角田光代のレビュー一覧

  • あなたを待ついくつもの部屋

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    帝国ホテル、入ったことも泊まったこともないけど、42人のドラマがつまった珠玉のお話でした。
    いつか泊まってみたいと思いました。
    今回の物語に登場したみなさんと同じように、緊張するだろうけど(笑)

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    2024年09月22日
  • くまちゃん

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    恋はそのときに必要だからするもので、辛いけど失恋もそのときに必要だったからするものなんだと思った。
    恋は誰かが誰かより優位とかそういうことじゃなくて、そのときの仕事とかいろんなタイミングとか、とにかくその時、その人と接することで得られる何かが必要だからするのかなとおもった。
    20代で読んでおくべき1冊だと思う。

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    2024年09月22日
  • それもまたちいさな光

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    ネタバレ

    「なんていうか、そういうどうでもいいようなことで人生成り立っているよな、っていうか、いや、そういう事があるから人生面白いんだよなっていうか。」

    普段、ラジオを聞くことはめったにないけれど、そのとりとめのない内容に、ふと記憶が刺激されて昔のことを思い出したり、案外幸せに生きてることに気付かさせられたり、というのは確かにある。

    「見つめあう夫婦っていないのかな」「見つめあってたら生活できないんじゃないの」
    「うまく行かなくなった時に振り返るのがおかしいんだよ。ときめいた頃を思い出すんじゃなくて、この先どうやったらうまくいくかって、二人で考えるんだよ。」

    誰かと人生を歩むということは、決してキラキラと眩いものではなくて、ラジオ番組のように地味だけれどどこまでも地に足がついた日常を進んでいくものだということ、でもその中で生まれた喜怒哀楽が、ふと振り返った時に無数の小さな光として来し方を照らしていてくれるもの、そんなことを再確認させてくれる作品。

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    2024年09月17日
  • 源氏物語 4

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    4巻はほとんどが玉鬘にまつわる話で、最後2帖(梅枝、藤裏葉)では明石の姫君の入内と、息子・夕霧がフォーカスされ、前巻の「少女」の続きといえる展開に。

    玉鬘は、自身の好きなようには生きられない、拠り所を持たないと生きていけないことを自覚するなかで、その拠り所である源氏も色目を使ってきて…と、とかく不憫。源氏が若かったときの巻では彼の振りまく魅力が女性たちの個性を光らせていたが、ここでは、彼女の拒絶をわかっていない周囲の男たちの情けなさが玉鬘を通じて浮かび上がる。

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    2024年09月16日
  • いま読む『源氏物語』

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    面白くて、読みかけの他の本をすっ飛ばして先に読んだ。

    この本で印象に残ったこといくつか。

    藤壺は本気で光源氏を拒否してるということ。
    なんとなく、「嫌よいやよも好きのうち」という、気持ち悪い男目線で藤壺を見ていた自分が恥ずかしい。きちんと読めば、本当に光源氏を避けてるのに。そういう見方を自分に許していたことに反省。

    宇治十帖の浮舟について。
    あまり魅力を感じなかった浮舟の印象が変わった!「蜻蛉」において、浮舟が苦しんで姿を消しても、男たちは決して結局何も変わらなかったことを書いていると、山本さんは言う。その一つも変わらなかった男たちの男の愚かさを「蜻蛉」で書いておいて、その後の「手習」で死んだと思われていた浮舟が現れ、歌によって浮舟の内面の変化を表す。それによって「何も変わらなかった男たち」と、「一人になることで変わった女」と言う対比が強く印象付けられると言う。そういう見方もあるのかと目から鱗。

    源氏物語は男性が女性を保護するように見せかけて、実は女性の精神性が上回って、男性たちを追い越していく物語だと言う。なるほど!

