角田光代のレビュー一覧

  • ツリーハウス

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     祖父母の代から三世代の壮大なお話だった。
    生きるために逃げることも必要だと、私も思うけれども、泰造とヤエはそのことを恥じていた。
     それでも、生きるために逃げて逃げて、そして生き延びるために作った翡翠飯店は、家族みんなの居場所であり逃げ込む場所であったと思う。誰もがいても良い場所。バラバラのような家族だけど、この翡翠飯店を起点につながっていると感じた。そして、その翡翠飯店を作った泰造とヤエは、それを誇りに思って良いのだと思った。

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    2023年08月16日
  • ツリーハウス

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    ネタバレ

    面白かった。

    満州から、戦争から逃げてきた泰造の
    「そこにいるのがしんどいと思ったら逃げろ。逃げるのは悪いことじゃない。逃げたことを自分でわかっていれば、そう悪いことじゃない。闘うばっかりがえらいんじゃない。」

    という言葉が印象的だった。重かった。

    同じく逃げて生き延びたヤエの、
    抗うために逃げた、生きるために逃げた、
    そんなだったから、子どもたちに逃げること以外教えられなかった。
    というような言葉。

    逃げてきたことを恥じて、苦しんだ二人の言葉。

    翡翠飯店の人たちは、だらしなく逃げてばかりのように見えるけど、何も考えていないわけではないし、むしろ色々考えていて、でもうまくいかなくて、

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    2023年08月14日
  • いつも旅のなか

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    ネタバレ

    旅のお供に、と読み始めた。

    角田光代さんの小説って、全体を通して、ずん、と重い印象がある。だから、角田さんフィルターを通して見る旅も、そういう、ずん、としたものが出てるんじゃないかと思っていた。

    しかし。角田さんが、こーんなにおおっぴらでおもしろいだなんて!時折り、繊細だと感じるところもあり、小説の雰囲気と重ねて、うむうむと自分を納得させながら読んでいたが、でも、わたしの中の角田さんの印象は全く変わってしまった。もちろん、良い方へ。

    なんといっても、旅のスタイルに憧れる。移動手段にしても、現地の人との交流にしても、食事にしても、その土地に混じり込んでいる。野生的というか。わたしも、こうい

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    2023年08月12日
  • わたしの容れもの

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    角田さんが歳を重ねることについて、書いているエッセイ。
    私も歳を重ねることを怖がらず、前向きにとらえていきたいと思った。

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    2023年07月22日
  • 字のないはがき

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    《本屋》【再読】疎開した小さな妹が、葉書に、丸で元気か、家族に伝える。ついに、✕が、届いた時、病気になっていた。帰ってきた妹見た父は!原作、文、挿し絵、なかなかないコラボで、贅沢な絵本。

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    2023年07月19日
  • いつも旅のなか

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    初めて角田さんの本を読んだ。自分のことを小心者といっているが、それにしても一人で世界各地を飛びまわっていることに驚きです。心に響く事もあり、夢中で読むことができました。

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    2023年07月18日
  • 今日も一日きみを見てた

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    猫好きなら『そうそう!』と共感できることだらけで、読んでいて思わず微笑むような、胸の奥が暖かくなるような本だった。
    『猫好きは自分の飼っている猫だけでなく、世界中の猫が好きになる』この一文に目から鱗というか、確かに考えてみると私の周りもそのとおりだなぁと深く納得した。
    ローマの遺跡で保護猫活動が行われているアルジェンティーナ広場を訪れた時、たくさんの人が猫を見て幸せそうな顔をしていたのを思い出した。

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    2023年07月14日
  • ゆうべの食卓

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    とても感じの良い、読みやすく、心にちくっとささる本だった。オレンジページを雑誌の中で選ぶのは、角田さんのコラムがあるから。
    食卓、食事大切にこれからもして行きたい。

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    2026年03月08日
  • 字のないはがき

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    4年生が国語で「一つの花」を勉強しているので、これを読み聞かせ。
    向田邦子さんの妹さんの話。
    子どもが真剣に聞いてくれて嬉しい。
    担任の先生がボロ泣きしてくれて嬉しい。

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    2023年06月30日
  • 世界中で迷子になって

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    エッセイ

    子どもの頃は自分の住んでいる世界が全てだと思う。
    作者の角田光代は大人になっても思っていた。
    大人になって初めて世界を意識し、国内→海外を旅するようになる。

    前半は旅
    後半はモノ
    に対してを、角田光代の独特な目線で描くエッセイ

    旅→準備が苦手。
    ビーチリゾートに行くのにTシャツ1枚しか持っていかず、友達に臭いと言われる
    モノ→まず道具を揃えるタイプ


    自分に似た感覚を持っているなと感じる部分もある。

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    2023年06月15日
  • 私のなかの彼女

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    ネタバレ

    恋人の仙太郎を中心にしていたのにいつのまにか仙太郎を置いて自分で歩けるようになっていた。
    最初のいい感じ男子仙太郎がどんどんあれ?あれ?と嫌な奴に見えてくるのは元からそういう人なのか和歌の目線なのか、和歌の目線で一緒にひやっとしたり仙太郎の反応にびくつき、いやでも別れるのはつらいなでも一緒にいるとしんどいなの矛盾。
    別れて恨みつらみの小説を書くと編集者にそれは違うと言われて、あれ?となるとこ。
    私なの?て気づくとこ。
    自分のダメさや勝気なとこ、譲れないとこ、変なのかな?て思うとこそういうのがてんこもりに書かれてる。
    上手く言えないけど角田光代めちゃくちゃ面白い。すごい。

