山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • ブスの自信の持ち方

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    「自分に自信を持てるようになりたい」
    そんなことを、考えたことがありますか?

    「自信」とは、自分を信じることができること。
    自分のことなので、自分で、自分を信じればいいのだけど、 それが、すんなりといかないから、悩みになる。

    なぜ、すんなりといかないか?というと、 自分を信じられるような何かを見つけられないから。
    何かを見つけていても、それを信じ続けることに不安を伴うからだと思う。

    山崎ナオコーラさんは、エッセイ「ブスの自信の持ち方」の中で、次のように書いている。

    批判やバッシングでつけられた傷は、批判やバッシングがなくなったときに治るわけではない。 他人からの賞賛や拍手によ

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    2019年09月25日
  • ブスの自信の持ち方

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    前々からナオコーラさんが自分の事をブスって言っており、それがとても心が苦しくなります。今回はブスについても書かれていましたが、もっとテーマを広げて社会派のエッセイでした。要は物事は区別して考えるべき、って内容でした。どうしても話の流れで区別すべき事なのに、一緒になってゴチャゴチャになってしまう事ってあると思います。ナオコーラさんが言いたい事は理解できましたが、今回のこのエッセイでは何故か林真理子さんを思い出してしまいました。

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    2019年09月17日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    少しずつ繋がった短編たち。優しい登場人物たち。
    サボテンは難しいイメージがあるけど、こんなカジュアルにプレゼントされたら凄い存在感だな。

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    2019年08月27日
  • 可愛い世の中

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    豆子よ…!

    彼女にとって(彼女というくくり自体豆子は嫌がりそうだけども)、今の世の中は生きづらい。
    今より昔ならもっともっと生きづらかっただろうし、今より未来にはいつかスタンダードで普通な生き方になるのかもしれない。
    でもとにかく豆子が生きているのは今だから、それを認めて生きなければならないのに、納得がいかないという思いがびしびしと伝わってきて…!なんて息苦しいのか!

    ごぼうの香水きっと売れるよ。豆子負けるなー!

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    2019年08月25日
  • 浮世でランチ

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    14歳の私と25歳の私の日々。

    14歳の私は狭くて閉じられた小さな世界で生きている。嫌いな人には近づかず、好きな人とだけ関わりあう。
    若くて未来は開かれているはずなのに、こんな自意識過剰で自分本位な付き合い方じゃ、未来に繋がる人との関係なんて築けやしない。

    25歳の私は自分の足でどこにだって行けて、自分次第では様々なことを選んだり選ばなかったりできる。
    興味のない人の誘いにも笑顔や社交辞令を返すことができる。
    でも私自身それが適切だなんて思っていない。

    36歳の私はどんな日々を送っているんだろうか?
    25歳の私より、うまく自分を薄めてまわりに馴染ませることができている?
    14歳の私のよう

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    2019年07月30日
  • ベランダ園芸で考えたこと

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    太陽がもったいない、を改題していたんですね。ナオコーラさんのあとがきを読むと山崎ナオコーラさん自身の時代のうつろいを一気に感じました。2人目のお子さんを出産予定との事ですので、なによりです。

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    2019年07月22日
  • ベランダ園芸で考えたこと

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    前半は園芸の話が中心でよかった。ベランダで育てるので身近に感じられ、やり方も具体的に書いてあり、イメージしやすかった。スーパーで買ってきた野菜からバラまで、手広くやっているのも面白い。また、正しいやり方だけでなく、うまく育てられなかった話まで赤裸々なのがリアルでよかった。失敗談がのっている方がハードルが下がって、始めようとする気持ちが起こりやすい。読んでいくうちに、どれ、ネギでも育ててみるか、という気持ちになれた。しかし終盤にかけてが、少し頂けなかった。ベランダ園芸に関係のない、著者の愚痴のような自慢のような、考察の欠片もない垂れ流しの文章で、それまでのよさが消えてしまっていた。園芸をしようと

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    2019年08月10日
  • 浮世でランチ

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    大人になりたかった。
    早く都会に出て、1人で生きたかった。

    25歳になった。
    会社に社員に給料に締め付けられ、
    セクハラもパワハラも日常化した
    小さな世界で電卓を叩いている。

    私たちは誰も本当の大人にはなれない。

    心の中は大人になりたかった14歳の私と
    何も変わらない。変われない。

    思いたいだけ。大人になったと。
    じゃないとここまで生きてきたモノが
    崩れ落ちてしまう気がするから。

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    2019年04月22日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    ナオコーラさんの小説はスッと言葉が頭に浸透していく感じ。読みやすい。それぞれの短編集が繋がっていく構成が面白かった。サボテンの説明書きも斬新で興味深かった。

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    2019年02月28日
  • 論理と感性は相反しない

