角田光代のレビュー一覧

  • 私のなかの彼女

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    うわーーー中盤すごく頭が重くなった。
    本当にいろんなことを考えながら読むことになった。
    これを読んだ大事な人と感想を言い合いたい。
    でも大事な人にこの本を読んでもらうのが怖い。
    ちょっと自分の考え方が和歌と似てるかも、と思って、
    若干の危機感を抱いた。
    そんな感覚も、大学生の時の和歌みたいだなと自分で思う。
    うわーうわーうわー、面白かった。もう一回読んで、自分の言葉できちんと感想にしたいけど今はこんな言葉たちしか出てこないな。。。

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    2023年11月22日
  • 福袋

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    8つの短編集
    全部かなり面白かった
    狂気じみてたり黒い感情だったりが
    よくこんなうまいこと言語化できるなって感動しながら読んでた

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    2023年11月20日
  • ご本、出しときますね?

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    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。

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    2023年11月19日
  • 源氏物語 上

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    今まで2回トライしたが挫折した。今回はどうやら三度目の正直。全体を読めそうだ。角田訳は素晴らしい。
    それにしても源氏がここまでのスーパーマンだったとは。とてつもなハンサムで芸事全てに優れ、学問ができ、政治力もある。実際太政大臣までしゅっせする。女性に対する積極さは見事なまで。待ったすごい。
    史記と白居易が何度も引用されるのは驚き。この時代ここまで知られていたのか。
    その割に李白も杜甫も一切出てこないのは単に話の流れなのか。
    明らかな誤植が何箇所か。
    例。633ページ1行目西
    解説に気になる点。原文と角田訳は同じだが解説は異なる。なほ才は基礎なのか漢才なのか。

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    2023年11月17日
  • いつも旅のなか

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    読み終わるのが惜しいほど。脚色もあろうが、どの旅もカラフルで愛おしくおもえた。旅に出たい欲が湧くというより、私は満足して収まった派かな。

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    2023年11月09日
  • 字のないはがき

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    向田邦子 原作
    角田光代 文
    西加奈子 絵
    向田邦子さんの戦争体験を豪華な3人が絵本にしてくれました。

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    2023年11月07日
  • 字のないはがき

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    『第1回親子で読んでほしい絵本大賞、大賞受賞作』

     この絵本は、向田邦子さんの、「字のない葉書」(『眠る盃』所収、1979年、講談社)を原作としており、文を書かれた角田光代さんも語っているように、原作が戦争時代の向田さんの家族との思い出を綴ったエッセイということは、日常生活で起こった現実の話ということになる。

     また、原作があるものを絵本にした意義として、普段活字をあまり読まない方や、まだ読むことに慣れていない方といった、より広い層の人達に手に取っていただけることと、絵本の利点の一つである、無駄のない必要最小限かつ明瞭な文体と、それを補填してくれる絵が合わさることで、絵本ならではのジワジワと伝わってくる感動を教えてくれることだと思う。

     そして、西加奈子さんの描かれた絵は、最初、版画のようにも思われたが、表紙の題字の「い」の字に、凹凸感のある紙に書いたような形跡が見られることから、ボール紙に描いたものと見受けられ、そこから感じさせられたのは、一見簡潔そうでありながらも、そこに存在するものが語りかける声が、私には聞こえてくる気がしてしまい、それは、彼女のインタビュー記事の中の、世の中に存在するものたちが、いつかは朽ちてしまうことの尊さを知っていることからも肯けるものがあると共に、ここで語られる向田さんの家族の人生そのものなのであり、そんな儚いものであることを皆知っているから、少しでも納得出来る生き方をしたいのであり、それは、現代も戦争時代も全く変わることのない、全ての人達に与えられた正当な権利だと、私は思う。

     また、西さんの描き方で印象的だったのが、その殆どが物による表現法によるもので、特筆すべきなのが、玄関の上がり框の前に置かれた『草履』だけで人物描写をしていることであり、この同じ視点による描写が全部で三回あるが、特に最後のそれを踏まえてからの、その次の見開きの、草履を履いた足と裸足のままの足との対比には、思わず涙を誘われるものがあり、ここに来て、初めて読み手は、何故お父さんが「ちいさないもうと」に、『げんきな日は、はがきに まるをかいて、まいにち いちまいずつ ポストにいれなさい』と言ったのかが、身に染みて痛感させられることになるのである。

     表紙の印象的なたんぽぽの絵は、「ちいさないもうと」を象徴しており、それは、見返し一面と本編にも描かれているように、その存在がどれだけ大切なものであるのかが、よく分かると共に、人を花に擬えることが、その人にとって、どれだけかけがえのない愛情を込めているのか、深く感じ入るものがあって、その同一視は、人の存在や生き様も、花同様に美しいものであることを言っているようであるのが、また身に染みる愛おしさを感じさせるが、そんな愛おしく尊い存在である、花も人間も全て破壊し、無くしてしまうのが戦争であることを、私達は決して忘れてはいけない。

