角田光代のレビュー一覧

  • 源氏物語 4

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    髭黒の大将とその妻の応酬が、強烈で印象深かった。玉鬘の元に出かける間際の夫に、灰を浴びせかける場面は、妻の心情が痛いほど伝わってきた。

    紫式部は、本当にすごいと思う。和歌のやりとりにおいて、筆遣いから人柄を類推している箇所では、再び原文にあたって読み味わいたい。

    筆者の後書きに、「なぜ昔から人々は、物語をよむのか」という問いについて記されており、深く共感した。

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    2024年03月20日
  • 明日も一日きみを見てる

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    とてもとても良かった。わたしまでトトちゃんと暮らしているかのような気持ちになれる。
    「一匹の猫と出会うと、人は全世界の猫の幸福を願うようになる」。猫ちゃんは平和の使いだね。

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    2024年03月15日
  • くまちゃん

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    昔に読んだけど再読。
    40代に入り読むとまた違った感想になるな。

    短編集なんだけど、みんなが恋をしてそれぞれがフラれちゃう話。
    登場人物がみんなつながっていておもしろい。

    あとがきの角田さんの言葉で、フラれることは旅を一回するようなことくらいの良さはあると思う、とあって心に響いた。
    旅から帰れば以前とは違う場所にいる自分にきづく。
    角田さんの的確な言葉にハッとした。

    フラれることってありえないくらい悲しくて痛くて辛いのにみんなまた懲りずに恋をする。

    全ての失恋を糧にしていけたらそれでいいんだ。
    そんな風に思える作品。

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    2024年03月09日
  • 源氏物語 1

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    大河ドラマと並行して、源氏物語を読むなんて機会、今年しかないから。文庫化したタイミングでドラマと並走できる幸せを噛み締めたいし、やはりドラマのあのシーンは、などと考えるのが楽しい。。

    さて、とても読みやすい角田源氏。
    各帖の頭に、その帖に最適化された系図が載るので、そこも含めてとても親切な設計。
    源氏の光に照らされて、名も与えられぬ女たちの生と死が輝くさまを堪能。
    1巻は末摘花までが収録されており、ギラギラし過ぎている頃の光源氏に「ひどいな」と思いつつも、平安の死による喪失があまりに近い世を思うなどできます。

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    2024年02月26日
  • もしも、東京

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    東京ってすごーい。(私一応都民ですがね。w)
    実感できます!本当にっ!東京をより魅力的にするために、現実と離れた東京を載せているのかな。

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    2024年02月25日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    とてもとても良かった、今まで読んだ猫にまつわる本の中で1番良かった。最後の養老孟司のパートの1番最後の節が本当に好き。

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    2024年02月18日
  • 幸福な遊戯

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    初めての角田光代さん。幸福の遊戯はデビュー作らしくだいぶ昔の作品だったが、現代と変わらない女性の悩みというかモヤモヤが描かれていて、とても好みの作品だった。

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    2024年02月17日
  • 三面記事小説

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    昔読んだものを再読。
    これは本当におもしろい。

    実際の事件をモチーフにした短編集。
    普通の人だった人が気づいたら事件に巻き込まれてたり、起こしてたり。
    大抵の事件ってこんな普通の人たちが何かのきっかけで闇に落ちていって起きてしまうことなんじゃないか?って考えてしまう。
    こういう普通のひとたちの話が1番怖い。
    角田光代さんの本の中で2番目に好き。

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    2024年02月15日
  • 今日もごちそうさまでした

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    とても良い本!
    読んでて薬と笑えて楽しくて、料理が美味しそうで作りたくなっちゃう。
    すごく幸せな気持ちで読めた。
    センスがいい人の料理ってあんまりごちゃごちゃと手間をかけずにシンプルで美味しいもの作るよなー。
    真似して作ってみたい。

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    2024年02月15日
  • 私のなかの彼女

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    展開が素晴らしい。
    引き込まれて、一気に読んだ。

    読みながら、「書きたい」という想いと「才能」の間に
    あるヒリヒリするような乖離やせめぎあい。
    また、人が人と関わり、近くなればなるほどに見せられる
    あまりに酷い一面。
    それを読み止めることなく、一気にラストまで読ませて
    苦しい中にも、光る希望を見せてくれるのが
    角田さんの凄いところだなぁ、と改めて思う。

    何度も何度も読み返すたびに、歳を重ねるごとに
    違う味わいを感じさせてくれると思われる
    大事な一冊に出会えた。

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    2024年02月13日
  • 三面記事小説

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    怖かった。
    そして、どうしようもなく哀しかった。

    『人間が一番怖い』とよく聞くけれど、それは確かにそうだと思うけど。
    それと同時にとてもとても『哀しい』と思いました。

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    2024年02月08日
  • Presents

