角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
角田光代の本は好きでよく読むけど、これが一番好き。旅をしていたことがあるっていうのもあって、すごく共感する部分があったし、旅なんてしていなくても、すごく分かる部分があるんじゃないかなって思う。
この本出てて来る「純度100%」と言う表現がとても心に深く刺さった。
自分にはいろいろな自分に変化できる自分が張り付いて、その場を取り繕ってすごしている。だけどそれって本当の自分じゃなくて、じゃあ本当の自分って何だろう、って思ったとき、しがらみの一切無い状況に居る自分なんだって思う。しがらみは消えはしないけど、旅をしているときは、すべて置き去りにして、「自分だけ」になる。何かに驚き、何かに感動し、何かに -
Posted by ブクログ
「ピンクバス」
働いて、結婚して、子供を生んで、幸せに暮らしましたとさ。
というような言葉はたくさん目にするけど、
本当は、その単純なパターンの中に、たくさんの葛藤と矛盾がある。
複雑な心境を書き出すの、本当に上手だと思う。角田さん。
「昨日はたくさん夢を見た」
私の好きな、放浪旅行系♪
インドに旅行にいった彼氏と、日本で相変わらずだらだら過ごす自分。
変わりたいけど、変わらない。
世の中には、自分が変われば、世界は変わるって言う人がいるけど、
どうしようもない、もやもやから抜け出せない人もいる。
生きるって何?
みたいなことを一緒に悩んでくれるような作品。
答えは -
Posted by ブクログ
とにかくもう表紙の猫が可愛すぎ。このコと目が合ったら手に取らずにはいられないでしょう。
帯には角田さんの大事な飼い猫トトちゃんが絵本の表紙のたまこちゃんは「私がモデルです」とアピールするかのように鎮座。
それを見ている角田さんの目の優しさ(くーっ)
角田さんが心配のあまり想像し尽くした(?)「私の知らない飼い猫の世界(笑)」が具現化した一冊。
絵のクオリティにちょっと揺らぎがあって同じ猫ちゃんに見えないページもあるのだけれど、その心配ごとの突拍子もなさにその辺りは段々
かすんでいきます。
「猫ってやるよねー」ということから徐々に「もしかしてあるかも?」「いやいや、ないでしょう。でもあった -
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Posted by ブクログ
ネタバレ源氏物語は古典の授業で読んだくらいで登場人物もよく分からない状態で一念発起して読み始めたけど、章ごとに相関図がついていたりして、文章も易しくてすらすらと読める。
あとがきで訳の角田光代さんが「物語世界を駆け抜けるみたいに」とおっしゃっているが、まさにそんな感じで読める訳になっていてすごかった。註がついていないので当時の風俗や役職の事がよくわからなかったりするのだが、それも「駆け抜ける」ためにあえてそうしているのだろう。とにかく先に進みたいので、調べることもあまりせずに読み進めてしまった。
しかし、なんだかんだと言いつつ誘拐から強姦までやりたい放題の光君、しかしイケメンで仕事も芸も歌もできるの -
Posted by ブクログ
特別なストーリー展開があるわけではないが、人間の心情を巧みに描いており、心に沁みる1冊だった。人は皆様々なバックグラウンドで育ち、異なる経験をし、物事の見え方や感じ方も違っている。今まで経験したことだけでなく、今置かれている環境や状況によっても、1つの事の捉え方や感じ方は違ってくる。自分の経験した範囲で、想像のできる範囲で相手の考えている事や感じていることを想像する。この本を読んでいて、人のすれ違いが起きるのは、自分を守ろうとし過ぎたときと、物事の捉え方が人によって様々であるからなんだと思った。そういう意味でも、いろいろな考え方に触れて、色々な事に共感する機会を増やすことが大切なんだなと感じた