【感想・ネタバレ】三月の招待状のレビュー

あらすじ

8歳年下の彼氏と暮らす充留は、ある日、大学時代からの友人夫婦の「離婚式」に招かれる。昔の仲間が集まるそのパーティで、充留は好きだった男と再会するが、彼は人妻になった麻美とつきあいはじめ…。出会って15年、10代から30代へと年齢を重ねた仲間たち。友情、憧れ、叶わなかった想い――再会をきっかけによみがえるあの頃の記憶と、現在の狭間で揺れる姿を描く、大人の青春小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

数年後の自分を見ているかのようだった。
私は登場人物の誰でもないのに、同じような状況下に居るように思えた。
目に見えるハッピーエンドではなく、妥協で終わってしまった気がする。
人生なんてそんなものなのかもしれないけど、私はまだ諦めずに生きていきたいと思っている。
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8歳年下の彼氏と暮らす充留は、ある日、大学時代からの友人夫婦の「離婚式」に招かれる。昔の仲間が集まるそのパーティで、充留は好きだった男と再会するが、彼は人妻になった麻美とつきあいはじめ……。出会って15年、10代から30代へと年齢を重ねた仲間たち。友情、憧れ、叶わなかった思い--再開をきっかけによみがえるあの頃の記憶と、現在のはざまで揺れる姿を描く、大人の青春小説。」

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2015年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大学時代の友達5人のはなし。
離婚式から始まるんだけどなんとなく誰にも共感できない感じ。。強いて言えば恋愛体質?の正道かな笑
なんでミツルが重春と結婚するのか理解できない。ミツルは何かを終わりにするために結婚するという感じ。。
何者にもなれないのを受け止めるのが大人になるってことかなと思った。

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2025年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ここから出なくては。

大学を卒業して10年が過ぎた30代。離婚式の招待状から広がる波紋。何も怖くなかったあの頃から遠ざかって、大学時代の仲間たちは。

結婚や離婚に踏み切るのは、ある意味では旅立ちであり、ある意味では諦めであり、ある意味では逃げかもしれない。ライターとして働く充留は年下の恋人に苛立つことも多いが、結婚を決める。裕美子は大学時代から別れてはよりを戻していた正道とついに離婚をして合コンに通う。専業主婦だった麻美は離婚式で再会した宇田男に声をかけられて不倫にはまり込む。

今に何かしっくり来ないものを感じている。けれど動き出してみても自分の理想の生き方とは違う気がする。そんなもやもやを抱えているのは30代の特徴ではないかと思う。10代ほど若くないけど、まだ若い気がする。大学卒業という節目から10年が経ち、そろそろ今の居場所に慣れ親しみすぎた頃。

大学生の頃はやけにふざけて騒いでいた。その頃の無敵な気持ちを捨てきれない人たちなのかもしれない。どうしてもそこに入れない遥香のコメントが鋭い。入り込めない関係性。自分は多分入れない。その感覚を知っている。ベランダから疎外感を覚えた遥香に強烈な既視感を抱いて読んだ。

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2024年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まだまだ大人になり切れてない感がある男女の物語。どっちに転ぶかは自分次第なんだけど。
でも、若い時に思い描いていた自分になってる30代40代なんてほんの一握りなのでは。

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2018年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大学時代の友人たち5人の物語り。
皆、それぞれ恋人を持ち(仲には大学からの付き合いのカップルもいる)大人になったはずなのに、全員が学生時代から抜け出せずにいるのが妙に怖かった。
いつまでも大人になれないというか、過去しか見ていない人たちだなという印象。
個人的には充留に一番感情移入してしまう。

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2015年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仲間の中で、主人公が変わっていく連作短編集。
誰かが誰かを気にしてて、でもその誰かは別の誰かと・・みたいなね。ドロドロしたものではなく、大人だから心の中で相手に嫉妬したり、見下したり、立場によっていろいろ。

結婚している人もいるし(離婚したけど)、年下の彼氏がいることもある。それでも、昔の仲間を忘れられない。そんなものかね。
思い出は美化されるっていうし、それこそ立場によって同じ人間でもまるで違う人物に見える不思議が描かれていておもしろかったな。

万人に受け入れられ、好かれるもしくは嫌われる人っていないんだよね。
どんな悪い人(浮気性、やくざ、浪費家なんでも。大なり小なり)でも、理解しようとする人がいて、それを超えて愛そうとする人がいる。

周りが理解できなくて、止めてもそもそも見えてるものが違うからね。それで不幸になるとしても、あくまで結果論で、当人は幸せだったりするんだから。
まぁ、未来に不幸が待っていると思えば友人としては反対しますけども。結局は、その人が選ぶ未来でしかないといいますか。

本のおもしろさって、こういう自分の周りにはいないけど、世の中にはいるだろう人の特性を知れることかな。
振り返ってみて、自分の役に立っているとは到底思えないけど(笑)。

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2015年02月17日

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