角田光代のレビュー一覧
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いやー名著だと言われてもザ!人情本なんでしょ?と長年手を出さずにいたが…うーん、名著!
小学生の娘視点で書かれた本作だが、本当に子供の意見というか、子供が知らないであろうことはついぞ読者にも明かされず、父親も父親で本当にダメ親父で、でもダメ親父なりに嫌いになれないというか…
良い意味でも悪い意味でも大それたことは起きず、本当にこの親子の"ひと夏の冒険"に参加させてもらった感じ。
解説で重松清も言ってたけど、"親子の絆"的エピソードが無理やり入れられてるところがなかったのも最後までスッキリ読めた。
感動の押し売り感はなくて、でもじんわり温かくて…また心がちょっと寂しい時に読みたいな〜 -
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角田光代さんと山本淳子さん
源氏物語を巡るお二人の対談
角田さんは五年かけて源氏物語の現代語訳を完成させました。
山本さんは平安文学研究者です。
地球っこさんといるかさんのレビューがとっても良くて、手に取った本です。
ありがとうございます♪
感想は一言
「とにかく面白かった!」
もう、全てのお話が興味深くて、読み終えてもパラパラと気になる頁を読み返したりしました。
特に惹かれたのは第三章の〝気になる登場人物〟
藤壺、花散里、末摘花、六条御息所、などを例に挙げ、どんな人物だったのかをお二人の自由な視点と解釈で語り合っているのが深くて…
また紫式部については
【山本】
〝主人公がつらく悲しいときほど、嬉々として筆が進んでいる感じがします。逆に主人公が幸せなときには、滑稽だと感じるのか、凡庸な文章になってしまうところがある〟
【角田】
〝たしかに、人が不幸になっていくほど描写が冴えまくりますよね〟
そうなんだぁ!面白い!
平安の人たちがすごく身近に感じられ、この日本という国に生きていたのだなぁと、しみじみ思う。
対談の中で山本さんの著書「源氏物語の時代─一条天皇と后たちの物語」
が何度も出てきます。
この本も地球っこさんに教えて頂き手元にあるので、読むのが楽しみです。
私が源氏物語を読み通したのは10代の頃、田辺聖子さん訳のものでした。
それ以降は読んでいないので、角田光代さんの源氏物語は絶対に読みたい! -
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ネタバレ『女性が一生のうちにもらう贈りもの』がテーマの短編集。
どの話も号泣レベルに感動して堪えきれんくて、
外で読むのはすぐやめた(笑)
気持ち揺さぶられる感動系あんまり読まないけど、
この本は読んでよかった!!
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初めに送られてくるプレゼントは「名前」。
名前の由来とか意味ももちろんだけど、
我が子の見る世界が素晴らしいように、、と願いを込めて、願いをプレゼントされているんだと気づいて、両親に感謝の気持ちでいっぱいになった。
親から初めて一人暮らしをする娘へ、結婚式を挙げる娘から親へ、友だちから、夫から、、、全部感動した!
かたちとして残らなくても、送られた記憶やその人との関係性を忘れることはない。
生まれてから死ぬまでたくさんのプレゼントを受け取っていると、気づかせてくれた小説だった(;;) -
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舞台は帝国ホテル。じんわり心が温まる、42編のショートストーリー
母に教わった「バーの味」、夫婦で訪れた憧れの上高地……。
全国3か所の帝国ホテルを舞台に織りなす、めくるめく部屋の物語。
帝国ホテル発行の会報誌「IMPERIAL」で11年間にわたって連載した、42編のショートショートを一冊にまとめました。
幻想的な夢の世界を描くものもあれば、現実の夫婦を描いたものもあり、また過去と現在を行き来して語るものも。42編すべて趣向の違う、角田光代さんの幅の広さを思い知る短編集です。
1話5ページで読める短い文章量ながら、じんわりと心が温まり、時には泣け、時には笑えるストーリーが詰まっています。
(文藝春秋 紹介文より)
ショートショートで、いろいろな想いでが詰まった一冊。
あたたかくてじんわり、良い本だと思いました。 -
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やっぱり私は角田さんが好きだと改めて思った。
・あらすじ
ちづる、麻友美、伊都子の同級生3人組でバンドを組み、ブレイクをして10代で人生のピークを迎える。
そしてあっという間に30代になった3人はそれぞれの生活をしていて、いつしか10代のことは思い出として頭の片隅に置かれていた。3人ともそれぞれの事情を抱えながら、何かを追い求め、諦めてきていた。
3人が再会した時に忘れかけていた何かを呼び起こすお話。
それぞれの視点から物語が進んでいくので、展開が気になってサクサク読めました。
ライブイベントが多い女性ならではのモヤモヤや、焦り、不安の描写がリアルで共感しました。
角田さんの描く女の子、女性は本当に等身大で、不安定な気持ちをしっかり言語化してくれるのが良いです。 -
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この2巻は、いよいよ六条御息所の話から明石まで話が進み、長い源氏物語の最大な山場となる。序盤から六条御息所への伏線が敷かれていたので、紫式部の想いが込められた場面なのだと思うし、一番印象的で、芝居などで何度も繰り返し上演されてきた。六条御息所はおどろおどろしい怨霊なのではなく、生霊となって葵上を呪い殺そうなどどいう気持ちはひとかけらも持ってはおらず、離れていこうとする光源氏への未練を絶てないだけだった。その上、牛車争いでも軽くあしらわれて、誇りまで傷つけられて、もう可哀そうで仕方ない。そんな中、悪霊になって葵上を呪い殺しただと~?は~?私が友人としてそばにいたら、ほんと抱きしめてあげたい。本人までそうかもしれないなどと思ってる始末。六条御息所が可哀そうすぎるよ、紫式部さん!でも、このあと彼女は気持ちにけりをつけて、立て直しているところがエライ!
2巻では若紫も光源氏と関係ができて、最初は「このオヤジ、キモッ!」と思っているし。そりゃそうだ。
終盤に出てきた明石の君のお父さんは、今までの登場人物の中で一番生き生きと描かれているように思う。どうすれば娘を玉の輿に乗せることができるか、ギラギラした上昇志向の入道殿はそのまま大河ドラマに出てきそう。今までの登場人物が裕福な貴族だからか、ただゆらゆらとつかみどころがない感じだったので、インパクトが強い。 -
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源氏物語、初めてチャレンジするなら
やっぱり角田光代さんの訳で良かったとしか思えない。
全部しっかりと理解できたとは言えないけど、
それでもスラスラと内容が入ってきて、
あとがきに
「格式高い古典文学、王朝物語ではなく、小説としてとらえることも、可能なのではないか。」
とあるように、
本当に読みやすかった。
文庫本、8巻まで出ていて、
立て続けには難しいけど、
少しずつ読み進めていきたい。
多分とても有名な
「雨夜の品定め」のシーンでは、
男たちが女について語り合うところが、
現代の男性だけの集まりの場で
「あの女はさ〜」
って女性の話をするときと
根本は同じなんじゃないかと思える。
それが1000年以上前に書かれたものとは…
やっぱり驚かずにはいられない。
角田さんのあとがきもとても良く、
「なるほどな〜」
と源氏物語を解釈するにあたって、
とても腑に落ちることが
書かれていた。
今年出会えて良かった本なのは間違い。