【感想・ネタバレ】三月の招待状のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年06月13日

学生からの付き合いを、こんなに緻密に続けていくのは難しいように思う。そこがお話な訳か。

こんな長くて緻密な関係でも心の中で思っている事は全て話す訳ではなく、そこに多少のズレや誤解があって…じゃ自分はどうするか?という事で
女性軍はそれぞれの道を歩き出したように感じる。
対して男性軍。なんだかヤバい...続きを読む人たちばかりだと思ってしまった。

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Posted by ブクログ 2019年10月04日

若い頃、三十代、四十代になったら
ちゃんとした「大人」になってるわだろうなと
漠然と思ってた…
でも、現実には全然ちゃんとした大人にもなってなく
昔と何ら変わらないまま

この小説の人達もカッコいい大人になりきれず、
いたずらに年を重ねていく、決着のつけられない人々。
そんな人たちと、心の痛みを分け...続きを読む合うたねの場、
そんな小説だ(香山リカの解説より)

本文から抜粋

私たちはみな、自分がこうしたい、と相手にこうしてほしい、を混同させながら生きてるんだ。
それが関係というものなんだ。

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Posted by ブクログ 2016年09月14日

角田光代さんの書く言葉からはいつもいろんなことを気付かせられる。
当たり前だと信じているが、本当はそうではないことを心の底では知っている。無意識に目を逸らしてきたことを、登場人物の心の動きに乗せてさりげなく問いただしてくれる。そして、多くの作家が書くきれいな部分だけではない、「本当の気持ち、本当に言...続きを読むいたかったこと」をおしえてくれる。
だから、角田さんの本を読むときはいつも覚悟がいる。一生懸命に何重にも取り繕ってきた自分の感情や人格の本当のところを見透かされているようで、こわい。自分が本当は何を考え、どんな人間であるのか、あるいは何者でもないのではないかということに気付いてしまうのが、こわいのだ。そして、私が角田さんの小説を読むことをやめられないのも、この「気付き」がたくさんあるから。

「三月の招待状」はまさしく私の中で「気付き小説」だった。
登場するのは大学時代をともに過ごした三十歳をとうにこえた男女。
仕事もあり、恋人もいる、端から見れば「成功」している女性なのに、未だに大学時代の恋が片隅にちらついている充留。大学時代から付き合ったり別れたりしたのちに結婚し、結局付き合っていたときと同じような原因で離婚してしまう裕美子。そしてその別れた夫、正道。大学時代に成功を遂げ、周囲からも一目置かれる存在であったが、栄光が過去になってしまった今になっても自分の立ち位置など考えずに自由に生きている宇田男。学生時代はみんなの中にいながらも、ださいと思われないよう必死だった、今では幸せな家庭を築く専業主婦の麻美。
登場する5人が5人とも、それぞれに今を生きているけれど、どこかで過去に縛られて生きている。それぞれが今の自分を認めているふりをしている。けれど、それはただ「認めようと努力している」姿なのだ。この「必死で認めようとしているだけ」という事実を、角田さんはごく自然に露呈してしまう。そして、読者も自分が無意識のうちに過去に縛られて生きているという事実に気付いてしまうのだ。

私は決して特別な人間ではない。けれど、心のどこかで「自分は特別だ」と信じている部分は少なからずあるだろう。しかし、私は、私たちは、本当は何者でもないのだ。だから、過去なんていうちっぽけなものにすがりながら、何者でもない自分に必死で色をつけ、特別なものにしようとするのである。それが自分の意識のもとにはないと思っていても。
ただ、過去に縛られて生きるのも自分であるが、その過去が形成したのが今の自分であることを忘れてはならない。過去は今の自分を作り上げたもの。その過去には感謝しながらも、過ぎ去りしものにいつまでもとらわれることなく、前に進んでいくことこそが何者でもない私たちのすべきことではないだろうか。
変化を怖れず、過去の自分もこれからの自分も本当の自分として受け容れられる人間になりたいと思えた作品だった。

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Posted by ブクログ 2021年12月28日

大学時代のなかよしグループが30代になって離婚や同棲や不倫や失踪などの日々を過ごしながら学生当時を振り返る青春ノスタルジー小説。作者が最も得意とするジャンルでは?あからさまな品のなさが心地いい。