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    2023年11月03日
  • 三面記事小説

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    角田光代さんの、八日目の蝉もだけど、実際にあった事件を肉付けして小説化する物語が引き寄せられます。ニュースや新聞で事件をみて、なぜこんなことになってしまったのか、、、実際に犯罪を犯す人の気持ちなど分かりたくもないし、寄り添う気持ちも全くないが、背景があるなら知りたいと思ってしまう。折り合いをつけようとする自分がいるのかもしれない。

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    2023年10月16日
  • くまちゃん

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    ネタバレ

    大号泣。良すぎた。
    ネットで「失恋した時 小説」で検索して出てきたので読み始めたが(安直すぎて我ながら恥ずかしい)予想してたよりはるかに良かった。

    淡々としてるんだけど人を好きになる気持ちとかつらさとかがひしひし伝わってくる静かでやわらかい文体で良すぎた。まったく大げさじゃないのになんでこんなに胸が痛くなるんだろう。
    こういう、なんでもないようなことをさらっと上手く書けるのがいかにも文豪って感じする。
    だって奇事を派手に書くのなんて簡単だもの。

    キャラクターみんなにめちゃくちゃ共感できた。特に「何者かになりたい」「社会で普通の人として生きる流れに取り込まれることへのなんともいえない怖さ」みたいなものを抱えたキャラたち、すごく好きだった。
    そのうえでの希麻子と黒田に対する槇人と久信とか、凡人と天才の残酷な対比も良かった。

    成功なんてものは目指してどうこうなるものじゃないし、それはそもそも金とか知名度とかそんなものじゃないから、とにかく人間は目の前にある自分の課題を自分で見つけて片付けていくしかないし、いわゆる「成功」なんてその過程で意図せずに、気がついたら手に入れてるものだ……っていう、すごく冷めた天才の考えというか、どうしようもない凡人との器の違いみたいなものが作中で一貫してたと思う。し、それがまた正しいよなぁと思った。

    そしてそれをよく理解してた久信が大好きな文太に対しては、成功もなにもわかっちゃいなかった学生の頃に抱いた羨望や尊敬だけを一方的にずっと向け続けちゃってたのがつらいなぁと。

    月日が経って何もかも違ってるのに、「その頃」の力関係がずっと続いちゃうことってあると思う。
    でももう「自分が好きになったその人」はいない。

    結局、成功とか天才とか過去とか未来とか関係なく、人間には今しかない。今やれることをやるしかない。っていう、そこでも一貫した「天才のカラクリ」みたいなものが語られてた。
    そして、苑子との語らいによって「自分の天才に対する見解」と「文太に対する変わらぬ期待」との間の齟齬に気がついちゃって、その瞬間に久信の中で昔のままの強い文太はもういなくなってしまって、おまけにそれを文太を奪ったダサい女に指摘されて、そんな色々な気持ちで涙が出たのかな。

    希麻子と黒田もそうだと思う。昔の憧れのまま、力関係が変わらないままず〜〜っとその人のことをだらだら思い続けちゃう。
    「黒田に勝った」って思うところ泣ける。今までずっと悔しかったんだもんねぇ。最後くらいはね。
    いやぁ、つらいなあ。
    でも希麻子はパワフルで、なんとなくこれからも大丈夫だよなって思えるラストで良かった。
    ユリエも。二人はすごくガッツがある。

    こうして書いてても希麻子と黒田、久信と文太の二組が一番刺さったかも。と思う。

    乙女相談室も好き。
    終わりの場面で、過去に必要としてた人が雑踏に消えていって光が一つ一つ消えていくのが悲しいけど別れってそういうものかと思ってなぜか受け入れられる不思議なラストで好き。

    最後の章の主人公だけは前編から引き継がれてなくて、作中ではあくまで漠然とした「別れ」とか「恋愛」とかそういうものに対する彼女たちなりのアンサーが示されてるのは、この物語全体に登場してきた恋愛や別れの意義とか、そこからの立ち直りとかそういう総括みたいなものを小説世界の最後に与えたかったのかなとも。
    なんというか、人を愛することへの絶望や悲しみだけでは終わらない感じ。
    祝福だと思う。人生とか恋したことへの。
    あとがきまで通して読んでそう思った。
    なぜかあとがきでボロ泣きした。多分すごくあたたかかったから。

    私も才能とか成功とかそういうことに悩まされてて、たぶん希麻子とか黒田側の人間で、ふるかふられるかではふられる側で、っていうか恋人いたことないけど、私これから大丈夫だよねってちょっぴり信じたくなるような切なくもしたたかなラストでめちゃくちゃ良かった。
    大好き!

