角田光代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ『今日も一日きみを見てた』の続きと言えるエッセイです。
ああ、大きくなっても、トトちゃん可愛い…
読み終わってから、胸に暖かなほわほわした気持ちが広がる感じでした。
角田さんご夫妻の、軽妙かつ愛情に満ちた語り口から、じっとりした愛情を見せつけるトトちゃんの様子が目に浮かぶようでした。
同時に、数々の事件で、角田さんの不安な気持ちを追体験するようで、涙が出そうにもなりました。
あとがきにあった、激動の世の中にあって、
「…トトと過ごす時間だけはしずまりかえっている」
変わっていく日々のなかで、「猫のいるしずけさ」、それこそが幸福だと、祈るように綴られていて…噛み締めるような同感と、今はもう亡 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本読むのに疲れていたけど、これはとても楽に読める。ゆる〜く続けていいんだ、そうそう、そんな気持ちなるなる、と一話ごとに共感した。
後半はところどころ感動して泣いてしまった。多分冷静に考えるとそんな大げさな話じゃない、と思う。それでもなんだか著者の心の中の戦いを応援したくなってくる。
運動に対しては基本的にしんどい、やりたくない、とネガティブだけど、著者の、自然に対する表現がとても気持ちがいい。本当に情景が浮かぶような、気分が晴れやかになるところも読んでいて良かった。
たまに悪態をついたり、サボれてラッキーと思ったり、゛初骨折も誇らしいほどだ。いい時間を過ごすと、失恋という痛みもやがていい思 -
Posted by ブクログ
凄く良かった。
肩の力を抜いて読めて角田さんと実際に飲み屋でお話してるみたいなエッセイだけれど、
その中にも角田さんの考え方が私にはすごくかっこいいなと思った。かっこつけてないところがかっこいい!
投げかけられる問い掛けの数々に対して、よくある「宝くじが当たったら?」って言われて一生懸命悩む子供のように、頭を捻らせ考える自分がいました。
特に恋愛模様の渦中にいた?議論では、激しく角田さんに同感。私も恋愛話に疎い方で、後々からそういう話を知る事が多々あります。
最後の章の「最近、心がふるえたことは?」がとても心に響きました。
248〜249にかけての文章がとても良かったので、抜粋はしません。「 -
-
購入済み
しみじみと残る後味の悪さ
幼稚園で知り合った、出身も学歴も経済状況も違うママ友3人と東京に憧れて分布相応なマンションを購入したヤンキーっぽい子のグループが、お受験をきっかけに信念の揺らぎ、疎外感、依存心、妬み、猜疑心と本性をむき出しにして、仲だけでなく自身の精神状態を蝕んでいく、ノンフィクションか?と思わせるリアルな物語。
母親各々の孤独感と必死な感じが伝わって来て、読んでる間中、背筋が心がゾクゾクした。
ある意味ホラー。
○○ちゃんのママという友達枠は、その期間の中でだけなお付き合いでしかないのを痛感させられる。
この物語にあるような心情は、女社会では誰しも多少はあるあるな話で、これを男性読者に共感、読み応え -
-
Posted by ブクログ
やはり俺が尊敬して敬愛する偉大なる作家先生である
角田光代様の作品!
とても面白かったです。
読んでいて、どの人物にも自己投影できないんだけど
そこは、さすがの文章力でどんどん読み進められました。
なんとも感想を書くのが難しいのですが、
文庫本の最後の解説で津村記久子が書いているのが
本当にその通りと言った感じでございました。
本編を読む前にこの解説を読んでからだと
めちゃくちゃ読みたくなるかもしれません…
この解説の最後がまさにこの小説を表しているので抜粋します。
「精一杯生きること」よりも価値のあることなんてあるんだろうか。
「自分の人生を生きる」気概とは何か。
この小説は、「生き方