山崎ナオコーラのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
正子は宝くじの高額当選のお金で
「屋根だけの家」を建てた
離婚をして1歳の由紀夫のシングルマザー
姉の衿子と妹の園子が同居しているが
息苦しさを感じていた
家に友人の百夜とあぐりが転がりこむ
いつしか正子は友人達と姉妹になって暮らすことを望むようになる
多種多様な形の家族 子育て 恋愛 働きかた などがあり
私達は人生において今まででは考えられなかった選択を選べる
幸せを自分の手でどんどんつくりあげられる
私は昔ながらの型にはまりやすいタイプなので
少し目から鱗な感じで読んでいた
ラストは清々しく
正子が羨ましくなった
どうか衿子と園子にも幸せになって欲しい -
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Posted by ブクログ
以前から読んでみたいと思っていた山崎ナオコーラさんの本。ようやく読めて嬉しかった。
前半読み進めながら、スゲー!イマドキ!と思った。
公式①地味な顔立ち=スクールカーストの下位=美人を見返さなきゃならない
(本人はカーストさえ感じていないのに!)
公式②離婚して1人で子供を育てている女性=可哀想=子供ができる前に離婚したら良かった
(子供に巡り会えた今が1番幸せなのに!別れた旦那も泣きたいほど子供を育てたがっているのに!)
公式③恋人(男)に好きな人ができて別れた=捨てられた(女)
(イケメンと一回でもセックスできて最高としか思ってないのに!)
公式④不倫してる人がいる=浮気された側 -
Posted by ブクログ
ネタバレ直接的には美醜の問題に関係なさそうな事柄も述べており、意外にも社会派なエッセイだと感じました。
題名から単純に「ブスが自信を持てる、前向きになれるような著書」だと思って読むと少し肩透かしを食らうかな?といった印象です。
「美人はそうでない人に比べ3000万円得をする」なんて話も話題になっています。美人とブス、普通な容姿の人を同等に扱えとは言わないから、せめて差別のない社会になってくれると浮かばれる気がします。
「トロフィーワイフ」という言葉は本著で初めて聞きました。逆に高学歴で高収入な男性と結婚した女性がSNSのアカウントのプロフィールにわざわざ書いていたのを以前見かけたことがあったので -
Posted by ブクログ
どうも、私です。
ただいま絶賛禁酒10日中(そんくらいで自慢するなっ!)
お酒で「やらかした!」と冷や汗まみれ(あるいはゲロまみれ)な出来事はここ数年一度や二度はありまして。人の泥酔エピソードはふふふと笑っていられるが、いざ自分の身になるともはやホラー映画より恐ろしい。できれば宇宙の闇に葬りたいけれど、そういう時に限って記憶力を発揮し、うんこのように記憶は脳内にへばりつく(汚っ!)
この一冊は12名の女性著名人の、酒にまつわるエッセイが書かれています。酒豪と呼ばれる人も居れば、代々下戸な人もいる。酒で失敗した話や、酒に対する思いなど綴られていて、さまざまな視点が見れて。20代後半によく -
Posted by ブクログ
本人が一番女性性というものに捉われているのでは?
著者が一時期やたら私はブスだからと連発していて鬱陶しいなと思ったんだけど、おそらくその時期にあったこととか本人なりの理由みたいなものはなんとなく分かった。
とは言え、これって内向的?社交性が薄い?女の子が家族や周りの大人たちが「かわいい」と構ってくれることを「容姿が良い」「特別な」「お姫様」と勘違いしていて、いきなり他者に忖度なく特に悪気もなくブスって言われてやっと現実に気付くっていうよく女芸人ネタになるようなあるある話にしか感じない。そこで私は男の部分があるからっていうのは脳内お姫様設定とやってることはたいして変わらない気がする。
時田くん -
Posted by ブクログ
物書きになりメディアに顔を出したことで見知らぬ人からブスと言われるようになった著者が丁寧にルッキズムや差別について書いた作品。
実際に自信の持ち方はこれだ!と書いているのではなく
これにはこんな背景がある
これはこんなこととも繋がっているということとともに
そもそもブスという言葉で他人を攻撃する人の問題であってブス側の問題ではないと言い続ける。
デビュー作が出た頃から読んでいる作家さんだったけれど
私自身は彼女の顔を見たことはなく(作品しか読んだことがなかった)ので
こんなに丁寧にブスについて考えるほど人に避難されたことがあるということも初めて知った。
ブスという言葉は攻撃力が高く「全否