【感想・ネタバレ】おまえじゃなきゃだめなんだのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年06月18日

かなり短い短編集。角田光代にしては毒気の少ない感じで、もうちょいごりごりと精神を削ってきてもよいなと思いながら読んだ。

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Posted by ブクログ 2019年10月06日

再読。

男からもらう指輪なんて、と思ってた。
でも、その瞬間の、幸せだ、と思う気持ち、ずっと続けたいと思うきもちを、かたちにして贈るのは素敵なことなんだなあと、きっと何かの支えになるんだろうなあと、あらためて思った。

人生のある一時に、出会って、別れる人びとと、そうしながら人生が続いてゆく話。
...続きを読む
結婚を控えた私には、とても響いた。

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Posted by ブクログ 2015年09月29日

角田さんの 短編集って どうだろう?と 思いながら読みましたけど
やっぱり角田さんです( v^-゜)♪
とても おもしろかったです!

離婚記念なんて 現実では
ありえないけど 素敵だなあ~(*´∇`*)と 思います!

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Posted by ブクログ 2015年07月30日

「ずっと幸せなカップルなんていない」
女性が主人公の恋愛に絡むショートストーリーがたくさん。なんか、すごく良かった。女性を書かせたら上手いなぁと。
不完全なわたしたちのストーリー、ジュエリーに纏わるストーリー。好きの先にあるもの。そして最後の「消えない光」はジーンとした。大人が読んだ方が共感するかも...続きを読むしれないなぁ。

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フムフム 2021年04月11日

上手くいったり、いかなかったり、幸せだったり、そうじゃなかったり、過去だったり、現在だったり、甘かったり、辛かったりの恋愛小説。ジュエリーショップで個々の話が交差するのが面白い。

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Posted by ブクログ 2021年02月17日

“あなたの趣味はなんですか?”という質問に”読書”と答える人をどこか冷めて見ていた読書経験ゼロの一年前の私。

そんな私がそれからの一年で300冊を超える小説を読むことになろうとは、まさか一年前の自分には想像もできないことでした。では、人は何のために小説を読むのでしょうか?人によって様々な...続きを読む回答があると思います。そんな中でもそこに”非現実”もしくは”非日常”を期待すると回答する方は多いのではないでしょうか。そんな小説にも様々なものがあり、それを読むことによって私たちの心も揺さぶられていきます。”イヤミス”と呼ばれる作品群があります。読後、”イヤな気分”になるというその作品群。お金を払って、時間を費やして、そして嫌な気分になることを期待する、というのはよくよく考えてみるととても不思議、もしくはとても贅沢な考え方だと思います。それは読者の心の余裕の表れと言えるかもしれません。しかし、日々生きていくということは大変です。そんな心の余裕をいつも持てるとも限りません。そんな時に小説を読むとしたら、やはり重要なのは読後感でしょう。苦悩を経て歓喜に至るという”第九”のように最後に幸福を感じる作品はやはり良いものです。しかし、単に読後が良くても物語自体の読み応えが付いてこなければやはり不満は残ります。”第九”もベートーヴェン作というお墨付きあってのものだと思います。

さて、ここに一つの短編集があります。苦悩を経ても最後は必ず歓喜に至ることが約束されたこの作品。角田光代著という絶対的なお墨付きがついた、間違いのない読後感があなたを待つ物語です。

24編もの短編から構成されたこの作品。『例えば、最初の5編はティファニーさんからの、このシリーズのジュエリーを登場させてほしいという希望をもとに書いています』と角田さんが語る通り、企業とのタイアップ作品を中心に構成されています。そんな角田さんの小説の魅力の一つは『私はもともと、人の汚い暗い気持ちを書くことが多い』とご本人が認識される通りの世界観にあると思います。しかしタイアップの場合、『読後感の良い、幸せなものを』という依頼テーマの制約がどうしても付き纏います。その中で『「自分らしさ」をうまく按配して書くのが難しかった』とおっしゃる角田さんが描く24の物語は、この按配の絶妙さに魅せられる好編揃いだと思いました。短編とは思わせない構成力で読ませる作品から、短い中にピリッと角田さんらしさを絡めた作品まで実に多種多様な24の短編。そんな中から三編をご紹介したいと思います。

