中島たい子のレビュー一覧

  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    ネタバレ

    フランスで生活している叔父さんがいて、子どもの時からフランスが身近だった著者。

    だけどそのフランス特有のものに興味を持てるようになったのは、大人になってから。

    40代半ばの著者が叔母のロズリーヌの家に滞在したときの出来事ややり取りを共有。

    親戚がフランス人とはいったいどういう感じなのか、読みながら想像を膨らませる。

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    2025年08月01日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    フランス人の叔母をもつ著者は幼少期にはあまりいい思いをしていなかったが、40代になりフランス人の暮らしや国民性が腑に落ちるように。

    わたしは例に漏れずフランスという国が好きなジャポネゼのひとりなので、あ〜今年の夏はフランスの田舎町で過ごしたいわ〜〜とひとりごと。

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    2025年04月25日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    ネタバレ

    毎日のお風呂でちまちま読み進めるのに丁度いい。
    5〜10分こねるはずの工程も3分経たずに終えてしまうロズリーヌに冒頭からもう心を掴まれてしまった。

    お風呂読書に向いている理由の一つとして、自然と食欲を掻き立てられるということも挙げられる。ごはん前にお風呂を済ます我が家にはぴったり。

    心を掴まれたロズリーヌの四角いバゲットといい、バゲットに板チョコを挟んだおでかけ中の軽食、シスターのキッシュ…。レシピ付きで嬉しい!

    これから服を選ぶ時、過去のソフィーのように妥協したくないなと思う反面、私もついついセールの魔力に惑わされてしまうんだよなあ…

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    2025年04月24日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    フランス人のライフスタイルについて書かれた本は多々あれど、親戚という身近な視点から描かれた内容は新鮮。

    ロズリーヌさんの「ノーン!」が癖になるが、これも一重に、お客さんに美味しい食材を最高の状態で食べて欲しいからだと思うと、素敵な叔母さまで羨ましい。

    ファッションや掃除の話も興味深かったが、やはり食べ物の話題は美味しそうすぎて、巻末のレシピに自分でも作れるものはないかと、目を皿のようにしてガン見してしまった。

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    2025年04月24日
  • ハッピー・チョイス

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    結婚に迷う女性は、絶対読んだ方がよい!
    結婚に求めるものがわかるかも。

    蕎麦打ち合コンでぶっ倒れるコミカルな展開からのロードオブ結婚ストーリー。幸せって人それぞれよね。と本当に思う

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    2025年04月05日
  • 院内カフェ

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    ネタバレ

    介護、闘病、不妊といった重いテーマを扱うところもあり、読んでいて心が沈む場面もあったが、最後には晴れやかな気持ちで本を閉じることができた。

    病む者と支える者は、お互いにのみ込まれるべきではなく、むしろ両者の間に壁があるのは自然なこと。恐れる必要はないという考えに共感した。
    たとえ別々の場所にいても寄り添うことはでき、それこそが病む者にとって何よりの「救い」になるのだと感じた。
    闘病を乗り越えた自身の経験とも重なり、この解釈が深く心に刺さった。

    院内カフェに集まる人々がそれぞれに抱えるストーリーやつながりが、物語が進むにつれて少しずつ明らかになっていく展開がとても良かった。

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    2025年03月30日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    買ってから積読していた本
    読み終わってしまった、、、
    中島たい子さんの「漢方小説」を読んでファンになり、この本も楽しみにしていたのです
    楽しみなら早く読めばと思いますよね、、、
    もったいなくて、温めていました

    パリに住む親戚、特に叔母や従兄弟たちの
    リアルフランス人の暮らし
    簡単、そして身体のことを思って作ったバゲット
    ファッション
    ライフスタイル

    自然体でとても素敵だなと感じました

    あっという間に読み終わってしまい、、少し寂しいですが、今このタイミングで読んで良かったです!

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    2025年03月07日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    エッセイや体験記のような作品は、これまであまり読んだことがなかったです。この作品はパンが美味しそうなのと、薄くてさくっと読めそうと思って手に取りました。
    結果、すごく好きな感じでした。続編出ないかなあ〜

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    2024年12月25日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    フランス人と日本人の民族性・生活様式の違いは、歴史や気候などによるものなので
    フランス人みたいな生活を送りたい!と思ってもなかなか日本ではそれは叶わないかもしれない。
    ただ、フランス人(というか作中のロゼリーヌ)の柔軟性でありつつもシンプルな物事の考え方、こだわりの在り方はとても合理的で、自分も取り入れたいと思った。

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    2024年11月02日
  • 漢方小説

    購入済み

    実録漢方

    31歳女性脚本家が体調不良と向き合う実録漢方。といってもまわりの登場人物が個性的で生き生きとしていて読んでいて気分がよい。
    漢方は病気を治すのではなく体の弱いところを見つけて漢方薬を組み合わせて処方し改善してゆく。
    人間はシーソーのように体や精神の5つの要素のバランスが崩れて不調をきたすということのようだ。
    自分は夏バテに効く『補中益気湯』を町の内科で処方されたが、この本を読んで主人公と同じ体験をしたようで興味深かった。
    最後に主人公が対人関係の向き合い方まで変わり元気になるのがうれしかった。

    #共感する #タメになる #癒やされる

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    2024年09月18日
  • 院内カフェ

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    院内カフェが舞台の小説というのが珍しくて手に取りました。

    主人公のカフェ店員が売れない作家という設定も面白い。

    街中のカフェと違ってお客様は患者さんやお見舞いに来た人、そして病院スタッフと限定されているものの、個性強めの常連客が。そんな常連客ウルメとゲジデント二人の関係は意外でした。