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    2024年07月26日
  • 今日も一日きみを見てた

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    私は産まれた時既に猫が家庭にいたが、猫を始めて飼うときはきっとこのような驚きと嬉しさに満ち溢れているのだろうと思った。猫を飼う人はきっと共感しあるあると呟くような日常の一コマを描いたエッセイ

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    2023年09月23日
  • ご本、出しときますね?

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    小説家の方々の独特な頭の中がとても面白い。聞き手の若林さんの面白さと相まってテレビ観といたら良かったー!と悔しい気持ちでいっぱい。またやってくれたらいいのに。

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    2023年09月22日
  • いつも旅のなか

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    自分も1人で海外に行くけど、こんなに旅のエピソードを面白く書けるのはさすが作家だなあと。
    あとがきにあったように、同じ本を読んでも同じところを旅しても、感じるものは人によって全く違いますね。

    ロシアのところでおトイレにいけないところは一緒にハラハラしてしまった。

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    2023年09月16日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    2023年39冊目。
    読書って、おもしろい。
    今悩んでいる事の答えに導くような言葉に出会える。

    「実るほど頭を垂れる稲穂かな」のことわざ。実るから謙虚にするのではなく、謙虚にするから実るのである。このことわざの本当の意味を知ることができた。

    「気づきをありがとう」…世の中というところは気づきに満ちており、いくらでも感謝できる。まさしく、最近そんな思いをした。考え方一つで生き方が楽になると思えた言葉。

    最後の「珍回答してくれた先生方」の紹介までも面白かった一冊。

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    2023年09月09日
  • キッドナップ・ツアー

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    ○好きなセリフ
    「あの人と結婚してたらきっと私はいなかったね」
    「だから結婚しなかったのかもな」おとうさんは鼻歌をうたうように言った。

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    2023年08月30日
  • 東京ゲスト・ハウス

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    コメダ珈琲にて2時間で一気に読めた。それが非常に嬉しい 主人公の素性が出ないけど何故だろうか。また逃げ出すのが暮林さんとか そっちかい思います

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    2023年08月21日
  • 太陽と毒ぐも

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    11人のカップルが出て来る。ありそうな事からぶっ飛んでいる事まで、角田光代さんのほんわかした顔が何故か頭から離れない。凄い事考えるんだ、考えられるんだと。ちゃんと働いているのに万引きがやめられない、それを喜んだ彼がいたからやめられないのか、言い訳も同じ店ではやらないとか言う。お菓子が主食の仁絵もダイエットが成功した方法のお菓子に支配される。 ◯◯だからやめなよは伝わらないんだなー。今度言われたら出て行く事考えていたと本当に出て行くのが印象的だ。出だしの匂いが1番残るなあ、走って追いかけるとか

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    2023年08月21日
  • トリップ

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    トリップはそんな前からの作品だったのね。名前だけインプットしてたけど、アウトプットしてみたよ。それぞれ登場する人物に思い入れがないけど、辛い経験してる小学生にただただLSDの主婦に冴えない肉屋に腹の中真っ黒な喫茶店中年女に、あーそうか同じ時期同じ時間に同時に起こっているのが重要なのかなぁ。ホント大量に出ていたけど、消化する前に次の小説に移るのかな自分。交差する訳じゃないし、続く訳じゃないし でも1人のお題が丁度いい長さだった。

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    2023年08月21日
  • 福袋

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    短い期間で角田光代さんを読みました。短編集ですね、今回のは玉手箱の様な中身がなんであるのか ですね。母の遺言なんかリアルで現実的で遺産相続の現場で お母さんが死んですぐの、ホントこんなのあるから、うちもこんなのなるんだろうなと身につまされるって事。借金を財産分与で賄うとか兄のヒゲタ人間とか生々しいです。福袋の兄に殺された母親もリアルで、可哀想。一言言ってやろうと大阪に行く=福袋の例えが思い浮かぶ、成果ありですね。離婚する旦那の同窓会に出るとか奇抜だが、どこかでブレーキを踏むのも角田さんでした。

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    2023年08月21日
  • 私的読食録(新潮文庫)

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    dancyuで連載されているのが好きで購入 昔から食べ物が出てくる本、向田邦子の海苔弁だとか、若草物語の砂糖漬けライムだとか、エーミールの血入りソーセージだとかに思いを馳せていたが、確かにそれは食べたことないのに味わっている

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    2023年08月16日
  • ツリーハウス

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     祖父母の代から三世代の壮大なお話だった。
    生きるために逃げることも必要だと、私も思うけれども、泰造とヤエはそのことを恥じていた。
     それでも、生きるために逃げて逃げて、そして生き延びるために作った翡翠飯店は、家族みんなの居場所であり逃げ込む場所であったと思う。誰もがいても良い場所。バラバラのような家族だけど、この翡翠飯店を起点につながっていると感じた。そして、その翡翠飯店を作った泰造とヤエは、それを誇りに思って良いのだと思った。

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    2023年08月16日