角田光代のレビュー一覧

  • 愛がなんだ

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    愛とか恋とか、何をもって恋人なのかとか。
    そういうことを考えせられる、両足に泥がまとわりつくような感覚とともに。
    男の人が熱心に私を誘うとき、マモちゃんを思い出すんだろうな。求めれているのは私という存在であるという錯覚を味わいながらも、俯瞰したもう一人の自分が彼の誘い文句の中に私への興味がないことを、同時に悟るんだろうな。
    付箋の数は18個、必ずまた読み返す1冊。

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    2026年05月28日
  • ちょっと角の酒屋まで

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    するする~、とあっという間に読んでしまった。
    だよね~、と共感することばかり。
    角田さんってそうなのね、と思うことも多い。
    うちにはワンコがいるけど、次は猫飼おうかな。
    ちなみに私の舌も、わからないことだらけ。なので逆に何でも美味です。

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    2026年05月26日
  • 紙の月

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    恋とお金の話。誰にでも経験のある小さな過ちが積み重なってもう戻れなくなる恐ろしさ。怖かったけど、気持ちが理解できないわけじゃない。読んでいて一緒に過ちを背負ったみたいで辛かったー、、。

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    2026年05月22日
  • タラント

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    この派手さのない設定と、どこにでもいそうな人たちとで、ここまで濃厚な小説になるんだ…!
    角田光代さんの腕がすごすぎる。
    そして、使命感についての、深い考察と、励まし。沁みました。

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    2026年05月21日
  • いつも旅のなか

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    好きな作家さんなんだけど、この本を読んで納得した。
    こんなにすごい経験はないけど、海外旅行の仕方や感じ方が似ていた。たぶん少数派だと思う。

    世代が近いからか、バックパック一つで旅行するスタイルは私も好きだ。学生のときにタイやベトナムに旅行していた。宿も取らずに現地入りし、毎日宿を変えながら国を縦断したりしていた。

    旅は一回こっきりだ。終わってしまったら、その旅はもう過去になる。二度とそれを味わうことはできない。
    また旅に出たいなあ。

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    2026年05月20日
  • 方舟を燃やす

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    人物描写が秀逸で面白いが、夫三子はじめ他人の人生に自己を依存する全くしょうもない登場人物ばかり。人間ってもはや存在自体がジョークだ

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    2026年05月20日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    なんだかいつも思うのは 
    近くにある幸せ 
    角田さんの小説はいつもそう思います そして…ご飯を食べるって すごく大切なんだってこと
    空腹を満たすだけでなく 心も落ちついていろんなことを 考える力がわいてきます 読んでよかったです

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    2026年05月19日
  • いつも旅のなか

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    いつもながら面白いエッセイだった。
    作者の当時の年齢に自分が近づいてきたから面白さが増しているのだろうか。
    1番印象的だったのは、どこか(タイやったけ?)への旅を通じて、年齢を重ねるにつれてそれまでの方法が合わなくなる日が来る、っていう感想を持っていたこと。
    自分はそんなにたくさん旅をしてきたわけではないけど、このことは万事に通ずることだと思って強く共感した。
    例えば人との関わり方。詳しく言うと、親や家族との関わり方もいつの間にか変わってしまうものだし、友達との関わり方もそう。体調を保つ方法だって、昔のままではいられない。
    もしかすると、旅というのはそれをどストレートに感じられるものなのかもしれないな。

    もうあまり時間がないかもしれないけど、発展途上国や社会主義国など、自分の常識が通じないところに行ってみたくなった。

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    2026年05月18日
  • 空の拳

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    先月から「ボクシング小説」を数作読み続け、
    今のところ、全くもってハズレ無し・・・なのです。
    今作も、とても楽しく読ませていただいたのですが、485ページと分厚いだけでなく文字数も多いせいか、日数がかかってしまった。
    ・・・・楽しい日を長く過ごせたので文句はありませんが・・・・
    さて、本作は、
    ボクサーが主人公では無く、ボクシング雑誌の編集者の視点で描かれており、より一層、現実的に味わうことが出来るのです。
    この主人公も物語の最後にプロテストを受験するという味付けも、とてもとても美味しく頂くことが出来ました・・・・。
    続編がある様です・・・近いうちにいただきます。

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    2026年05月18日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    料理と家族の短編集。
    私も親に感謝だし、子どもたちはあっという間に大きくなるだろうし、大切な人とのかけがえのない時間を噛み締めていこうと感じた。お腹すいた

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    2026年05月14日
  • さがしもの

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    本にまつわるアンソロジー的な、だけど角田光代だけの短編集。