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    これまでにもらったプレゼントを振り返ってみた。小さい頃に親からもらったずっと欲しかったローラースケートや、オモチャの指輪、大人になってもらったマカロンや靴など色々思いつくけど、物そのものを通して、贈ってくれた人との思い出やその頃の気持ちが物とともに記憶として残っている。
    大人になると、物そのもの以外にも、言葉や行動、存在自体が贈り物だなと感じる瞬間と出会うようになった。
    プレゼントだと気づかないくらい些細なことから大きな存在まで、心にしみる大事なプレゼントに気づかせてくれる話が詰まった一冊。

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    2024年02月07日
  • ひそやかな花園

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    いつも思うけれど。
    角田さんの文章、小説は奥が深い。
    本当に人がどう考え、どう生きているか、ひしひしと伝わってくる。
    このキャンプに集まった彼らはどうだろう。
    たのしいキャンプだった。子供たちも、親たちも。

    そうだろうか。

    そこからドラマが始まる。苦悩が始まる。
    でも、かれらは本当に一生懸命生きている。
    美しいと思うけれど。
    これは彼らのカルマなのですね。

    多くの人の小説を読んで、そしてそのあとがきを読み進めると、角田さんのお人柄も垣間見えます(本書にはあとがきはありませんでした)。世話好き、お酒好き、たばこ好き。世話好き、というところ、そうかもな~、と。
    あとがきって、なにげに楽しい。

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    2024年02月04日
  • しあわせのねだん

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    なんか作者さんと似ている気がして読んでて共感出来た。
    短気だけど小心者で怒りが伝わらないとか、怒る理由を何時間も何日も考えるとか、、!
    自分が使ったお金について分析しているのもおもしろかった!アクセサリー売り場で人群がって買いたくなっちゃって買っちゃうとか、洗濯機欲しくなって買っちゃうとか、欲に忠実ですごく好き!笑

    私も基本的にはケチだけど、使ってよかったと思うお金と使わなかったらよかったと思うお金について分析してみようかな

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    2024年02月03日
  • 源氏物語 1

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    古典はなかなか手が出ないんだけど角田さんの訳ならと読んでみたら大変読みやすかった。読んでる間は平安の世界へと誘われ、小説を読んでいるように読めた。これなら最後まで読めそう。

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    2024年02月03日
  • 今日もごちそうさまでした

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    読むほどに、何か食べたくてたまらなくなる。作者の表現力の高さと、元々は偏食ということのせいか食べ物への観察力や想いがすごい!季節ごとの身近な食べ物について、あれこれ書かれていて、一年中楽しめる。

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    2024年02月01日
  • 源氏物語 3

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    高校のとき、「あさきゆめみし」の漫画で源氏物語の全体像を知り、はまりました。

    もし、そのとき角田光代さんの訳があったら、漫画と平行して読んでいたと思います。とても分かりやすく読みやすいからです。

    光源氏と女性たちの和歌のやりとりで、文字や墨色、使用されている用紙の色の記述にうっとりします。平安時代のコミュニケーションは優雅だったんだなぁ。

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    2024年01月31日
  • ツリーハウス

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    ネタバレ

    477ページの長編を久しぶりに読んだ。読む前は、途中で放置してしまうんじゃないかと思ってけど、物語に引き込まれて、みんなの人生が知りたくて、どんどん読み進めてしまった。
    私には物心ついたころにおじいちゃんおばあちゃんは亡くなってたから、貴重な祖父母の人生を聞くことはできひんかった。ヤエたちは現代では普通の老人に見えるけど、壮大な人生を送ってきて、今では考えられへん人生の教訓を持っていた。逃げることはここ最近、よしとされているけど、現代の逃げるとヤエたちの逃げるは違う。命懸けで生きるために逃げ続けてきた。
    それぐらいの危うさ、熱意は現代にはない気がする。

    もっともっと昔の話が知りたかった。

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    2024年01月28日
  • 対岸の彼女

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    自分ごととして読まずにはいられませんでした。もっとこの様に生活に近い同世代女性の話を読みたくなりました。後半の勢いが良かったです。

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    2025年12月23日
  • Presents

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    プレゼントに関する短編集
    人からもらうものって姿形のあるものだけじゃなく、姿形のあるプレゼントだったとしてもそれと一緒に愛情とか仲直りしようとする気持ちとかが含まれてるみたいな内容でなるほどねえってなった

    女性が主人公で大体のストーリーが暗いというか現実的でキラキラしてない現状とかから始まるのも角田光代らしくて引き込まれた
    その現実的な退屈とか不満とか色々ネガティブな感情とかがごちゃごちゃな生活の中で立ち止まって考えてみたら、ある物事とか今の状態とかが実はすごいありがたいってこととか、過去のキラキラの思い出が作り出したのが今だって気がつくみたいな現実離れしてないストーリーなのがすごいよかった

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    2024年01月13日