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Posted by ブクログ
にせ巡礼
讃美歌30番 あーさーかぜー
86ページ
人間の手によって管理されているわけでもないのに、こんなにも完璧に調和していて、そのことに物理的に満たされたとき、なぜか、千鶴もまた神様のことを思った。神と言う存在が確実にあって、この広大な世界を作り管理し、私たち人間に、美しいという言葉と、それを受け取る知覚と感性を与え、それらが合致したときに、ネガティブなものでは決してなく、幸福により近い何かが溢れてるような設定をあらかじめ行った。そうでなくてはおかしいとすら、ちづるは今思うのだ。こんな完璧が、自然に出来上がるはずがない、と。
神様ショッピング
常に救いを求めて。
絶望退治
息子と縁を切りたい
Posted by ブクログ
何か救われないような事を抱えている人が各地の神様に会いに行きながら抱えている事象を見つめ直すような展開の話が多い。だいたいの悩み(っぽいもの)は解決しないうえに自己解析も中途半端パターンが多く、もやっとして終わるのが評価低い原因かなぁと思いました。スカッとはしないけど、私は嫌いじゃなかったです。大人の悩み主体なので中学校以上。
「神さまにあいにいく」スリランカ南部、カタラガマ神に会いに行く美津紀は夫と暮らす普通の女性。しかし、理由あって父親を忌み嫌っている。望むのは…。
「落ちない岩」29で警戒心ありながら見に行ったミャンマーのバゴーにある落ちない金の岩を36になってもう一度訪れてみる。
「弾丸祈願旅行」清花は香港の長寿橋に来ていた。この橋を渡ると寿命が伸びるらしい。子宮体がんを診断され、私は10月に手術する。
「にせ巡礼」38の千津留は昔読んだ紀行エッセイで、サンティアゴ巡礼路を知り、忘れていたが石本菜央に今度はそれに行こうといわれ一週間ツアーに参加し、巡礼じゃない!と後悔しながらあちこち巡る。
「聖なる濁った川」夫の隆一は精神世界的なものに興味の方向が向いており、インドのバラナシというヒンズー教聖地ガンジス川に行こうと誘われても妻の奈保美は不思議に感じなかった。現地での体験や見るものなどで夫との距離を感じていく。
「モンゴルの蓋」雅志は20年以上前に夫婦だったチエが死んだと連絡を受け、住んでいた熱海に向かう。チエと行ったモンゴルでのスピリチュアルな体験はお互いの感覚の差異を生んだが、ずっと引っ掛かっていた感情だった。チエが熱海で気に入っていたらしい神社の巨木を見に行き、チエのことを考える。
「神さまショッピング」吉乃は仲良し四人組でフランスに来ており自由行動でみながデパートなど行っているときに、彼女の1番の目的である老舗デパートの隣の教会へ向かった。そこにはコレラ流行の時に奇跡のメダイを配ったカタリナ・ラブレにまつわる場所で、吉乃は出産を望んで諦めており、嫉妬まみれのスピーチをしたときに起こったかもしれないある事件の贖罪を求めている。
「絶望退治」京都の縁切り神社に向かう鶴子が縁を切りたい相手は息子。夫は早々に離婚して息子から離脱した。息子と別れて心の安寧が欲しい。
最後の1話がこれなのは重いなぁ。共感しないで読みたいお話…。
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小説・文芸
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