうか?

小説を読んでいる、というよりリアルな女性目線エッセイを読んでいる雰囲気がある。ただダラダラと喋りまくり書き綴る、ではなく、ジワっとくる系の言葉遣いを心得ているな、という。

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2017年08月07日

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著者は脚本も手がける小説家です。
主人公は30代前半の独身女性。脚本家でほぼ著者と等身大ですね。ある日、元カレの結婚話を期に、彼女を激しい胃痛が襲います。病院を点々としても原因すら不明。そんな彼女が最後にすがったのが漢方です。と言っても、闘病記という訳ではありません。30代という微妙な年齢の中で、置いてけぼり感にさいなまれる主人公。周りの友人たちも、様々な変化の中で自分探しを続ける。若くなくなった人々が、根本的な解決策を探るのではなく、全体として何となくバランスをとって幸せ探しをする、ホッとした読後感の小説です。

第28回すばる文学賞
著者:中島たい子(1969-、東京、小説家)
解説:酒井順子(1966-、東京都、エッセイスト)

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2018年10月24日

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31歳独身の脚本家みのりが
原因不明の体調不良に陥り、
行き着いた先が漢方診療所。

通院しながら、
体調が整っていくお話。

ストーリーの中に東洋医学とは?
漢方薬とは?と学べるちょっとした
知識も散りばめられている。
でも、そこまで堅苦しくなく
すっと頭に入ってくるところが良かった。

結局は、カラダとココロは繋がっていて
自分自身と向き合うことで改善されることも
あるんだなと。

漢方診療所のイメージが付いて、
行ってみようかなという気になりました☻

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2025年10月06日

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東洋医学に少し興味があるので手にとってみた。
漢方が題材なのでもっとカッチリした内容かと思ったら、意外にもフフッと笑ったり親しみやすいストーリーだった。
そこまで詳しく東洋医学や漢方について書かれている訳ではなくて、ストーリーに絡めつつ少し東洋医学のことが出てくる感じ。
サクサク読みやすく、作者は脚本家ということもあってかストーリーも楽しく読めた。
主人公と年代が近いから共感するところもあったな。
みんな色々ありながら進んでいくんだよね。

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2025年03月01日

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漢方って、普段気にもしていなかった。漢方の力って、古来昔から伝わってるんだぁ。柔らかい話で良かった。

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

ページをめくったときに「しかくいな」と思った。他の小説では今まで見たことがなかった文字の並びだったので、違和感があったけど後半はそれが気にならなくなるくらいおもしろかった。
自分が想定していたよりは漢方の話はなくて、漢方メインというよりは日常生活のそばに漢方が加わった、という感じ。

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2023年05月26日

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漢方を題材にした小説。
漢方に興味はあるけど、専門書や解説本はとっつきにくい、という人向け。ストーリーの中で漢方の考え方や効果効能がぽつりぽつりと登場し、自然と頭に入ってくる。
筆者は、自分自身を主人公に重ねて描いたんだろうな、と思った。放送作家のつらさ、30代に突入して感じた壁、漢方への熱い思いが伝わってきた。

わたし自身、冷え、むくみ、肩こり、腰痛、…色ーんな不調のもとを治したい=「本治」を願って色々試したり通ったりしているけど、気の持ちよう的な部分もあるのかなと思った。
不調から解放され、軽やかに生きたい。

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2023年02月01日

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題名の通り、「漢方」のことがとてもよく書かれている小説。
私も時々、体の不調や不調の前兆の時は漢方薬を飲む。
あまり薬というものに抵抗があるので、薬じゃない漢方薬は安心するから。
西洋医学では病名がつかないけれど、自分だけが感じる不調って、みんなそれぞれあると思うし、漢方を飲んでいるという安心感で体調が整えられる気もする。
この本は、小説なんだけど、漢方のことをよく教えてくれる、入門書のような役割があって、そういう意味では、知識が豊かになってよかった。

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2022年04月30日

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漢方の見方が変わった。特別なことは起こらない、主人公の周りの人間がクセのある人なのに読んでいると前向きになれる不思議な小説だった。

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2022年03月28日

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心の不可を見ぬふりをすると、心がカラダに攻撃をしかけます。
私は、お白湯を飲んで、深呼吸をします。
野性動物がするように何も食べず寝ます。
デカイ木に抱きつきます。
声を出して泣きます。

人は、それぞれ処方箋を持っていると思います。
持って無い人は、漢方医まで。


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2021年10月03日

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先日、女性特有のなんとも言えない不調を感じ、婦人科にかかりました。ガン検診もして異常がないことを確認し、そのあと「ではその不調をどう治していこうか」というところで、先生が漢方薬を提案してくださり、飲み始めました。
先生に、「証に合わないと逆効果だから、合わないと思ったらすぐ来てね」と言われたのですが、私には合っていたようで、かなり好調です。
そんな話を大好きな同僚にしたら、この小説をすすめてくれ、読み始めました。

西洋医学的には、これといった病名のつかない主人公が、東洋医学の病院に行き着き、良くなっていく様子が面白く書かれています。西洋医学を否定しているわけではないところもいい。

東洋医学では病名に対してこの薬という感じではなく、「あなたはこういう人(証)だから、この漢方」というのが、オリジナル感があって面白いなぁと思います。

これから知っていきたい分野です。

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2021年09月23日

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主人公のみのりが体調を崩したところから始まるこの話、西洋医学で解決しなかった不調が東洋医学の漢方で少しずつ良い方へ向かう様子が、独特な雰囲気で描かれていて面白かった。
こんな漢方診療所が、本当に近くにあったらいいなぁと思うが、実際には信頼して診てもらう一歩がなかなか踏み出せないだろうなぁ。

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2021年01月13日

Posted by ブクログ

個人差はあるが、30歳以後の心身の不安定さからくる不定愁訴となるものとのお付き合いは、シンドいし、ツラい。それを乗り切るためにもがく姿に共感。
みのりちゃんは漢方というものに行き着いたが、茜ちゃんのように手芸でも良く、そのことによって、ようは心と身体のバランスがとれれば良いのだ。
話のテンポがよく、漢方について丁寧に書かれている。読後感も良い。

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2020年09月10日

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漢方に焦点を当てた小説は初めて読みました。
奥が深い。

思いは恐れに打ち勝つ。素敵な考え方だなぁ。

主人公の女性が、自分の目指すべきところを見つけていく過程が心地よかった。

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2019年05月26日

Posted by ブクログ

ある日、原因不明の体調不良により救急車で搬送された三十一歳独身女・みのり。
自分の人生は駄作だ、こんな女のテーマはなんだ、と悩みもがいている。

そんな中で、みのりは東洋医学の世界にはまっていく。
なかでも、
「東洋医学は西洋医学と違って、すべて相対的。
シーソーみたいにバランスで考えるんですね。」
というセリフが印象的。

酒井順子さんの解説にも、妙に納得。自分自身、三十歳を手前に何だか最近体調不良が続いているが、これは自分だけじゃなくて、みんなが経験する変化なのかもしれない、と思うと、少し気が楽になった。

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2016年12月17日

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