あらすじ
夫にも誰にも内緒でひとりスリランカへ向かった私が、善き願いも悪しき願いも叶えてくれる神さまに祈るのは、ぜったい誰にも言えないあのこと――。神楽坂、ミャンマー、雑司ヶ谷、レパルスベイ、ガンジス川。どこへ行けば、願いは叶うのだろう。誰もが何かにすがりたい今の時代に、私のための神さまを求める8人を描く短篇集。
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Posted by ブクログ
不思議な感覚になった小説(短編集)だった。
まるで自分が辺鄙なアジアの寺院を巡っているような、
そしてそれぞれの主人公の人生を生きているような感覚にさせられた。
いい人なんだろうけど感性の違いすぎる夫との関係、ボケてるわけじゃないのに盗み癖のある離れた暮らす父親の悩み。
スーパーで起きた女児疾走事件が自分の講演した内容のせいだと思い悩む女性。
ほんとにリアルに描かれていて何通りもの人生をちょっと旅してきた感覚になった。
Posted by ブクログ
短編集。悩みを抱えた人々が、国内外の神様にお願いをしに行く。悩みそのものよりも、どちらかというと一生行けないだろうモンゴルやインドなど一緒に旅をした気になれたのが良かった。
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自分の秘密の願いを叶えるために、マニアックな神様を訪ねていく人々の物語。
短編集で、それぞれの主人公がちょっと歪んでいて、自分の邪気だらけの願いを成就するための旅に出る。同じパターンとなるかと思いきやそれぞれに頷かされる。
毒の入ったくだりをサラサラと読ませる文章力が凄かっあ。
Posted by ブクログ
日本を含めて世界には色々な神様がいるものですね
神様に会いに行く行程や人々の思いが書かれていて、旅行気分を味わう事が出来た
宗教に関わらず神頼みしたくなる思いがある事に共感を受けた
Posted by ブクログ
スリランカの神さまに会いに行き、自分の祈りについての矛盾を感じる【神さまに会いに行く】から始まり、京都の縁切り寺で救いを感じる【絶望退治】まで、8編の短編集。
わざわざ出かけて祈ることの意味を改めて考えるきっかけになる本でした。外国へ出かけてまで自分の願いを叶えるために祈りたかった気持ちが、実際にその場に着くと意外と今までと違う気持ちになったり···。思い詰めたことに光がさしたり···。初めて気づくことがあったり···。8編それぞれの思いが楽しめました。
私のお気に入りは【聖なる濁った川】と【絶望退治】。二つとも、その場所に行ったからこその気づきがありました。
自分のための神さまはどこへいけば見つかるのだろうか?そんな思いがつまった本だったように思いました。そしてこの本に出てきた世界の神さまにも興味が湧いた一冊でした。
〈目次〉
神さまに会いにいく
落ちない岩
弾丸祈願旅行
にせ巡礼
聖なる濁った川
モンゴルの蓋
神さまショッピング
絶望退治
Posted by ブクログ
悩みが深くなと何かにすがりたくなる。旅先で自分の気持ちを整理し神様にお願いをし、心をリフレッシュし改めて自分の生活と向き合う。そんな女性たちを描いた短編作品。
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8編の短編集
世の中にはたくさんの場所にたくさんの神さまがいて
信じる人信じない人
すがりたいけどすがれなかった人
後半の3篇は少々シビア。
神様の存在を真剣に考えたことはない。
自分の中に自分だけの神がいて
俯瞰して自分をみているような気がしてる。
たまに助けてくださいと頼ってみる。
この本は神について考えるきっかけになったかもしれない。
Posted by ブクログ
角田さんが旅した世界中の様子がよくわかります。
自分もそこにいるくらいに。
特にインド。スピリチュアルな夫も怖いけど、なぜかいつの間にか飲み込まれ、ガンジス川に入っちゃう妻。
Posted by ブクログ