    最後に山本さんが昭和的男性的な見方からの解放と言うことを提案されている。古典研究の大家の萩谷朴氏が、皇子の誕生五十日祝いの祝宴で席を立った倫子について、「更年期も近い女性心理の凄まじさが目に見えるようである」と書いているらしい。そういう古い男性的な見方について、山本さんは、女性の研究者が増えることでそういった思い込みというのが検証されて更新していけばいいと言う。

    源氏物語も様々な多様な解釈がなされることで、どんどん紫式部の本質に迫っていけるのだろう。なんせ、紫式部は天才ですもん。昭和的な解釈の枠にはまるわけがない。

    非常にスリリングで面白い本だった。
    山本淳子さんの「源氏物語の時代」を再読したくなった。(この本のことは本書でも何度も触れられていたが、本当に面白く素晴らしい本なので、何度でも)

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    2024年09月06日
  • 源氏物語 3

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    失脚していた須磨・明石から帰京し、以前にも増して、政治的にも恋愛においても絶頂を迎える源氏。しかし、30代後半に差し掛かり、特に恋愛においてその勢いに翳りが見え始める。源氏が乗り乗っているせいか、エンタメ性が濃く面白かった。

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    2024年09月05日
  • 坂の途中の家

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    序盤から中盤、場面転換や、誰の発言なのか、が、あえて分かりづらくしてあるのかな、と思った。
    そのため、読んでいるこちら側も整理が出来ず、
    主人公が被告の姿と自分の姿を重ね合わせていってしまう心理状態のような、マーブル模様のように混ざっていってしまうような、不安感を感じた。
    読書感も、前半は1ページが沼のように重たい、後半は少しずつ沼にハマるようにどんどんと進んでいく感覚。

    妊娠中に読むんじゃなかったと後悔しつつ、
    産後また読んでみたい、むしろ読まなければと思ってしまう。

    実家、友人、恋人、結婚、義実家、妊娠、そして育児。誰もがリンクする部分があると思う。

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    2024年09月03日
  • Presents

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    個人的な話になるけれど、本作を買った日は思い出深い1日だった。
    というのもその日は出産を終えた妻と子供の退院の日で、病院に早く着きすぎてしまったため時間潰しに本屋に行ったのだけど、その際、たまたま本作が目に留まった。
    双葉文庫40周年記念のクレヨンしんちゃんの装丁がかわいかったのと、帯にあった「わたしもあなたも、産まれて初めてもらうプレゼントは名前」というフレーズがとても気になって購入。子供がうまれたばかりということもあり、「名前」という作品には特に感銘を受けた。

    本作は「プレゼント」をテーマにした短編集。一作あたりが10分くらいで読めるので、移動時間の合間なんかに少しずつ読んでみるのもよさそう。
    ちなみに各話には与えられた「テーマ」から着想された挿絵があって、例えば「名前」というテーマに対して作家さんの描く物語と、イラストレーターさんの挿絵が意外と違っていたり、また逆に似ていたりしてなかなか面白い。

    各話はどれもやさしい物語で、読後感は爽やか。かなりオススメの作品です。というわけで⭐︎5つ。


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    2024年09月01日
  • いま読む『源氏物語』

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    目から鱗、というけれど、まさにそういう読書体験だった。
    源氏物語は丸谷才一、瀬戸内寂聴、田辺聖子など色々な方が口語訳しているが、角田光代は初めて敬語を用いず、現代の小説の語り口で翻訳をした。
    平安文学研究者の山本淳子さんは、物語がドラマとして現代に受け入れられやすくなったのは画期的なことだという。
    これまでの口語訳では、男性の視点からであったり、恋愛や性愛を基準に解釈されたり、作家によって個性が現れるようだ。

    さらに「源氏物語」を現代の女性の立場から読むと、視点や論点が違う解釈も生まれているし、道長からの依頼説など、今のところ否定されていない説も生まれている。
    (でもそれが定着するとしたら、ゆうに50年はかかるであろうということ)
    「源氏物語」はかくも時代ごとに、色々な形で受け入れられていく物語であったことに、改めて驚かされる。

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    2024年08月31日
  • 源氏物語 7

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    薫が何度も京から宇治まで移動してるのでどのくらいの距離か気になってNAVITIMEで検索したら約15km。歩いたら3時間くらい。馬なら1時間ちょっとなのね。

    角田光代さん訳、本当に読みやすい。初めて宇治十帖まで読めました。紫の上が亡くなるあたりから、どんどんおもしろくなってきた。

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    2024年08月23日
  • キッドナップ・ツアー