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    2023年06月10日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    ネタバレ

    沈黙に焦る、ありがとうがないと腹が立つ、体育がだるくて嫌い、など普遍的な悩みに作家7名が趣向を凝らして答えた1冊。
    とくにありがとうがない、という悩みに対し、そもそも世界で「ありがとう」をめったに言わない国の人がおり、水くさいと考える人もいるということを初めて知った。自分の考えだけだと決して浮かばない考えなので、興味深い。
    その他にも「結局悩み解決してないじゃん」といったものもあったが、回答の内容が大喜利のようで面白く、こう考えればいいんだな、自分もこういうところあるなぁと楽しく読めた。
    真剣な悩み解決に一役買う本ではないが、小さいコラムを読んでいるようで面白かった。

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    2023年06月04日
  • 今日も一日きみを見てた

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    今度は猫。さすがに赤ちゃんには敵わないけどこれもまた思いっきり癒されました。実家を離れる前の5年間くらい2匹の猫が家にいました。その親もほとんど毎日来ていたので計3匹が家の中外をうろうろしていました。気が向くと遊び相手になってはいましたがこれほど向かい合ってはいなかった。いま思うと少し残念。また飼ってみたいけど家族が何と言うか…

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    2023年05月24日
  • 今日も一日きみを見てた

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    ネタバレ

    泣いた。でも別に悲しい話は一切無い。精神的に疲れてる時に、意外な人から親切にされて泣きそうになる気持ちを大きくした感じ、胸にくる。人から猫への静かな愛情が丁寧に書かれていて素晴らしかった。対象が猫じゃなかったとしても共感できるかもしれない。

    トトちゃん(猫)が小さい時に家にきて、病院に行って、おもちゃで遊んで、トイレ騒動があって、人に預かってもらって、とか猫との暮らしのエッセイ。猫はもちろん可愛い。

    でもこの本で好きなのは、著者が知り合いに、おかあさんに甘えてるのね、と言われた時「飼い主です」と訂正したくなるとか、家族だとは思うけど・・、と口ごもってしまうとか、心の中では一緒にいてくれて嬉

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    2023年05月22日
  • ツリーハウス

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    家族に無関心であった主人公が祖母との中国旅行を通じて家族のルーツについて知る内容。歴史的背景が細かく描かれており、祖母の生きた戦時中、子どもたちの生きる戦後、孫である主人公が生きる現代が、交互に描かれて読みやすかった。
    戦争という自分ではどうしようもない状況から逃げることを選択した祖父母は、自分の子供たちにも逃げることしか教えられなかった故、子供達も逃げてばかりの人生に。しかし時代が違うと。今の世の中にもいろんな問題があるにせよ、そのせいにして逃げ続けるだけでは生きていけない、と言われているような気がした。改めて戦争について考えさせられるし、今の生き方についても考えさせられる話だった。
    普段何

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    2023年04月26日
  • 幾千の夜、昨日の月

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    自分も旅好きで散々放浪している身として、ああわかるなあこんな夜あるなあ、とか、まだまだ知らない夜もあるなあ、と夜の話だけどいつの間にか旅のことを考えていた。旅中に読んだってのもあるかも。

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    2023年04月24日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    とても面白い。そして大人も人生の訓示として読むべき?ww私は読むべきだと思います。
    肩の力を抜きながら生き抜く術を教えてくれています。
    回答者様達は、こども向けに言葉を選んで優しい言葉で答えてくれていると思うのですが、内容はけっこう辛辣ですし的を得ています。さすが。
    読んで良かった

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    2023年04月24日
  • 今日も一日きみを見てた

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    このシリーズ、2冊目の方を先に読んでしまった。
    でも順番関係なかった、今回も素晴らしい読書時間をいただけた。

    【猫】にまつわるいろんな事を知って驚いていく角田さんとトトの日常が、「うちの猫もそう!!」とか「そうだよねカリカリね、あぁふみふみね(笑)」とか、クスッと笑ってしまうような共通点や共感が満載で、とにかく楽しい。
    そしてまたさすがの角田光代…(失礼なの承知だけどだってもう)言い回しが最高に最高で!
    猫以前=BCビフォーキャット 
    猫以後=ACアフターキャットって!笑
    猫好きと犬好きに対する考察も興味深い。
    犬好きが可愛いと思うのは自分ちのわんことその犬種くらいまでだけど、猫好きは全宇宙

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    2023年04月17日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林さんと作家さんの対談のような感じで進むテレビ番組の書籍化。 作家さんってなかなか面白い人がたくさんいるものだなと感じられるし、心の中はちょっと黒い人が多いのかなと。 そして、意外と作家さん同士って交流あるものなんだなと。

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    2023年04月16日
  • 世界は終わりそうにない

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    角田さんという人は面白い人だなとパーソナリティが分かるエッセイ。八日目の蝉の監督との対談を読んだ後にもう一度映画を観たいなという衝動に駆られる。監督の映像化に対する思いなどを知ることが出来て面白かった。

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    2023年04月15日