    『彼と私の本棚』に、「自分ちの本棚みたい」って台詞が出てきた。「花束みたいな恋をした」より先にこれがあったとは…。そして麦くんちの本棚には角田光代があるしね。

    いちばん好きだったのは『不幸の種』。この人の作品は本当に、わたしかわたしの友だちの話なんかなって思わせる。

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    2026年05月13日
  • タラント

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    ネタバレ

    国際貢献のボランティアに打ち込むも、心が傷つき無気力となったみのりに、祖父の生き様が交差し、再び「使命」を見つけて行くお話。みのりの心理描写が丁寧で、とても文量が多いが、丁寧である分、読後の充実感が大きかった。
    悩んで立ち止まるみのりと悩みながら突き進む玲、悩まず突き進むムーミンの関係が印象的。みのりと玲に亡くなったムーミンの声が降ってきて背中を押してくれるのは、二人の中にムーミンの純粋な「初心」が生き続けていたからかな。
    また、各章に挟まれる清美の戦前戦後を生き抜く壮絶だけど素朴な描写が、陸が描いたものと分かる仕掛けには、陸の「清美の記憶を引き継ぐ」という素直な「タラント」が伝わってきて感動。
    また時間を置いて読みたい一冊でした。




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    2026年05月09日
  • 源氏物語 8

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    ネタバレ

    4ヶ月くらいかけて全巻読み切った!
    めちゃくちゃ分かりやすくて角田光代さんはすごいと思った。
    藤原克己氏の解題で、源氏物語の主題は3つ。1.男女間の心の通いにくさ。2.女が生きてゆくことのむつかしさ。3.人間の愛執の深さ。横川の僧都の「愛執の罪」という言葉が総括している。と言っていたのが、なるほどと思った。
    全編通してめちゃくちゃ袖を濡らしている描写が多かったけど、本当に泣いてるのか比喩なのか気になった。

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    2026年05月07日
  • いつも旅のなか

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    作者がどんな旅行も楽しんでいる姿が魅力的でした。とにかく旅行したくなります。
    海外旅行が好きで今まで色々な所へ行きましたが、年齢を重ねると旅行のスタイルも変わっていき、若い頃のような旅行の仕方はもうできないけど、今だからこそできる旅行を楽しもうと思える本でした。

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    2026年05月03日
  • いま読む『源氏物語』

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    対談の醍醐味を存分に味わう。それは共鳴の妙を味わうことだ。昭和家父長制的な見方から、現代的フェミニズムへ至る解釈である。角田光代訳を読めて、僕は幸せだったのだな。瀬戸内寂聴が少し嫌いになった。山本先生の本も読みたくなった。

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    2026年04月28日
  • くまちゃん

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    連続短編面白いなあ〜

    好き→付き合った→振られた
    っていうだけでなく、主人公が意思を固めて次に進もうとする展開が好みだった

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    2026年04月25日
  • 紙の月

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    読んでいてずっと怖いと思っていた。

    なにが怖いのかといえば、
    梨花の空虚さや、
    金が人を狂わしていく様が、
    加速して留まることを知らずに転がっていくことが。

    しかし物語が進んでいくと、
    梨花の友人たちも、
    最後には梨花自身も、
    私やあなたを発見するのだ。
    その見事な到達点に、
    ここをめがけて転落してきたのなら、
    意味のある地獄だと思った。

    *

    映画はだいぶ前に観ていて、
    とてもおもしろかったので、
    お陰でずっとイメージの中で梨花は宮沢りえの顔をしていた。

    ラストの違いについては、
    吉田大八監督の解説でなるほどと感じた。

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    2026年04月21日
  • いま読む『源氏物語』

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    やはり、源氏物語は面白い。
    だからこそ1000年も残っているのだろうけれど。

    同じ作品なのに、同じ巻なのに、読む人によって最高とも最低ともなりえる、その議論もまた面白い。

    そんなわけで、その該当箇所を読みたくなったので、源氏物語を読むためにお籠りしましょうか。

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    2026年04月19日
  • ちょっと角の酒屋まで

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    猫の絵に惹かれて購入。
    角田さんの食べ物感が結構好き。
    旅を通じて新しい美味しいに出会ったり、安心して食べられる環境を求めたり、食いしん坊の法則を見つけたり、お弁当やハンバーグの響きの美しさに心踊らされたり。
    シンプルなものを改めて楽しめる、だからこそこだわりがある感じでとても良かった。

    チャーハン食べたくなったし、じゅーしー食べたくなったし、お弁当箱にワクワクしたくなったし、味噌も作りたくなった。オロナミンCは、すぐにでも買って帰ろう。

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    2026年04月19日
  • 坂の途中の家

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    主人公は、期せずして裁判員を経験することになった若い母親。
    事件は母親による子殺し。

    はじめての裁判への参加。
    ひとつの事件が、語る証人によって、幾重にも違う相を見せることの驚き。
    そして主人公は、母親の子殺しという事件が
    決して自分と遠いことではなく、
    自分の生活の中でも一歩の違いで起こっていたかもしれないことに思いが至る。

    不思議なんですが、主人公も、似たような状況にあったことを、
    なぜか忘れているんですね。ページが進むにつれて、
    主人公もかなりヒドイ毎日を過ごしてきたことがわかってきます。
    なぜ忘れているんだろう。
    あと一歩のところで、破滅を切り抜けてきた、
    だから今は忘れていよう、という無意識の現れでしょうか。

    朝日文庫 500ページ

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    2026年04月13日