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Posted by ブクログ 2021年07月09日

私も彼らと同じように未だに大学時代を懐古している人間なので、人ごとと思えず一気に読みきりました。
何も変わらないことは、良いことでもあり良くないことでもあり、でも悪いことではないんだろうなとぼんやり思えました。
男女の友情がいつしか男女の友情でなくなったのちは、長い時間を経てこれくらいの人間同士の交...続きを読むわり方になっていくのかな。

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Posted by ブクログ 2021年04月06日

わたしも「大学時代に決着」できてないタチだから、自分に重なるところがいっぱい。

神田川沿いを酔っ払って肩組んで歩いたり、高田馬場のロータリーで校歌歌ったりが「ちょっと前」に思えちゃう。一緒にいた子たちと再会すると、すぐ「わちゃわちゃ」し始める。

遥香に言わせれば「おばちゃん」だし、成長してないの...続きを読むかもしれないけど、たぶんこのまま変わらないんだろうな。


いつか「しょぼくれた夫婦」に私もなるのかな?

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Posted by ブクログ 2020年08月21日

『地方の女子校を出て入学した大学では、みんなやけに華やかに見えた。クラスメイトの女子たちは、自分の知らないことでのみ構成されているように見えた』

40人なりのクラスに強制的に振り分けられ毎日を一緒に過ごす高校時代までとは異なり、大学生活の始まりの不安感は大きなものがあると思います。知る人が一人もい...続きを読むない巨大なキャンパスの中の孤独感。しかし一方で、制服もなく、校則に縛られることもなく、時間割さえ自分で自由に組み立てていける大学生活は、ある意味で人生で最も自由で華やいだ時間ともいえます。そんな時代を悔いなきように過ごすために繋がりを求めるのは自然な感情の動きだと思います。しかし一方で自信に満ち溢れた人たちの中で気後れする感情も生じます。でもそんな中に『この人たちといっしょにいれば安心だ』という出会いが必ず訪れます。そんな『出会って心底ほっとする』という友だちとの出会い、そして一緒に過ごす日々。でもそんな日々に終わりを告げる卒業という二文字の区切り。その区切りを越えても関係が続くかどうかは人それぞれです。でもその区切りの後に広がるのは大人の世界。そんな区切りを越えた後も『私はいつ大人になるんだろう』と思い、かつての友人たちに『馬鹿にされない大人になりたい』と思う女性がいました。この作品はそんな女性が大人な一歩を踏み出していく物語です。

『薄いみず色の封筒を開け、カードを取り出してしげしげと眺め、「うげ」』と顔をしかめたのは蒲生充留。『大学卒業後、就職せず』に、もの書きとなり『女性雑誌で連載を持つ』ようになり『映画でも本でも人物でも、乱暴な言葉で、オーバーにこき下ろす』という毒舌が専門の充留。それに『なになに』と同居人の北川重春が振り返ります。『離婚パーティだって。どうしてわざわざこういうことをしないと気がすまないのかねえ』という招待状の『差出人は澤乃井夫婦』という二人は『澤乃井正道と坂下裕美子。大学の同級生で、そのころから交際していた』ものの『別れてはヨリを戻し』を繰り返し『三年前、あきらめたように結婚した』という二人。『「離婚式」と書いてある』のを見て『ばっかじゃなかろうか』と充留はつぶやくも『なんだかんだ文句を言っても私は出席するんだろう』と思いながら『だれがくるんだろう』と考える充留。『麻美はもちろんくるだろう』、そして『宇田男は?佐山宇田男はくるだろうか』と考えます。『居場所がわからないことだけは確実だ』と思う充留。そして、4月になり『離婚パーティ』を明日に控える坂下裕美子は『夫婦でいるのは今夜が最後なのに、いったい何時に帰ってくるつもりなんだろう』と正道が帰ってこないことで落ち着きません。『気がついたら泣いていた』という裕美子ですが、一方で『明日のパーティを、裕美子は楽しみにしている』という前向きな心持ち。『明日から続く正道抜きの日々を、等しく楽しみにしている。さぞやせいせいするだろうと思って』います。そして帰ってきた正道は『なんだかんだいって、おれ、きみといっしょにいてすごく楽しかった』と穏やかな最後の夜。そして『三十人どころか、五十人近くいる』離婚式が始まりました。『学生時代の友人たちは同窓会のようにもりあがり』というその場。『宇田男がきてた』と充留は裕美子に問います。『だって呼んだもん』とあっさり答える裕美子。『でも宇田男って行方不明だったでしょ?どこに招待状出したの?』と驚く充留に『行方不明なんてわけないじゃん。宇田男は下北に住んでるよ』と答えます。『仕事なくなって流行にのってバックパッカーもどきやって、それでお金なくなって…東京に帰ってきた』と宇田男の近況について説明を受けた充留は『バックパッカー?やっぱ宇田男ってふつうじゃないね』と、とても気になる様子。 そんな中、裕美子は挨拶に立ちます。『今私が二十歳だったら、このひとと別れることはかなしくて、この会場を爆破したかもしれない』と笑いを誘った後、『でも私は今三十四歳です、今、なんだかうれしくてたまりません。この人と別れることがうれしいのではなくて、この先の予測がつかないことがうれしいんです』と堂々と話す裕美子。そんな充留、裕美子を含むかつての友人たちの強い繋がりを感じるそれからの一年が描かれていきます。

