中島たい子のレビュー一覧

  • 建てて、いい?

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    独身女性が家を建てるのはありか、なしか。

    どんなに疲れて帰ってきてもいいように、玄関あけたら風呂の部屋…
    ルパン三世に出てくるような、ベッドルームにぶらさがった紐をひっぱると180度部屋が回転…などなど非現実的なアイデアを、設計士と打ち合わせする描写が巧み。さものぞき見しているかのように、のびのびいろんな家を描いている。
    これは家を建てる小説というのは建前で、本音はべつのところにある。
    あっけらかんとしつつも、すこーし切ないお話。

    同時収録の『彼の宅急便』は誰かと別れたことのある女性は、あーあーと共感できる。

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    2011年03月05日
  • この人と結婚するかも

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     ポケットにスルッと入る薄さで、ちょっとした待ち時間でも読めそうなので買ってみた。
     中身も「薄い」「軽い」印象でしたが、焼き魚を食べたくなるほどのしっかりした表現力(151頁)。期待以上の面白さでした。
     それだけに香山リカの解説は余計。

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    2011年01月01日
  • そろそろくる

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    共感できました。そろそろくる・・・と思うときも、嵐が過ぎ去るのを待つように、静かに穏やかに過ごせるように心がけたいなぁと思いました。

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    2010年10月14日
  • 建てて、いい?

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    30代半ば・独身・賃貸暮らしの女が思い立った。
    「家を建てよう」
    家とは?家が人にとってどうではなく、この人には家というかたちで必要だったもの。じゃあ自分にはどんなかたちがベストなんだろう。想像するのが楽しかった。併録されてる話がなんかぐさっときた。

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    2010年05月06日
  • そろそろくる

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    PMSという言葉があることは、以前から知っていましたが、秀子のようにそこまで重い症状が出ることもあるのだと知りました。

    物語の最後の方に、「いつもと違うときは誰にでもある」とありました。何もPMSが特別なわけではなく、人の体調には、凪があったり、シケがあったりするもの。それは、女性だけではなく、男性にも言えること。そんな人それぞれの体調の波を理解し合うことが大切ということに非常に共感しました。

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    2010年02月11日
  • そろそろくる

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    ちゃんと小説なんだけれど、中島たい子さんがヒデちゃんなんじゃないかと思ってしまう程、なんだか親近感。
    私はPMSと自覚があるほどヘビーな状況ではありませんが、ま、女性ならなんとなーく理解できるのでは。
    そしてちょっと安心するかも。自分だけじゃないし、自分のせいじゃないんだって事に。
    "漢方小説"に引き続き、ありがとうございます。(2009.7.7.)

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    2009年10月04日
  • 漢方小説

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    31歳独身の脚本家みのりが
    原因不明の体調不良に陥り、
    行き着いた先が漢方診療所。

    通院しながら、
    体調が整っていくお話。

    ストーリーの中に東洋医学とは?
    漢方薬とは?と学べるちょっとした
    知識も散りばめられている。
    でも、そこまで堅苦しくなく
    すっと頭に入ってくるところが良かった。

    結局は、カラダとココロは繋がっていて
    自分自身と向き合うことで改善されることも
    あるんだなと。

    漢方診療所のイメージが付いて、
    行ってみようかなという気になりました☻

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    2025年10月06日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    ヨーロッパの、心地の良い乾いた風が吹いてくるようだった。
    自分の感情を優先してありのままで生きていけたなら、どれだけいいだろう。

    週5日働いて、毎日少しずつ疲れていて、幸せなど人それぞれであるとわかっていながらもわかりやすい幸せを求めてあくせく生きている私には、ロズリーヌのようなカラッとした女性はあまりに眩しい存在だ。

    そんな私に刺さった一節。
    “「感性を優先する」。理屈で考えてしまうと、どうしても完璧を求めてしまい、結果、それが負担になって続かなかったりする。“

    心あたりがありすぎる。
    私は悪い意味での“完璧主義“。
    完璧にできるタイミングでないと動き出せないので、物事がなかなか進まな

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    2025年10月04日
  • かきあげ家族

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    地味な家族小説だけれど、家族全員の、本の最初と最後の印象ががらっと違う
    成長した感じ(?)
    家族は不思議
    何をきっかけにどう変わるか本当に分からない

