山崎ナオコーラのレビュー一覧
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ネタバレ「自分に自信を持てるようになりたい」
そんなことを、考えたことがありますか?
「自信」とは、自分を信じることができること。
自分のことなので、自分で、自分を信じればいいのだけど、 それが、すんなりといかないから、悩みになる。
なぜ、すんなりといかないか?というと、 自分を信じられるような何かを見つけられないから。
何かを見つけていても、それを信じ続けることに不安を伴うからだと思う。
山崎ナオコーラさんは、エッセイ「ブスの自信の持ち方」の中で、次のように書いている。
批判やバッシングでつけられた傷は、批判やバッシングがなくなったときに治るわけではない。 他人からの賞賛や拍手によ -
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ネタバレ14歳の私と25歳の私の日々。
14歳の私は狭くて閉じられた小さな世界で生きている。嫌いな人には近づかず、好きな人とだけ関わりあう。
若くて未来は開かれているはずなのに、こんな自意識過剰で自分本位な付き合い方じゃ、未来に繋がる人との関係なんて築けやしない。
25歳の私は自分の足でどこにだって行けて、自分次第では様々なことを選んだり選ばなかったりできる。
興味のない人の誘いにも笑顔や社交辞令を返すことができる。
でも私自身それが適切だなんて思っていない。
36歳の私はどんな日々を送っているんだろうか?
25歳の私より、うまく自分を薄めてまわりに馴染ませることができている?
14歳の私のよう -
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前半は園芸の話が中心でよかった。ベランダで育てるので身近に感じられ、やり方も具体的に書いてあり、イメージしやすかった。スーパーで買ってきた野菜からバラまで、手広くやっているのも面白い。また、正しいやり方だけでなく、うまく育てられなかった話まで赤裸々なのがリアルでよかった。失敗談がのっている方がハードルが下がって、始めようとする気持ちが起こりやすい。読んでいくうちに、どれ、ネギでも育ててみるか、という気持ちになれた。しかし終盤にかけてが、少し頂けなかった。ベランダ園芸に関係のない、著者の愚痴のような自慢のような、考察の欠片もない垂れ流しの文章で、それまでのよさが消えてしまっていた。園芸をしようと
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ネタバレ19歳で作家になった雪村の女である容姿と自分の中にある男の部分。
作家ではなく、女性作家と言われるようになったことで
雪村は自分が女性だと見られていることへの違和感。
担当編集者の紺野にたいする思いが、果たして同志なのか恋なのかわからなくなり、
いっとき紺野と距離を置いてみたり
大学で知り合った時田との波長の合っている感じが、友情なのか恋なのかわからなくなったり
作家業に専念し、女性としての胸を取ってみたり、時田と恋人関係になったときもあった雪村だったが
山に登ったり、ジョギングをしたり、ジムトレーナーの服部との出会い、食事とまじめに付き合っていくことで
自分の性別と折り合いをつけていく