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作家志望の「ぼく」が味わう苛烈な恋、そして「時」の不思議――。あまりの長大さと複雑な文体ゆえに、名声ほどには読破する者の少なかった二十世紀小説の代表作が、いま蘇える。現代を代表する小説家と仏文学者のコラボレーションによって、プルーストのエッセンスはそのままに、贅美きわまる日本語でついに読める、読み通せる驚異の縮約版一千枚!
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Posted by ブクログ
原本は対訳が全14巻、とても読み通せるものではなく、興味はあるものの、でしたが、本書そのタイトル通り、「失われた時を求めて」を全1巻に纏めてものです。訳者の芳川泰久さん角田光代さんのお力で自分的にはスリリングな読書体験させて頂きました。特に45章「不揃いな舗石」以降の主人公の哲学的思弁と導かれる解。...続きを読むここに至るまでは正直たるいですが、終盤のエキサイティングな読書体験は文学の名作が持つ力、それを読む醍醐味を真に味あわせてもらいました。
大著の縮約版。 とは言え、ボリュームあり。 母への想い、祖母の死、そしてアルベルチーヌへの尽きぬ想い。 死と愛と嫉妬と欲望。およそ人間が苦悩する様々なものが連綿と綴られる。 角田さんの訳じゃなかったら、読めたんだろうか。
本当は、ちゃんと原文に即したものを読むべきなのだろうが、複数回挫折している自分にとっては1冊でまとまっているものがあるというのは非常にありがたかった。 これを足がかりに改めて読み進めるというのはありなのではなかろうか。
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新潮モダン・クラシックス 失われた時を求めて 全一冊
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マルセル・プルースト
角田光代
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