あらすじには『大人の青春小説』と書かれるこの作品。そもそも『大人の青春小説』とは何なのか?という気もしますが、この作品では、充留、裕美子、麻美という女性三人と正道、宇田男という男性二人、かつて大学時代に同じ時を過ごしたこの五人が十五年の時を経ても親しく関わり合いを続けている様子が描かれていきます。何かあるとすぐに連絡を取り合っては集まり相談をする間柄。しかも正道と裕美子は離婚式を挙げても関係性に全く変化がないのみならず、とても親密です。そんな彼らの関係性をどう見るかは読者の人間関係の考え方に大きく左右されるところがあるように思います。少なくとも私にはちょっと考えられない世界。そんな私の視点と同じように彼らを見る登場人物が正道の新しい彼女・遥香でした。25歳でダンサーの遥香。その遥香の視点で彼らがどのように見えるのか、ここで角田さんは面白い表現を用います。『なんというかわちゃわちゃと、さぞやわちゃわちゃとした関係なのだろう』というその絶妙な擬態語が表現する楽しそうでいて、何かねっとりとまとまりつく気持ち悪さを感じさせる独特な関係性。そして遥香は彼らのことを『おそらく、だれかに嫌われたこともなく育ったのだろう』と想像します。『人との距離を縮めることをなんとも思っていないのだろう』という彼らの感覚を想像する遥香。『彼らにとって好きはどこまでも肯定で、嫌いは無関心、それだけなのに違いない』という断定。それは付き合っている正道にも向けられていきます。『結婚していたときも今のようであったのならば、彼らが別れたことになんの意味があるんだろう』という素直な感覚。『嫉妬ではなく、まして裕美子への敗北感でもなく、遥香の内に自然にわき上がってきた単なる疑問』というこの感覚は一読者である私の気持ちを代弁しているかのようにも感じました。このあたりは先に書いたように読者の人間関係に対する考え方次第だと思いますので、もちろん正解はありませんが、少なくとも私には充留たち五人の誰にも感情移入ができないという読書だったことは間違いありません。『大人の青春小説』というよりは、『大人になれない痛い人たちの小説』、そんな印象も抱きました。

では、この作品がそんな『痛い人たちの小説』だったとして、そんな小説で三十代後半へと進む主人公たちは、内輪で繰り広げられる小さなドタバタ劇を通じて何を学んだのでしょうか。三つの印象的な言葉が綴られていましたので取り上げたいと思います。一つ目。正道と別れてもなかなか前に進めない裕美子は『人はみんな、自分で在り続けることしかできないんじゃないか』と考えます。それは『手に入れられなかったものは手に入れられなかったまま、手に入れてしまったものは手に入れてしまったままでいるしかない』という視点。正道と別れることで全く新たな人生を歩めると根拠なく信じていた裕美子だからこそ思い至った考え方だと思います。二つ目。大学時代のことをふと振り返る充留は『いつだって自分たちの近くで、映写機がまわっているようなきがしていた』と、もの書きらしく『映写機』という表現を登場させ『その映写機のなかでは、他の人々はみなちょい役で、自分たちが主役なのだった。映写機はずっとまわり続けていくと思っていた』という考え方を提示します。自分たちが輝いていた青春時代、過去の栄光をノスタルジックに振り返るかのような絶妙な表現を用いる一方で現実を見据えていきます。三つ目。そんな充留は物語の最後に一大決心をします。前に進むことを決めた充留。そんな充留は『大人になるということは、ひょっとしたらこんなことなのかもしれない。弾ける明かりと喧騒に背を向けて、自分の家に帰るようなこと』と思い至ります。一大決心が充留を大人にし、友人たちをも冷静に見れるようになっていく。そんな充留は、過去の様々な思いも同時に清算し、大人な感覚を体得していきます。わちゃわちゃした時代との別れ、そして大人な世界へと歩みを進める充留。物語の結末に至り、ようやく充留に感情移入できる余地が生まれた気がしました。