まずは表題作の〈おまえじゃなきゃだめなんだ〉という短編。『そのころの私の貞操観念の欠落には、いろんな外的・内的要因があったと思う』と振り返るのは主人公の『私』。『外的なものとしては、たとえば時代』と『ナンパも多かった。経済的にも潤っている人が大半だった』というその時代。『世のなかは好景気に沸き、何もかもがちゃらけたような雰囲気だった』というその時代。『内的要因の最たるものは、社会人デビュー』という『私』は『中学・高校と女子校』、『共学の大学では自意識をもてあまし、男性と交際はおろか、まともに口さえきけずに過ごした』という学生時代。しかし『大学を出て派遣社員として働きはじめてから、急に誘いを受けるようになった』というそれから。『二十代前半から半ばすぎまで』、『急速にいろんなものごとを学んでいった』という『私』は『求められるたびにその人たちと寝た』という日々を送ります。『一度寝てしまうと、私は相手に執着した。その執着こそが、恋愛なのだと』思う当時の『私』は『どのようにして知り合ったのかよく覚えていない』という芦川と付き合い出します。『デートをしたのは晴れた日曜日』、『車でやってきた』芦川と『道路標識が東京都から埼玉県に変わり』とドライブする『私』。その時でした。『あっ、こんなところに山田が!』とはしゃぐ芦川。『かかしのような絵の下に、山田うどん、と描かれていた』その看板のお店に入ることになった二人。『まるでお洒落ではない。色気がない。情緒がない』と店内に入って愕然とする『私』。『はい、メニュウ。セットがウリだけど、半端なく量が多いから気をつけてね』と言う芦川。『うどんと天丼。うどんとかつ丼。うどんとカレー…』というメニューに『なんどかどうでもよくなって、値段のいちばん高いうどんを頼んだ。高いといったって五百円前後だった』という展開。『この人は、私を恋愛相手として見なしていないばかりか、馬鹿にしている。見くびってる』と思い帰ろうとしますが『最寄り駅がどこだかわからない』と諦める『私』。運ばれてきたうどんを『やっぱり山田じゃなきゃだめなんだよなあ』と、ものすごい勢いですすりはじめた芦川。『三分の二ほど食べて』、『ささやかな抵抗』と残した『私』。そんな『私』は『嫌みを嫌みだとわかるように、嫌みっぽく』他の男性が連れていってくれた豪華な食事の話をしました。やがて、そんな若き日々も過ぎ去り『己の貞操観念の欠落を自覚したのは三十代に突入し数年たってから』という『私』は、『真人間になろうとようやく決意して』宗岡辰平と付き合い始めます。そして『こういうことが、ひとりの人と向き合うということなのか』と、初めて知った『私』のそれからが描かれていきます。

バブルの絶頂から崩壊へと至る時代背景に重ねるように、青春が終わり一人の時間を感じ始めた『私』が、『やっぱり山田じゃなきゃだめなんだ』という芦川の言葉をしみじみと思い出す年代へと突入していく姿が描かれるこの作品。大きく変化する時代背景の上に、『私』の心の動きが、丁寧に描かれていく好編だと思いました。また象徴的に登場する『山田うどん』に無性に行きたくなる、”うどんとかつ丼一つ!”と注文したくなる、そんな作品でもありました。

二編目は、〈さいごに咲く花〉という短編。『母の母、わたしにとっては祖母の頭に、それは大きな牡丹が咲いているのを』、『はっきりと見た』という『わたし』。『あんまりはっきり見えるものだから、一瞬、祖母はそういう髪飾りをしているのかと思った』と、病室を見舞う『わたし』。『にっこりとほほえみ、きてくれたの、ありがとう、と言って手招きを』する祖母。『夕方になってから病院にきた父と母と、夜、自動車に乗って帰』る途中、『ねえ、おばあちゃんの頭に、花が咲いていたの、見た?』と言う『わたし』に『「花?」と、怪訝な顔をしてふりかえる』母。『牡丹、だと思う。真っ赤で、花びらがたくさんあって…』と続ける『わたし』の前で『両手で顔を覆って泣きはじめた』母。先に降りたそんな母を見送り『悪いこと言ったのかな』と言う『わたし』に『そんなことないさ、かあさんはよろこんでいると思うよ』と返す父。そして『祖母が亡くなったのは次の月だった』というそれからが描かれていくこの短編。この作品中唯一のファンタジー世界が柔らかく描かれる中に『だれも彼も、男も女も、どんな人も、ひとつ、その人の花を持っている』という某グループの有名なあの歌の世界観とも重なる印象的な物語が展開します。とても短い作品ながら、大河小説の読後感にも似た大きな世界観が強く心に刻まれた印象深い作品でした。