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    初見すぐにあれこれと内容が想像ができないタイトルだけど、現代的で読みやすい内容ではあった。ジャンルなど関係なしに自由な発想で描いている感じがした。とくに「人間が出てこない話」は、前後の話とはまったく脈略もない物理化学のような内容なのだが、なぜかドラマがあるようでおもしろい。
    ふざけているようで大真面目。そんな印象を受けた。

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    2019年01月04日
  • 指先からソーダ

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    読んだ作品ほとんど共感しないけど、
    好き。
    本屋さんで手にとってしまう。
    読みたくなる。
    エッセイも、共感するとこあんまりないけど
    気になる人。
    また本屋で見つけたら買おう

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    2019年02月23日
  • 私の中の男の子

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    19歳で作家になった雪村の女である容姿と自分の中にある男の部分。

    作家ではなく、女性作家と言われるようになったことで
    雪村は自分が女性だと見られていることへの違和感。

    担当編集者の紺野にたいする思いが、果たして同志なのか恋なのかわからなくなり、
    いっとき紺野と距離を置いてみたり
    大学で知り合った時田との波長の合っている感じが、友情なのか恋なのかわからなくなったり

    作家業に専念し、女性としての胸を取ってみたり、時田と恋人関係になったときもあった雪村だったが
    山に登ったり、ジョギングをしたり、ジムトレーナーの服部との出会い、食事とまじめに付き合っていくことで
    自分の性別と折り合いをつけていく

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    2018年11月09日
  • 反人生

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    ネタバレ

    文章が、綺麗だなぁ、と感じた。
    友達だと思っていた人から、友達を終わりにしよう、
    と言われるって、どんな気持ちになるんだろうな。
    そのままだっていれるはずなのに、
    終わりを選ぶのは、何故なんだろうな。
    男と女だからって理由だけではなんだか割り切れない。
    切ない気持ちになった。

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    2018年09月13日
  • 可愛い世の中

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    自分も式が終わったばかりなので、苦い気分を味わったり、ここの描写だと現実味がなさすぎると思ったりしながらの読み始め。
    どっちかというと自分が星に近いため、なんでそんなことでうじうじするのかとイライラする描写も多く、途中で飽きてしまった。途中から仕事やお金の小説になっていて、最後は前向きで良いシーンだったんだろうけど、あまり入ってこず。

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    2018年08月17日
  • 可愛い世の中

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    主人公の性格めんどくさいし
    自意識過剰だしプライド高いし
    好きじゃないけど 、
    頑張れ!ってゆーか頑張ってる!すごいよ! 偉いよ!
    って伝えたい。
    可愛いが必要な世の中にこんな人もいて
    いいはず。

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    2019年02月23日
  • 論理と感性は相反しない

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    面白くなくは無いのだけど、ワクワクするような話でも無い。話があっちこっちに飛ぶようであり、実はそうでも無い。違う短編で登場人物が重なります。
    この本の良さは残念ながら私にはピンとこなかった。もっと若い頃読んだら別な感想を持ったかもしれない。

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    2018年06月27日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    性別にとらわれたくないって気持ちが強いのは、あの親になるとかそういう本でもよく言ってるので知ってるけど、それで意識しすぎてて、女の人の主人公の話は力がはいりすぎてて読みづらいと思う。男の人が主人公の話は、のびのびかけてる。
    年とってからの恋愛や、同性愛、博愛、家族の愛とか浮気を許せる愛とか、いろいろかきながら、さらっと見過ごせないのがサボテン。表紙もよく見て。サボテンいっぱい並んでる。そんなサボテンあんの!ってびっくりするような形のサボテンがところどころ紹介されてて、息抜きになって非常に楽しいです。

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    2018年04月15日
  • 論理と感性は相反しない

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    タッチが今的。今っぽい。今に比例したタッチという感じ。それをどう感じるかって感じかな。連作みたいになっててサクサク読める。面白い試みもふんだん。堅苦しい読書が嫌な人にはいいかもしれない。

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    2017年12月18日
  • 指先からソーダ

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    『人のセックスを笑うな』『浮き世でランチ』など、えも言われぬ小説を綴る著者による随筆集。1話が2~2.5ページでコンパクトだが、構成や表現に『らしさ』が溢れている。デビュー間もないころの作品が並んでおり、読まれる嬉しさ、文筆家として生きていく気負い、などが垣間見え文章が躍動していることを感じる。良作。

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    2017年11月27日
  • 私の中の男の子

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    女の子って何、男の子って何。

    性別って何だろう。主人公・雪村の認識する「男の子」はジェンダーの男性だと思う。でも、結局雪村が選んでいる道は、男でも女でもないような。性別という記号をつい気にしてしまう、特に作家の性別を。筆者が女性だと知っているのに、近影が男性の写真だったらどう思うだろう。男性作家と女性作家と、分けることに、「らしさ」を求めることに、意味があるのだろうか。でも、している。ジェンダーから自由になれない話なのか。消化不良のまま。

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    2017年10月16日