中島たい子のレビュー一覧
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主人公は30代の女性。ステキな男性と出会った瞬間に「この人と結婚するかも」と、感じてしまう直感の豊かさです。しかし実際は結婚どころか、デートも出来ない生活をしています。
この感覚、妄想系恋愛に走るタイプですね!!妄想力が強い人は、何も始まらないウチから、自らのストーリーを作ってしまう傾向にあります。しかし、現実の恋愛はストーリー通りにいきません。そんなとき、残念無念な気持ちが先に出てしまい、軌道修正しながら、仲を築いていくことが出来ない性格だと思います。その性格のもどかしさが、読んでいてクスクスします。
この本は表題作のほか、「ケイタリング・ドライブ」という作品が収録されています。こちらは男性版の妄想恋愛です。両作品とも主人公に共鳴してしまうわたしです。 -
Posted by ブクログ
どこか茫洋としているような…つかみどころのないような独特の空気感に触れる。
東洋医学で言う病が、西洋医学でのそれより境界が曖昧でぼんやりしているところに起因するのか。輪郭が不明瞭というか、霧みたいな感じ。
「青テント」のメンバーも一時離脱したり復帰したり絶えず変容していて、そのためにバランスも変わっていく様子が描かれていたけれど、人間関係に変化はつきもの。それはもちろん人体の暗喩だから、そう考えると人体って強そうに見えて意外と脆いのかもなーと思ってみたり。
ちょっとしたことでバランスが崩れてしまう。
そういった好不調や病気も含めて「自分」なんだよ、と。
ぼんやりしているように見えて実は鋭いところを突いている。
なかなか奥深いなと感じた。 -
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて
病院内のカフェってどうなんだろう?
特殊なのかな?
と思ったらチェーン店のカフェだということで。
そういや、最近見たことあるな。
マクドとかあったりするものね。
院内というか隣接の建物だけど…
それでも院内カフェを訪れる人は一般の人というより、
病院に関係ある人が大多数で。
カフェ店員としての目線
夫に付き添う主婦の目線
病気を発症した夫の目線
勤務する医師の目線
様々な人達が入れ替わり立ち替わりして。
全てに共感できなくても、あぁ、なんとなく
分かるかも。
それで、いいのかもしれない。
最後のイブのプレゼントはゲジタントだと思う。
だって、彼もクリスマスにコーヒーを奢ってもらったもの。
人からもらった親切はまた次の人へ
こういうのって大事よね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ毎日のお風呂でちまちま読み進めるのに丁度いい。
5〜10分こねるはずの工程も3分経たずに終えてしまうロズリーヌに冒頭からもう心を掴まれてしまった。
お風呂読書に向いている理由の一つとして、自然と食欲を掻き立てられるということも挙げられる。ごはん前にお風呂を済ます我が家にはぴったり。
心を掴まれたロズリーヌの四角いバゲットといい、バゲットに板チョコを挟んだおでかけ中の軽食、シスターのキッシュ…。レシピ付きで嬉しい!
これから服を選ぶ時、過去のソフィーのように妥協したくないなと思う反面、私もついついセールの魔力に惑わされてしまうんだよなあ… -
Posted by ブクログ
ネタバレ介護、闘病、不妊といった重いテーマを扱うところもあり、読んでいて心が沈む場面もあったが、最後には晴れやかな気持ちで本を閉じることができた。
病む者と支える者は、お互いにのみ込まれるべきではなく、むしろ両者の間に壁があるのは自然なこと。恐れる必要はないという考えに共感した。
たとえ別々の場所にいても寄り添うことはでき、それこそが病む者にとって何よりの「救い」になるのだと感じた。
闘病を乗り越えた自身の経験とも重なり、この解釈が深く心に刺さった。
院内カフェに集まる人々がそれぞれに抱えるストーリーやつながりが、物語が進むにつれて少しずつ明らかになっていく展開がとても良かった。