「しあわせになりたい、ゆるされたい」と願う人たちの8編の物語集。
いざ神仏に向き合った時の自分自身を見ているようで、これは日本人あるある、なのかもと思った。
ここぞという時に妙に肩に力が入ってしまい、雑念が押し寄せ、他人の願い事が気になり、作法に気を取られ焦り…そうこうしているうちに、神さまとの面会時間は終わってしまう。
祈ることが非日常なので、慣れの問題(笑)かもしれないが、賽銭箱の前で自分の番が終わった後の、あの何だかスッキリしない気持ちがよみがえった。
「神さまを信じたい、いや、この神さまじゃなくてもいい、迷いなく疑いなく当然のごとく信じられるものが、私にもあればいいのに。」p92
それはいつも行くお店の、変わらない味のラーメンでもいいのかもしれない。不安定な自分の日常を、ゆるぎない確かさで繋ぎ止めてくれるもの。自分の中の恐ろしい願いや、分かり合えなかった思いや、犯した罪、病気、そういうものすべてを受け止めて「だいじょうぶだよ」と言ってくれる存在が、ほしいのかもしれない。
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いろいろな事情があって神さまにお願いごとをかなえてもらいに行く話。
スリランカ、ミャンマー、香港、スペイン、インド、モンゴル、パリ、京都などを巡る八編からなる短編集。
日本以外はかなり行きにくい場所、遠い場所にあるので、登場人物たちの行動力がすごい。抱えている事情も重い。
主人公たちは自分も周りの状況もかなり客観的に見れているのに(いやだからこそ?)、外からは簡単にはわからない、神さまに救いを求めずにはいられない、厳しい現状を抱えていかなければいけないのが読んでいても苦しい。
さらっと書かれているのでサクサク読めるのだけど。
信仰心の強さは人によって違うけど、神に祈るって自分との対話という面も大きそう。
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なかなか没入出来ず、進みが悪かった。
最終章の「絶望退治」がホントに絶望しかなくて、読んでいて暗い気持ちになり、ラストも救われるわけではない。
Posted by ブクログ
縋りたいものがあると、どこまでも追求してしまうのか。ここまで神さまをとは思わないが、神社やお寺の雰囲気は好き。古さ、時間の経過を感じるからだろうか。
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神さまに願いたい思いがある。
誰にも言えない思いを…。
それは単に幸せになりたいという思いではなく、救われたいとか、縁切りであったり、悪しき願いであったりとさまざまである。
世界各国の神さまに会いに行く。8話の短編集。
「神さまに会いに行く」〜スリランカへ行き、父親を殺してくれと。
「落ちない岩」〜ミャンマーのいちばんの聖地で何を祈る?
「弾丸祈願旅行」〜香港で願うのは…
「にせ巡礼」〜サンティアゴのツアーで讃美歌。
「聖なる濁った川」〜インドのガンジス川に浸かる夫。
「モンゴルの蓋」〜20年前に離婚した元妻が亡くなり、思い出したこと。
「神さまショッピング」〜パリの教会で、吉乃はシンポジウムの講演でのことと女児失踪を関連させて。
「絶望退治」〜京都の縁切り神社で息子のことを…。
人は、神さまに何をお願いしたのかを誰にも言わないものだ…。
誰かに言うと叶わないからだろうか。
それとも言えないのか…。
Posted by ブクログ
色々な国を神を巡ることができる小説
8つの短編集で8つの国の神様に願いを聞き入れて貰うお話です。
個人的には、「ニセ巡礼」が好きでした。
「ニセ巡礼」はスペインの巡礼の旅をテーマにしています。
個人的に行ったので、親近感を湧きながら読めました。
できるならツアーではなく。単独で行くと面白いです。
人は何かしら願いや思いがあると神様に頼りたくなるのだと感じました。
それがいい願いか悪い願かは人それぞれですが・・・
Posted by ブクログ