実のところ、この作品は読むのを途中で挫折した経緯があります。私の短い読書経験の中で、初めて、そして唯一の挫折でした。感情移入を拒む登場人物しか出てこない物語は、寄る術のない、感情の持って行き場のない不安定な気持ちに苛まれ続ける読書とならざるをえません。今回、再挑戦により読み切ったこの作品。読み終わって感じるのは、大人になりきれない登場人物たちが抱く苦悩と葛藤でした。過ごした青春時代の輝き具合によって、過ぎた春に思う感情には当然差が生まれると思います。でも、それがどんなものであれ、人はその時代を後にし、大人の階段を上り続けざるをえません。もちろん『わちゃわちゃ』とした感覚が間違いとは言いません。しかし、そんな喧騒を冷静に見れる感覚を持つこと、淋しいけれど、それが大人になるということなんだろうなと思います。

大人になりきれない大人たちのわちゃわちゃした物語。大人になる、成長するとはどういうことなんだろうとふと考えた、そんな作品でした。

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Posted by ブクログ 2017年09月23日

何かと満足しない、人のことは色々言えるけど、自分のことはよく分からない。そういうモヤモヤが続くのは、結構共感できる。

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Posted by ブクログ 2016年05月26日

友人夫婦の離婚式の招待状から始まる、青春を引きずる男女たちの現在。
大学時代って、そんなに楽しいものなんだろうか。社会に出て家庭を抱え、責任を持つ立場になる。それでも、いつでもあの頃の思い出と仲間を宝物のように捨てきれない彼らが、とても幼稚に思える。遥香の彼らに対する言葉が、私の思いを代弁している。

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Posted by ブクログ 2014年12月29日

学生時代から大人へ今一歩踏み出せない、30代の男女5人の物語。
過去を振り返っても、今ここで再会しても、思いはいつも一方通行で、変わることはない現実。
自分は自分以外の何者でもないという現実。
大人になるって、いろんな現実を受け入れることなんじゃないかなって思った。

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Posted by ブクログ 2014年07月01日

恐ろしい。
三十越えてもこれなのか・・・と思った。
よく「三十越えると楽だよ〜」
と聞いてホッとするのは、別に自分ができた人間になると思ってるわけではない。
ただ、人がどう思ってるとか、人にどう思われるとか、そういう他人について、割り切れるようになるからだと思ってた。
でも、なかなかそうはいかないの...続きを読むだ。とこの本を読んで思いました。
ああやだなあ。

この登場人物と共通点もなく
感情移入する人はいませんでしたが、
妙にリアリティたっぷりで、
やだなぁ〜と終始思っていました。

でもさすがはベストセラー作家角田光代さん
書き方はうまいし、ちゃんとまとめます。(何様)
続きが気になってあっという間に読めました。

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Posted by ブクログ 2014年02月24日

ひさしぶりに読んだ角田光代作品(好きだけど、読めていないものがたくさんあるので、読みたくなったときに適当に手にとっています)。
わたしも学生時代に決着をつけられていない人間で(しかも立場は麻美のそれに近い)、そういう自分を嫌悪しているので、なんだか自分のだめなところを指摘されているような気分で最後ま...続きを読むで読みました。でも、そういうものをひとつの形として提示してもらえたことで、ちょっと安心することもできたかなと思います。
本当の意味で学生時代から抜け出すこと=大人になる、ということならば、私は「大人になりたい」と願い続けもがき続けて、でもそれがかなわないまま死んでいくんだろうなあ、なんて。