そして三編目は、”プラチナギルド”との提携で描かれた〈消えない光〉という短編。四章で構成され、『なぜ、自分たちは別れることになったんだろう。どこからうまくいかなくなったんだろう』と離婚を決意した夫婦と、『結婚が家と家のものだって考え方がおかしいの、個人と個人の問題でしょ?』と、結婚に対して形式を重視する両親と対峙していく二組のカップルが登場します。そんな二組のカップルがそれぞれの想いのもとに『プラチナリング』と向かい合う様が、絶妙にシンクロしながら展開していくこの作品。指輪というものを前にした二組のカップルの四人のそれぞれの心の内が、指輪を見やる言葉の中に絶妙に垣間見ることのできるとても印象深い作品でした。私は普段、結婚指輪をしませんが、読後に思わずそんな指輪を手にして、この指輪を選んだ時の事ごとを思い返してしまったこの作品。ただの金属を超えた何かを秘める指輪、そんなことを考えさせてくれたこの作品。角田さんの筆の力で、提携作品という商業的な感覚を超え、じんわりとした温かな感情を湧き起こしてくれた好編でした。

『依頼されなければ書かなかったタイプの小説』を中心に24の短編が収録されたこの作品。人によって小説に求めるものは異なります。何を目的に、何を期待して、そして何を見たくて小説を読むのかというそれぞれの読者の思い。私も気分によっては、心にグサッと突き刺さるような、『人の汚い暗い気持ち』が綴られる、そんな物語を読もうという気持ちになる時もあります。でも一方で、気持ちが弱っている時にそのような内容は、弱った読者の心にとどめを刺すことにもなりかねません。世の中綺麗事だけで回らないのも事実です。しかし、現実がそうであるなら、”非現実”もしくは”非日常”な小説の世界に、正反対なものを求めたくなる時もあるはずです。そう、この作品は、そんな弱ったあなたにの心に寄り添う物語。そう、角田さんの筆の力で心安らかな読後感が保証された物語。

角田さんの短編の魅力を再認識した、誰もが前向きになれる、そんな作品でした。

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Posted by ブクログ 2020年03月05日

恋愛短編集。
それぞればらばらだけど、場所や、場面が繋がっているのもあり、日常にありそうなエピソードもよかった。

恋をして、結婚して、恋が覚めて、愛に変わることもあれば、結婚に至らない時もあるし、すべて覚めることもあり、形を変えた関係になることもある。

隙間時間に読める短編。

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Posted by ブクログ 2019年05月24日

仕事をしてる時は、「余人をもって代えがたい」、そんな気持ちがありましたw。仕事を終えてややクールに振り返った時、それほどのことではないなと、内心忸怩たる思いになりました。でも、人間的な世界においては、間違いなく「おまえじゃなきゃだめなんだ」、これは古今東西、老若男女、変わらぬ「ことわり」と思います。...続きを読む角田光代 著「おまえじゃなきゃだめなんだ」、2015.1発行。「おまえじゃなきゃだめなんだ」、そう言い合える二人でありたいですね(^-^)

