あらすじ
「会社のように役割分担するのではなく、人間同士として純粋な関係を築きたい」。布で作った結婚指輪、流産、父の死、再びの妊娠……書店員の夫との日々の暮らしを綴る、“愛夫家”エッセイ!
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Posted by ブクログ
山崎ナオコーラさんのエッセイ。
小説は読んでるけど、エッセイって初めてだなあ。
表紙がすごくいい。
机挟んで向かい合って、お互いの大事なことをやってるって、すごく素敵。
これ、という大きな事件はもちろん起こらない。
波風は当たり前に当たるけれど、それに対して、過度に意味を持たせないよう、これは罰でもご褒美でもなく、生きていたから降ってきたものなんだと受け止める姿勢が、ていねいにていねいに書かれている。
何度も出てくる、話すことは苦手だけど、文章でならできる、面白く書ける、魅力を伝えられる、そういう自身の書くことへの信頼と自負が覚悟のようでもあり、親愛の表明のようでもある。
自分自身が、性別や役割で判断されたくない、自分の負うべきものを、それを引き合いに軽くされることも嫌だ、という。分かる、と思いながら読んだ。
ナオコーラさんの小説から受ける印象が、職人みたい、なのだけど、こつこつと、自分の納得できるものをひたすら丁寧に作っていく、作り続けていく、という姿勢がやっぱりエッセイでも感じられて、またこの人が好きになった。
Posted by ブクログ
わかる〜!ってとこも、そこは私とはちがうな〜てとこもあって、エッセイって作家さんの人間の部分が知れてとても好き。
ナオコーラ先生の小説は男とか女とか押し付けがましくなくて好きなんだけど、かわいい夫さんもそういう押し付けから外れたところにいる人なんだろうな〜いいなぁと思った。