中島たい子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者は脚本も手がける小説家です。
主人公は30代前半の独身女性。脚本家でほぼ著者と等身大ですね。ある日、元カレの結婚話を期に、彼女を激しい胃痛が襲います。病院を点々としても原因すら不明。そんな彼女が最後にすがったのが漢方です。と言っても、闘病記という訳ではありません。30代という微妙な年齢の中で、置いてけぼり感にさいなまれる主人公。周りの友人たちも、様々な変化の中で自分探しを続ける。若くなくなった人々が、根本的な解決策を探るのではなく、全体として何となくバランスをとって幸せ探しをする、ホッとした読後感の小説です。
第28回すばる文学賞
著者:中島たい子(1969-、東京、小説家)
解説:酒井順子(1966-、東京都、エッセイスト) -
Posted by ブクログ
【本の内容】
「家、欲しいな」思わず呟いた自分の言葉に驚く三十代半ば、独身、アパート暮らしの長田真里。
結婚相手を見つけるのでもなく仕事に成功するのでもなく、ひとりで心地よく暮らせる家を建てるのって、ありですか?
従妹の友紀子や両親を始め世間の壁を越えることで見えてくる風景。
「彼の宅急便」を併録。
[ 目次 ]
[ POP ]
独りでいる時間の長さが、もはや哲学になっている主人公。
30代半ばの女性が家を建てることを決心すると、両親や親戚など身近な人々が、どれ程反応するものなのかを、目の前で起こっていることのように楽しんだ。
気の弱そうな主人公が、強烈なキャラクターの面々に囲まれながらも、意志を貫こうとする姿にはらはらし、やがて、心が均されていく。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
一生にくる月経の回数は平均して500回なんですってさ…不快感と不便さと苦痛がそんなにも続くのだ。わたしも気が遠くなった。そして生まれた時には既に四十万個の卵胞を持っている、ときてはもう。わたしが子宮を持ってるのか子宮がわたしを持ってるのか。…間違いなく支配してるのは子宮の方だと思うくそう。
この本を読んですごく頷いたのは、身のうちに自分じゃないなにかを住まわせてる感覚。自分ではどうにもならないできないものと毎月毎月毎月毎月いやでも付き合わなきゃいけないそんな生き物であるということ。だけど、それがわたしだ、ということ。
だって身のうちにいるのだやつは。それならきっと、やつも含めてわたしなのだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ30代半ばのOLが、階段でこけて骨折して、人生を考え直します。
まず、結婚しようと思うのですが、上手く行かず、思わず口走った、「家を建てる」と言う言葉にびびっときてしまう。。。と、言うお話。。。
主人公が探す居場所探し。周りの説得、理想と現実とのギャップの穴埋めに悪戦苦闘する姿がとてもきらきらしてて。(^^)面白かったです。
ゲイだと思ってた建築士さんが実はゲイではなく、彼女さんがいて結婚するってとこ。。少し残念。。。。主人公とくっついて欲しかったのだけど。。。
でも最後はふくみを持たせて終わってるし。良かった良かった。。。
彼女の理想の家。。。。星の王子さまの家のような家。。。(これは建築士さんの影響強し)それになるべく近づけて設計していって出来た家が。。。。
ちょっと描写が大変そうだったけどなんとなくイメージできました。ひとつの土地に建てる二つの建物をくっつけた一軒家(ややこしい。。)
なんかとても素敵な家だけど現実的にあるのかな~
作者さんは建築業界にいたこともあって、実現可能な家をきっと言ってるんだとしたら。。すごい家だ。。。(住めないけど^^;)
もうひとつおまけが入ってて、短い小説、「彼の宅急便」これも。。。あははと笑える話です。分かれた彼から届いた宅急便。。その中身は。。。。ジェットコースターのような主人公の気持ちの浮き沈みが実に愉快。(失礼)本人真剣だと思うのですが、分かる分かる~複雑よね~って笑ってました。
他の方のレビューを見てると、こっちの方が面白かったとかあったけど。。。私はやっぱり建てていい?の方が良かったかな。 -
Posted by ブクログ
私たちは日常の中で、知らず知らずのうちに「こうあるべき」という枠組みに自分を縛りつけてしまいます。しかし、このエッセイに描かれるパリの暮らしには、そうした肩肘張った気負いがありません。自分の感性を信じ、自分という人間を深く理解しているからこそ、そこにはわざとらしさのない、本物の心の余裕が漂っています。 誰かの価値観に合わせるのではなく、自分がどう感じるかを一番に尊重する生き方は、とても自然で美しいものです。この本を通じて、真のおしゃれさとは自分を知り、自分の感覚に素直であることなのだと気づかされました。これからは私も、自分にとっての本当の心地よさを大切に選んでいきたいと思いました。
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Posted by ブクログ
ヨーロッパの、心地の良い乾いた風が吹いてくるようだった。
自分の感情を優先してありのままで生きていけたなら、どれだけいいだろう。
週5日働いて、毎日少しずつ疲れていて、幸せなど人それぞれであるとわかっていながらもわかりやすい幸せを求めてあくせく生きている私には、ロズリーヌのようなカラッとした女性はあまりに眩しい存在だ。
そんな私に刺さった一節。
“「感性を優先する」。理屈で考えてしまうと、どうしても完璧を求めてしまい、結果、それが負担になって続かなかったりする。“
心あたりがありすぎる。
私は悪い意味での“完璧主義“。
完璧にできるタイミングでないと動き出せないので、物事がなかなか進まない。私の足元にはたくさんの「不完璧」が積もってゆく。
あ〜〜〜もっとサラッと生きたい〜〜〜〜〜!!!と、今日もあくせく。