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    2025年08月25日
  • 院内カフェ

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    この作品を読んで、「そういえば最近の総合病院はどこもカフェがあるな」と思った。自分が闘病中としても、あるいは家族がそうだったとしても、病院は居心地の悪い場所で、いつもいたたまれない気持ちになってしまう。カフェが外界と病院の緩衝地帯になっていることに気づいた筆者の着眼点にまず感心した。病と関わって初めて気づくこと、そんなあれこれを暖かく書いている作品。介護に追われる朝子の話に特に感情移入した。

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    2025年03月29日
  • 漢方小説

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    東洋医学に少し興味があるので手にとってみた。
    漢方が題材なのでもっとカッチリした内容かと思ったら、意外にもフフッと笑ったり親しみやすいストーリーだった。
    そこまで詳しく東洋医学や漢方について書かれている訳ではなくて、ストーリーに絡めつつ少し東洋医学のことが出てくる感じ。
    サクサク読みやすく、作者は脚本家ということもあってかストーリーも楽しく読めた。
    主人公と年代が近いから共感するところもあったな。
    みんな色々ありながら進んでいくんだよね。

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    2025年03月01日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    「フランス人は10着しか服を持たない」を高校生の頃に読んで以来、久しぶりにフランス人の暮らしにまつわる本を読んだ。
    どうやらフランス人でも、みんながみんな、10着しか服を着ないわけではなさそうだ。
    でも、フランス人の好きなものがはっきりしている、自分の意思が明確であることが、やはり憧れるポイントだなぁと思わせられた。

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    2025年01月26日
  • そろそろくる

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    こんな人もいるんか〜っていう勉強にはなる
    PMSの気持ちめっちゃわかるけど内容はなかなか激しいようにも思う

    全ての人が知っとくべき
    男もみんな知っとくべき
    とも思わない

    現代の生理痛やPMSは間違いなく昔よりキツくなってると思う
    生活スタイルとか体を冷やしすぎてることとか食べ物とか

    あるのが当たり前〜みたいにはしたくないなぁ
    だからって辛い人が苦しむのは違うと思うけど

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    2024年12月06日
  • 院内カフェ

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    人はちょっとした悩みをかかえていたり、病気に苦しめられたりしてなかなか生きていくのが難しい
    そんな中でもささやかな贈り物をもらったり、温かい言葉をかけてもらうと、心がぬくもりまた頑張ろうと思える。
    そんな世界を描いたお話だった。

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    2024年08月15日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    この本を読みながらずっと四角いバゲットが食べたかったので、最後にレシピが載ってるのは嬉しいサプライズでした!!
    せっかくなのでトライしてみようと思います。

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    2024年08月06日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    「人生で落ち込んだときは、ケーキを焼け」と。
    なかなかの名言だ。
    私も現実逃避したいときや、仕事が進まないときにがぎって、ケーキを焼いたりパンを焼いたりする。
    目に見える成果が短時間で得られ、美味しいものが焼きあがると、私ってすごい!
    と自信を取り戻せるのだ。



    定期試験の勉強中になぜか?
    部屋の掃除をしたり、
    本棚の整理をしたり、
    アレかしら?

    ダンナとケンカしたら台所をピカピカに磨き上げる、
    アレかしら?


    そうか、自信を取り戻していたのか!



    レシピ集が良いです。

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    2024年05月22日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    フランス人のキッチンで学ぶ、パンの焼き方や暮らしぶり。センスの塊だが吝嗇でシンプルで頑固!という、よくあるフレンチミニマリズム礼賛ではあるものの、著者の叔母さまは愛想のないチャーミングさ?にあふれていて、好きになっちゃうね!

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    2024年03月29日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    フランスの生活に憧れ、興味がある人は必読。
    観光的な話ではなくてフランスの人の生活に触れられるエッセイ。
    特に食べ物のお話が好きだったかな。私も四角いバゲットや野いちごのジャム食べたーい!

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    2024年03月13日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    フランスの叔父の家での暮らし、素敵なフランス人の叔母ロズリーヌの自然体の生活スタイルに魅せられた筆者のエッセイ。とても参考になりまた憧れてしまった。

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    2024年03月08日
  • おふるなボクたち

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    ★3.5
    中島たい子さんの本が好きです。今回で3冊目です。いつも、引き込まれます

    この本の視点は未来から見た今の時代

    ファンタジーと現実が混ざっていて、面白いです!
    ドキドキ、切ない、ワクワクが入り混じってます

    特に 家を盗んだ男 が良かったです!

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    2024年03月03日