山崎ナオコーラのレビュー一覧

  • ニセ姉妹

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    正子は宝くじの高額当選のお金で
    「屋根だけの家」を建てた
    離婚をして1歳の由紀夫のシングルマザー
    姉の衿子と妹の園子が同居しているが
    息苦しさを感じていた
    家に友人の百夜とあぐりが転がりこむ
    いつしか正子は友人達と姉妹になって暮らすことを望むようになる

    多種多様な形の家族 子育て 恋愛 働きかた などがあり
    私達は人生において今まででは考えられなかった選択を選べる
    幸せを自分の手でどんどんつくりあげられる

    私は昔ながらの型にはまりやすいタイプなので
    少し目から鱗な感じで読んでいた
    ラストは清々しく
    正子が羨ましくなった

    どうか衿子と園子にも幸せになって欲しい

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    2022年10月01日
  • ご本、出しときますね?

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    若林さんと人気作家さんとの対談形式の本です

    作家さんって孤高な存在のような気がしていたけど、
    みんなそれぞれ(いい意味で)普通に人間なんだなって思いました。

    創作活動の話も聞いてみたかったですが、
    ゆるい内容だったので1日で読めました。

    ここから興味を持った方の
    著書を読んでいこうと思います!

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    2022年09月16日
  • 文豪お墓まいり記

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    学生時代は近代文学を好んで読んだ。
    その頃に太宰を好きになり、卒論も太宰にした。
    卒業してからは近代文学を手に取ることも無くなったが、たまに触れると、無性にあの頃が懐かしくなる。
    この本も、そんな時に出会った。
    存じ上げない作家さんのお名前やエピソードを検索しながら読んだので時間がかかってしまったが、とても楽しかった。
    お墓にも生き様や人柄が出ているようで、不謹慎かもしれないが、面白いと思った。
    文豪のお墓参り、良いなぁ。

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    2022年08月31日
  • ニセ姉妹

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    以前から読んでみたいと思っていた山崎ナオコーラさんの本。ようやく読めて嬉しかった。

    前半読み進めながら、スゲー!イマドキ!と思った。

    公式①地味な顔立ち=スクールカーストの下位=美人を見返さなきゃならない
    (本人はカーストさえ感じていないのに!)

    公式②離婚して1人で子供を育てている女性=可哀想=子供ができる前に離婚したら良かった
    (子供に巡り会えた今が1番幸せなのに!別れた旦那も泣きたいほど子供を育てたがっているのに!)

    公式③恋人(男)に好きな人ができて別れた=捨てられた(女)
    (イケメンと一回でもセックスできて最高としか思ってないのに!)

    公式④不倫してる人がいる=浮気された側

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    2022年08月17日
  • ニセ姉妹

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    これまで私は家族を自ら選ぶ機会はなかったし考えたこともなかった。 結婚適齢期に入り、自ら進んで他人と家族になりたいと思う気持ちは何なのか、どこから来るのか、気になっていた今このタイミングで読むことができてよかった本だと思う。 主人公はなんだか緊張感が常にある実姉妹との関係や彼女らの価値観に違和感があり、ニセ姉妹を選んだ。甘える・甘えられることに違和感が無いかどうか、価値観が似ているかどうか、がポイントなのかな。

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    2022年08月16日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    多肉植物が好きだから、検索して引っ掛かったので読んでみた。
    ナオコーラさんの小説も好きだし。
    多肉といってもサボテン。しかも結構ごついというか不思議な形。
    そんなサボテンを手にする人たちのお話。短編集だけど、さりげなく繋がってるような。
    とっても読みやすいし、なんか心地良い。

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    2022年07月26日
  • 母ではなくて、親になる

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    私は保育コースに通っている大学生なのですが、授業で学んだことをなぞらえながら読んでいたらとても深く理解できた。
    ナオコーラさんの考え方は本当に素敵だ。
    特にジェンダー問題に関して。

    わたしもこども、自分のこどもを育ててみたいな。

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    2022年07月20日
  • ブスの自信の持ち方

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    ネタバレ

    直接的には美醜の問題に関係なさそうな事柄も述べており、意外にも社会派なエッセイだと感じました。

    題名から単純に「ブスが自信を持てる、前向きになれるような著書」だと思って読むと少し肩透かしを食らうかな?といった印象です。

    「美人はそうでない人に比べ3000万円得をする」なんて話も話題になっています。美人とブス、普通な容姿の人を同等に扱えとは言わないから、せめて差別のない社会になってくれると浮かばれる気がします。

    「トロフィーワイフ」という言葉は本著で初めて聞きました。逆に高学歴で高収入な男性と結婚した女性がSNSのアカウントのプロフィールにわざわざ書いていたのを以前見かけたことがあったので

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    2022年07月19日
  • リボンの男

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    子供と幼稚園の行き帰りに河川敷を歩くシーンが好きでした。
    自分も子供の送り迎えを徒歩にして、発見したり走ったり歩いたり座ったり時間をかけて散歩するようになりました。

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    2022年06月28日
  • 泥酔懺悔

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    どうも、私です。
    ただいま絶賛禁酒10日中(そんくらいで自慢するなっ!)

    お酒で「やらかした!」と冷や汗まみれ(あるいはゲロまみれ)な出来事はここ数年一度や二度はありまして。人の泥酔エピソードはふふふと笑っていられるが、いざ自分の身になるともはやホラー映画より恐ろしい。できれば宇宙の闇に葬りたいけれど、そういう時に限って記憶力を発揮し、うんこのように記憶は脳内にへばりつく(汚っ!)