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Posted by ブクログ 2014年02月12日

ものすごーく久しぶりの読書。じっくり読むのは五年ぶりぐらい。ひさしぶりの読書は大好きなリレー小説。主人公がリレー式に変わり、登場人物の心の内と心の闇、コンプレックスが包み隠さずリアルに書かれていました。この方のトゲのある日常描写、そして平凡な日常、平凡な人間なのになんとなく少し洒落感があり読んでる時...続きを読むもなんとなく珈琲を飲みなくなるような文章はひさしぶりの読書魂を熱くさせてくれました。子あり主婦なので登場人物の誰にも当てはまらないんですがこうゆうふうにいかにもべたな青春時代も過ごさずもちろん仲間もいない私は羨ましく反面ものすごーく疎ましく自分に深く関わる人がそっち側の人間ならものすごくコンプレックスを感じるんだろうなと思いました。

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Posted by ブクログ 2013年09月26日

年下の彼と暮らすフリーライターの充留のもとに、大学時代の友人夫婦から離婚式の案内が届き…
大学時代の仲間5人、再会をきっかけによみがえるあの頃の記憶と現在の狭間で揺れる姿を描く

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Posted by ブクログ 2013年08月12日

章ごとに変わる語り手が
ときに見栄っ張りで、八方美人で、醜くて
そしてときには正直で、輝いている。

もう学生時代には戻れない
大人になってしまった自分への戒めになる。

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Posted by ブクログ 2014年10月01日

引き込まれて一気に読んだ。語り手が次々変わって、どの登場人物の気持ちもなんとなく理解できた。でもいちばん気になった宇田男くんが語り手になる事なく、不思議な存在なまま終わってしまった。『自分がこうしたい、と、相手にこうしてほしいは違う、と十三年前宇田男は言った。ー…しかし私たちはみな、自分がこうしたい...続きを読む、と、相手にこうしてほしい、を混同させながら生きているんだ。』 映画化するなら宇田男くんは綾野剛がいいなー(*´艸`)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年06月01日

数年後の自分を見ているかのようだった。
私は登場人物の誰でもないのに、同じような状況下に居るように思えた。
目に見えるハッピーエンドではなく、妥協で終わってしまった気がする。
人生なんてそんなものなのかもしれないけど、私はまだ諦めずに生きていきたいと思っている。
---
8歳年下の彼氏と暮らす充留は...続きを読む、ある日、大学時代からの友人夫婦の「離婚式」に招かれる。昔の仲間が集まるそのパーティで、充留は好きだった男と再会するが、彼は人妻になった麻美とつきあいはじめ……。出会って15年、10代から30代へと年齢を重ねた仲間たち。友情、憧れ、叶わなかった思い--再開をきっかけによみがえるあの頃の記憶と、現在のはざまで揺れる姿を描く、大人の青春小説。」

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Posted by ブクログ 2021年08月29日

学生時代のグループからずっと抜けられず時が止まったまんまのお話。
田舎の地元にはよくある、大人になっても依存しあう仲間意識。

私もそんな中で青春時代を過ごしていたから、よくわかる。
当時の彼との別れとともに、自然に呼ばれなくなり仲間を抜ける事になったけど。

何か事件があれば集まり
夜通し騒ぐ
...続きを読むかるわかる。

『自分たちは、どんな時でも常に主人公。』

それが妙に納得できておかしかった。

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Posted by ブクログ 2021年03月01日

学生時代の仲良しの仲間たちが卒業後年月を重ねて、お互いに付き合ったり結婚したり別れたり不倫したりしながら十数年も付かず離れずの付き合いを(言うなればだらだらと)続けていくという、なんともバブル時代の鎌田敏夫的ドラマを連想させるような長編。



学生時代はまさに文字通り暗く寒い暗黒時代だったワタシ...続きを読むには、今一つ大学生の頃の仲間とその後もずっと付き合い続けるというイメージはリアリティがないのだけれど。
なんとなく昔は良かった、昔に戻りたい、もしもう一度あの頃に戻れたらやっぱり同じように云々・・・という、過去の栄光とか、そのころは感じられた未来への輝かしい可能性なんかを引きずって、今現在の自分を認めない、現実を見ない、直視したくない、できることなら逃避したいという感じが登場人物それぞれから感じられてちょっとうーん・・・、という部分はあった。よくも悪くも。