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    ユウカイが片仮名でかかれているだけで、なんとなく悪いことのように感じなかった。

    スーパーで買い物かごに好きな物をたくさん入れていくことの楽しさ、夜の人気のない海でぷかぷかと手を繋いで浮かぶこと、大人になった今でも自分がワクワクするようなことがたくさん描かれていた。計画性は全くないけど、大人になったら出来なくなってしまうことを夏休みにさせてくれるユウカイ犯は素敵だなぁと。


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    2024年08月22日
  • いつも旅のなか

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    行ったことない国ばかりで、「そうそう!」と共感できることはなかったけど、どの話もとても面白かった。自分もそこに旅行をしてるような気分になり、とても楽しめた。著者の角田さんの観点から見て感じる外国がすごく興味深かった。角田さんの本を他にも読んでみたい。

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    2024年08月10日
  • いま読む『源氏物語』

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    ネタバレ

    最高に面白い対談でした。
    源氏物語を数年かけて読み続けてきた答えを貰ったような気がします。

    定子が藤壺更衣のモデルであるのか?
    藤壺女御は光源氏を愛していたのか?

    読みながら納得がいかなったことにお二人の言葉が染み入ります。
    面白かった。特に大河ドラマのページが少ないことに笑ってしまった(*´艸`*)

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    2024年08月09日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    妊娠したとわかったときから十月十日まで
    赤ちゃんを愛せるのだろうか、夫は夫で良かったのか、父親似だったらどうしよう、
    様々葛藤に向き合う中で、日々の何気ない夫との会話にクスッと笑ったり、喧嘩したり、そんな風に時間を過ごす中で変化していくものがあり、、。

    どこにでもあるような日常だけど、きっとそれはかけがえのないもので
    そんな日々が人間の数だけあると思ったら
    少しだけ心に余裕ができる気がしました。

    まだ結婚もしてないし、子どもが欲しいしもわからないけど、またいつか読み直したい一冊。

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    2024年07月24日
  • くまちゃん

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    恋愛ってやっぱり面白いなあって思った
    組み合わせによっても色が変わる感じ
    以前の私はこうだったのに、この人と付き合ってる私はこう。みたいな

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    2024年07月18日
  • 源氏物語 6

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    夕霧いいい あんなに雲居雁と仲良しだったのにいいい
    そしてついに雲隠まで到達。
    薫と大君はどうなるか。楽しみ。

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    2024年07月09日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    ジュエリー、宿、山田うどんなどのコラボ短編小説という形式を読むのが初めてで興味深かった。短編「あなたはあなたの道を」で語られる「ゆっくり焦らずでいいよ、自分のペースでいいよ」というのが今の自分の気持ちにぴったりで、病院の待合で泣きそうになった。

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    2024年07月08日
  • 源氏物語 6

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    「夕霧」では、雲居雁ちゃんの夕霧に対するしっとぶりが、時代を超えて伝わってきました。夕霧は光源氏の子供だからしょうがないよなあと思いつつ、今まで真面目くんだったのに〜!なんで?という感じでした。

    紫の上が亡くなる場面は、涙を誘い、光源氏亡き後の話はつまらないと思いきや、決してそんなことはなく……源氏物語が現代も読み継がれる理由が分かります。今後も角田さんの訳が楽しみです。

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    2024年07月08日
  • 坂の途中の家

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    娘が貸してくれた。
    主人公だけでなく、小さな女の子にも被告の彼女にもそのお母さんにもママ友やら主人公に関わってきた専門職の人にも共感したり感情移入する箇所が満載で、どきどきしながら読み進んだ。角田さんすごい。
    そしてこの本を娘からシェアされて、感想を言い合えるようになった今の自分のことを子育てに悩んでた頃の自分に教えてあげたいと思った。エンディングが爽やかなのも救われる。

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    2024年06月27日
  • ご本、出しときますね?

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    出てくる作家さんが、すごく豪華!
    性格の悪さもさらしていて、楽しかった。
    最後の光浦靖子と尾崎世界観との鼎談が一番笑った。

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    2024年06月18日