角田光代のレビュー一覧

  • 方舟を燃やす

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    人物描写が秀逸で面白いが、夫三子はじめ他人の人生に自己を依存する全くしょうもない登場人物ばかり。人間ってもはや存在自体がジョークだ

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    2026年05月20日
  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    この本の主なテーマは、人間、特に女性同士の友情や、わかりあえなさが主題なのだと思います。
    読み終わって、学生時代の友人関係を思い出しました。
    よくわからないこと、何でもないことで、すれ違ったこともありましたね。

    物語の後半、小夜子が「年齢を重ねるのは出会うことを選ぶためだ、選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ」と気づくシーンは、人間のわかりあえなさを乗り越えていく希望を感じました。

    けれど、私がいちばん印象に残ったのは、終業式の後、葵が父の運転するタクシーに乗って買い物に行くシーンでした。

    クリスマスプレゼントに何か欲しいものをなんでも買ってあげるよ、と努めて明るく振る舞う父に対して葵

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    2026年05月19日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    タイトルや帯のレビューから一見音楽の話なのかと思いきや、違った。

    いや違わないけど、音楽は確かに大事な要素になってるけど、もっと広く大きく、愛の物語だなと思った。

    いやー久しぶりに泣いた。
    自然に目尻から涙がすぅーっと落ちてた。


    あらたという少年とその母親であるくすかという女性が中心で、章ごとに視点と時代が切り替わる。

    基本的に、物語の登場人物を取り巻く状況は暗い。

    でもなぜかそこまで暗く感じない。
    角田光代さんの絶妙な筆致もあるんだろうけど、ある歌手の歌を、あるいは愛する人を、心の支えにして前を向いて歩くくすかたちの姿が、読者の心をあたたかくしてくれます。

    歌も、愛も、広がって

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    2026年05月19日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    なんだかいつも思うのは 
    近くにある幸せ 
    角田さんの小説はいつもそう思います そして…ご飯を食べるって すごく大切なんだってこと
    空腹を満たすだけでなく 心も落ちついていろんなことを 考える力がわいてきます 読んでよかったです

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    2026年05月19日
  • いつも旅のなか

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    いつもながら面白いエッセイだった。
    作者の当時の年齢に自分が近づいてきたから面白さが増しているのだろうか。
    1番印象的だったのは、どこか(タイやったけ?)への旅を通じて、年齢を重ねるにつれてそれまでの方法が合わなくなる日が来る、っていう感想を持っていたこと。
    自分はそんなにたくさん旅をしてきたわけではないけど、このことは万事に通ずることだと思って強く共感した。
    例えば人との関わり方。詳しく言うと、親や家族との関わり方もいつの間にか変わってしまうものだし、友達との関わり方もそう。体調を保つ方法だって、昔のままではいられない。
    もしかすると、旅というのはそれをどストレートに感じられるものなのかもし

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    2026年05月18日
  • 最後の晩餐

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    ネタバレ




    『最後の晩餐』



    当代の人気作家7名が究極のテーマに挑んだ
    自由でぜいたくで幸福な「食」小説アンソロジー
    あなたは人生の最後に何を味わいますか?



    なんとも贅沢な読書の時間でした♪
    作家さんのラインナップは 以下の通り♡



    ★江國香織 『コインランドリーの夜』
    ★金原ひとみ 『ラストサパーフォーエバー』
    ★角田光代 『最後の鰻』
    ☆寺地はるな 『小曾根幸子の送別会』
    ☆原田ひ香 『最後に、何を食べたの?』
    ☆藤野千夜

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    2026年05月18日
  • 空の拳

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    先月から「ボクシング小説」を数作読み続け、
    今のところ、全くもってハズレ無し・・・なのです。
    今作も、とても楽しく読ませていただいたのですが、485ページと分厚いだけでなく文字数も多いせいか、日数がかかってしまった。
    ・・・・楽しい日を長く過ごせたので文句はありませんが・・・・
    さて、本作は、
    ボクサーが主人公では無く、ボクシング雑誌の編集者の視点で描かれており、より一層、現実的に味わうことが出来るのです。
    この主人公も物語の最後にプロテストを受験するという味付けも、とてもとても美味しく頂くことが出来ました・・・・。
    続編がある様です・・・近いうちにいただきます。

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    2026年05月18日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    ずっと、何も語らなかった母くすかが
    2頁以上にわたって、一気に想いを語る。
    想いが強すぎて、優しすぎて、尊くて、
    どうにもならない。
    ラストのライブで、みんなの想いが届く。
    明日、新しい歌をうたう。爽やか。

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    2026年05月15日
  • 最後の晩餐

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    豪華作家陣によるフルコース。
    まず、「最後の晩餐」の捉え方がそれぞれで面白い。
    同じテーマで書いても、それぞれの特徴があり、
    こうも違う作品が出来上がるのかと、面白かった。

    そして、最後を考えることは、それまでどう生きてきたか、どういうことを大切にしてきたかを振り返り、さらにこれからについても考えることに繋がっていくのだと感慨深かった。

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    2026年05月15日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    読みながら音楽が聴こえてきた!
    文章に忌野清志郎の歌詞が盛り込まれている〜。
    メジャーな歌はすぐわかったけれど、意外とマイナーなのもあった。気が付かなかった歌もあったのかな?
    くすかと新少年の成長を見届けられて本当に良かった。
    ラストまであっという間だったよ。この小説に出会えたことに感謝!この後RC聴くぞー!