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Posted by ブクログ 2021年02月05日

角田光代 著

最近は、作家さんの名前は知っているし、
原作を映画で観たことあるけど、殆ど読んだことのない作家さんの作品を色々読んだりしています。

へぇ〜こんな作風なんだ…とか
面白い着眼点だなぁとか、新たな才能を知った喜びであるなど新鮮な気持ちで小説を読んだりもしていますが、やはり、自分の好みの...続きを読む路線はあるので、色んな方向性から物事を眺め見るのも、ちょっと苦痛に感じることやら、新たな体験を面白く覗くような気分。

角田光代さんに関しては、名前は知ってるし映画作品観たこともあるけど、本は読んだことなかったように思う…?
「三月の招待状」この作品は、短編集かと思えば、ここに登場する学生時代からの腐れ縁?のような仲間達のように、連結した作品だった。
感想が、ちょっと見つからないような感覚

香山リカさんの解説最後の言葉を借りれば、
“カッコいい大人になりきれず、いたずら                  に年をを重ねて行く、決着のつけられない人びと。そんな人たちと、心の痛みを分け合うための場。”そんな小説だ。
と括っている なるほどね(心の中で呟く)

この作品の学生の頃からの 仲間同士の長い付き合い?おばさん、おじさんになっても
事あるごとに集まる 飲み食べ会が開かれる 仲間意識か?連帯感か?
ある意味…羨ましいような仲間?
だけど、自分なら引いてしまう…(^_^;)

心理的な感情については、分かるところもあったが、学生時代の気分を引き摺り続けたまま、もっと大人になっても(生活環境も変わっただろうに…)頻繁に付き合い続けている関係性には、いつまでも、わちゃわちゃしていると形容された言葉のように、少し読んでてシンドい気分にもなったm(_ _)m

勿論、作品の中の連帯感意識強い仲間、
度々、会って家で、宴会始まるような学生時代から続く飲み仲間は居ないにしても…

社会に出ても 本当に時々しか会わないけど
大切に思う仲間たちはいる
その仲間は自分の人生の中で重要な人達だし
説明しなくとも、それぞれの性質や立ち位置を分かっている存在だと思う。
いくら、友達でも、それぞれの生活があり環境の中で暮らしてるのだから、この作品のような仲間意識は、自分には分からないものがあったのも確か…。

あれこれ…詮索するのもされるのも苦手な自分だからかもしれないし、
聞かれたら一応の報告はするが、真剣に自分の悩み相談出来ない性質(性格)だからなのだろうけど、それはそれで問題なのかもしれないが…(・_・;

友達は大切だけど、社会で社交的に生きるのも、
1人になれる時間を大切にしたいから…と常々、気持ちの中にあった私の性格とは随分違っていた(^^;;
私自身は、
  ずっと長く、友達と付き合ってゆくには 
  “つかず離れず”が重要だと思っている

他の人達が、どんなふうに仲間意識を持って付き合ってゆくのかは…実際、あまり興味がない

分かる人に分かってもらえばいい
百人の友達がいたとしても、百人皆んなに好かれたり、認められてもらおうなんて、無理
だと達観している。

作品の中で 充留がフト思っている
不思議なのは、いらつく、という気分と、
好きである、という気持ちが、まったく矛盾しないで自分の内にあることだ。
その感情には、まさに…ね。って思えた。

なんの衒いもなく生きていたあの頃
飲んで、大したことないことに大笑いする
若い学生時代の頃を 時々懐かしく思っても
その時の感情や立場を取り戻せるわけもない
あの頃に戻りたいとも思わない(若くなってもう一度同じ失敗を繰り返すのも面倒)
おばさんって呼ばれようが、時々
友達が自分で自分の事を「オバタリヤンやからしょうがない!」と笑おうが その時代、時代の笑いや泣きはある。

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Posted by ブクログ 2019年09月16日

一周回って、やはり角田光代さんの文章、内容が自分に合っていて、時間を忘れて読書してしまうことに改めて実感。ちょうど、年齢や置かれてる環境も共通点が多かったこの作品は、読み終わった後に心もすっとした。

