角田光代のレビュー一覧
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購入済み
しみじみと残る後味の悪さ
幼稚園で知り合った、出身も学歴も経済状況も違うママ友3人と東京に憧れて分布相応なマンションを購入したヤンキーっぽい子のグループが、お受験をきっかけに信念の揺らぎ、疎外感、依存心、妬み、猜疑心と本性をむき出しにして、仲だけでなく自身の精神状態を蝕んでいく、ノンフィクションか?と思わせるリアルな物語。
母親各々の孤独感と必死な感じが伝わって来て、読んでる間中、背筋が心がゾクゾクした。
ある意味ホラー。
○○ちゃんのママという友達枠は、その期間の中でだけなお付き合いでしかないのを痛感させられる。
この物語にあるような心情は、女社会では誰しも多少はあるあるな話で、これを男性読者に共感、読み応え -
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Posted by ブクログ
やはり俺が尊敬して敬愛する偉大なる作家先生である
角田光代様の作品!
とても面白かったです。
読んでいて、どの人物にも自己投影できないんだけど
そこは、さすがの文章力でどんどん読み進められました。
なんとも感想を書くのが難しいのですが、
文庫本の最後の解説で津村記久子が書いているのが
本当にその通りと言った感じでございました。
本編を読む前にこの解説を読んでからだと
めちゃくちゃ読みたくなるかもしれません…
この解説の最後がまさにこの小説を表しているので抜粋します。
「精一杯生きること」よりも価値のあることなんてあるんだろうか。
「自分の人生を生きる」気概とは何か。
この小説は、「生き方 -
Posted by ブクログ
なーんか良い短編集。
リアルなんだけど、どこか非現実的でなーんか良い。
ここで出会った人たちはまた会うかもしれないし、もう会わないかもしれない。
きっと会わないんだろうな。
いやでもなんらかのタイミングで会うのかも。
なんて思わされた。
それぞれ人生が、日常が続いてく感じがして良いなぁと思った。
なんか角田光代さんの書く小説の登場人物って妙に都会的でリアルなんだよね。
いるいるでクスッと笑わされてしまう。
こんな事する?みたいな行動する人がいても、それに至るまでの心理描写も行動描写もしっかりしてるから不思議と納得いってリアル。
本当にすごい作家さんだなと思う。
評価はそんなに高くないけど -
Posted by ブクログ
すごい本を読んでしまった。角田さんは大好きなのに、このタイミングまでこの本を読んでこなかったが、今がそのときだったのだと思った。解説がこれまた大好きな津村記久子さんで、まさに私得。
主人公の和歌が母親に「あんたはおかしい」と言われるところは、自分の昔の記憶と重なって一度ページから目を離す必要があった。
終盤、和歌が歴史的建造物や文化遺産を見ても物足らず、そのはずれの道を行き交う人々や雑多な様子を見て、その土地で暮らす人が見たかった、と気づくシーン。人が怖いくせに人に興味があるもいうのも、最近の私と重なった。
誰かに「あなたは普通だ。大丈夫だ」と言ってほしい、肯定してほしいという願い。おかしくな -
Posted by ブクログ
ネタバレはじめての角田光代さん。圧巻。
親に“女”らしく生きることを押しつけられ、仙太郎のリアクションに脅え、しかし自分のやりたいことに人生を賭けている和歌。自分と重ねて読んでいたので、憤り、心をえぐられる部分が多々あった。今でこそ女性の社会進出もだいぶ普通かなと思うけど、仕事を選ぶって、こういうことなのか?と自分の行く末も怖くなった。でも“タエ物語”の辿り着いた先が“愛”だったのには、とても救われた。想像は自分の知っている範疇を超えないだろうから、和歌が“愛”を知ったのだろうと。“タエ物語”が和歌の心境によってだんだん形を変えていくのはおもしろかった。その描写もすごいし、人間の弱さや葛藤も細かく描か -
Posted by ブクログ
様々な食材に対して角田さんの思い出や考えが
書かれている本です。
自分は好き嫌いなく食べ物を食べてきたのだが,
好き嫌いが多かった角田さんがどのように
好き嫌いをなくしていったのかが,
読んでいてとても楽しかったです。
旬の食材の食べ方を読んでいると,何だか今すぐにでも
食べたい気持ちにさせられるような内容でした。
スーパーなどで陳列された食材を見てどんな風に調理すれば
美味しくなるかを考える時があります。
やはり,『食』は生きていく上でとても重要なものであり,忙しくてもしっかりと食べていくことが人生を楽しむためにも必要なことだと改めて考えさせられました! -
購入済み
元気になれる!
自称ダウナー系の旅人、角田光代さん。旅をしないと死んでしまうんじゃないか(笑) というくらい、小説を書くより旅行が好きなイメージです。ダウナー系といいつつ、旅先で友だちを作ったり、美味しいものを食べたり、楽しくやってるんじゃないですか(笑) ヤバい状況でもユーモア溢れる文章が、読んでて思わず笑ってしまうのです。