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    2026年05月14日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    良かったなぁ…
    なんか、読んで良かった。
    誰しも歌に救われたことがあるんじゃないかなぁ。
    母子家庭で育ってお父さんは飾ってあるロックスターと思い、自分は隠し子?と思ってた。
    母はやっぱり強く、でも子供はやっぱり寂しい思いをしていてお友達にも劣等感を抱き疎遠になっていく。
    何も感じずに過ごしていたけど、このままではいけないと父親について調べ、なぜ母は父親について何も言わないのか…
    息子と母親。それぞれの立場で物語は書かれている。
    女性としてのくすかは辛くて悲しくて、でも母親のくすかはやっぱり強かった。

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    2026年05月14日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    料理と家族の短編集。
    私も親に感謝だし、子どもたちはあっという間に大きくなるだろうし、大切な人とのかけがえのない時間を噛み締めていこうと感じた。お腹すいた

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    2026年05月14日
  • さがしもの

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    本にまつわるアンソロジー的な、だけど角田光代だけの短編集。

    『彼と私の本棚』に、「自分ちの本棚みたい」って台詞が出てきた。「花束みたいな恋をした」より先にこれがあったとは…。そして麦くんちの本棚には角田光代があるしね。

    いちばん好きだったのは『不幸の種』。この人の作品は本当に、わたしかわたしの友だちの話なんかなって思わせる。

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    2026年05月13日
  • 対岸の彼女

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    2007年刊行か…
    時代を経ても廃れない作品ってこういうものだと実感する。
    きっと100年後も読まれている。
    普遍的で、圧倒的に身近で、共感必至で、
    なのに非凡な魅力に溢れている。

    今まさに30代。結婚している、していない(離婚した、してない)子どもがいる、いない
    頻繁に会っていた友人ともどんどん疎遠になり
    つい連絡を取ってしまう相手は
    自分と同じようなライフスタイルを送っている友人だけ。
    あまりにも強く実体験している今だからこそ
    惹かれて一気読みした。

    高校生の一歩闇に踏み込んでしまう危うさとか
    痛烈すぎて…

    そして何より、森絵都さんの解説が良すぎた!!!最高すぎた…天才だ、本当に。

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    2026年05月12日
  • 坂の途中の家

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    いろんな立場の人物の主観からこの事件についての証言があるが、何が本当で誰が正しいのか?
    里沙子と一緒に悩みながら読んだ。
    また、子育てのしんどい部分もリアルに描かれており、私自身の辛かった思い出が蘇ったりもして心揺さぶられっぱなしだった。
    読んでいてしんどいし、読んでない時間も心のどこかがこの物語に引き摺られていて気持ちが沈むのに、先が気になり読むのをやめられなかった。
    裁判員制度についても知ることができたし、読み応えがあって凄い良かったので、角田さんの他の作品も読んでみたい。

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    2026年05月09日
  • タラント

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    ネタバレ

    国際貢献のボランティアに打ち込むも、心が傷つき無気力となったみのりに、祖父の生き様が交差し、再び「使命」を見つけて行くお話。みのりの心理描写が丁寧で、とても文量が多いが、丁寧である分、読後の充実感が大きかった。
    悩んで立ち止まるみのりと悩みながら突き進む玲、悩まず突き進むムーミンの関係が印象的。みのりと玲に亡くなったムーミンの声が降ってきて背中を押してくれるのは、二人の中にムーミンの純粋な「初心」が生き続けていたからかな。
    また、各章に挟まれる清美の戦前戦後を生き抜く壮絶だけど素朴な描写が、陸が描いたものと分かる仕掛けには、陸の「清美の記憶を引き継ぐ」という素直な「タラント」が伝わってきて感動

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    2026年05月09日
  • 源氏物語 8

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    ネタバレ

    4ヶ月くらいかけて全巻読み切った!
    めちゃくちゃ分かりやすくて角田光代さんはすごいと思った。
    藤原克己氏の解題で、源氏物語の主題は3つ。1.男女間の心の通いにくさ。2.女が生きてゆくことのむつかしさ。3.人間の愛執の深さ。横川の僧都の「愛執の罪」という言葉が総括している。と言っていたのが、なるほどと思った。
    全編通してめちゃくちゃ袖を濡らしている描写が多かったけど、本当に泣いてるのか比喩なのか気になった。

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    2026年05月07日
  • 対岸の彼女

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    言葉にできないけど、本当に面白かった。
    忘れることがないかもしれないってくらい。
    今年1の時間の濃さだった気がする

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    2026年05月06日
  • いつも旅のなか

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    作者がどんな旅行も楽しんでいる姿が魅力的でした。とにかく旅行したくなります。
    海外旅行が好きで今まで色々な所へ行きましたが、年齢を重ねると旅行のスタイルも変わっていき、若い頃のような旅行の仕方はもうできないけど、今だからこそできる旅行を楽しもうと思える本でした。

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    2026年05月03日
  • 対岸の彼女

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    主人公二人の心情にずっと共感。
    人と関わって生きていく中で、無傷のままでいる事は出来ないし、相手を傷つけずにいる事もできない。
    相手に自分と共通している所があると親しみ近づいては、相手が自分と違う所があると憎しみ離れていく。どんなに親しくしていても、ちょっとしたきっかけで疎遠になり、またふとした事で連絡を取り合いだしたりもする。
    そんな人間の関わり合いが愛おしくなるような一冊でした。

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    2026年04月29日