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Posted by ブクログ 2018年12月15日

大学の同級生たちの、揃いも揃ってなんとも冴えない恋愛と結婚の話。でもその冴えなさはやけにリアル。気付いたら私昔のままじゃん、って思いながら、現状をどうしたら打破できるのかよく分からず、なんとなく一歩進もうともがくけどそれって他人から見ると大したことなかったりして。もがくから誠実じゃなくなる、他の道が...続きを読む、可能性が自分にもあったんだと思いたくなる。でもそういうのにフラついたところでやっぱり大したもん得られるわけじゃない。結婚ってなんだろうね~。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年07月26日

まだまだ大人になり切れてない感がある男女の物語。どっちに転ぶかは自分次第なんだけど。
でも、若い時に思い描いていた自分になってる30代40代なんてほんの一握りなのでは。

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Posted by ブクログ 2018年03月03日

友人の離婚式から集まった卒業後15年の仲間達の物語。みんな学生時代に何かを残してきて悩んでる。形の上では不倫だの、色々あっても、あの時代に置いてきたものに引っかかっている。とんでもない奴、宇田男も学生時代に少し小説家として売れてしまい結局はその時代に置いてきたものから逃れられていない。普通に近くに居...続きを読むたら自分的にはみんな好きになれない人達。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年07月14日

大学時代の友人たち5人の物語り。
皆、それぞれ恋人を持ち(仲には大学からの付き合いのカップルもいる)大人になったはずなのに、全員が学生時代から抜け出せずにいるのが妙に怖かった。
いつまでも大人になれないというか、過去しか見ていない人たちだなという印象。
個人的には充留に一番感情移入してしまう。

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Posted by ブクログ 2015年06月04日

30代の恋愛模様。
登場人物がバブルを生きた人たちなので、あんまり共感できなかったな~

ミツルは幸せになれそうでよかったけれど。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年02月17日

仲間の中で、主人公が変わっていく連作短編集。
誰かが誰かを気にしてて、でもその誰かは別の誰かと・・みたいなね。ドロドロしたものではなく、大人だから心の中で相手に嫉妬したり、見下したり、立場によっていろいろ。

結婚している人もいるし(離婚したけど)、年下の彼氏がいることもある。それでも、昔の仲間を忘...続きを読むれられない。そんなものかね。
思い出は美化されるっていうし、それこそ立場によって同じ人間でもまるで違う人物に見える不思議が描かれていておもしろかったな。

万人に受け入れられ、好かれるもしくは嫌われる人っていないんだよね。
どんな悪い人(浮気性、やくざ、浪費家なんでも。大なり小なり)でも、理解しようとする人がいて、それを超えて愛そうとする人がいる。

周りが理解できなくて、止めてもそもそも見えてるものが違うからね。それで不幸になるとしても、あくまで結果論で、当人は幸せだったりするんだから。
まぁ、未来に不幸が待っていると思えば友人としては反対しますけども。結局は、その人が選ぶ未来でしかないといいますか。

本のおもしろさって、こういう自分の周りにはいないけど、世の中にはいるだろう人の特性を知れることかな。
振り返ってみて、自分の役に立っているとは到底思えないけど(笑)。

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Posted by ブクログ 2014年05月31日

別れたりくっついたりを繰り返し結婚した正道と裕美子の離婚式から話は始まる。
大学時代のエピソードの数々も羽目を外し過ぎだろ、と思うくらい子供っぽいけど、卒業してからもどこかみんな大人になりきれない。
その言動や考え方もどこか痛々しい……。
登場人物の中で、早くに専業主婦になった麻美の心情だけはイタイ...続きを読むと思いながらも理解できる気がするけど、他の登場人物は誰一人共感することはできなかった。
それでも先が気になってすいすい読めるのだから角田さんの筆力は凄い。

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Posted by ブクログ 2013年10月26日

偏見かもしれないけれど、読み物(特に少女漫画)でよく出てくる「麻美」とはキャラが違ったのが新鮮だった。可愛くてモテてちょっと頭弱い、みたいな。宇田男はどうやっても好きにならないなーとは思うけど、学生何回やり直しても同じことになるだろうなーというのは理解出来る。10年後に読むとまた違うのかも。

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Posted by ブクログ 2013年08月26日

30代中盤に差し掛かった、大学時代から続くグループ内の話をオムニバス形式で描く。

人間の内側を描く、怖い作品。私はこのような角田さんのシリーズが好き。

大人になれない大人。結婚がゴールとは思いたくない主人公達。何を考えているかわからない人間模様。

30代女性であれば、オススメできる作品。

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