どこか苛立ちを感じながら読み始めました。それは私と重なるものがあるかもしれない。
私は外国までは行ったりはしてないけど神社仏閣は好きで巡ったりしました。手を合わせお願いするけれどする段階にやり、はて?私は何をお願いしたいのだろう。何を叶えたいのだろうとなること度々。
なのに雑誌やTVでここはすごいパワーを感じるとか願い事が叶うとか運気上昇などと聞くと行きたくなる。
行ってもそんな能力などない私はパワーなど感じた事ないのですけどね。
8篇の短編集。それぞれが抱える悩み、願い。自分で重なるものもあり、素直に楽しく読みましたとはいえない気分ですが読んでよかった。自分とまた少し向き合うキッカケになったと思える。
Posted by ブクログ
短編集だけれども、どうもどれもきちんと読めなかったような。最後の「絶望退治」が一番良かったけれども、この本全体的に文字を追うのがしんどかった。読みながら気が分散してきちんと内容を読んでいないことが多かった。本人のせいでもあるけど、物語がもう一つ趣味に合わなかったのか、読んでも読んでも物語内部への門戸を開いてくれなかったように思う。
Posted by ブクログ
大手旅行会社に連載されていたのかと思ったけど、違っていた。
国内・海外のいわくつき?神様をもとめて旅する短編集。
どれも事情を抱えながら神様にすがる姿はコミカルだ。、遠くはるばるやってくるという工程にも思いの強さを表明しているのも、あさましいが愛しい(笑)
あまり旅で、神様や願い事がきっかけでいくことはないけれど、こんな旅もあるし、人生観が変わる体験ができるのかもしれない。
Posted by ブクログ
好きな角田光代さんの新作だと飛びついて読んだが、新しい感じの角田さんというか、いきなりスリランカの神さまの話から始まるから正直面食らった。好みじゃないかも、と思ったが、読みやすい角田さんの引き込まれる文体で、最後まで読み切った。タイトルが気になっていたが、そういうことか!と分かった時は衝撃だったし、今まで自分もいろんなインドネシアとかタイとか世界から、京都など日本の有名なところまで、そういえば神さま的な場所で祈ってきたな、ということを思い出した。
よく考えたら日本人の私が、熱心に信仰してるでもないバリの神様に願って叶うとか変な話なのだが、何かに必死に願いたくなる、祈りたくなる気持ちってあったな、と思った。私はそのために外国に行ったのではないのだが。表題作と、絶望退治、というタイトルのものがすごかった…絶望退治の内容って、きっと世間一般ではタブーな話。でもそこから逃げたくなる主人公の思いは伝わってきた。
Posted by ブクログ
楽しみにしていた角田さんの新刊だけど…ちょっと合わなかったかな。もともと神様とかスピリチュアルな感じのものは苦手なのもあり。でも、旅をしたくなる短編小説として楽しめるし、スリランカには俄然行きたくなった。今はそういう叶えたいものはないけれども。
Posted by ブクログ
角田光代氏の新刊、ととても楽しみにしていたが、スリランカ、ミャンマー、インド、モンゴル、海外の神様訪問の話は面白いものの、ただ最後の縁切りの話など読むに堪えない…
信じる、がテーマらしい、みなまで書かず、考える余白を作っているのか、なんだかぼんやり。うーん。
表紙は筒井康隆『旅のラゴス』を彷彿とさせて地球儀と人… 似てると思ったのは私だけか…
スリランカ南部、カタラダマ神殿の神は良き願い事だけでなく、悪しき願いも叶える事で有名
「漁師の子だったヤコブは、ユダヤの王さまに斬首された使徒のなかで最初の殉教者と言われています。ヤコブの弟子たちはその亡骸を船に乗せて海に流し、たどり着いたのがガリシアの海岸です。けれどもその後、支配者と宗教が変わり、長く行方不明になっていました。813年、9世紀ですね、ひとりの羊飼いが星の光に導かれて、棺を発見します。それがこのカテドラルの礎となっています」
「人にすなどる漁師になりなさい」
診断に満足がいかず、医者を次々と変えることをドクターショッピングという、次々神社仏閣へ行って自分も神さまショッピングだ…