    この一冊は12名の女性著名人の、酒にまつわるエッセイが書かれています。酒豪と呼ばれる人も居れば、代々下戸な人もいる。酒で失敗した話や、酒に対する思いなど綴られていて、さまざまな視点が見れて。20代後半によく

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    2022年05月06日
  • 私の中の男の子

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    本人が一番女性性というものに捉われているのでは?

    著者が一時期やたら私はブスだからと連発していて鬱陶しいなと思ったんだけど、おそらくその時期にあったこととか本人なりの理由みたいなものはなんとなく分かった。
    とは言え、これって内向的?社交性が薄い?女の子が家族や周りの大人たちが「かわいい」と構ってくれることを「容姿が良い」「特別な」「お姫様」と勘違いしていて、いきなり他者に忖度なく特に悪気もなくブスって言われてやっと現実に気付くっていうよく女芸人ネタになるようなあるある話にしか感じない。そこで私は男の部分があるからっていうのは脳内お姫様設定とやってることはたいして変わらない気がする。
    時田くん

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    2022年05月01日
  • むしろ、考える家事【電子特典付き】

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    家事を時短時短!とやりたくないこととして捉えない、という考え方は賛同できた。

    仕事をしている人は成長しているが、家事は家の中で同じことの繰り返しだから成長出来ないと思われがち。
    という点が、正社員を退職し子育てと家事をしている自分のモヤっとしていた感情を表現していた。


    独特の考え方ですべてそうそう!と思えた訳ではないが、家事というものをもっと前向きに、やりたくなるものに、というテンションなのは考え方の一つとして気が楽になる。
    軽く読める本。

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    2022年03月28日
  • ミルクとコロナ

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    育児について、特にコロナ禍での育児、発達や言葉の遅れについての考え方などがなるほどと思うところが多く、自分も試行錯誤しながら育児をしていこうと思った。

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    2022年03月26日
  • ボーイミーツガールの極端なもの

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    恋愛と多肉植物のオムニバス。
    作者は「人のセックスを笑うな」の人。
    ゆるく繋がっていて、相手側の話もあるのがよかった。
    出来過ぎな感じは否めないけど、自分らしく、自分を出して、好きに恋愛していいんだなと思った。
    恋愛なんて自分基準で、自分に対してワガママになっていいんだなーと。

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    2022年03月21日
  • ブスの自信の持ち方

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    物書きになりメディアに顔を出したことで見知らぬ人からブスと言われるようになった著者が丁寧にルッキズムや差別について書いた作品。

    実際に自信の持ち方はこれだ!と書いているのではなく
    これにはこんな背景がある
    これはこんなこととも繋がっているということとともに
    そもそもブスという言葉で他人を攻撃する人の問題であってブス側の問題ではないと言い続ける。

    デビュー作が出た頃から読んでいる作家さんだったけれど
    私自身は彼女の顔を見たことはなく(作品しか読んだことがなかった)ので
    こんなに丁寧にブスについて考えるほど人に避難されたことがあるということも初めて知った。

    ブスという言葉は攻撃力が高く「全否

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    2022年03月10日
  • リボンの男

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    一見何も起きていないような場面でも思いがけない気付きがあって、その透けるほど薄い部分に目を凝らせる妹子がすごい。
    お金は稼いでいなくても他に代えの効かない貴重な存在だと思う。

    とても読みやすくてさらっとしているので読み終わったのにまだ何章も続きがあるような不思議な感じがする。

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    2022年02月09日
  • 人のセックスを笑うな

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    タイミングを逸して読んでいなかった芥川賞受賞作。
    瑞々しいし、わかりやすく楽しめたのだが、時代なのかな、このくらいの小説の書き手は今はたくさんいるようになったなと思う。
    なので、物足りない感はあった。
    39歳の不思議ちゃんやその夫の人物造形はもっと深掘りできたのでは?この程度でいいのかな?と辛口になってしまう。
    しかし、その後の山崎ナオコーラの活躍ぶりを見ると、やはり芥川賞を受賞させたのは正解だったのだろうな。

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    2022年01月30日
  • 鞠子はすてきな役立たず

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    ネタバレ

    鞠子の考え方を全部受け入れてくれる小太郎さんが本当に単純に素敵で理想である。現実に中々ないなぁ〜。鞠子のように生きれるのは環境がそうさせてくれるのがあってこそ。

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    2022年01月27日
  • 浮世でランチ

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    なかなかとっつきにくいタイプの主人公。

    14歳の日々
    生きづらさ
    友達関係
    宗教ゴッコ

    25歳の日々
    生きづらさ
    人間関係
    自分探しの旅


    物語には入り込めたけど、なかなか。なかなかとっつきにくかった。生きにくいだろうな、としか。
    唯一、東南アジアの旅の情景が色鮮やかに心に残った

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    2022年01月26日
  • ミルクとコロナ

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    お二人の育児リレーエッセイ。
    今の子達は「マスク・手洗いネイティブ」と言うエピソードが印象に残っている。
    確かに、今が生まれた時からネットと付き合っているデジタルネイティブ(Z世代)であるように、外に出る時は服を着るのと同じようにマスクで顔を覆うのが当たり前、人とは距離をとって話すのが当たり前とかの世代になるんだろうな。

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    2022年01月22日