中島たい子のレビュー一覧

  • 漢方小説
    ページをめくったときに「しかくいな」と思った。他の小説では今まで見たことがなかった文字の並びだったので、違和感があったけど後半はそれが気にならなくなるくらいおもしろかった。
    自分が想定していたよりは漢方の話はなくて、漢方メインというよりは日常生活のそばに漢方が加わった、という感じ。
  • 院内カフェ
    院内カフェを訪れるお客さんや
    院内カフェの店員さんなどさまざまな視点から
    描かれた物語。

    親の介護に疲れ、旦那さんが難病になってしまった朝子さんの視点から描かれたお話が好きでした。
    誰も悪くないからこそ、
    どうしていいかわからないやるせない気持ち。

    自分の気持ちをどう伝えたらいいか、
    わからなく...続きを読む
  • 漢方小説
    漢方を題材にした小説。
    漢方に興味はあるけど、専門書や解説本はとっつきにくい、という人向け。ストーリーの中で漢方の考え方や効果効能がぽつりぽつりと登場し、自然と頭に入ってくる。
    筆者は、自分自身を主人公に重ねて描いたんだろうな、と思った。放送作家のつらさ、30代に突入して感じた壁、漢方への熱い思いが...続きを読む
  • 泥酔懺悔
    ★3.5
    飲める人と下戸の人の話がどちらも楽しめるお話がたくさん!

    私はたまに飲んで、さらにたまのたまに記憶もなくします、、。

    気心の知れた友達と飲むお酒は最高です!
  • 院内カフェ
    カフェに勤めている人たちは少なからず「あの人たちはどういう人たちだろう」などと詮索しているのかな

    人には「居場所」が必要
  • 泥酔懺悔


    どうも、私です。
    ただいま絶賛禁酒10日中(そんくらいで自慢するなっ!)

    お酒で「やらかした!」と冷や汗まみれ(あるいはゲロまみれ)な出来事はここ数年一度や二度はありまして。人の泥酔エピソードはふふふと笑っていられるが、いざ自分の身になるともはやホラー映画より恐ろしい。できれば宇宙の闇に葬りた...続きを読む
  • 漢方小説
    題名の通り、「漢方」のことがとてもよく書かれている小説。
    私も時々、体の不調や不調の前兆の時は漢方薬を飲む。
    あまり薬というものに抵抗があるので、薬じゃない漢方薬は安心するから。
    西洋医学では病名がつかないけれど、自分だけが感じる不調って、みんなそれぞれあると思うし、漢方を飲んでいるという安心感で体...続きを読む
  • 漢方小説
    漢方の見方が変わった。特別なことは起こらない、主人公の周りの人間がクセのある人なのに読んでいると前向きになれる不思議な小説だった。
  • 院内カフェ
    しばらくレビューをお休みしておりましたが、少しずつ再開していこうと思います。

    第一弾は病院内にあるチェーンのカフェを舞台にした様々な人間ドラマ。
    カフェで土日だけ働きながら本業は(あまり売れていない)作家の女性・相田。
    その病院に夫が入院している女性・朝子。
    そして入院している夫本人・孝昭。
    さら...続きを読む
  • 泥酔懺悔
    朝倉かすみ、中島たい子、瀧波ユカリ、平松洋子、室井滋、中野翠、西加奈子、山崎ナオコーラ、三浦しをん、大道珠貴、角田光代、藤野可織らの泥酔物語。藤野可織がよかった。
  • 漢方小説
    心の不可を見ぬふりをすると、心がカラダに攻撃をしかけます。
    私は、お白湯を飲んで、深呼吸をします。
    野性動物がするように何も食べず寝ます。
    デカイ木に抱きつきます。
    声を出して泣きます。

    人は、それぞれ処方箋を持っていると思います。
    持って無い人は、漢方医まで。


  • 院内カフェ
    病院の中にあるカフェに入ると、患者も先生もみんなフツーのお客さまになる。
    病院の中で普通になれる場所に、心を癒された。
  • 漢方小説
    先日、女性特有のなんとも言えない不調を感じ、婦人科にかかりました。ガン検診もして異常がないことを確認し、そのあと「ではその不調をどう治していこうか」というところで、先生が漢方薬を提案してくださり、飲み始めました。
    先生に、「証に合わないと逆効果だから、合わないと思ったらすぐ来てね」と言われたのですが...続きを読む
  • そろそろくる
    「変な生き物だよね、私たち」
    「かなりね。あまり知りたくないよね」(146ページ)

    PMSか、ピーターパン・末期・シンドロームか、なにか分からないけれど、
    毎月やってくるそのホルモンに翻弄される女たち。

    「自分が変なことに、もっと自信を持てよ!」(143ページ)

    けれど、繰り返し来るその波を超...続きを読む
  • 漢方小説
    主人公のみのりが体調を崩したところから始まるこの話、西洋医学で解決しなかった不調が東洋医学の漢方で少しずつ良い方へ向かう様子が、独特な雰囲気で描かれていて面白かった。
    こんな漢方診療所が、本当に近くにあったらいいなぁと思うが、実際には信頼して診てもらう一歩がなかなか踏み出せないだろうなぁ。
  • 院内カフェ
    読み終わったあと、暖かい気持ちになりました。
    登場人物みんな、何かを抱えているけど、カフェでちょっと癒されてまた元の生活に戻っていける。いいなと思いました。
  • 漢方小説
    個人差はあるが、30歳以後の心身の不安定さからくる不定愁訴となるものとのお付き合いは、シンドいし、ツラい。それを乗り切るためにもがく姿に共感。
    みのりちゃんは漢方というものに行き着いたが、茜ちゃんのように手芸でも良く、そのことによって、ようは心と身体のバランスがとれれば良いのだ。
    話のテンポがよく、...続きを読む
  • 院内カフェ
    ご主人のご病気がタイムリーすぎて…笑

    介護や依存、種の存続のお話はふむふむと思いながら読みましたが、途中うぅっと痛くなる瞬間もあり。
    でも最終的にほんわかした雰囲気で終わってよかったです。

    冬にコーヒー飲みながら読むのがおすすめかな。
  • 院内カフェ
    病院内に併設するカフェを舞台に、入院・通院する患者、介護する人、見舞い客、医者・看護師等の病院スタッフ等々、総合病院を利用する様々な立場の人間模様を垣間見る連作短編集。

    病院の中にあるけれど、そこは誰もが気軽に利用できる憩いの場。
    そこに足を踏み入れた人は、医者も患者も関係なく、誰もが等しく「客」...続きを読む
  • ハッピー・チョイス
    軽い読み口ながら、「結婚=幸せ」というテーゼへの疑問に徹底的に向き合った作品。

    小さな違和感をすくい取る視点に、なるほどなぁ、と思わされました。

    なるほど、とは思ったけど、「結婚=幸せ」ではないのと同様に、「結婚=人生を型にはめてしまうこと」でもないのになぁ、とも思わずにはいられませんでした。
    ...続きを読む