    親の介護が終わり、やっと自分のやりたい事が出来ると思った矢先に夫が難病で入院した主婦。彼女が壊れそうになるのはわかる気がします。静かなカフェは落ち着きますが、会話が丸聞こえなのは嫌ですね

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    2024年06月19日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    おしゃれなタイトルに惹かれて。

    フランス人(あくまでも中島たい子さんの親戚の話ということだけれど)の考え方を大いに学べる本。
    無理をしない生活の仕方や、自分の心の赴くままに旅することなど、自分にとっては憧れの生き方。

    時折読み返したりして、TODOに追われてしまう毎日にゆとりをもたせたい。

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    2024年06月12日
  • 院内カフェ

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    院内カフェに一歩入れば、彼らは「患者」でなく、私たちにとって「客」なのだ…。
    土日バイトの主婦、相田亮子は若いスタッフ村上君と接客に勤しむ。
    亮子が(売れない)作家と知った彼は、仕事の合間にネタ話を披露。そんな穏やかな空気を一変させる事件が起こる。

    カフェに常連客は付きもの。
    黄緑のヤッケを着たウルメは日曜の夕方になるとやってくる。今日も「本日のコーヒーS」を注文した。白衣姿で体毛の濃いゲジデントもカプチーノMで長居をするので、本当の医師なのかどうか疑わしい。

    クスッと笑える癒し系小説だろうと油断していたようだ。カフェで妻の朝子が、入院中の夫にソイラテをぶちまけるその瞬間まで…

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    2024年03月13日
  • 院内カフェ

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    ネタバレ

    179ページの「自分が病めるときも、人を愛せるか?」という言葉に、軽く衝撃を受けました。
    心身の不調や先の見えない治療という中にあって、他者を思いやり愛するという事は、とても難しい事のように感じました。

    登場時には「げー」っと思わせられたゲジデントですが、読み進めていくと印象が変わって、胸の内に秘めた医者としての矜持を垣間見るようでした。

    とても面白かったです。

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    2024年03月13日
  • パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

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    バリバリの四角いバゲットが思わず食べたくなった、中島たい子さんのエッセイ。

    フランス人といえば、おしゃれなイメージ。それだけではない暮らしかたを知ることができた。ロズリーヌが作る料理は、こみ入ったものではないがどれもおいしそう。(巻末にレシピあり)カーテンまで作ったり、古本を自分で修繕したり、楽しそうな日々。古いものに価値を見いだす考え方がいい。

    気軽に読めて、楽しい読書の時間だった。親類にフランス人がいて、それが当たり前すぎた、たい子さんがとてもうらやましくなった。

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    2024年03月07日
  • そろそろくる

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    ネタバレ

    PMSのことを書いた小説だと知って購入。
    生理前に暴れ出す主人公の描写から始まったけど、初っ端からわかるー!!って思いながら読んでた。
    好みの文であっという間にさくさく読んだ。

    基樹くんがオレもPMSかもしれない、って言ったシーンでは反射で、何を言ってるんだこいつは、と思ってしまったけど、よく考えたら気分の波があるのはPMS持ちのひとだけじゃなくて他の女性も、もちろん男性だってあることだなと思い直したし、自分だけって思ってはいけないなって考えさせられた。ありがとう基樹くん

    中島たい子さん、初めましての作家さんだったけどかなり読みやすくてストーリーも面白かったので他の作品も読みたい!

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    2023年10月11日
  • 院内カフェ

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    我が家の近くの大学病院も、数年前にホテルのロビーのようにきれいになり、チェーン店のカフェがあるので、そこをイメージしながら読みました。
    店員の動きや会話を読んでいると、こんなふうに働きたいなあなんて思ったり、病気や客として訪れた夫婦の事情など、暗くなりがちな話もテンポよく読めました。

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    2023年04月27日
  • 院内カフェ

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    院内カフェは、病院の中にある(おそらく全国チェーンの)カフェで、病院でも日常でもない場所です。客と店員、客同士、相手の名前を知り合う関係ではない中で、相手を思う少しの気持ちに励まされました。私自身も病院の中で、病院でも日常でもない場所と言えるところで働いているので、自身の仕事をがんばろうと思いました。

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    2023年04月17日
  • 漢方小説

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    漢方の事に少し興味があり、なにかないかなぁ っと思っていたときに目に入ったので読んでみた。
    小説だけれど、なんとなく漢方の事が理解出来た。
    なかなか面白い一冊。
    特に最後の数行がこの小説を締めてくれる。

    川波みのり、31歳、脚本家、独身。
    救急車で運ばれるが西洋医学では正常と判断。
    症状は治まらず漢方医のもとへ。
    漢方治療で徐々に良くなるが、病名はなし。
    これはあなただけの病気です。
    うーむ、難しい。
    でも、徐々に分ってきたような。

    陰陽道に基づく東洋医学。
    それは五角形の元素の循環だけでなく、五臓や七情も表されている。

    第28回すばる文学賞受賞作品。

    メモ
    陰陽道 陰陽五行説、木火金

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    2022年09月28日
  • 漢方小説

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    仕事柄、漢方や東洋医学のことを少しは聞いたことはありますが、この本を読んで漢方の事もっと知りたい!とスイッチが入りました

    咳が止まらなくて病院に行ったのに、レントゲンとCTを同時に、しかもCTを先に撮られ、胃カメラではないとわからない病名を告げられ、不安な気持ちを落ち着かせる薬をもらい、咳止めすらもらえなかった事がある私は、病院のたらい回しの所を読んでいて辛い思い出が溢れてきました、、、

    私も漢方の勉強してみようと思います!
    これからの自分の人生にとっても知っててよかったって思えると思う!

    そんなきっかけをくれた本です
    出会えてよかったです!


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    2022年08月27日