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Posted by ブクログ 2019年01月18日


オムニバス形式の短編集。

最初読み始めた時はよくある話すぎるな~と思ったけど、
よくある話だからこそ共感ができるし、
わたしもこういう経験をした、もしくはするかもしれないなと思った。

表題作がだいすき。前向きで。

大切な人と指輪を買いに行きたいな。

指輪を買いに行く=結婚、婚約 というわ...続きを読むけではなく、
その人なりの事情があるんだから勝手に判断しちゃだめだね。

こっぱずかしい恋愛小説集だと思ったけど、
現実味があるいいお話でした。

2019.01.18

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年02月27日

タイトルに惹かれて。
表題作は、おまえじゃなきゃだめなんだ、と言われたいみたいな話でそれほど響かなかった。

最終章の、好きとか一緒にいたいの先にある結婚や
確認するまでもなく、自分にぴったりと寄り添った気持ちで好きだった、
などの文が胸に来た。

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Posted by ブクログ 2017年09月11日

 うどんですらおまえじゃなきゃだめなんだと言われるのに自分はなんで誰一人にもそういってもらえないんだろうって思うの、虚しく悔しく悲しくなる気持ちがよく伝わってきた。(堅実な貞操観念と誠実な恋愛は、その後の自分のためにしとくべきだよなぁ、なんて主人公みてて思ったり。高いコストをかけてもらったほうが愛さ...続きを読むれてる、本気度高い〜なんて誰でも一度はそういう価値観に翻弄されるよなぁ)
別れる夫婦の結婚指輪を買いに行く話も素敵。
 結婚って形式張ったことが多くていくらでも省略することは可能なんだけど、この本読んだら、指輪買う、結婚式あげる、新婚旅行いくってのはやっといたほうが後々いいんだろうなと思った。
 その結婚の先に、二人で指輪を買いに行ったことや結婚式でいわってもらったこと、新婚旅行とかを思い出して、それたちが思い出として他と別格に異彩を放つ。ソレによって離婚を思い留まるってのは多にしてあると思う。何年後でも会話のネタになるし。
 これよんで夫と結婚指輪買いに行ったことを鮮明に思い出した。お金なかったけど全部やっといてよかったなぁ、としみじみ思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年09月04日

表題の作品を含む短編集。

一歩間違えたら、『山田じゃなきゃだめなんだ』という題名になってたかもしれない。
※山田=山田うどん
角田さんが山田うどんを題材に物語を書いてくれるなんて!と感動したが、末尾を見たら謎が解けた。山田うどんの本に寄稿された短編であった。

幼少期を所沢で過ごしたころの微かな記...続きを読む憶がある。調べてみると、当時母親が働いていた病院の近くにあったのが山田うどんの本店だった。
とはいえ、山田うどんを食べた記憶はあまりない。

でも、芦川さんの「山田じゃなきゃだめなんだよなぁ」に感動してしまった。別に高級な店じゃなくても愉しいデートができる。主人公は、20代の時に連れていかれ激怒したらしいけど、30を過ぎて理解できたようでめでたしめでたし。

それと、最後の短編『消えない光』での離婚指輪の話もいい話だった。離婚しようとする2人と結婚したいけど壁のある2人。なんだか、離婚も結婚も煩わしい制度だなぁと思ってしまった。

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Posted by ブクログ 2015年07月30日

ティファニーのことかな、あ、もしかして石の教会かなと、ふわりと想わせるのが素敵。
さいごに咲く花ではウルっとした。

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Posted by ブクログ 2015年06月28日

『さいごに咲く花』
メッセージが、強く深くドカーンと心にきた。年齢を重ねることは、衰えていくことなのではない。人生最後の時、この時こそ、フィナーレなる一番美しい瞬間。この瞬間をめざして、日々を生きていこう。

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Posted by ブクログ 2021年01月31日

一度は言われてみたいと思えるタイトルに惹かれ手に取りました。
全24編が収録された恋愛短編集です。

どの短編も派手さはなく誰もが経験する様な日常のひとこまを切り取った様な作品です。

それぞれの主人公が体験する恋愛の喜びやトキメキ、苦しみや別れ… 。

等身大の恋人たちがそこに存在していて感...続きを読む情移入出来る作品でした。

角田さんの長編に時折見られる毒の部分は一切なくソフトで優しい短編集で読後感も爽やかでしたがショートショート的な作品が多く全体としては物足りなさも残りました。

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Posted by ブクログ 2020年07月08日

男女関係をよく書いていたのが良かった。
こんな関係もあるんだな、リアルだなと感じたし、共感できたりした。
短編集なので少しずつ読めるのも良い。

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Posted by ブクログ 2019年02月10日

こちらも短編集。
色々な設定があって、それぞれが繋がっていたり、
なんだか何人分もの人生を一挙に見た感じがする本。
表題作は、人間が多分ずっと追い求めているもの。
でもこれは他人に言ってもらう言葉じゃなくて、自分のために自分が言ってあげる言葉なんだろうなと思う。

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Posted by ブクログ 2018年04月25日

短編集。さらりと読める。

結婚式をしたり、指輪を買う意味を考えた最後の「消えない光」がとても好きだったな。
タイミングもあるし。

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Posted by ブクログ 2017年11月03日

角田さんの本は久々に読みました。

短編というか、ショートショートというか、とても短い。
その短い中に、ぎゅっと詰まってるという感じ?
楽しみました。

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Posted by ブクログ 2017年07月03日

たくさんの男女のはなし。最後のお話が一番ぐっときたかなあ。あとはさらさらーと読めちゃうかわりにあんまり残らなかった感じ。

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