Posted by ブクログ
角田光代さんの新刊は、願いを叶えたい女性達が神さまを求めて旅する短編集。
この「神さまショッピング」
自分が求める神さまを探しに異国を歩くことは、身近な神さまへの信仰が薄い日本人らしさが漂う。
世界中のどこかに私の神さまがいるという発想さえも。
ここだと閃いた異国の神さまの元へ行くものの、結局は違和感を感じたり、迷いなく信じられるものが欲しかっただけなのだと気付く女性達。
親との確執、ママ友への劣等感、子育ての辛さ、夫とのすれ違い、一人抱える罪悪感…
私にも身に覚えのある、上手く言葉で言い表せないあらゆる感情を角田光代さんが代弁してくれているようだった。
私自身は神さまにすがりたくなるほどではない。
でも、神さまにすがりたくなるくらい密かに悩みを抱えている人達は確かにいるのだと改めて思う。辛いのは私だけじゃないのだと。
女性達は、願いを祈るために遠い異国にまで足を運ぶ。けれども、いざ神さまの前で祈ることを忘れたり、罪悪感で祈れない者も…
神さまに祈ることもできず、道が拓かれるわけもなく、神さまに会いに行く過程で自分の想いと折り合いを付けていく女性達。
結局は、自分自身の中に神さまはいるのかもしれない…
そう想いつつ、私も私の人生に責任を持って生きるしかないなと思う朝なのでした。
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それぞれの悩みや迷いを抱えて神さまに会いにいく、女性たちの八つの巡礼。
ミャンマー、香港、レパルスベイ、ガンジス川、モンゴル、パリ、京都——神様はありとあらゆる場所で私たちを待っている。
どの話も土地や神社仏閣まわりのディティールが細かくて、小説というよりは旅行記を読んでいるような気がしていた。
「にせ巡礼」「神さまショッピング」「絶望退治」が面白かった。
初詣に行っても長らく家内安全ぐらいしか願うことがなかったけれど、人の願いとはかくもさまざまで切実なんだと実感した。
——
果てしない山々の光景がくっきりと見えすぎるくらい見えて、人間の手によって管理されているわけでもないのに、こんなにも完璧に調和していて、そのことに物理的に満たされたとき、なぜか、千津留もまた神さまのことを思った。神という存在が確実にあって、この広大な世界を作り管理し、私たち人間に、うつくしいという言葉と、それを受け取る知覚と感性を与え、それらが合致したときに、ネガティブなものではけっしてなく、幸福により近い何かがあふれ出るような設定をあらかじめ行った。そうでなくてはおかしいとすら、千津留は今思うのだ。こんな完璧が、自然にできあがるはずがない、と。
——
どうか神様を信じたい、もう神様にしか縋れない、というときは、たしかにある。
ちなみに最近の私はもっぱらチケット当選祈願です。
Posted by ブクログ
「神さまに会いにいく」
「落ちない岩」
「弾丸祈願旅行」
「にせ巡礼」
「聖なる濁った川」
「モンゴルの蓋」
「神さまショッピング」
「絶望退治」
八話収録の短編集。
人生はままならない。
自分の力ではどうしようもない事態に遭遇した時、神頼みをしたくなるのは私だけではないだろう。
一話では夫に嘘を吐きスリランカに向かった女性が主人公。
神様に願うのは父親の死。
不穏極まりない。
二話~七話はスピリチュアル要素が強く物語に没入出来なかったが、最終話で一気に目を覚まされる。
息子との縁切りをひたすら願う母親。
この絶望退治は叶うのだろうか。
Posted by ブクログ
夫にも内緒でスリランカへ向かった美津紀。善き
願いも悪しき願いも叶えてくれる神さまに祈るのは、
誰にも言えないあのことで…。「神さまに会いにいく」
など、今の時代の神さまを描く8編を収録。
Posted by ブクログ
神頼みとはいうけれど、普段そんなに信心深くなくても困った時に祈りたくなるのは皆一緒だなあ。
世界各国の知らなかった神様も出てきて、なんだか旅行記を読んでいるような気分になった。
そんなに重くないからすいすい読める。