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夫にも誰にも内緒でひとりスリランカへ向かった私が、善き願いも悪しき願いも叶えてくれる神さまに祈るのは、ぜったい誰にも言えないあのこと――。神楽坂、ミャンマー、雑司ヶ谷、レパルスベイ、ガンジス川。どこへ行けば、願いは叶うのだろう。誰もが何かにすがりたい今の時代に、私のための神さまを求める8人を描く短篇集。
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Posted by ブクログ
自分以外の人が神さまに何を願ったか、それを知ってしまうのって、ほんのりと心地いい罪悪感がある。登場する寺社仏閣がどれも素敵で行ってみたくなった!私だったら何を願うかな。 【読んだ目的・理由】角田光代さんの小説が読みたかったから 【入手経路】買った 【詳細評価】☆4.5 【一番好きな表現】だれかがか...続きを読むならず目にするおはかぎらない、だれひとりここを通らない日はだれの目にも映らない光景が、なぜこんなにも完璧であるのだろう。(本文から引用)
いろんなやつらが神頼みする話。宗教にのめり込む人の気持ちが、もしかしたらこんな感じなのかもしれない。何を頼もう、世界征服?無限の富?やっぱり幸せを感じる人生がいい。でも、簡単に手に入らないもの、だからこその神頼み。頼みますよ神様、もし叶わなかったら呪います。
信じてもらえないかもしれませんが、この本読み始めて3日目で、半年間くらい家の中を探しまわった指輪が見つかりました。ありえない場所にちょこんとあったんです。朝から大絶叫! 早速、初詣に行った神社にお礼参りにいきました。神様ありがとう!角田先生、すてきな話をありがとうございました。
角田光代さんの作品はあまり読んだことがない。八日目の蝉くらいかな。 可愛らしい表紙と軽いタッチのタイトルから想像するよりは、骨太で重さのあるストーリーばかりの短編集だった。 様々な事情を抱え、神様に会うために旅をする8人の女性の話。インドやミャンマーの秘境めいた寺や、ヨーロッパの巡礼地などへ、様々な...続きを読む思いを抱えて旅する女たちの話は、今すぐ自分も旅に出たくなるような、引き込まれる魅力がある。 抱える事情は様々で、軽重にも大きな違いはあるけれど、どれも人の心の葛藤や迷い、矛盾、弱さなどに共感できるものばかりだった。
無信心な日本人の旅行なんてみんなこれかもなーと思った。私も含めて。でも寺とか神社とか教会とか行ってしまうのは何故でしょうか。
にせ巡礼 讃美歌30番 あーさーかぜー 86ページ 人間の手によって管理されているわけでもないのに、こんなにも完璧に調和していて、そのことに物理的に満たされたとき、なぜか、千鶴もまた神様のことを思った。神と言う存在が確実にあって、この広大な世界を作り管理し、私たち人間に、美しいという言葉と、それを受...続きを読むけ取る知覚と感性を与え、それらが合致したときに、ネガティブなものでは決してなく、幸福により近い何かが溢れてるような設定をあらかじめ行った。そうでなくてはおかしいとすら、ちづるは今思うのだ。こんな完璧が、自然に出来上がるはずがない、と。 神様ショッピング 常に救いを求めて。 絶望退治 息子と縁を切りたい
残酷な自分、人として最低な自分の心の内側が炙り出されるように感じた。自分の醜さが書かれているようで悲しくもあり、他にもこんな気持ちの人がいるのかな と救われた気分になり読後はサッパリした。
何か救われないような事を抱えている人が各地の神様に会いに行きながら抱えている事象を見つめ直すような展開の話が多い。だいたいの悩み(っぽいもの)は解決しないうえに自己解析も中途半端パターンが多く、もやっとして終わるのが評価低い原因かなぁと思いました。スカッとはしないけど、私は嫌いじゃなかったです。大人...続きを読むの悩み主体なので中学校以上。 「神さまにあいにいく」スリランカ南部、カタラガマ神に会いに行く美津紀は夫と暮らす普通の女性。しかし、理由あって父親を忌み嫌っている。望むのは…。 「落ちない岩」29で警戒心ありながら見に行ったミャンマーのバゴーにある落ちない金の岩を36になってもう一度訪れてみる。 「弾丸祈願旅行」清花は香港の長寿橋に来ていた。この橋を渡ると寿命が伸びるらしい。子宮体がんを診断され、私は10月に手術する。 「にせ巡礼」38の千津留は昔読んだ紀行エッセイで、サンティアゴ巡礼路を知り、忘れていたが石本菜央に今度はそれに行こうといわれ一週間ツアーに参加し、巡礼じゃない!と後悔しながらあちこち巡る。 「聖なる濁った川」夫の隆一は精神世界的なものに興味の方向が向いており、インドのバラナシというヒンズー教聖地ガンジス川に行こうと誘われても妻の奈保美は不思議に感じなかった。現地での体験や見るものなどで夫との距離を感じていく。 「モンゴルの蓋」雅志は20年以上前に夫婦だったチエが死んだと連絡を受け、住んでいた熱海に向かう。チエと行ったモンゴルでのスピリチュアルな体験はお互いの感覚の差異を生んだが、ずっと引っ掛かっていた感情だった。チエが熱海で気に入っていたらしい神社の巨木を見に行き、チエのことを考える。 「神さまショッピング」吉乃は仲良し四人組でフランスに来ており自由行動でみながデパートなど行っているときに、彼女の1番の目的である老舗デパートの隣の教会へ向かった。そこにはコレラ流行の時に奇跡のメダイを配ったカタリナ・ラブレにまつわる場所で、吉乃は出産を望んで諦めており、嫉妬まみれのスピーチをしたときに起こったかもしれないある事件の贖罪を求めている。 「絶望退治」京都の縁切り神社に向かう鶴子が縁を切りたい相手は息子。夫は早々に離婚して息子から離脱した。息子と別れて心の安寧が欲しい。 最後の1話がこれなのは重いなぁ。共感しないで読みたいお話…。
大きく何かが変わるわけではないが、神仏などを通して心持ちが少し変化するその繊細な心の機微を感じられてよかった。
お参りとか祈りとか願いとか神様とか信仰とか、そういった見えないものに対する短編集。スリランカやミャンマー、インド、パリ、日本。無宗教な日本人だからこそ共感できる違和感や疑問がおもしろかった。同じこと思ったことある!と口に出しながら読んだ。
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